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第736話 微妙に変えるのは止めて!
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シュリが超攻撃的になり、堕天使にそこまで苦労しなくなったため、今日中にもう1階降りる事に成功した。144階は、ちいさいほうは二杖流、大きい方は左に盾、右に剣、左腰に杖、右腰に鈍器、背中に弓。もうね、武器のバーゲンセールでもしてるかと思うくらい、ごってごてだった。
ちいさい堕天使はちらばって遊撃するタイプだったので、足を止めさせた時点でシュリの攻撃で潰されていた。それで問題なく倒してから大きい堕天使を処理する形だ。
141階で死にかけた、デカい堕天使の自爆攻撃は、俺の読み通り無限の魔力を使って、体を触媒にして魔力を圧縮して爆発するタイプだったようだ。なので、圧縮させなければ大したダメージにはならないようだ。
何やかんやで、堕天使と戦いだして2日目は、3階分攻略する事に成功した。攻略方法が見つかると、楽に倒せるようになってくるのは不思議だな。
まだ地球にいた頃に一狩り行こうぜのフロンティアで、輝晶石の蠍を倒してた時の事を思い出してしまった。新種が出たとみんなで狩りに行って、尻尾を切断できないとか苦労していたのに攻略法を知った後は、ボイチャでくだらない話をしながら狩れるようになってたな。
しかも、自分たちのサーバーで一番初めに、運でなく攻略法を見つけたのはいい思い出だ。
3日目も変わらず、大1小3のセットは変わらず、今までに出てきた小さい奴らとデカい奴らの装備を入れ替えたような形で出てきた。攻略法ができてしまったので、サクサク倒せてしまっている。まぁ、Sランクの魔物なので、4匹倒すのに合計1時間以上かかる事もある。相性の問題が一番大きい様だ。
148階まで攻略を終えた俺たちは、いつも通りプレハブ野営地で、のんびりと優雅な時間を過ごしていた。最近かまっていなかったダマが、寂しそうに喉を鳴らしていたので、今は小さくてチンチクリンの姿で俺の膝の上に乗っている。
耳の間をかいてやったり、あごの下をかいてやったり、ブラッシングしてやったりすると、満足そうに鳴き声を上げていた。途中で『もうちょっと腰のあたりを、ブラシングしてくださいニャー』と念話を飛ばすくらいには、自己主張していたけどな。
4日目に入り、149階へ進んでいく前に、先の部屋がどうなっているかを確認する。
「え……ここに来て堕天使の数が変わるってどういう事さ。それも部屋がやけにでかいと思ったら、大きい奴らが3体って。こいつら倒すのに時間かかりそうだな。今日中に151階にいるボスを、拝めると思っていたがそうではなかったようだ。
デカいのが3体になっただけだ。倒すのに時間がかかるようになっただけで俺たちならいける。装備を見る限り、タンク・アタッカー・後衛のバランスのいいチームだな」
軽く作戦会議を行いながら、通路を進んでいく。倒す順番を検討しただけなんだけどな。最初に倒すのは満場一致で、後衛のデカい奴からの排除が決まった。杖持ちは確実に回復魔法を使ってくるので、早めに排除しておかなくてはならないのだ。
こいつはシャルロットが担当となり、早めの排除をする予定だ。一番攻撃の激しいアタッカーの相手は俺だ。シュリが攻撃にまわるため、次に鉄壁の守りの俺がアタッカーをおさえる事になった。
それでも、1人ではおさえきれるか分からなかったため、サポートとしてリンドもカバーに入ってくれている。タンクにはリリーが対応する事になっている。
「さっ! そろそろ索敵範囲内に入るから、一気に行くよ」
と走り始めた瞬間に違和感を感じた。その違和感が何か分からなかったがそのまま進んでいく。
「マジか、これは予想してなかった」
俺たちが部屋に到達する前に、堕天使が隊列組んでいるのは普通だったのだが、隊列を組んでいる場所に問題があった。部屋の入口にタンクの堕天使が、ウィスプを使って見た際の盾とは違い、6メートルの体を覆い隠せるくらいの大盾を持って、入口を塞いでいたのだ。
そして隙間から見えるアタッカーの武器まで変わっていたのだ。6メートルを超える巨体を超える長さの大槍を持っていたのだ。
「これって一方的に攻撃されるパターンだよな……隙間からあの大槍で攻撃されて、魔法もくるんじゃねえか? このまま攻撃しても、回復されて俺たちの体力が削られるだけだな。シュリいけると思う?」
「さすがにちょっと厳しいと思いますね。この大槌にいくら攻撃力があっても、完璧な状態で受け止められたら、さすがに2~3度じゃ動かせないと思います。後ろに回復役も待機してますし、どうしましょうか?」
「リンド、俺の代わりにタンクメインになるかもしれないから準備お願い。みんな、いつでも中に飛び込めるように準備しといて。リリー、シャル、前をお願い。ライムとイリア、魔力を9割まで使って圧縮してくれ。俺も全力で魔力を圧縮するから、合図で一緒に開放を頼む。
シュリ、合図に合わせてフォートレスで通路に蓋をしてくれ。ヒーラーも通路に結界で蓋をしてくれ。みんなはそれまで耐えて!」
3人の魔力の大半を使って、通路を砲身にみたてて、通路を蓋をしている大盾の堕天使を吹き飛ばして部屋の中に入る予定だ。盾が横にずれたかと思うと、大槍や魔法が打ち込まれてくる! それをしっかりとタンクのリリーとシャルロットが受けている。魔力の圧縮を開始して5分、3人とも圧縮が終了した。
「シュリ! フォートレス準備! 結界も同時展開! リリーとシャルは下がって、準備はいいな! ライム、イリア開放するぞ! 3・2・1・GO!」
3人分の圧縮された魔力が解放される。魔力自体には威力が無いが、解放されると爆風と同じような効果が生まれるのだ。これを火属性に換えると爆発になり、土魔法なら硬い石になるのだが、変換する際にどうしてもロスが出るため、そのまま開放するのが今回はベストだったのだ。
解放された魔力は、通路に蓋をされたため入口にいた堕天使がのけぞる。3人分の魔力を使って4メートル程しか移動させることができなかった。
だが、俺たちの体のサイズからすれば問題ない! 準備していたメンバーが隙間を通って、部屋の中に入っていく。魔力を使い切った俺たちは、すぐに動く事が出来なかったため、後ろで待機していたダマたち従魔が前に来てくれた。
部屋に入れたらこちらのペースだった。魔力を回復して部屋に入るまでにおよそ20分、ポーションを飲んでも大分使ってしまっていたため、回復に時間がかかった。動く事には問題なかったが、魔力が無い状態で入るのは危険だったので、完全回復するまで様子を見ながら待機していた。
入ったあたりで、後衛の堕天使は瀕死になっており、止めを刺されるのを待っている状態だ。それから50分ほどで残りの2体もドロップ品に変わった。
ちいさい堕天使はちらばって遊撃するタイプだったので、足を止めさせた時点でシュリの攻撃で潰されていた。それで問題なく倒してから大きい堕天使を処理する形だ。
141階で死にかけた、デカい堕天使の自爆攻撃は、俺の読み通り無限の魔力を使って、体を触媒にして魔力を圧縮して爆発するタイプだったようだ。なので、圧縮させなければ大したダメージにはならないようだ。
何やかんやで、堕天使と戦いだして2日目は、3階分攻略する事に成功した。攻略方法が見つかると、楽に倒せるようになってくるのは不思議だな。
まだ地球にいた頃に一狩り行こうぜのフロンティアで、輝晶石の蠍を倒してた時の事を思い出してしまった。新種が出たとみんなで狩りに行って、尻尾を切断できないとか苦労していたのに攻略法を知った後は、ボイチャでくだらない話をしながら狩れるようになってたな。
しかも、自分たちのサーバーで一番初めに、運でなく攻略法を見つけたのはいい思い出だ。
3日目も変わらず、大1小3のセットは変わらず、今までに出てきた小さい奴らとデカい奴らの装備を入れ替えたような形で出てきた。攻略法ができてしまったので、サクサク倒せてしまっている。まぁ、Sランクの魔物なので、4匹倒すのに合計1時間以上かかる事もある。相性の問題が一番大きい様だ。
148階まで攻略を終えた俺たちは、いつも通りプレハブ野営地で、のんびりと優雅な時間を過ごしていた。最近かまっていなかったダマが、寂しそうに喉を鳴らしていたので、今は小さくてチンチクリンの姿で俺の膝の上に乗っている。
耳の間をかいてやったり、あごの下をかいてやったり、ブラッシングしてやったりすると、満足そうに鳴き声を上げていた。途中で『もうちょっと腰のあたりを、ブラシングしてくださいニャー』と念話を飛ばすくらいには、自己主張していたけどな。
4日目に入り、149階へ進んでいく前に、先の部屋がどうなっているかを確認する。
「え……ここに来て堕天使の数が変わるってどういう事さ。それも部屋がやけにでかいと思ったら、大きい奴らが3体って。こいつら倒すのに時間かかりそうだな。今日中に151階にいるボスを、拝めると思っていたがそうではなかったようだ。
デカいのが3体になっただけだ。倒すのに時間がかかるようになっただけで俺たちならいける。装備を見る限り、タンク・アタッカー・後衛のバランスのいいチームだな」
軽く作戦会議を行いながら、通路を進んでいく。倒す順番を検討しただけなんだけどな。最初に倒すのは満場一致で、後衛のデカい奴からの排除が決まった。杖持ちは確実に回復魔法を使ってくるので、早めに排除しておかなくてはならないのだ。
こいつはシャルロットが担当となり、早めの排除をする予定だ。一番攻撃の激しいアタッカーの相手は俺だ。シュリが攻撃にまわるため、次に鉄壁の守りの俺がアタッカーをおさえる事になった。
それでも、1人ではおさえきれるか分からなかったため、サポートとしてリンドもカバーに入ってくれている。タンクにはリリーが対応する事になっている。
「さっ! そろそろ索敵範囲内に入るから、一気に行くよ」
と走り始めた瞬間に違和感を感じた。その違和感が何か分からなかったがそのまま進んでいく。
「マジか、これは予想してなかった」
俺たちが部屋に到達する前に、堕天使が隊列組んでいるのは普通だったのだが、隊列を組んでいる場所に問題があった。部屋の入口にタンクの堕天使が、ウィスプを使って見た際の盾とは違い、6メートルの体を覆い隠せるくらいの大盾を持って、入口を塞いでいたのだ。
そして隙間から見えるアタッカーの武器まで変わっていたのだ。6メートルを超える巨体を超える長さの大槍を持っていたのだ。
「これって一方的に攻撃されるパターンだよな……隙間からあの大槍で攻撃されて、魔法もくるんじゃねえか? このまま攻撃しても、回復されて俺たちの体力が削られるだけだな。シュリいけると思う?」
「さすがにちょっと厳しいと思いますね。この大槌にいくら攻撃力があっても、完璧な状態で受け止められたら、さすがに2~3度じゃ動かせないと思います。後ろに回復役も待機してますし、どうしましょうか?」
「リンド、俺の代わりにタンクメインになるかもしれないから準備お願い。みんな、いつでも中に飛び込めるように準備しといて。リリー、シャル、前をお願い。ライムとイリア、魔力を9割まで使って圧縮してくれ。俺も全力で魔力を圧縮するから、合図で一緒に開放を頼む。
シュリ、合図に合わせてフォートレスで通路に蓋をしてくれ。ヒーラーも通路に結界で蓋をしてくれ。みんなはそれまで耐えて!」
3人の魔力の大半を使って、通路を砲身にみたてて、通路を蓋をしている大盾の堕天使を吹き飛ばして部屋の中に入る予定だ。盾が横にずれたかと思うと、大槍や魔法が打ち込まれてくる! それをしっかりとタンクのリリーとシャルロットが受けている。魔力の圧縮を開始して5分、3人とも圧縮が終了した。
「シュリ! フォートレス準備! 結界も同時展開! リリーとシャルは下がって、準備はいいな! ライム、イリア開放するぞ! 3・2・1・GO!」
3人分の圧縮された魔力が解放される。魔力自体には威力が無いが、解放されると爆風と同じような効果が生まれるのだ。これを火属性に換えると爆発になり、土魔法なら硬い石になるのだが、変換する際にどうしてもロスが出るため、そのまま開放するのが今回はベストだったのだ。
解放された魔力は、通路に蓋をされたため入口にいた堕天使がのけぞる。3人分の魔力を使って4メートル程しか移動させることができなかった。
だが、俺たちの体のサイズからすれば問題ない! 準備していたメンバーが隙間を通って、部屋の中に入っていく。魔力を使い切った俺たちは、すぐに動く事が出来なかったため、後ろで待機していたダマたち従魔が前に来てくれた。
部屋に入れたらこちらのペースだった。魔力を回復して部屋に入るまでにおよそ20分、ポーションを飲んでも大分使ってしまっていたため、回復に時間がかかった。動く事には問題なかったが、魔力が無い状態で入るのは危険だったので、完全回復するまで様子を見ながら待機していた。
入ったあたりで、後衛の堕天使は瀕死になっており、止めを刺されるのを待っている状態だ。それから50分ほどで残りの2体もドロップ品に変わった。
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