876 / 2,518
第876話 オークって何なんだろ?
しおりを挟む
美味しい厚焼き玉子と、焼き鳥を食べて少しお腹が落ち着いた。
マッドな雰囲気のアマレロの様子が怖かったが、初めの2品が予想以上に美味い物だったので、否が応にも期待が高まってしまっている。
「アマレロ、次は何を用意してくれるんだ?」
「鶏の美味しさは分かっていただけたと思いますので、次は豚の品種改良を行った物を食べていただこうと思います。今、ブラウニーが準備しているので、豚について説明していこうと思います」
豚も鶏と同じように交配させて品種改良したのか? 何と掛け合わせたんだ?
「豚なのですが、魔物の豚と交配させてみたのですが、鶏と同じで母親方の種族になる事が分かっています。ですが、こちらは鶏と違い若い豚でもそれなりの味でしたが、それだけならきちんと管理して育てた豚の方が美味しかったです。
ですが! 以前オークの変異種で人型以外と、そういう行為に及ぶオークがいると聞いたのを思い出して、何とか召喚した所、豚と交配したため繁殖させてみると……」
今度はオークの変異種か、絶句してしまった。その変異種って、雌なら何でも大丈夫ってあれか? 他の生物の雌からしたら、悪夢でしかないんじゃないか?
「とてもいい肉質の豚ができました! これの種のいい所は、豚より成長が早く繁殖力が高く病気になりにくい事ですね。後、理由は分かりませんが、オークとの交配で生まれた種同士の2世代目3世代目も、味は変わらず美味しかったです」
豚人と呼ばれて、普通に食されるこの世界ではあるが、豚と交配が可能だとはな。種族の違う人間の女性を苗床にして繁殖するんだから、豚でも可能だとは思うが、少しマッドすぎやしねえか?
「そろそろ次の料理ができるみたいなので、少々お待ちください」
そう言ってキッチンへ飛んでいった。
「シュリは食べたのか?」
「私もまだ鶏だけですので、豚は食べていませんね」
「そっか~、どんな料理で出てくるんだろうな」
他愛のない話をしていると、アマレロが皿をもって登場した。
「今回の品は、ドリアードさんが丹精込めて作った小麦と先ほどの卵、ここの牧場でとれた牛乳などを使って作った食パンにトンカツをはさんだ、特製カツサンドになります!」
調理法はありふれているが、たまに食べるサンドイッチだ。それだけに味の違いが分かるという事だろうか? 切り分けられたサンドイッチを手に取り、肉を見てみる。
「ん? これってヒレ肉とか使ってるのか?」
「いえ、脂身はかなり落としていますが、普通の豚で言うとトンカツにするような部位を使ったカツサンドです」
脂身が好きってわけじゃないけど、美味い豚だとあの脂の部分も美味いんだけどな。それを切り落としてしまったという事か? カツサンドならヒレもあるけど豚ロース……普通のトンカツを作る時に使う部位も使う事が多いはずだけど、とりあえず一口食べてみよう。
「んっ!? 見た目は脂身がほとんどないのに、肉の中から濃厚な脂身の味がする!? なんだこれ!」
「気付いていただけましたか? 仮名ですが、オーク豚と名付けたこの豚ですが、元の豚の品種より2割程大きく育つのです。その2割が全部脂身であるため、可食部は普通の豚と大差はありません。
ですが、その脂身からとれたラードは質も良く使いやすいです。っと、今は肉の味の話でした! この豚の特徴は、赤身の部分はどこを使っても、肉汁に脂身の味を含んでいるのです」
何とも意味不明な肉質? といっていいのか、驚きを通り越して呆れてしまう。
「後、こちらを食べてみてください」
同じ様なサンドイッチが目の前に置かれる。食パンのサイズで言えば4分の1切れ位の大きさで食べているので、ちょこちょこ腹にたまってくるのだが、アマレロが言うんだ、食べてみよう。
「あれ? さっきのカツサンドと肉が違う?」
「いえ、肉は同じオーク豚の肉ですが、部位が違います。今食べられている部位はヒレになります。本来ヒレ肉は脂が少なく筋がほとんどない部位です。ですが、先程の赤身の部位に比べると脂の味は控えめになりますが、その分豚肉の味が濃く出ます。
どっちにしても、脂身の味が嫌いという人には、お勧めできるお肉ではないですが、それが気にならない人からすると、かなりの評価が得られるのではないかと思います」
うん、確かに美味いんだよな。繁殖も容易だし、成長も早い……後は餌代のコストさえよければ、かなり上質な肉と言えるけど、その辺どうなんだろ?
聞いてみると、餌の量は普通の豚に比べても1割程少ないそうだ。驚く事に餌が何であっても、肉の味がほとんど変わらないという事だ。餌や肉質、成長に関していうと、オークの血を引いているからではないかという事だった。
オークは魔物なので、体の大きさに対して食事量が少ない。ドロップした肉は大体同じ味。そう言った面が強く出たのだろう、と。
何よりすごいのは、俺の手が入っている街は別として、他の街では残飯処理が問題になる事も多いのだが、それを食べておいしい肉になるこの豚は、衛生面でも活躍してくれるだろうという事だ。
子豚が多くても、必要な分以外は屠殺して育てれば、餌が足りなくなるという事も無いしな。
どんなに貧しい街でも、廃棄する食材がなくなる事はないのだ。それを考えるとこの豚はかなり役に立つと思う。それに、雑草でも育つので、散歩に連れていく事ができるなら、餌に困る事はないはずだ。
外壁の外に専用の壁を作って育てても、採算は取れるんじゃないか? それに、排泄物が肥料になるだろうしな。ジャルジャンのフェピーに試してもらってもいいか?
そして、次に出てきたのは羊肉のラムチョップが出てきた。これも美味い! 朝食はこの辺で終わった。朝からヘビーだったけど、俺は気にならない質なので問題ない! それにしてもシュリはすごいな。俺の5倍は普通に食べてるのにまだ余裕そうで、試食を続けている。
昼は、加工品を中心に使った食事が出てきた。ソーセージ、ハム、ベーコン等々、どれも美味しかったが全体的にコッテリとしていた気がする。
夕食は庭でバーベキュー大会となった。どこから嗅ぎつけたのか、老ドワーフたちは酒樽をもって現れるし、グリエルやガリアも家族を連れてバーべキューに参加しに来た。バーベキューの一角では、ジンギスカンも作られていた。ラムチョップとは違う美味しさだった。
ただ、最後まで気になっていたのが、牛肉が出てこなかった事だ。牛では成功しなかったって事かな?
マッドな雰囲気のアマレロの様子が怖かったが、初めの2品が予想以上に美味い物だったので、否が応にも期待が高まってしまっている。
「アマレロ、次は何を用意してくれるんだ?」
「鶏の美味しさは分かっていただけたと思いますので、次は豚の品種改良を行った物を食べていただこうと思います。今、ブラウニーが準備しているので、豚について説明していこうと思います」
豚も鶏と同じように交配させて品種改良したのか? 何と掛け合わせたんだ?
「豚なのですが、魔物の豚と交配させてみたのですが、鶏と同じで母親方の種族になる事が分かっています。ですが、こちらは鶏と違い若い豚でもそれなりの味でしたが、それだけならきちんと管理して育てた豚の方が美味しかったです。
ですが! 以前オークの変異種で人型以外と、そういう行為に及ぶオークがいると聞いたのを思い出して、何とか召喚した所、豚と交配したため繁殖させてみると……」
今度はオークの変異種か、絶句してしまった。その変異種って、雌なら何でも大丈夫ってあれか? 他の生物の雌からしたら、悪夢でしかないんじゃないか?
「とてもいい肉質の豚ができました! これの種のいい所は、豚より成長が早く繁殖力が高く病気になりにくい事ですね。後、理由は分かりませんが、オークとの交配で生まれた種同士の2世代目3世代目も、味は変わらず美味しかったです」
豚人と呼ばれて、普通に食されるこの世界ではあるが、豚と交配が可能だとはな。種族の違う人間の女性を苗床にして繁殖するんだから、豚でも可能だとは思うが、少しマッドすぎやしねえか?
「そろそろ次の料理ができるみたいなので、少々お待ちください」
そう言ってキッチンへ飛んでいった。
「シュリは食べたのか?」
「私もまだ鶏だけですので、豚は食べていませんね」
「そっか~、どんな料理で出てくるんだろうな」
他愛のない話をしていると、アマレロが皿をもって登場した。
「今回の品は、ドリアードさんが丹精込めて作った小麦と先ほどの卵、ここの牧場でとれた牛乳などを使って作った食パンにトンカツをはさんだ、特製カツサンドになります!」
調理法はありふれているが、たまに食べるサンドイッチだ。それだけに味の違いが分かるという事だろうか? 切り分けられたサンドイッチを手に取り、肉を見てみる。
「ん? これってヒレ肉とか使ってるのか?」
「いえ、脂身はかなり落としていますが、普通の豚で言うとトンカツにするような部位を使ったカツサンドです」
脂身が好きってわけじゃないけど、美味い豚だとあの脂の部分も美味いんだけどな。それを切り落としてしまったという事か? カツサンドならヒレもあるけど豚ロース……普通のトンカツを作る時に使う部位も使う事が多いはずだけど、とりあえず一口食べてみよう。
「んっ!? 見た目は脂身がほとんどないのに、肉の中から濃厚な脂身の味がする!? なんだこれ!」
「気付いていただけましたか? 仮名ですが、オーク豚と名付けたこの豚ですが、元の豚の品種より2割程大きく育つのです。その2割が全部脂身であるため、可食部は普通の豚と大差はありません。
ですが、その脂身からとれたラードは質も良く使いやすいです。っと、今は肉の味の話でした! この豚の特徴は、赤身の部分はどこを使っても、肉汁に脂身の味を含んでいるのです」
何とも意味不明な肉質? といっていいのか、驚きを通り越して呆れてしまう。
「後、こちらを食べてみてください」
同じ様なサンドイッチが目の前に置かれる。食パンのサイズで言えば4分の1切れ位の大きさで食べているので、ちょこちょこ腹にたまってくるのだが、アマレロが言うんだ、食べてみよう。
「あれ? さっきのカツサンドと肉が違う?」
「いえ、肉は同じオーク豚の肉ですが、部位が違います。今食べられている部位はヒレになります。本来ヒレ肉は脂が少なく筋がほとんどない部位です。ですが、先程の赤身の部位に比べると脂の味は控えめになりますが、その分豚肉の味が濃く出ます。
どっちにしても、脂身の味が嫌いという人には、お勧めできるお肉ではないですが、それが気にならない人からすると、かなりの評価が得られるのではないかと思います」
うん、確かに美味いんだよな。繁殖も容易だし、成長も早い……後は餌代のコストさえよければ、かなり上質な肉と言えるけど、その辺どうなんだろ?
聞いてみると、餌の量は普通の豚に比べても1割程少ないそうだ。驚く事に餌が何であっても、肉の味がほとんど変わらないという事だ。餌や肉質、成長に関していうと、オークの血を引いているからではないかという事だった。
オークは魔物なので、体の大きさに対して食事量が少ない。ドロップした肉は大体同じ味。そう言った面が強く出たのだろう、と。
何よりすごいのは、俺の手が入っている街は別として、他の街では残飯処理が問題になる事も多いのだが、それを食べておいしい肉になるこの豚は、衛生面でも活躍してくれるだろうという事だ。
子豚が多くても、必要な分以外は屠殺して育てれば、餌が足りなくなるという事も無いしな。
どんなに貧しい街でも、廃棄する食材がなくなる事はないのだ。それを考えるとこの豚はかなり役に立つと思う。それに、雑草でも育つので、散歩に連れていく事ができるなら、餌に困る事はないはずだ。
外壁の外に専用の壁を作って育てても、採算は取れるんじゃないか? それに、排泄物が肥料になるだろうしな。ジャルジャンのフェピーに試してもらってもいいか?
そして、次に出てきたのは羊肉のラムチョップが出てきた。これも美味い! 朝食はこの辺で終わった。朝からヘビーだったけど、俺は気にならない質なので問題ない! それにしてもシュリはすごいな。俺の5倍は普通に食べてるのにまだ余裕そうで、試食を続けている。
昼は、加工品を中心に使った食事が出てきた。ソーセージ、ハム、ベーコン等々、どれも美味しかったが全体的にコッテリとしていた気がする。
夕食は庭でバーベキュー大会となった。どこから嗅ぎつけたのか、老ドワーフたちは酒樽をもって現れるし、グリエルやガリアも家族を連れてバーべキューに参加しに来た。バーベキューの一角では、ジンギスカンも作られていた。ラムチョップとは違う美味しさだった。
ただ、最後まで気になっていたのが、牛肉が出てこなかった事だ。牛では成功しなかったって事かな?
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる