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第744話 手がかりを発見
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「「「「「「キャァァァァァッ!」」」」」」
頭のサイズ程のハエが、集団で迫ってきているのだから、ビビるわな。俺も今鏡を見たらすごい顔をしてるんだろうな。それにしてもこんなに、雑魚がたくさん湧いてくると処理に困るな。
妻たち以上に一緒にいたスケルトンが慌てており、スケルトンメイジ? あれこの前ウィザードになったんだっけ? どっちでもいいか、その2体がいつの間にか覚えていた、ユニゾンマジックで小バエ(頭サイズ)を焼き払っていた。
お前たち、さすがにビビりすぎだろ。でも、そのまま焼いててくれ。予想以上にベルゼブブが早すぎるな。どうするべきだ? フェンリルと戦った時より、レベルが上がってるのに、あの時感じたフェンリルより確実に早い。
チェインか結界で捕えないとな。
「みんな、今の所ダメージはないけど、いつ大きな攻撃が来るか分からないから注意してくれ。後、ヒーラー組は、いつでも回復できるように準備を。タンク組は嫌かもしれないけど、チェインで動きを止められるか試すぞ! 早すぎて今の所スキルを使えないけど、隙を見て鎖を繋げ!」
俺たちは、何度も何度もハエの王の攻撃を受けながら色々試していた。一応、外から入ってこれる結界を一時的に張ってみたが、結界を張るとベルゼブブは近付いてこなくなり、その代わり取り巻きのハエがめっちゃ増えたので、チェインで捕まえるのを試すことになった。
気付いてからチェインを発動するのでは確実に遅い。範囲内にいないのにスキルは発動させられない……漁のように網か? それなら捕まえられるか? 出来る事を試さないといけないよな。
「みんな、できる範囲で色々試してみてくれ。俺も思いついた事を試すために準備するからよろしく」
そういって、網目が1メートル四方ほどある、ミスリル合金繊維のロープで作った網で、クリエイトゴーレムを使いチャチャっと作成した。イメージさえできればこんな加工は簡単だな。
うん、作ってみたはいいけどどうすればいいんだろう? 投網みたいに投げる? 目にも止まらない速さで飛んでいるベルゼブブに、投げるとか不可能だろ……作ってからミスに気付く事が多いこと多い事。
投げ網漁は無理だから、一応定置網漁風に設置しておくか。俺たちの後ろあたりに一応設置しておくか。
壁が壊せなかったので、床の凸凹している所にクリエイトゴーレムで無理やり張り付けた感じだ。上の方は・・・テントの要領で、ポールを建ててガイロープを使い網を張る。本来の使い方とは全く違うけど結構広い範囲をカバーできてるから十分だろう。これであいつの行動が制限されるなら十分だ。
俺が悪戦苦闘している間に、シュリとピーチが偶然にも攻撃を当てたのだが、思ったより反応が良くなかったらしい。なんというか、例えるならニコを殴った時の感じに似ているとの事だ。
いつも悪さばっかりしてるから、妻やシルキーたちにたたかれているらしいのだが、物理攻撃無効というスキルでも、持っているのかと思うほど効果を発揮しないらしい。放り投げる事はあったけど、殴った事はなかったから知らなかったわ。
それにしても効果が無いのか? どう戦うべきだろうな。物理攻撃が極端にききにくい可能性のあるハエか……ハエも大きいと叩いてつぶせなくなるのだろうか? ってベルゼブブなんだから、叩いてつぶせるわけないか。
網を張ってもきれいに避けていくため網の意味はあまりないな。壁を作るしかないのか?
フォートレスで壁を作るか? 試してみるしかないよな。
【フォートレス】
適当なタイミングでフォートレスを発動した。俺の造りだしたフォートレスの壁に何かがぶつかった。威力は大したことなかった。
「これって早くて倒せないってことか? それなのに堕天使より深い場所で、ボスみたいなことをしているのか? それにしても、早くてタフ? それだったら、倒すのは厄介極まりないな」
思いつく限りの方法を次々と試してみたが思うようにいかなかった。ダマも全力で追いかけるように指示してみるが、目で見えていても追いつけないらしい。
足元でニコがプルプルしていたのが、何だか馬鹿にされているような気がして、それならお前が行ってこい! と、全力でベルゼブブに向かって蹴り飛ばした。
今までまともに触れれなかったベルゼブブに、ニコがべちゃりと張りつく……
「マジかよ……何でくっつけるんだ? といっても、ニコが何かしてるけどダメージは、くらってなさそうだな。お! そうだ羽に取り付け! そうすれば動きが……変わらないな。
レッドドラゴンも羽で浮いてるというよりは、魔力で何とかしてたんだっけ? その機能を使ったら俺も空飛べないかな?」
「シュウ! 逸れてる! 戻ってきて!」
いかんいかん、俺の変な癖が出ちまった。面白い素材や考え方があると、どうにかして作れないかと思ってしまうんだよな。俺っていつからこんなに生産系の思考になったんだろう? 少なくとも日本にいた時は、そんなこと考えた事も無かったはずなんだけどな。
っといかん、また逸れてる。それにしても、ニコが張りついているのに動きが変わらないなんてな、もともと期待してなかったから、無かったことにすればいい! 引っぺがされるまで色々試してくれ。
「ニコは気にしないで、俺たちに出来る事を模索しよう」
といったものの、出来る事は大体やりつくした感があるんだよな。他に何をするのがいいか思いつかない。そんな中でも年少組は頭が柔らかいのかいろんな事を思いつき試している。特に効果がありそうな事も無かったんだけどね。
ベルゼブブと交戦を始めてすでに30分が経っていた。進展もないまま俺たちは、思いつく限りの事を行うが効果的なものは一切なかった。
あ、スライムたちが俺の足元でうっとおしかったから、ニコと同じように蹴飛ばしたら一緒になって張りついていた。だからといって動きが遅くなるわけでもなかったけどね。
俺たちはこの時、まだ始まったばかりだという事を誰も予想していなかった。
頭のサイズ程のハエが、集団で迫ってきているのだから、ビビるわな。俺も今鏡を見たらすごい顔をしてるんだろうな。それにしてもこんなに、雑魚がたくさん湧いてくると処理に困るな。
妻たち以上に一緒にいたスケルトンが慌てており、スケルトンメイジ? あれこの前ウィザードになったんだっけ? どっちでもいいか、その2体がいつの間にか覚えていた、ユニゾンマジックで小バエ(頭サイズ)を焼き払っていた。
お前たち、さすがにビビりすぎだろ。でも、そのまま焼いててくれ。予想以上にベルゼブブが早すぎるな。どうするべきだ? フェンリルと戦った時より、レベルが上がってるのに、あの時感じたフェンリルより確実に早い。
チェインか結界で捕えないとな。
「みんな、今の所ダメージはないけど、いつ大きな攻撃が来るか分からないから注意してくれ。後、ヒーラー組は、いつでも回復できるように準備を。タンク組は嫌かもしれないけど、チェインで動きを止められるか試すぞ! 早すぎて今の所スキルを使えないけど、隙を見て鎖を繋げ!」
俺たちは、何度も何度もハエの王の攻撃を受けながら色々試していた。一応、外から入ってこれる結界を一時的に張ってみたが、結界を張るとベルゼブブは近付いてこなくなり、その代わり取り巻きのハエがめっちゃ増えたので、チェインで捕まえるのを試すことになった。
気付いてからチェインを発動するのでは確実に遅い。範囲内にいないのにスキルは発動させられない……漁のように網か? それなら捕まえられるか? 出来る事を試さないといけないよな。
「みんな、できる範囲で色々試してみてくれ。俺も思いついた事を試すために準備するからよろしく」
そういって、網目が1メートル四方ほどある、ミスリル合金繊維のロープで作った網で、クリエイトゴーレムを使いチャチャっと作成した。イメージさえできればこんな加工は簡単だな。
うん、作ってみたはいいけどどうすればいいんだろう? 投網みたいに投げる? 目にも止まらない速さで飛んでいるベルゼブブに、投げるとか不可能だろ……作ってからミスに気付く事が多いこと多い事。
投げ網漁は無理だから、一応定置網漁風に設置しておくか。俺たちの後ろあたりに一応設置しておくか。
壁が壊せなかったので、床の凸凹している所にクリエイトゴーレムで無理やり張り付けた感じだ。上の方は・・・テントの要領で、ポールを建ててガイロープを使い網を張る。本来の使い方とは全く違うけど結構広い範囲をカバーできてるから十分だろう。これであいつの行動が制限されるなら十分だ。
俺が悪戦苦闘している間に、シュリとピーチが偶然にも攻撃を当てたのだが、思ったより反応が良くなかったらしい。なんというか、例えるならニコを殴った時の感じに似ているとの事だ。
いつも悪さばっかりしてるから、妻やシルキーたちにたたかれているらしいのだが、物理攻撃無効というスキルでも、持っているのかと思うほど効果を発揮しないらしい。放り投げる事はあったけど、殴った事はなかったから知らなかったわ。
それにしても効果が無いのか? どう戦うべきだろうな。物理攻撃が極端にききにくい可能性のあるハエか……ハエも大きいと叩いてつぶせなくなるのだろうか? ってベルゼブブなんだから、叩いてつぶせるわけないか。
網を張ってもきれいに避けていくため網の意味はあまりないな。壁を作るしかないのか?
フォートレスで壁を作るか? 試してみるしかないよな。
【フォートレス】
適当なタイミングでフォートレスを発動した。俺の造りだしたフォートレスの壁に何かがぶつかった。威力は大したことなかった。
「これって早くて倒せないってことか? それなのに堕天使より深い場所で、ボスみたいなことをしているのか? それにしても、早くてタフ? それだったら、倒すのは厄介極まりないな」
思いつく限りの方法を次々と試してみたが思うようにいかなかった。ダマも全力で追いかけるように指示してみるが、目で見えていても追いつけないらしい。
足元でニコがプルプルしていたのが、何だか馬鹿にされているような気がして、それならお前が行ってこい! と、全力でベルゼブブに向かって蹴り飛ばした。
今までまともに触れれなかったベルゼブブに、ニコがべちゃりと張りつく……
「マジかよ……何でくっつけるんだ? といっても、ニコが何かしてるけどダメージは、くらってなさそうだな。お! そうだ羽に取り付け! そうすれば動きが……変わらないな。
レッドドラゴンも羽で浮いてるというよりは、魔力で何とかしてたんだっけ? その機能を使ったら俺も空飛べないかな?」
「シュウ! 逸れてる! 戻ってきて!」
いかんいかん、俺の変な癖が出ちまった。面白い素材や考え方があると、どうにかして作れないかと思ってしまうんだよな。俺っていつからこんなに生産系の思考になったんだろう? 少なくとも日本にいた時は、そんなこと考えた事も無かったはずなんだけどな。
っといかん、また逸れてる。それにしても、ニコが張りついているのに動きが変わらないなんてな、もともと期待してなかったから、無かったことにすればいい! 引っぺがされるまで色々試してくれ。
「ニコは気にしないで、俺たちに出来る事を模索しよう」
といったものの、出来る事は大体やりつくした感があるんだよな。他に何をするのがいいか思いつかない。そんな中でも年少組は頭が柔らかいのかいろんな事を思いつき試している。特に効果がありそうな事も無かったんだけどね。
ベルゼブブと交戦を始めてすでに30分が経っていた。進展もないまま俺たちは、思いつく限りの事を行うが効果的なものは一切なかった。
あ、スライムたちが俺の足元でうっとおしかったから、ニコと同じように蹴飛ばしたら一緒になって張りついていた。だからといって動きが遅くなるわけでもなかったけどね。
俺たちはこの時、まだ始まったばかりだという事を誰も予想していなかった。
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