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第739話 思ったより順調
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ドロップ品に変わった瞬間に、撤退命令を出す。近くにあったドロップ品の、よくわからない羽根を拾って離脱する。
殿はリリーが務めており、俺は結界魔法でリリーの撤退をサポートする。穴の大きさは大体2メートル前後なので、大きな堕天使が追ってこようとしても入る事が出来ずに、悪戦苦闘している様子が見える。
悪戦苦闘したからといって、入ってこれるわけじゃないけどな! でもさ、これって入る時に149階のように苦労しないか? 次に突入する時の苦労を考えると、今回の撤退が正解か疑わしくなってきた。次突入する時は敵が中心にいるといいな。
階段を上っていき、いったん休憩をとる。戦闘を開始してからここまで、約20分ほどだ。思ったより早く倒せていたことに驚いている。9体がお互いを守りあっていたら、絶対にこんなに早く倒せなかったと思う。
小休止として、今回の戦闘に関して話し合ってみた。特に苦労することなく倒すことができた、との評価だった。一番は人造ゴーレムやスケルトンが、思っていた以上に良い動きをしてくれていたようだ。
壁として使われた人造ゴーレムは、ダメージを負った様子もなく、盾でしっかりと攻撃を受け流していたようだ。自分で思考できるスケルトンは、優位に立ちまわっていたようだ。ポテンシャルは、Sランクの魔物にひけをとらない骨だけあって、本当に優秀な魔物だ。
「スケルトンがいい動きをするのは朗報だね。あいつらがいれば、あまり苦労せずに倒せそうか?」
149階で3体と対峙した時よりは、やりやすかったとの事だ。あまり大人数で包囲すると戦いにくいという事実が判明した。今回、シュリと年少組とスケルトンが戦った3体は、スケルトンが前衛をおさえており、年少組は後方でサポートを中心にしていたようだ。
負担はあまりなかったようで、6体の方も人造ゴーレムがいい動きをしており、全体的に負担が少なく余裕をもっていた。
「この状態だったら、もう1~2体倒してから撤退するべきだったかな?」
「ご主人様、一度決めた事を覆すのであれば、その乱れから生じるリスクがある事を、覚悟してからにしてください。1つのミスが、全員を危険にさらすことになるんですよ」
うん、余裕だったからってちょっと舐めプだったな。ピーチの言う通り、一度決めた事を覆すのは危険が伴う事も、きちんと考えないといけないな。調子こいてケガをするなんて、小説やアニメによくある話だったな。
「ごめんごめん、調子に乗りすぎた。今回の目標はしっかり達成できて、誰もケガすることなく戻ってこられたんだから、十分すぎるよね。しばらく時間が経ったけど、堕天使たちの様子はどうなったと思う?」
「ネルはね、タンクの堕天使が頭を突っ込んで、じたばたしてると思う!」
「え~ネルちゃん、私は壁か鉄格子を壊そうとしてると思うの!」
「2人とも、さすがに堕天使もバカじゃないと思うよ? だから作戦会議をしてると思うよ!」
三幼女の的を得ているような、笑いにもなるような答えを聞いてネルの言っていた、詰まっている堕天使は見てみたいなと思ってしまった。様子を見るために人造ゴーレムにカメラを持たせて進ませていく。
思ったよりシュールな光景だった。まさか、三幼女の言っていた内容が中途半端に、一緒になっている感じだった。
穴の掘った通路の入口を中心に、扇状に7匹並んでおり、1匹が頭を通路に突っ込んでみたり、叩いてみたりしている。7匹は作戦会議しているように見えなくもない。
「この状態だと中に入るのが面倒そうだね。1体を倒してから30分以上は経ってるけど、復活している様子は無いね。部屋から俺たちが引いたのに、戦闘状態っていうのは……どうしてなんだろうな?
可能性として一番高いのは、俺たちのダンジョン掘りがイレギュラーで、戦闘中止の判断ができてないって所か? 死んでないから、見えてないけどヘイトが溜まってるから、こんな状態になってるみたいな感じか?」
俺の感想を苦笑いをしてみんながきいていた。倒した堕天使が復活するのかを知りたいので、今回はこのまま様子を見る事にしている。体を動かしていないと落ち着かない感じがするので、ダンジョンの中では非常識な模擬戦を始めた。素手の格闘技戦だ。
多少の怪我であれば魔法で回復できるし、なにより腕がちぎれたとしても、エリクサーだって準備しているからはやす事だって問題ない!
そういっても、ケガはしてほしくないから、程ほどにするようにお願いをしておいた。
お昼も過ぎ、おやつの時間になったが、堕天使の動きは、通路に攻撃をする堕天使が変わっただけで、それ以外に大きな動きはなかった。
「今日は進まないにしても、明日もあのままだったら面倒だな。もう1個穴を掘っておくべきだったか?」
「シュウ、隙を見て蓋をして通路の金属を一部とって横道造るのはいけないの?」
「それだ!」
フル装備をして、通路を進んでいく。魔法を使ってくることは無かったが、大質量の矢が放たれ通路の空気を切り裂いて飛んでくる。それをシュリが大盾を器用に使って撃ち落としていた。相変わらずバカげた身体機能だな。
俺だったらはじく事は出来ても、撃ち落とすなんてことはできないぞ。はじいたら後ろに被害が出るかもしれないしな。入口まで10メートル程まで来れたが、魔法まで飛んできた。
「シュリとリリーとシャルのフォートレスで押し切れないか?」
「ん~、試してみましょうか。リリー、シャル、行きますよ私が中心で両サイドを固めてください!」
「「「【フォートレス】」」」
3人がフォートレスを発動して前進していく。5分ほどかけて入口に到着した。通路に合わせて作っておいたアダマンタイトの板を取り出して、攻撃の止んだ一瞬の隙をついて通路にはめてクリエイトゴーレムで溶接する。このままだと外に出れないので、閂をかけれる扉をクリエイトゴーレムで作成する。
10メートル程戻り、横穴を作るために金属をひっぺがして穴を掘っていく。
2時間後には、明日の2戦目のための通路を作成して、後20センチメートル程掘れば、部屋に出れる所で止めて補強していく。
部屋の様子を見ておきたいので、ラジコンカータイプの戦車を召喚して、無線カメラを本来の通路を走らせて中を覗けるようにした。カメラは砲の先に多少動かせるタイプのカメラがついている。
明日までに堕天使が復活していないといいな。
殿はリリーが務めており、俺は結界魔法でリリーの撤退をサポートする。穴の大きさは大体2メートル前後なので、大きな堕天使が追ってこようとしても入る事が出来ずに、悪戦苦闘している様子が見える。
悪戦苦闘したからといって、入ってこれるわけじゃないけどな! でもさ、これって入る時に149階のように苦労しないか? 次に突入する時の苦労を考えると、今回の撤退が正解か疑わしくなってきた。次突入する時は敵が中心にいるといいな。
階段を上っていき、いったん休憩をとる。戦闘を開始してからここまで、約20分ほどだ。思ったより早く倒せていたことに驚いている。9体がお互いを守りあっていたら、絶対にこんなに早く倒せなかったと思う。
小休止として、今回の戦闘に関して話し合ってみた。特に苦労することなく倒すことができた、との評価だった。一番は人造ゴーレムやスケルトンが、思っていた以上に良い動きをしてくれていたようだ。
壁として使われた人造ゴーレムは、ダメージを負った様子もなく、盾でしっかりと攻撃を受け流していたようだ。自分で思考できるスケルトンは、優位に立ちまわっていたようだ。ポテンシャルは、Sランクの魔物にひけをとらない骨だけあって、本当に優秀な魔物だ。
「スケルトンがいい動きをするのは朗報だね。あいつらがいれば、あまり苦労せずに倒せそうか?」
149階で3体と対峙した時よりは、やりやすかったとの事だ。あまり大人数で包囲すると戦いにくいという事実が判明した。今回、シュリと年少組とスケルトンが戦った3体は、スケルトンが前衛をおさえており、年少組は後方でサポートを中心にしていたようだ。
負担はあまりなかったようで、6体の方も人造ゴーレムがいい動きをしており、全体的に負担が少なく余裕をもっていた。
「この状態だったら、もう1~2体倒してから撤退するべきだったかな?」
「ご主人様、一度決めた事を覆すのであれば、その乱れから生じるリスクがある事を、覚悟してからにしてください。1つのミスが、全員を危険にさらすことになるんですよ」
うん、余裕だったからってちょっと舐めプだったな。ピーチの言う通り、一度決めた事を覆すのは危険が伴う事も、きちんと考えないといけないな。調子こいてケガをするなんて、小説やアニメによくある話だったな。
「ごめんごめん、調子に乗りすぎた。今回の目標はしっかり達成できて、誰もケガすることなく戻ってこられたんだから、十分すぎるよね。しばらく時間が経ったけど、堕天使たちの様子はどうなったと思う?」
「ネルはね、タンクの堕天使が頭を突っ込んで、じたばたしてると思う!」
「え~ネルちゃん、私は壁か鉄格子を壊そうとしてると思うの!」
「2人とも、さすがに堕天使もバカじゃないと思うよ? だから作戦会議をしてると思うよ!」
三幼女の的を得ているような、笑いにもなるような答えを聞いてネルの言っていた、詰まっている堕天使は見てみたいなと思ってしまった。様子を見るために人造ゴーレムにカメラを持たせて進ませていく。
思ったよりシュールな光景だった。まさか、三幼女の言っていた内容が中途半端に、一緒になっている感じだった。
穴の掘った通路の入口を中心に、扇状に7匹並んでおり、1匹が頭を通路に突っ込んでみたり、叩いてみたりしている。7匹は作戦会議しているように見えなくもない。
「この状態だと中に入るのが面倒そうだね。1体を倒してから30分以上は経ってるけど、復活している様子は無いね。部屋から俺たちが引いたのに、戦闘状態っていうのは……どうしてなんだろうな?
可能性として一番高いのは、俺たちのダンジョン掘りがイレギュラーで、戦闘中止の判断ができてないって所か? 死んでないから、見えてないけどヘイトが溜まってるから、こんな状態になってるみたいな感じか?」
俺の感想を苦笑いをしてみんながきいていた。倒した堕天使が復活するのかを知りたいので、今回はこのまま様子を見る事にしている。体を動かしていないと落ち着かない感じがするので、ダンジョンの中では非常識な模擬戦を始めた。素手の格闘技戦だ。
多少の怪我であれば魔法で回復できるし、なにより腕がちぎれたとしても、エリクサーだって準備しているからはやす事だって問題ない!
そういっても、ケガはしてほしくないから、程ほどにするようにお願いをしておいた。
お昼も過ぎ、おやつの時間になったが、堕天使の動きは、通路に攻撃をする堕天使が変わっただけで、それ以外に大きな動きはなかった。
「今日は進まないにしても、明日もあのままだったら面倒だな。もう1個穴を掘っておくべきだったか?」
「シュウ、隙を見て蓋をして通路の金属を一部とって横道造るのはいけないの?」
「それだ!」
フル装備をして、通路を進んでいく。魔法を使ってくることは無かったが、大質量の矢が放たれ通路の空気を切り裂いて飛んでくる。それをシュリが大盾を器用に使って撃ち落としていた。相変わらずバカげた身体機能だな。
俺だったらはじく事は出来ても、撃ち落とすなんてことはできないぞ。はじいたら後ろに被害が出るかもしれないしな。入口まで10メートル程まで来れたが、魔法まで飛んできた。
「シュリとリリーとシャルのフォートレスで押し切れないか?」
「ん~、試してみましょうか。リリー、シャル、行きますよ私が中心で両サイドを固めてください!」
「「「【フォートレス】」」」
3人がフォートレスを発動して前進していく。5分ほどかけて入口に到着した。通路に合わせて作っておいたアダマンタイトの板を取り出して、攻撃の止んだ一瞬の隙をついて通路にはめてクリエイトゴーレムで溶接する。このままだと外に出れないので、閂をかけれる扉をクリエイトゴーレムで作成する。
10メートル程戻り、横穴を作るために金属をひっぺがして穴を掘っていく。
2時間後には、明日の2戦目のための通路を作成して、後20センチメートル程掘れば、部屋に出れる所で止めて補強していく。
部屋の様子を見ておきたいので、ラジコンカータイプの戦車を召喚して、無線カメラを本来の通路を走らせて中を覗けるようにした。カメラは砲の先に多少動かせるタイプのカメラがついている。
明日までに堕天使が復活していないといいな。
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