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第745話 必死に頭を使って戦闘
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スライムたちが何やら頑張っているが、特に効果もなく、ただ遊んでいるだけに見えてしまうのは、スライムクオリティーとしか言いようが無いな。
俺には思いつく手が無かったので、収納の腕輪に入っている物を確認していく……あ、ユニーク武器といっていいのか、ピースやロックオンがあるのを思い出した。バカ神たちの所為で、ダメージ係数が低くなってしまった重火器を、試してみる事にした。
アンチマテリアルライフルのロックオンを取り出して、標準を合わせ……ファイア!
ダメージは与えられなくとも、攻撃は当たるだろう。ベルゼブブがどんなに早く動いていたとしても、音速よりは早くない。初見で銃を理解できていない限り、止まっている相手になら当たる!
俺の撃った銃弾は狙い違わず、ベルゼブブの腹部? に命中した。銃弾ははじかれたようだが、ベルゼブブの体勢を崩す事には成功した。速度が落ちるかは分からないが、状態が崩せるという事が分かった。
「次は、ピース行ってみようか」
初めて効果的な行動ができたのがうれしくて、ちょっと調子に乗ってしまった。でも、俺はしっかりと銃を構えてベルゼブブをみる……っとスライムがくっついたままだった。
「ニコたち、そろそろ離れてくれ、別に銃弾にあたってもいいのならそのままついてていいけどな」
そういうと、ニコたちスライムが一斉にベルゼブブの体から飛び跳ねるように離脱した。
しっかりと狙いをつけて……ファイア!
ロックオンに比べると、ピースの衝撃は大したものではないが、ヒットして動きを制限しているのが分かる。両手でしっかりと構えて撃った弾丸は、吸い込まれるように、ベルゼブブの体にヒットする。弾丸が当たるたびに、鬱陶しいのか体をよじらせている。
これだけ連続で放たれれば、回避運動にでそうなのだが、避ける感じは見られない……これなら矢も当たるのか?
「メアリー! マリア! 弓による攻撃はやったか? やってないなら試してみよう」
2人は弓を取り出し、矢による攻撃を仕掛ける。何の付与もされていない、だけど強力なスキルによる一撃。
ロックオンの攻撃とは違い、ベルゼブブにダメージが与えられた様子が見られた。矢が体に突き刺さる事は無かったが、攻撃されたところをかばうように、取り巻きのハエがわらわら集まってきていたのだ。
ベルゼブブのお腹付近がちょっとへこんだように見えたが、小バエ共が離れたらそのへこんだと思われたお腹付近がきれいに戻っていた。ん~あの小バエ共は、親バエを回復する能力でもあるのだろうか?
可能性の一つとして頭の隅に置いておく。本当に回復するんだったら、あの小バエを殲滅しながら親バエ……ベルゼブブを倒さなければいけないという事だ。さて、俺も弓に持ち替えるか。久しぶりに持つ気がするシューティングスター!
ちなみにこのシューティングスターは、今までちょこちょこ使ってみたものの、威力があまりなかったので、メアリーとマリアの弓の様に機械仕掛け……魔法仕掛けの弓に改造している。
本当にクリエイトゴーレム様様である。張力も身体能力に合わせて、300キログラムほどある。弦はアダマンタイト繊維を結い合わせて作っている弦だ。弽(弓をひく際に指に着ける保護具)もアダマンタイト繊維を縫い込んだものを使っている。
魔法仕掛けも付与魔法の効果もあり、弓なのに矢が500メートル先まで、ほぼ直線の軌道を描くという常識外れの代物に仕上がっている。
そのシューティングスターをかまえ、ベルゼブブに矢を射る。矢は鏃のタイプではなく、ミスリル合金で作った、破矢を使っている。俺の矢を受けると、ベルゼブブは吹っ飛んだと言っていいのだろうか? 威力に耐え切れず、少し位置がずれたようだ。
「お~ベルゼブブの攻略の糸口は、弓にあるのかな? 俺たちはそのまま続けて攻撃するぞ! シュリとアリス、それに力のあるメンバーは、投槍でもしてみるか? ダマ! そこそこの品質でいいから、投槍に使いやすそうなやつを召喚してくれ。
ついでにスキルで、投槍とか投擲とか投げる系のスキルがあったら、出してやってくれ。スキルを覚えたらLvを10まで上げるのを忘れるなよ」
ダマに色々召喚してもらい、サポートは任せた。俺は何度も破矢をベルゼブブに向かって撃ち放つ。理由は分からないが、ベルゼブブは銃弾や矢の類は、全くかわす様子を見せない。だけど、俺たちが近付こうとすれば逃げる……
何で遠距離攻撃を避けないのかは不明だが、ダメージを与えれるならとにかく繰り返して、攻撃するしかないよな。
シュリの剛腕から投げられる槍は、面白い程にベルゼブブに命中する。ダメージは与えられているようだが、小バエがダメージを与えた端から治しているようにみえる。
体のいたるところがへこんでいたのに、小バエが体を隠すとそのへこみが消えていたのだ。だが、そこには堕天使や俺たちのように魔法を使った気配はない……何かしらのスキルなのだろうか?
量産型小型ベルゼブブの小バエ全員に、こんな能力を付与できるような物なのだろうか? 検証している暇はないから、とにかくダメージを与えていくしかない。
「みんな、小バエの対処できると思う?」
シューティングスターを引きながら、みんなに聞いてみた。小バエが湧くたびに魔法で焼き払うのは、魔力的にも厳しい。俺には群体みたいな奴らを倒す手段は、焼き払う以外に知らない。
時空や空間に関する魔法のある小説なら、空間破壊みたいなのがあったりするけど、やっぱり魔力の問題でずっとは使い続けれないもんな。
年中組から、汚物は消毒だ! といって、火炎放射器から火を噴いているネタ動画を見た事があるようで、あんな感じの事はできないのか聞かれたが、火炎放射器を召喚してもらうが、果たしてそれで効果はあるのだろうか? 燃料は無限に召喚できるから、効果があるといいな。
「わかった。出して使って見ればいい! みんな、ちょっとだけお願い」
召喚リストをながめて、火炎放射器とタンクを召喚する。背負うタイプのタンクなのでかなり長い時間使えるだろう。
俺には思いつく手が無かったので、収納の腕輪に入っている物を確認していく……あ、ユニーク武器といっていいのか、ピースやロックオンがあるのを思い出した。バカ神たちの所為で、ダメージ係数が低くなってしまった重火器を、試してみる事にした。
アンチマテリアルライフルのロックオンを取り出して、標準を合わせ……ファイア!
ダメージは与えられなくとも、攻撃は当たるだろう。ベルゼブブがどんなに早く動いていたとしても、音速よりは早くない。初見で銃を理解できていない限り、止まっている相手になら当たる!
俺の撃った銃弾は狙い違わず、ベルゼブブの腹部? に命中した。銃弾ははじかれたようだが、ベルゼブブの体勢を崩す事には成功した。速度が落ちるかは分からないが、状態が崩せるという事が分かった。
「次は、ピース行ってみようか」
初めて効果的な行動ができたのがうれしくて、ちょっと調子に乗ってしまった。でも、俺はしっかりと銃を構えてベルゼブブをみる……っとスライムがくっついたままだった。
「ニコたち、そろそろ離れてくれ、別に銃弾にあたってもいいのならそのままついてていいけどな」
そういうと、ニコたちスライムが一斉にベルゼブブの体から飛び跳ねるように離脱した。
しっかりと狙いをつけて……ファイア!
ロックオンに比べると、ピースの衝撃は大したものではないが、ヒットして動きを制限しているのが分かる。両手でしっかりと構えて撃った弾丸は、吸い込まれるように、ベルゼブブの体にヒットする。弾丸が当たるたびに、鬱陶しいのか体をよじらせている。
これだけ連続で放たれれば、回避運動にでそうなのだが、避ける感じは見られない……これなら矢も当たるのか?
「メアリー! マリア! 弓による攻撃はやったか? やってないなら試してみよう」
2人は弓を取り出し、矢による攻撃を仕掛ける。何の付与もされていない、だけど強力なスキルによる一撃。
ロックオンの攻撃とは違い、ベルゼブブにダメージが与えられた様子が見られた。矢が体に突き刺さる事は無かったが、攻撃されたところをかばうように、取り巻きのハエがわらわら集まってきていたのだ。
ベルゼブブのお腹付近がちょっとへこんだように見えたが、小バエ共が離れたらそのへこんだと思われたお腹付近がきれいに戻っていた。ん~あの小バエ共は、親バエを回復する能力でもあるのだろうか?
可能性の一つとして頭の隅に置いておく。本当に回復するんだったら、あの小バエを殲滅しながら親バエ……ベルゼブブを倒さなければいけないという事だ。さて、俺も弓に持ち替えるか。久しぶりに持つ気がするシューティングスター!
ちなみにこのシューティングスターは、今までちょこちょこ使ってみたものの、威力があまりなかったので、メアリーとマリアの弓の様に機械仕掛け……魔法仕掛けの弓に改造している。
本当にクリエイトゴーレム様様である。張力も身体能力に合わせて、300キログラムほどある。弦はアダマンタイト繊維を結い合わせて作っている弦だ。弽(弓をひく際に指に着ける保護具)もアダマンタイト繊維を縫い込んだものを使っている。
魔法仕掛けも付与魔法の効果もあり、弓なのに矢が500メートル先まで、ほぼ直線の軌道を描くという常識外れの代物に仕上がっている。
そのシューティングスターをかまえ、ベルゼブブに矢を射る。矢は鏃のタイプではなく、ミスリル合金で作った、破矢を使っている。俺の矢を受けると、ベルゼブブは吹っ飛んだと言っていいのだろうか? 威力に耐え切れず、少し位置がずれたようだ。
「お~ベルゼブブの攻略の糸口は、弓にあるのかな? 俺たちはそのまま続けて攻撃するぞ! シュリとアリス、それに力のあるメンバーは、投槍でもしてみるか? ダマ! そこそこの品質でいいから、投槍に使いやすそうなやつを召喚してくれ。
ついでにスキルで、投槍とか投擲とか投げる系のスキルがあったら、出してやってくれ。スキルを覚えたらLvを10まで上げるのを忘れるなよ」
ダマに色々召喚してもらい、サポートは任せた。俺は何度も破矢をベルゼブブに向かって撃ち放つ。理由は分からないが、ベルゼブブは銃弾や矢の類は、全くかわす様子を見せない。だけど、俺たちが近付こうとすれば逃げる……
何で遠距離攻撃を避けないのかは不明だが、ダメージを与えれるならとにかく繰り返して、攻撃するしかないよな。
シュリの剛腕から投げられる槍は、面白い程にベルゼブブに命中する。ダメージは与えられているようだが、小バエがダメージを与えた端から治しているようにみえる。
体のいたるところがへこんでいたのに、小バエが体を隠すとそのへこみが消えていたのだ。だが、そこには堕天使や俺たちのように魔法を使った気配はない……何かしらのスキルなのだろうか?
量産型小型ベルゼブブの小バエ全員に、こんな能力を付与できるような物なのだろうか? 検証している暇はないから、とにかくダメージを与えていくしかない。
「みんな、小バエの対処できると思う?」
シューティングスターを引きながら、みんなに聞いてみた。小バエが湧くたびに魔法で焼き払うのは、魔力的にも厳しい。俺には群体みたいな奴らを倒す手段は、焼き払う以外に知らない。
時空や空間に関する魔法のある小説なら、空間破壊みたいなのがあったりするけど、やっぱり魔力の問題でずっとは使い続けれないもんな。
年中組から、汚物は消毒だ! といって、火炎放射器から火を噴いているネタ動画を見た事があるようで、あんな感じの事はできないのか聞かれたが、火炎放射器を召喚してもらうが、果たしてそれで効果はあるのだろうか? 燃料は無限に召喚できるから、効果があるといいな。
「わかった。出して使って見ればいい! みんな、ちょっとだけお願い」
召喚リストをながめて、火炎放射器とタンクを召喚する。背負うタイプのタンクなのでかなり長い時間使えるだろう。
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