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第838話 戦争準備
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次の日には、ゼニスから白金貨1万枚が届いた。10倍に増えてる~! ってインフレすぎねえか? む? お金の価値は変わってないから、インフレとは言わないか?
って、んな事はどうでもいい! 何でこんなに金があるんだ? さすがにこれはおかしくないか? さっそくゼニスに連絡をすると「何言ってるんですか? それでもまだ預けられている2割くらいですよ?」と言われて、たっぷり1分絶句した。
後で知ったが、俺たちが気がねなしに使っている老ドワーフの防具に関して言うと、白金貨100枚は軽く超えるそうだ。それに、俺が初めて作った総アダマンタイト製の武器は、白金貨500枚以上の価値があるらしい。
他にも、DPで召喚したドラゴンキラーが付与されている武器は、ダンジョンから産出される。モノによっては白金貨1000枚はくだらないと言われている。レッドドラゴン狩りが出来るようになれば、この程度はすぐに稼げるようになるらしい、お金ってある所にはあるんだな。
その時に、スカルズって俺より金持ちなんじゃね? って思ったが、スカルズに関しては装備や専属ブラウニーの貸し出し費用という名目で、報酬の9割を支払っているそうだ。
しかも、こちらが支払うように言ったお金ではなく、スカルズから自主的に払われている物らしい。ちなみに支払いと言っているが、ディストピア住民と同じく、寄付という形で押し付けているようなものだった。
みんな、もう少し強欲になったほうがいいと思うぞ。お金は大切なんだからな!
俺が規格外の金持ちだという事は分かったが、こんなに金をため込んでもいい事はないよな。どうにかして消費していかないと! とりあえず、宣戦布告するために冒険者ギルドにでも行くか。スカルズのケモミミ3人娘を連れて、冒険者ギルドに行く事にした。
「まぁ、3人は何で一緒に連れて来られたかは、理解してるよね?」
「そうですね。私たちが王国でどう思われていたかは別として、冒険者ギルドでシングルまで上り詰めた、実力者だと自負しています。その冒険者が、卑劣な罠にハメられて奴隷にされていたという事実の元に、戦争をという大義名分という所でしょうか?」
「そうだね。正直思い出したくない過去だと思うが、我慢してほしい。そして、こんな事をされるのを許してくれ」
「そんな事は気にしなくていいですよ。シュウ様には言ってませんでしたが、この記憶が辛くなる事があって、シュウ様の奥様方に相談した時に、シルク様とツィード様を紹介してもらい、記憶の封印や忘却は負担がかかるから、記憶ではなく記録という形に変換して、負担を軽減してくださいました。
なので、今はそういう事があったという事実は認識していますが、それが負担に感じる事はほとんどありません」
「あの2人そんな事もしていたのか……今度、お礼を言っておこうかな? それにしても、記憶の封印や忘却が出来る事は知ってたけど、あれって負担が大きいんだ。敵に普通に使ってたから気にしてなかったけど……でも、負担は感じるんだろ? ごめんな」
「正直な所、記憶から記録となって、スカルズに話した時には、みなさんの方が怒ってくれましたからね。いい仲間ができて私たちは嬉しいです」
そんな事を話していると冒険者ギルドについた。
「すいません。条件付きの戦争をゼクセンに仕掛けたいのですが、いくらが妥当か算出してもらえませんか?」
カレリアの冒険者ギルドの受付でそういうと、喧噪としていた室内から音が消えた。しばらくしても受付から返事が無かったので、
「すいません。算定してもらえますか?」
「はっ! すいません。突然の事でしたので、びっくりしてしまいました。えっと、ゼクセンの街へ条件付きの戦争を仕掛けるための金額を、算出してほしいという事でよろしいですか?」
「可能ですか?」
「もちろん可能ですが、算出をすること自体不敬である事は、承知でしょうか?」
「不敬かどうかなんてどうでもいいよ。俺は、相手が貴族だからとか王族だからと言って、遠慮する事はない。もし、不敬罪とでも言って俺らをどうにかしようとするなら、すべてを薙ぎ払うさ。冒険者ギルドの受付をしてるなら、フレデリク・リーファス・ケープマインって聞けばわかるかな?」
俺が話していると、貴族相手によくやるな……という声がいくつも聞こえてきた。そして、話し終わった後の受付の人は、顔を青くして近くにいた職員に何か伝言をしている。
「おそらくですが、あなたの事が誰なのか理解しました。そして、後ろにいる御三方は、そういう事ですよね? 伯爵様の強制依頼を受けて、それにゼクセンも関わってたという事でしょうか?」
「あれ? もしかして、ただの受付の人じゃない? 伯爵とその依頼を出したギルドマスターの事はどうなったか知ってるけど、まだこっちの3人に関わった奴が、ゼクセンにいるって事でね。用事があってここに来て、ついでに知った事実だったんだよ」
普通の受付かと思ってた人が、ただの受付ではなさそうだ。そうすると伝言を頼んでいた職員が戻ってきて、受付の人がそのまま2階へ誘導するのでついていった。部屋に入ると、元冒険者のようなガタイのいい女性が座って待っていた。
「ギルドマスター、お連れしました」
「ありがと。こっちに座ってくれ。オーズ、飲み物を準備してくれ」
オーズと呼ばれた受付で話していた男性は、部屋を出て飲み物でも取りに行ったのだろう。
「すまないね。簡単な話しか聞いていないが、あんたがシュウでそちらの3人がシングル冒険者って事かな? オーズ……副ギルドマスターが戻ってきたら、詳しく話してもらっていいかな?」
受付にいたオーズという人は、副ギルドマスターだったらしい。偉い人がなんで? と思わなくもないが、飲み物を持って戻ってきたので、3人に関わる事を説明し戦争をするために、金額を算出してもらうために来たという事を理解してもらう。
「確かに戦争するには十分過ぎる理由だね。私もあんたらの話を聞いた時は、私がそこのギルドマスターを殺してやりたいと思ったくらいだからな。ただ、その条件……一族や関係者を全員奴隷となると、かなりの額が必要になるが大丈夫なのか?」
俺はそう言われたので、ゼニスから送られてきた白金貨100枚が入っている革袋を、ギルドマスターの前に置く。
「100枚ずつ入ってる」
「1000枚か……それじゃ普通の戦争を起こす分にしかならないぞ?」
「よく中身を見てくれ」
「なっ! ギルドマスター! この袋の中身、全部白金貨です! それが10袋、金貨にして10万枚」
「金ならあるから、算出してもらえないか?」
「これだけあれば、お金の問題は大丈夫だな。オーズ、さっそく算出するんだ!」
算出し始めて1時間程で結果が出た。
って、んな事はどうでもいい! 何でこんなに金があるんだ? さすがにこれはおかしくないか? さっそくゼニスに連絡をすると「何言ってるんですか? それでもまだ預けられている2割くらいですよ?」と言われて、たっぷり1分絶句した。
後で知ったが、俺たちが気がねなしに使っている老ドワーフの防具に関して言うと、白金貨100枚は軽く超えるそうだ。それに、俺が初めて作った総アダマンタイト製の武器は、白金貨500枚以上の価値があるらしい。
他にも、DPで召喚したドラゴンキラーが付与されている武器は、ダンジョンから産出される。モノによっては白金貨1000枚はくだらないと言われている。レッドドラゴン狩りが出来るようになれば、この程度はすぐに稼げるようになるらしい、お金ってある所にはあるんだな。
その時に、スカルズって俺より金持ちなんじゃね? って思ったが、スカルズに関しては装備や専属ブラウニーの貸し出し費用という名目で、報酬の9割を支払っているそうだ。
しかも、こちらが支払うように言ったお金ではなく、スカルズから自主的に払われている物らしい。ちなみに支払いと言っているが、ディストピア住民と同じく、寄付という形で押し付けているようなものだった。
みんな、もう少し強欲になったほうがいいと思うぞ。お金は大切なんだからな!
俺が規格外の金持ちだという事は分かったが、こんなに金をため込んでもいい事はないよな。どうにかして消費していかないと! とりあえず、宣戦布告するために冒険者ギルドにでも行くか。スカルズのケモミミ3人娘を連れて、冒険者ギルドに行く事にした。
「まぁ、3人は何で一緒に連れて来られたかは、理解してるよね?」
「そうですね。私たちが王国でどう思われていたかは別として、冒険者ギルドでシングルまで上り詰めた、実力者だと自負しています。その冒険者が、卑劣な罠にハメられて奴隷にされていたという事実の元に、戦争をという大義名分という所でしょうか?」
「そうだね。正直思い出したくない過去だと思うが、我慢してほしい。そして、こんな事をされるのを許してくれ」
「そんな事は気にしなくていいですよ。シュウ様には言ってませんでしたが、この記憶が辛くなる事があって、シュウ様の奥様方に相談した時に、シルク様とツィード様を紹介してもらい、記憶の封印や忘却は負担がかかるから、記憶ではなく記録という形に変換して、負担を軽減してくださいました。
なので、今はそういう事があったという事実は認識していますが、それが負担に感じる事はほとんどありません」
「あの2人そんな事もしていたのか……今度、お礼を言っておこうかな? それにしても、記憶の封印や忘却が出来る事は知ってたけど、あれって負担が大きいんだ。敵に普通に使ってたから気にしてなかったけど……でも、負担は感じるんだろ? ごめんな」
「正直な所、記憶から記録となって、スカルズに話した時には、みなさんの方が怒ってくれましたからね。いい仲間ができて私たちは嬉しいです」
そんな事を話していると冒険者ギルドについた。
「すいません。条件付きの戦争をゼクセンに仕掛けたいのですが、いくらが妥当か算出してもらえませんか?」
カレリアの冒険者ギルドの受付でそういうと、喧噪としていた室内から音が消えた。しばらくしても受付から返事が無かったので、
「すいません。算定してもらえますか?」
「はっ! すいません。突然の事でしたので、びっくりしてしまいました。えっと、ゼクセンの街へ条件付きの戦争を仕掛けるための金額を、算出してほしいという事でよろしいですか?」
「可能ですか?」
「もちろん可能ですが、算出をすること自体不敬である事は、承知でしょうか?」
「不敬かどうかなんてどうでもいいよ。俺は、相手が貴族だからとか王族だからと言って、遠慮する事はない。もし、不敬罪とでも言って俺らをどうにかしようとするなら、すべてを薙ぎ払うさ。冒険者ギルドの受付をしてるなら、フレデリク・リーファス・ケープマインって聞けばわかるかな?」
俺が話していると、貴族相手によくやるな……という声がいくつも聞こえてきた。そして、話し終わった後の受付の人は、顔を青くして近くにいた職員に何か伝言をしている。
「おそらくですが、あなたの事が誰なのか理解しました。そして、後ろにいる御三方は、そういう事ですよね? 伯爵様の強制依頼を受けて、それにゼクセンも関わってたという事でしょうか?」
「あれ? もしかして、ただの受付の人じゃない? 伯爵とその依頼を出したギルドマスターの事はどうなったか知ってるけど、まだこっちの3人に関わった奴が、ゼクセンにいるって事でね。用事があってここに来て、ついでに知った事実だったんだよ」
普通の受付かと思ってた人が、ただの受付ではなさそうだ。そうすると伝言を頼んでいた職員が戻ってきて、受付の人がそのまま2階へ誘導するのでついていった。部屋に入ると、元冒険者のようなガタイのいい女性が座って待っていた。
「ギルドマスター、お連れしました」
「ありがと。こっちに座ってくれ。オーズ、飲み物を準備してくれ」
オーズと呼ばれた受付で話していた男性は、部屋を出て飲み物でも取りに行ったのだろう。
「すまないね。簡単な話しか聞いていないが、あんたがシュウでそちらの3人がシングル冒険者って事かな? オーズ……副ギルドマスターが戻ってきたら、詳しく話してもらっていいかな?」
受付にいたオーズという人は、副ギルドマスターだったらしい。偉い人がなんで? と思わなくもないが、飲み物を持って戻ってきたので、3人に関わる事を説明し戦争をするために、金額を算出してもらうために来たという事を理解してもらう。
「確かに戦争するには十分過ぎる理由だね。私もあんたらの話を聞いた時は、私がそこのギルドマスターを殺してやりたいと思ったくらいだからな。ただ、その条件……一族や関係者を全員奴隷となると、かなりの額が必要になるが大丈夫なのか?」
俺はそう言われたので、ゼニスから送られてきた白金貨100枚が入っている革袋を、ギルドマスターの前に置く。
「100枚ずつ入ってる」
「1000枚か……それじゃ普通の戦争を起こす分にしかならないぞ?」
「よく中身を見てくれ」
「なっ! ギルドマスター! この袋の中身、全部白金貨です! それが10袋、金貨にして10万枚」
「金ならあるから、算出してもらえないか?」
「これだけあれば、お金の問題は大丈夫だな。オーズ、さっそく算出するんだ!」
算出し始めて1時間程で結果が出た。
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