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第805話 解決への糸口
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宗教関係や治療行為の内容を公布した事によって、ミューズ内に宗教関係者が入れなくなっているが、元々入っている人間や、信者と付いていない司祭等が面倒事をまだ引き起こしている。
もともとは向こうから仕掛けてきた面倒事なので、一切の手抜きをするつもりはない。この街から完璧に根絶やしにしてやる。
「ちょっとは進展したかな? それにしても、あの4人の司祭は相変わらずミューズにいるな。他にも面倒事を起こしている人間はいるけど、やっぱりあいつらが一番質が悪い気がするんだよな。今の所証拠がないから捕まえられてないけどな、どうするのがいいと思う?」
なんとなくみんなに聞いてみたが、まだ尻尾を出していない人間に対して起こすアクションが無いため、どうにもできないという感じだ。だけどその中で、ケイティが声を上げる。
「ご主人様。何でこの人たちは何もしてないの?」
「それは本人に聞かないと、分からないかな?」
「えっと、そうじゃなくて。マップ先生で監視されていることは、さすがに分からないよね? なのに隠れて何もしてないのはおかしい気がする」
ケイティがそんな事を言う。どういうことだ? 確かに、あいつらというか、誰にもマップ先生で監視されている事なんて分からないのに、監視の目を掻い潜って何かしてもおかしくはないか?
となると考えられるのは、すべてを監視されているという前提条件で動いている? 後は、自分で手を汚していないから何もする必要がない? とかそういう事か?
スキルや魔法に頼らない洗脳が犯罪にならないのであれば、確かにこいつらは何もしていない事になるもんな。でも、何でこんな事に詳しいんだ? 俺もよく理解していない世界のシステムについて、理解しすぎじゃないか? この世界の事を知っているとなれば……まさか……!
『む? 何か呼ばれた気がしたのじゃが、どうかしたのかの?』
ちょうどいい所にハゲ神が来た。少し聞きたい事がある。この世界の法則について、ハゲ神以外の神はどの程度知っている?
『だからハゲておらんと言うのに、ちょっと髪が薄いだけじゃ。そして、お前さんの質問に対しては、世界の作り方以外のすべてを、知っていると言っていいじゃろう。という事で、すべての神がお前の思っている条件に当てはまるぞい』
いい加減諦めろよ……あ、地球で試されている育毛剤使ってみるか?
『なんじゃと! さすがのワシでも、異なる世界の物は簡単に取り寄せられないからのぅ、いいのか?』
やっぱり気にしてるんだな。今度、気が向いたらチビ神に渡しておくわ。まぁ、すべての神が条件に当てはまるという事は、あんたって事も考えられるんだよな?
『ほっほっほ。確かにワシの可能性もあるが、今回はさすがにワシではないの。そもそも、他の神が伝えたという証拠もないがの』
確かに神が伝えなくても、悪知恵の働くやつなら発見できるかもな。でも、スキルや魔法がある世界で、しかも犯罪の称号がついたりするのに、わざわざ犯罪にならないやり方を探し出すほど、この世界の人間はずる賢くはない。
権力者ならそれを無視すればいいだけだからな。そう考えると導き出される可能性で最も高いのは、勇者やダンマスに入れ知恵をされた可能性だな。
『確かに、その可能性は限りなく高い。じゃがしかし、ワシが教えられる事はないぞ』
という事は、神による入れ知恵はこの世界では、タブーではないという事だよな?
『そういう事じゃな。とはいっても、情報の内容ではアウトの物もあるがな。例えば、勇者やダンマスに他の勇者やダンマスの情報を、直接伝えるのはアウトじゃ』
マジか、直接はアウトでも間接はありとか、本当に面倒なルールだな! それにこの世界の人間に、神たちが直接教えるのも禁止していない……となると色々面倒だな。
伝えられた人間が、それを信じるかどうかは別としてな。とはいえ、現地の人間に直接教えた可能性を、考えたらきりがないから、勇者やダンマスに情報を伝えて、そいつが司祭に教えたと考えて、話を進めるのがいいか。話は分かったから、後で脱毛剤をチビ神に渡しておくよ。
『お安い御用……ちょっとまて、何で脱毛剤なのじゃ? 育毛剤のはずじゃろ!』
そもそも、俺はあげるとは一言も言っていない。気が向いたらとは言ったけどな。それに、情報による対価ではないから、必ず渡さなきゃいけない理由もない。そして、そういう風に抜け道を作っておいて、俺が面倒事に巻き込まれるのを楽しんで見ている、陰険ハゲ爺神には脱毛剤がお似合いだ!
『ぐっ……何も言えない正論じゃな。1つだけアドバイスをしてやろう。今回の話はこっちでも確認していて、神が関与しているのも認める。だけど、お主は1つ勘違いしていることがあるぞ。犯罪の称号が付く基準は、多くの人間が認識できるか否かが重要だ。
そして、お前はどんな力を持っている? あまり面白くない事件は、さっさと片付けてくれ。正直退屈じゃ。初めは面白くとも、これならお前さんのいつもの様子を見ている方が、数倍も面白いわい。お前さんになら、この情報の価値が分かるはずじゃ、育毛剤を楽しみにしておるぞ』
俺はそのセリフを聞いて、まさか! と思ったが、この世界を作った創造神の爺様のセリフだ。嘘や変な事を言う事はあっても、まったくの嘘を助言として言う事はない。
そして、そのセリフが確かなら俺はというか、ダンマスの力を使える人間の大半は、犯罪の称号をつけないで、犯罪を犯すことができるという事になる。今までの情報をあわせて考えると間違いではないだろう。
そして今回のこの助言、あの爺様はどうやらもう飽きたらしい。爺様だけに限らないかもしれないけど、さっさと片付けろ、というのが本心なのだろう。
つまらんことに時間をかけるより、俺が普通に生活している方が面白いって事なのか・・・俺の普通に生活している姿の方が面白いのか?それは遺憾なのである!
「みんな、どうやらこの事件もうすぐ解決できると思う。今爺神が育毛剤欲しさに情報を話してくれた」
そう俺が言うと、みんなの目が俺に集まる。
もともとは向こうから仕掛けてきた面倒事なので、一切の手抜きをするつもりはない。この街から完璧に根絶やしにしてやる。
「ちょっとは進展したかな? それにしても、あの4人の司祭は相変わらずミューズにいるな。他にも面倒事を起こしている人間はいるけど、やっぱりあいつらが一番質が悪い気がするんだよな。今の所証拠がないから捕まえられてないけどな、どうするのがいいと思う?」
なんとなくみんなに聞いてみたが、まだ尻尾を出していない人間に対して起こすアクションが無いため、どうにもできないという感じだ。だけどその中で、ケイティが声を上げる。
「ご主人様。何でこの人たちは何もしてないの?」
「それは本人に聞かないと、分からないかな?」
「えっと、そうじゃなくて。マップ先生で監視されていることは、さすがに分からないよね? なのに隠れて何もしてないのはおかしい気がする」
ケイティがそんな事を言う。どういうことだ? 確かに、あいつらというか、誰にもマップ先生で監視されている事なんて分からないのに、監視の目を掻い潜って何かしてもおかしくはないか?
となると考えられるのは、すべてを監視されているという前提条件で動いている? 後は、自分で手を汚していないから何もする必要がない? とかそういう事か?
スキルや魔法に頼らない洗脳が犯罪にならないのであれば、確かにこいつらは何もしていない事になるもんな。でも、何でこんな事に詳しいんだ? 俺もよく理解していない世界のシステムについて、理解しすぎじゃないか? この世界の事を知っているとなれば……まさか……!
『む? 何か呼ばれた気がしたのじゃが、どうかしたのかの?』
ちょうどいい所にハゲ神が来た。少し聞きたい事がある。この世界の法則について、ハゲ神以外の神はどの程度知っている?
『だからハゲておらんと言うのに、ちょっと髪が薄いだけじゃ。そして、お前さんの質問に対しては、世界の作り方以外のすべてを、知っていると言っていいじゃろう。という事で、すべての神がお前の思っている条件に当てはまるぞい』
いい加減諦めろよ……あ、地球で試されている育毛剤使ってみるか?
『なんじゃと! さすがのワシでも、異なる世界の物は簡単に取り寄せられないからのぅ、いいのか?』
やっぱり気にしてるんだな。今度、気が向いたらチビ神に渡しておくわ。まぁ、すべての神が条件に当てはまるという事は、あんたって事も考えられるんだよな?
『ほっほっほ。確かにワシの可能性もあるが、今回はさすがにワシではないの。そもそも、他の神が伝えたという証拠もないがの』
確かに神が伝えなくても、悪知恵の働くやつなら発見できるかもな。でも、スキルや魔法がある世界で、しかも犯罪の称号がついたりするのに、わざわざ犯罪にならないやり方を探し出すほど、この世界の人間はずる賢くはない。
権力者ならそれを無視すればいいだけだからな。そう考えると導き出される可能性で最も高いのは、勇者やダンマスに入れ知恵をされた可能性だな。
『確かに、その可能性は限りなく高い。じゃがしかし、ワシが教えられる事はないぞ』
という事は、神による入れ知恵はこの世界では、タブーではないという事だよな?
『そういう事じゃな。とはいっても、情報の内容ではアウトの物もあるがな。例えば、勇者やダンマスに他の勇者やダンマスの情報を、直接伝えるのはアウトじゃ』
マジか、直接はアウトでも間接はありとか、本当に面倒なルールだな! それにこの世界の人間に、神たちが直接教えるのも禁止していない……となると色々面倒だな。
伝えられた人間が、それを信じるかどうかは別としてな。とはいえ、現地の人間に直接教えた可能性を、考えたらきりがないから、勇者やダンマスに情報を伝えて、そいつが司祭に教えたと考えて、話を進めるのがいいか。話は分かったから、後で脱毛剤をチビ神に渡しておくよ。
『お安い御用……ちょっとまて、何で脱毛剤なのじゃ? 育毛剤のはずじゃろ!』
そもそも、俺はあげるとは一言も言っていない。気が向いたらとは言ったけどな。それに、情報による対価ではないから、必ず渡さなきゃいけない理由もない。そして、そういう風に抜け道を作っておいて、俺が面倒事に巻き込まれるのを楽しんで見ている、陰険ハゲ爺神には脱毛剤がお似合いだ!
『ぐっ……何も言えない正論じゃな。1つだけアドバイスをしてやろう。今回の話はこっちでも確認していて、神が関与しているのも認める。だけど、お主は1つ勘違いしていることがあるぞ。犯罪の称号が付く基準は、多くの人間が認識できるか否かが重要だ。
そして、お前はどんな力を持っている? あまり面白くない事件は、さっさと片付けてくれ。正直退屈じゃ。初めは面白くとも、これならお前さんのいつもの様子を見ている方が、数倍も面白いわい。お前さんになら、この情報の価値が分かるはずじゃ、育毛剤を楽しみにしておるぞ』
俺はそのセリフを聞いて、まさか! と思ったが、この世界を作った創造神の爺様のセリフだ。嘘や変な事を言う事はあっても、まったくの嘘を助言として言う事はない。
そして、そのセリフが確かなら俺はというか、ダンマスの力を使える人間の大半は、犯罪の称号をつけないで、犯罪を犯すことができるという事になる。今までの情報をあわせて考えると間違いではないだろう。
そして今回のこの助言、あの爺様はどうやらもう飽きたらしい。爺様だけに限らないかもしれないけど、さっさと片付けろ、というのが本心なのだろう。
つまらんことに時間をかけるより、俺が普通に生活している方が面白いって事なのか・・・俺の普通に生活している姿の方が面白いのか?それは遺憾なのである!
「みんな、どうやらこの事件もうすぐ解決できると思う。今爺神が育毛剤欲しさに情報を話してくれた」
そう俺が言うと、みんなの目が俺に集まる。
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