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第888話 帰還!
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まともな陸が久し振りなためか、普段は2週間以上空けることも多いのに、今回はディストピアが懐かしく感じた。
「ディストピアよ! 私は帰ってきた!」
定番のネタで帰ってきたことを声にだす。
「前にもそれやってたわよね? いったい何なの?」
「何なのって聞かれると困るが、有名なアニメのセリフの一つだよ。何となくやりたくなったからやったんだよ」
カエデに質問をされて、思ったままのことを答えた。
そうすると、十数個の重なったため息が返ってきた。ちょっと冷たいな。
年少組や土木組みたいに、楽しんで真似してくれればいいのにな。
「レイリーの所によって、家に帰れば飯の時間かな?」
帰ってきた目的をサクッと終わらせて家に戻ることにした。
マップ先生でレイリーのいるところを探すと、いつものように訓練場にいるようだ。今日は、偶然なのか湖のある側の訓練所で訓練をしていた。帰り道にいるって言うのはちょうどいいね!
「レイリー、帰ったぞ。ちょっと話があるけど、今大丈夫か?」
「お~シュウ様! お戻りになられましたか。お前ら、訓練をそのまま続けておくように! 今そちらに行きます」
レイリーが訓練している兵士たちに指示を出して、俺のいるところへやってきた。
「お帰りなさいませ。シュウ様! 何やら面白い島を発見したとの事ですが……どうでしたか?」
「そう、その話をしに来たんだよ。フィールドダンジョンっていって分かるかな? その島自体がダンジョンになってるみたいなんだ。だから経験値もいいんだけど、同じLvの魔物だと俺のダンジョンより魔物が多いから、あの島で鍛える方が濃い経験を出来ると思うぞ」
「なるほど……珍しい場所なんですね。そこで兵士の訓練をさせようという事ですか? 連絡があった時に遠征準備と言っていたのは、そういう事ですよね?」
「そういう事。でもさ帰ってくる時に考えたんだけど、向こうの島まで移動する方法が、俺たちの船しかないんだよね。新しく船造らないといけないから、しばらく待ってほしいんだ。それに向こうに行けたからって、きちんとした訓練ができるかも分からないから、それを実験してもらいたい感じなんだよね」
「そういう事ですか。魔物の強さはどんなものですか?」
「それは樹海の一部なのか、どうやら樹海と同じ魔物が出てくるぞ。ただ、長生きしている相手は、Lvが上がってるみたいだから注意しないといけないぞ。樹海よりその島の方が魔物の密度が高いから、かなり難易度が高くなるかな?」
レイリーは俺の話を聞いて、しばらく考えごとをしてから、
「了解しました。ですが、安全対策なしで行くわけでは無いですよね? どこら辺まで安全が確保されていますか?」
「前に連絡した時にも言ったけど、海の上に拠点を作って可動式の橋を作ったから、夜は島の上よりかなり安全に過ごせるようにしてあるぞ。後、実験を全部任せるわけにはいかないから、俺たちがセーフティーとしてついていけば、怪我はしても死人は出ないと思うぞ」
納得してくれたようで、いつでも出発できるようにメンバーを選んでおくといって、訓練に戻っていった。一体どれだけ訓練してるんだろうな?
問題のほとんど起きないディストピアでは、兵士の仕事は鍛えるか、樹海の魔物の間引きか、ゴーストタウンの援軍くらいしかする事がないから、ここで訓練をずっとしてるのか?
用事が終わったので、そのまま家に帰ろうとしたのだが・・・
「歩いて帰っても、まだご飯にはちょっと早いな。このままじっちゃんの所に行くか? 船を造るんだったら呼んでやらんと拗ねるからな。1000歳を超える爺が拗ねるとか、まったくかわいくないけど、めんどうだからな」
珍しいモノづくりの時に呼ばないと拗ねる、ずんぐりむっくりスタイルの髭面ドワーフ達が頭に浮かんだので、そのまま工房エリアに向かって足を進める。一緒に付いてくるのは、年少組のメンバーだけのようだ。
「爺共! 生きてるか!」
「「「「「「死んどるわい!」」」」」」
「そっか~死んでるんだったら、船造りには呼べないな。じゃぁ違う奴をさそうわ」
普段は行動が鈍いのに、あり得ない速さで俺の駆け寄ってきた。
「「「「「「何じゃと!? 船を造るんか? ワシ等も混ぜろ!!」」」」」」
「くっさ! 爺共! また風呂入らずに作業してたな。船造りには参加してもらってもいいけど、臭いままだったらたたき出すからな! 作業前と作業後にしっかり風呂に入れよ!」
俺が風呂に入れと言うと、絶望的な顔をして葛藤していた。そんなに風呂が嫌いかお前ら! 物作りが好きな爺ドワーフ共が葛藤するとか、どんだけだよ。
「明日から製塩所の近くにある建物で造るから、参加したかったらそこに集合な。もちろん風呂も用意しておくから、風呂に入らないで来ても風呂に叩き込むからな! あ、他にも参加したい弟子とかいたら連れて来いよ。結構大きめの船を造る予定だからな」
用事が済んだので、家に帰ろう。
それにしてもドワーフでも、昔ながらのドワーフ……ビア樽体系の髭面のドワーフの男は、揃って風呂が嫌いなんだよな。なんでなんだろ? それ以外のビア樽体系の女性や、ロリやショタドワーフは、綺麗好きなんだよな。あいつらの所為で他のドワーフが風呂好きになったのかな?
2週間振りの家に戻ってきたが、変わった様子もなく埃一つない。それもそうか、ブラウニーたちは家にも残ってたんだもんな。
夕食を食べた後、明日からの船造りについて話をする。だが、船造りに参加するのは、カエデとリンドだけだった。2週間もいなかったので、みんな自分の仕事の方に行くようだ。
俺だけ決まった仕事持ってないからな~適当にふらふらして、突然人の職場に突撃する邪魔ものだからな。俺の評価なんてそんなもんだろう。
まぁ、仕事の方が問題が無ければ、3~4日後からは時間を調整して参加できると思うとの事だった。
日が明けて朝食も食べ、船を造る所へ向かう。
「さぁ! 船を造るど~!」
今日のお供はシエルだった。カエデとリンドは作る事に集中するから、俺の護衛とは言えないとのことで、シエルが付いて来ていたのだ。
「シエル、今日はお前か?」
『先輩達……マジで怖いです。ダマから初対面の時の話を聞いたらしくて、ボコボコにされました。罰としてしばらく護衛をしろと……』
どうやら、あの態度が従魔たちの癇に障ったらしい。お前らも大して変わらん態度を取ってるけどな!
「ディストピアよ! 私は帰ってきた!」
定番のネタで帰ってきたことを声にだす。
「前にもそれやってたわよね? いったい何なの?」
「何なのって聞かれると困るが、有名なアニメのセリフの一つだよ。何となくやりたくなったからやったんだよ」
カエデに質問をされて、思ったままのことを答えた。
そうすると、十数個の重なったため息が返ってきた。ちょっと冷たいな。
年少組や土木組みたいに、楽しんで真似してくれればいいのにな。
「レイリーの所によって、家に帰れば飯の時間かな?」
帰ってきた目的をサクッと終わらせて家に戻ることにした。
マップ先生でレイリーのいるところを探すと、いつものように訓練場にいるようだ。今日は、偶然なのか湖のある側の訓練所で訓練をしていた。帰り道にいるって言うのはちょうどいいね!
「レイリー、帰ったぞ。ちょっと話があるけど、今大丈夫か?」
「お~シュウ様! お戻りになられましたか。お前ら、訓練をそのまま続けておくように! 今そちらに行きます」
レイリーが訓練している兵士たちに指示を出して、俺のいるところへやってきた。
「お帰りなさいませ。シュウ様! 何やら面白い島を発見したとの事ですが……どうでしたか?」
「そう、その話をしに来たんだよ。フィールドダンジョンっていって分かるかな? その島自体がダンジョンになってるみたいなんだ。だから経験値もいいんだけど、同じLvの魔物だと俺のダンジョンより魔物が多いから、あの島で鍛える方が濃い経験を出来ると思うぞ」
「なるほど……珍しい場所なんですね。そこで兵士の訓練をさせようという事ですか? 連絡があった時に遠征準備と言っていたのは、そういう事ですよね?」
「そういう事。でもさ帰ってくる時に考えたんだけど、向こうの島まで移動する方法が、俺たちの船しかないんだよね。新しく船造らないといけないから、しばらく待ってほしいんだ。それに向こうに行けたからって、きちんとした訓練ができるかも分からないから、それを実験してもらいたい感じなんだよね」
「そういう事ですか。魔物の強さはどんなものですか?」
「それは樹海の一部なのか、どうやら樹海と同じ魔物が出てくるぞ。ただ、長生きしている相手は、Lvが上がってるみたいだから注意しないといけないぞ。樹海よりその島の方が魔物の密度が高いから、かなり難易度が高くなるかな?」
レイリーは俺の話を聞いて、しばらく考えごとをしてから、
「了解しました。ですが、安全対策なしで行くわけでは無いですよね? どこら辺まで安全が確保されていますか?」
「前に連絡した時にも言ったけど、海の上に拠点を作って可動式の橋を作ったから、夜は島の上よりかなり安全に過ごせるようにしてあるぞ。後、実験を全部任せるわけにはいかないから、俺たちがセーフティーとしてついていけば、怪我はしても死人は出ないと思うぞ」
納得してくれたようで、いつでも出発できるようにメンバーを選んでおくといって、訓練に戻っていった。一体どれだけ訓練してるんだろうな?
問題のほとんど起きないディストピアでは、兵士の仕事は鍛えるか、樹海の魔物の間引きか、ゴーストタウンの援軍くらいしかする事がないから、ここで訓練をずっとしてるのか?
用事が終わったので、そのまま家に帰ろうとしたのだが・・・
「歩いて帰っても、まだご飯にはちょっと早いな。このままじっちゃんの所に行くか? 船を造るんだったら呼んでやらんと拗ねるからな。1000歳を超える爺が拗ねるとか、まったくかわいくないけど、めんどうだからな」
珍しいモノづくりの時に呼ばないと拗ねる、ずんぐりむっくりスタイルの髭面ドワーフ達が頭に浮かんだので、そのまま工房エリアに向かって足を進める。一緒に付いてくるのは、年少組のメンバーだけのようだ。
「爺共! 生きてるか!」
「「「「「「死んどるわい!」」」」」」
「そっか~死んでるんだったら、船造りには呼べないな。じゃぁ違う奴をさそうわ」
普段は行動が鈍いのに、あり得ない速さで俺の駆け寄ってきた。
「「「「「「何じゃと!? 船を造るんか? ワシ等も混ぜろ!!」」」」」」
「くっさ! 爺共! また風呂入らずに作業してたな。船造りには参加してもらってもいいけど、臭いままだったらたたき出すからな! 作業前と作業後にしっかり風呂に入れよ!」
俺が風呂に入れと言うと、絶望的な顔をして葛藤していた。そんなに風呂が嫌いかお前ら! 物作りが好きな爺ドワーフ共が葛藤するとか、どんだけだよ。
「明日から製塩所の近くにある建物で造るから、参加したかったらそこに集合な。もちろん風呂も用意しておくから、風呂に入らないで来ても風呂に叩き込むからな! あ、他にも参加したい弟子とかいたら連れて来いよ。結構大きめの船を造る予定だからな」
用事が済んだので、家に帰ろう。
それにしてもドワーフでも、昔ながらのドワーフ……ビア樽体系の髭面のドワーフの男は、揃って風呂が嫌いなんだよな。なんでなんだろ? それ以外のビア樽体系の女性や、ロリやショタドワーフは、綺麗好きなんだよな。あいつらの所為で他のドワーフが風呂好きになったのかな?
2週間振りの家に戻ってきたが、変わった様子もなく埃一つない。それもそうか、ブラウニーたちは家にも残ってたんだもんな。
夕食を食べた後、明日からの船造りについて話をする。だが、船造りに参加するのは、カエデとリンドだけだった。2週間もいなかったので、みんな自分の仕事の方に行くようだ。
俺だけ決まった仕事持ってないからな~適当にふらふらして、突然人の職場に突撃する邪魔ものだからな。俺の評価なんてそんなもんだろう。
まぁ、仕事の方が問題が無ければ、3~4日後からは時間を調整して参加できると思うとの事だった。
日が明けて朝食も食べ、船を造る所へ向かう。
「さぁ! 船を造るど~!」
今日のお供はシエルだった。カエデとリンドは作る事に集中するから、俺の護衛とは言えないとのことで、シエルが付いて来ていたのだ。
「シエル、今日はお前か?」
『先輩達……マジで怖いです。ダマから初対面の時の話を聞いたらしくて、ボコボコにされました。罰としてしばらく護衛をしろと……』
どうやら、あの態度が従魔たちの癇に障ったらしい。お前らも大して変わらん態度を取ってるけどな!
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