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第875話 シルキーの秘密の仕事
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イベントが終わり、反省会も終わり、日常が戻ってきた。
何事もなく1日が始まると思っていたのに、朝食からいきなり躓いた。
「ご主人様! 本日は何か予定がありますか?」
朝食を食べようと席に着いた瞬間に、スカーレットから今日の予定を聞かれた。少し考えてから、
「今日は、特に何もないよ。昨日で大体終わったからね。後あると言えば、俺の気まぐれ散策位だから、予定はないと言ってもいいな」
「では! 本日の朝食は抜いていただきたいです!」
「えっ? 朝食食べちゃダメなの? お腹空いたんだけど……」
「はっ! すいません! 言葉が足りませんでした。ここで朝食を食べないで、ダンジョン農園で少し特別な食事を食べていただきたいのです。そのために朝食を食べると、あまり食べていただけないと思いまして、ここで朝食を食べないようにしていただければと思いまして」
なるほど、そっちで食事を準備するから、ここで食べると向こうで食べれないと……
「わかった。ダンジョン農園にいけば、すぐに何か食べれる?」
「もちろんです! 軽いものはすぐに準備できますので、よろしくお願いします!」
スカーレットの事を信じて、ダンジョン農園に足を向けた。足元にはダマとバッハがいた。バッハは小さくなれるようになってから、本当にこの家にいる事が増えたな。
そういえばリバイアサンがいないな。気になったので聞いてみると、ダマが「あいつは、三幼女のお願いが無ければ穴倉から出てきませんよ」と言っていた。
「ダンジョン農園に来たは良いけど、よく考えたら、スカーレットってまだ食堂にいるんじゃないか? どこで何すればいいんだ?」
途方に暮れていると、
「ご主人様! お待ちしておりました。こちらへ来てください」
アマレロが俺の事を呼びに来てくれた。そういえば、食堂にいなかったもんな。ここで準備してたって事か? 俺が来なかったら、準備していた意味なくねえか?
「あれ? ご主人様もこちらに来られたんですか?」
案内された所では、シュリがむしゃむしゃと食事を食べていた。いいにおいがし過ぎなんだよ! 腹が減るだろうが!
「って、何でシュリがここにいるんだ?」
「アマレロさんに試食をお願いされて、朝食をここでとっているだけですよ? あ、ご主人様も食べますか? 美味しいですよ!」
シュリが食べているのは、焼き鳥だった。確かに美味そうだ。肉がブリンブリンしてるんだよね。俺の知ってる焼き鳥って、もうちょっと肉が小さく見えるのが多かった気がするんだけどな。なんでだろ?
「ご主人様! とりあえずお腹が空いているという事で、準備していた物を出しますので、座ってお待ちください」
シュリが食事をしている席の隣に座る。
「ご主人様もダンジョン農園の、品種改良の家畜を食べに来たんですか?」
「あ~そういう趣旨だったのか。俺は、スカーレットに言われて、今日は暇だったからそれならって事で、こっちに来るように言われたんだよ」
そうなんですか~と言いながら、美味そうな焼き鳥をムシャムシャ食べている。俺もそれ食べたいな。
「ご主人様! お待たせしました。まずは手軽に作れる厚焼き玉子を準備しました。使った食材は、ダンジョン農園で卵をドロップする鶏の魔物と、美味しい卵を産む地球の鶏を掛け合わせた品種になります。
初めは上手くいかず、魔物の方が鶏を食べてしまっていたので困っていましたが、魔物を調教して繁殖に成功しました。魔物が雌の場合は、産まれてくる子も魔物だったのですが、雌が地球の鶏だった場合は魔物では無かったので、そこから先の繁殖は簡単でした!」
アマレロがまくしたてるように、食材の説明をしてきた。その勢いに圧倒されていたが、お腹の空き具合がピークに達していたので、食べる事にした。
「うまぁ! 普通の卵と全然違うな。鳥の魔物の卵もここまでは、美味しくなかったような気がするんだけど、何か秘密があるのか?」
アマレロが待ってました! と言わんばかりの顔で、
「それはですね、初めは親鳥の違いで卵の味が違うので、品質管理が大変だったのですが、産まれた鶏と魔物の鶏を5度程掛け合わせたら、味に差がなくなって、産まれた鶏同士を掛け合わせても美味しいままだったので、家で使う卵をこれに変えていこうと考えています」
なるほどな、ここまで美味しくなるんだな。別にいつものが不味いわけでは無いけど、これを食べちゃうと他のは物足りなく感じるかもな。
「あ、次が来ましたね。次は、先ほどシュリさんにも食してもらった焼き鳥になります!」
おぉ! 待ってました! 肉がはじけんばかりにパンパンなんだけど、果たして味はどうなんだろうな。
「これも美味いな。噛んだ時に小籠包か! って言う位に肉汁があふれてきた。適度な歯応えで、しかもそれがまた美味い! なにこれ?」
「これは、先程の鶏が寿命を迎えたモノになります」
「えっ? 普通、寿命を迎えた鶏って不味いんじゃなかったっけ?」
「普通はそうなんですが、この鳥は違うんです。普通の鶏が10年以上生きるのに対して、この掛け合わせた品種は寿命が2年と短いのです。生後2ヶ月で卵を産むようになりますが、死ぬまでが早いのです。若鳥を食べようとしたのですが、肉が臭くてとても食べられたものではありませんでした。
なので、死んだ鶏は肥料にでも加工してもらおうと置いておいたら、クロたちが食べたそうにしていたので食べさせたら、あまりにも美味しそうに食べていたので、寿命で死んだ奴を加工したら、美味しかったんです」
「魔物と掛け合わせて寿命が短くなったのかな? それにしても寿命で死んだ鶏が美味いのか……不思議な事もあるもんだな。生きながらにして熟成か? でもさ、それならなおの事肉汁が、大量に出てくるのが分からないんだけど」
「詳しい事は分かっていませんが、寿命で死んですぐに捌いて串をうって焼くと、肉が膨らむんです。多少時間が過ぎると、普通の鶏肉みたいになるのですが、それでも味が濃く美味しい肉なんですけどね」
よくわからない、何か法則でもあるのかな?
「ご主人様、これはまだ入り口ですよ。他にもたくさんいますので、是非楽しんでいってください!」
アマレロが若干マッドサイエンティストに見えてきた。本当に大丈夫なのだろうか?
何事もなく1日が始まると思っていたのに、朝食からいきなり躓いた。
「ご主人様! 本日は何か予定がありますか?」
朝食を食べようと席に着いた瞬間に、スカーレットから今日の予定を聞かれた。少し考えてから、
「今日は、特に何もないよ。昨日で大体終わったからね。後あると言えば、俺の気まぐれ散策位だから、予定はないと言ってもいいな」
「では! 本日の朝食は抜いていただきたいです!」
「えっ? 朝食食べちゃダメなの? お腹空いたんだけど……」
「はっ! すいません! 言葉が足りませんでした。ここで朝食を食べないで、ダンジョン農園で少し特別な食事を食べていただきたいのです。そのために朝食を食べると、あまり食べていただけないと思いまして、ここで朝食を食べないようにしていただければと思いまして」
なるほど、そっちで食事を準備するから、ここで食べると向こうで食べれないと……
「わかった。ダンジョン農園にいけば、すぐに何か食べれる?」
「もちろんです! 軽いものはすぐに準備できますので、よろしくお願いします!」
スカーレットの事を信じて、ダンジョン農園に足を向けた。足元にはダマとバッハがいた。バッハは小さくなれるようになってから、本当にこの家にいる事が増えたな。
そういえばリバイアサンがいないな。気になったので聞いてみると、ダマが「あいつは、三幼女のお願いが無ければ穴倉から出てきませんよ」と言っていた。
「ダンジョン農園に来たは良いけど、よく考えたら、スカーレットってまだ食堂にいるんじゃないか? どこで何すればいいんだ?」
途方に暮れていると、
「ご主人様! お待ちしておりました。こちらへ来てください」
アマレロが俺の事を呼びに来てくれた。そういえば、食堂にいなかったもんな。ここで準備してたって事か? 俺が来なかったら、準備していた意味なくねえか?
「あれ? ご主人様もこちらに来られたんですか?」
案内された所では、シュリがむしゃむしゃと食事を食べていた。いいにおいがし過ぎなんだよ! 腹が減るだろうが!
「って、何でシュリがここにいるんだ?」
「アマレロさんに試食をお願いされて、朝食をここでとっているだけですよ? あ、ご主人様も食べますか? 美味しいですよ!」
シュリが食べているのは、焼き鳥だった。確かに美味そうだ。肉がブリンブリンしてるんだよね。俺の知ってる焼き鳥って、もうちょっと肉が小さく見えるのが多かった気がするんだけどな。なんでだろ?
「ご主人様! とりあえずお腹が空いているという事で、準備していた物を出しますので、座ってお待ちください」
シュリが食事をしている席の隣に座る。
「ご主人様もダンジョン農園の、品種改良の家畜を食べに来たんですか?」
「あ~そういう趣旨だったのか。俺は、スカーレットに言われて、今日は暇だったからそれならって事で、こっちに来るように言われたんだよ」
そうなんですか~と言いながら、美味そうな焼き鳥をムシャムシャ食べている。俺もそれ食べたいな。
「ご主人様! お待たせしました。まずは手軽に作れる厚焼き玉子を準備しました。使った食材は、ダンジョン農園で卵をドロップする鶏の魔物と、美味しい卵を産む地球の鶏を掛け合わせた品種になります。
初めは上手くいかず、魔物の方が鶏を食べてしまっていたので困っていましたが、魔物を調教して繁殖に成功しました。魔物が雌の場合は、産まれてくる子も魔物だったのですが、雌が地球の鶏だった場合は魔物では無かったので、そこから先の繁殖は簡単でした!」
アマレロがまくしたてるように、食材の説明をしてきた。その勢いに圧倒されていたが、お腹の空き具合がピークに達していたので、食べる事にした。
「うまぁ! 普通の卵と全然違うな。鳥の魔物の卵もここまでは、美味しくなかったような気がするんだけど、何か秘密があるのか?」
アマレロが待ってました! と言わんばかりの顔で、
「それはですね、初めは親鳥の違いで卵の味が違うので、品質管理が大変だったのですが、産まれた鶏と魔物の鶏を5度程掛け合わせたら、味に差がなくなって、産まれた鶏同士を掛け合わせても美味しいままだったので、家で使う卵をこれに変えていこうと考えています」
なるほどな、ここまで美味しくなるんだな。別にいつものが不味いわけでは無いけど、これを食べちゃうと他のは物足りなく感じるかもな。
「あ、次が来ましたね。次は、先ほどシュリさんにも食してもらった焼き鳥になります!」
おぉ! 待ってました! 肉がはじけんばかりにパンパンなんだけど、果たして味はどうなんだろうな。
「これも美味いな。噛んだ時に小籠包か! って言う位に肉汁があふれてきた。適度な歯応えで、しかもそれがまた美味い! なにこれ?」
「これは、先程の鶏が寿命を迎えたモノになります」
「えっ? 普通、寿命を迎えた鶏って不味いんじゃなかったっけ?」
「普通はそうなんですが、この鳥は違うんです。普通の鶏が10年以上生きるのに対して、この掛け合わせた品種は寿命が2年と短いのです。生後2ヶ月で卵を産むようになりますが、死ぬまでが早いのです。若鳥を食べようとしたのですが、肉が臭くてとても食べられたものではありませんでした。
なので、死んだ鶏は肥料にでも加工してもらおうと置いておいたら、クロたちが食べたそうにしていたので食べさせたら、あまりにも美味しそうに食べていたので、寿命で死んだ奴を加工したら、美味しかったんです」
「魔物と掛け合わせて寿命が短くなったのかな? それにしても寿命で死んだ鶏が美味いのか……不思議な事もあるもんだな。生きながらにして熟成か? でもさ、それならなおの事肉汁が、大量に出てくるのが分からないんだけど」
「詳しい事は分かっていませんが、寿命で死んですぐに捌いて串をうって焼くと、肉が膨らむんです。多少時間が過ぎると、普通の鶏肉みたいになるのですが、それでも味が濃く美味しい肉なんですけどね」
よくわからない、何か法則でもあるのかな?
「ご主人様、これはまだ入り口ですよ。他にもたくさんいますので、是非楽しんでいってください!」
アマレロが若干マッドサイエンティストに見えてきた。本当に大丈夫なのだろうか?
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