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第708話 ダンジョン進行中
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気が緩んだと思ってから4日目。少し進むペースが遅くなり、現在100階の階段の入り口の前にいる。
「変わらず10階毎にあるダメージフロアだな。魔物が変わったから、100階にも75階みたいにボスがいると思ったけど、関係なかったみたいだ。配った魔導具に魔力を注ぎ込んでくれ。満タンまで注ぎ込めば2時間はもつから、タイムキーパーはしっかりと時間把握よろしくね」
みんなが魔力を魔導具に注ぎ込んだのを確認して、タイムキーパーのキリエがOKのサインを出してくれたので先に進んでいく。
しばらく進むとシュリが異変を感じて戦闘態勢をとる。一番初めに気付いたのは一番前を歩いていたシュリだ。シュリが戦闘態勢をとった事で、状況は理解できていないが全員が戦闘態勢に入っている。これが4日前なら、俺は戦闘態勢をとれなかったかもしれない。
「シュリ、どうした?」
「自信はありませんが、進んだ先に何者かの気配があります」
「マリー、ライラ、先行して様子を見て来てくれ」
少し考えた俺は、斥候としての能力が高いマリーとライラに指示を出す。ピーチも同じことを考えていたようだが、俺が指示を出したことで違う事に意識を向けたようだ。
「シュリ、タンクの他の4人の指示を! アリス、遊撃の指示は任せます。後衛組は隊列の中心の馬車の側に、前後に気を配っていつでも結界を張れるように! 従魔はお互い邪魔にならないように自由に! 人造ゴーレムは馬車と後衛陣の護衛と、半数は弓に持ち替えて。スケルトンチームはリーダーに従うように!」
ピーチは、俺が指示を出す前に全体に指示を出していた。ピーチが指示するのは基本的に、俺と姉御組の3人以外に対してなので、俺とカエデ、ミリー、リンドは独自の行動となるが、3人は俺の護衛が優先なので、俺が指示を出してもほぼ離れる事はない。
指示の意味ないじゃん! とか始めは思っていたが、妻たち全員に俺の命以上に大切なものは無いから、安全が確保できないのであれば、命令には従いませんと言われてしまっているので、しょうがないと考えている。
命令に従わないだけで、俺から離れないし、俺が戦闘に参加するのを止めるわけじゃないので、気にしない事にしているのだ。本当に身の危険を感じる相手が出てきた場合は、羽交い絞めにされてでも連れ出される可能性が高いけどね。
そうなったら誰かが傷付く可能性だってあるし、最悪誰かが死ぬかもしれない。そんな事にならないように注意しないとな。
様子を見て戻ってきた、マリーとライラから報告がある。どうやらこの100階には他のダメージフロアと違って魔物がいるようだ。魔物の種類は99階と変わらないようなので、何か特殊な条件でもあるのだろうか?
「何でか分からないけど、魔物がいるみたいだね。考えられるのはこのフロアから魔物が配置されたか、もともと配置されてたけど、耐えられるのがこの階になってからって所かな?」
まとめてみた所、個人的には後者が有力ではないかと思う。魔物のLvが上がった事によりこの継続ダメージが、自動回復が上回って魔物が死ななくなった気がする。
「この際どっちでもいいか。問題はこの階層には魔物がいるってことだな。どれだけ強くなっているか分からないけど、倒さない事には進めないからね。行こうか!」
この階層の魔物は99階よりは明らかに強くなっているが、やはり苦戦するほど強くは無かった。隊列を戻して人造ゴーレムを前面に押し出して、このフロアを突破した。
「思ったより苦労はしなかったな。可能性を考えるとこの101階からまた魔物の強さが変わる気がするんだけど……マリー、ライラ、どうだった?」
「簡単に言えば、上の階と変わってませんね。しいて言えば少し魔物の数が増えたかな? といった程度の違いしかありませんね」
少し考えてそのまま進む事になった。ただここで予想外だったのが魔物の強さだった。今までのフロアはAランク下位程のLvにして200台前半の力だったのだが、1つ上とこの階層に出てきたのはAランク上位のLv200台中盤から後半の力になっている。
今更だがLvとランクの割り振りは、簡単に表記するとこんな感じだ。
Gランク Lv1~10程
Fランク Lv10~20程
Eランク Lv20~50程
Dランク Lv50~90程
Cランク Lv90~140程
Bランク Lv140~200程
Aランク Lv200~300程
Sランク Lv300以上
俺達はこのように表している。あくまで俺たちの目安であり、冒険者ギルドではLvという概念がなく魔物の種類でランク分けしているため、指標になりにくい表記だが俺たちはこんな感じで使っている。とはいえ、魔物の種類によってポテンシャルが違うので、誤差はもちろんある。
急激に強くなったと感じれるほどの変化であったため、少し戸惑っているが倒せない程度ではないので、そのまま進んでいく事になった。人造ゴーレムとスケルトンたちのチームだけで倒せてしまう状態だ。緊張感を保つためにも、しっかりと戦闘には参加している。
「やっぱり強くなってるね。色々思うところはあるけど、なんでこんなに一気に強くなったんだろうな? この様子だと126階以下になると、Sランクに匹敵する魔物がうじゃうじゃ出てきそうなんだが……これだと攻略に時間がかかるだろうな……そりゃ攻略できる人間は現れんわけだ。
それこそSランク冒険者に匹敵する、攻略組みたいなのが50人位いて、それのサポートで荷物運びや前線維持で数百人単位のAランク冒険者に、それをさらにサポートするメンバー……がいて何とかなるかもしれないか?」
普通に考えて、ありえないレベルでの人員が必要だと思わざるを得ない。俺たちは荷物運びも戦闘に参加できるメンバーも多いからな。ってそう考えたら、ダンジョンマスターならDP次第だけど荷物運び、物資に関しては何とでもなるのに、なんで攻略がされてないんだろうか?
俺たちだって世界で一番強いとは思っていない。この世界がどれだけ長い事続いているか分からないけど、俺たちより強いダンマスだっていたはず。
まぁこれは考えてもどうにもならないな。今度チビ神に聞いてみよう。
「変わらず10階毎にあるダメージフロアだな。魔物が変わったから、100階にも75階みたいにボスがいると思ったけど、関係なかったみたいだ。配った魔導具に魔力を注ぎ込んでくれ。満タンまで注ぎ込めば2時間はもつから、タイムキーパーはしっかりと時間把握よろしくね」
みんなが魔力を魔導具に注ぎ込んだのを確認して、タイムキーパーのキリエがOKのサインを出してくれたので先に進んでいく。
しばらく進むとシュリが異変を感じて戦闘態勢をとる。一番初めに気付いたのは一番前を歩いていたシュリだ。シュリが戦闘態勢をとった事で、状況は理解できていないが全員が戦闘態勢に入っている。これが4日前なら、俺は戦闘態勢をとれなかったかもしれない。
「シュリ、どうした?」
「自信はありませんが、進んだ先に何者かの気配があります」
「マリー、ライラ、先行して様子を見て来てくれ」
少し考えた俺は、斥候としての能力が高いマリーとライラに指示を出す。ピーチも同じことを考えていたようだが、俺が指示を出したことで違う事に意識を向けたようだ。
「シュリ、タンクの他の4人の指示を! アリス、遊撃の指示は任せます。後衛組は隊列の中心の馬車の側に、前後に気を配っていつでも結界を張れるように! 従魔はお互い邪魔にならないように自由に! 人造ゴーレムは馬車と後衛陣の護衛と、半数は弓に持ち替えて。スケルトンチームはリーダーに従うように!」
ピーチは、俺が指示を出す前に全体に指示を出していた。ピーチが指示するのは基本的に、俺と姉御組の3人以外に対してなので、俺とカエデ、ミリー、リンドは独自の行動となるが、3人は俺の護衛が優先なので、俺が指示を出してもほぼ離れる事はない。
指示の意味ないじゃん! とか始めは思っていたが、妻たち全員に俺の命以上に大切なものは無いから、安全が確保できないのであれば、命令には従いませんと言われてしまっているので、しょうがないと考えている。
命令に従わないだけで、俺から離れないし、俺が戦闘に参加するのを止めるわけじゃないので、気にしない事にしているのだ。本当に身の危険を感じる相手が出てきた場合は、羽交い絞めにされてでも連れ出される可能性が高いけどね。
そうなったら誰かが傷付く可能性だってあるし、最悪誰かが死ぬかもしれない。そんな事にならないように注意しないとな。
様子を見て戻ってきた、マリーとライラから報告がある。どうやらこの100階には他のダメージフロアと違って魔物がいるようだ。魔物の種類は99階と変わらないようなので、何か特殊な条件でもあるのだろうか?
「何でか分からないけど、魔物がいるみたいだね。考えられるのはこのフロアから魔物が配置されたか、もともと配置されてたけど、耐えられるのがこの階になってからって所かな?」
まとめてみた所、個人的には後者が有力ではないかと思う。魔物のLvが上がった事によりこの継続ダメージが、自動回復が上回って魔物が死ななくなった気がする。
「この際どっちでもいいか。問題はこの階層には魔物がいるってことだな。どれだけ強くなっているか分からないけど、倒さない事には進めないからね。行こうか!」
この階層の魔物は99階よりは明らかに強くなっているが、やはり苦戦するほど強くは無かった。隊列を戻して人造ゴーレムを前面に押し出して、このフロアを突破した。
「思ったより苦労はしなかったな。可能性を考えるとこの101階からまた魔物の強さが変わる気がするんだけど……マリー、ライラ、どうだった?」
「簡単に言えば、上の階と変わってませんね。しいて言えば少し魔物の数が増えたかな? といった程度の違いしかありませんね」
少し考えてそのまま進む事になった。ただここで予想外だったのが魔物の強さだった。今までのフロアはAランク下位程のLvにして200台前半の力だったのだが、1つ上とこの階層に出てきたのはAランク上位のLv200台中盤から後半の力になっている。
今更だがLvとランクの割り振りは、簡単に表記するとこんな感じだ。
Gランク Lv1~10程
Fランク Lv10~20程
Eランク Lv20~50程
Dランク Lv50~90程
Cランク Lv90~140程
Bランク Lv140~200程
Aランク Lv200~300程
Sランク Lv300以上
俺達はこのように表している。あくまで俺たちの目安であり、冒険者ギルドではLvという概念がなく魔物の種類でランク分けしているため、指標になりにくい表記だが俺たちはこんな感じで使っている。とはいえ、魔物の種類によってポテンシャルが違うので、誤差はもちろんある。
急激に強くなったと感じれるほどの変化であったため、少し戸惑っているが倒せない程度ではないので、そのまま進んでいく事になった。人造ゴーレムとスケルトンたちのチームだけで倒せてしまう状態だ。緊張感を保つためにも、しっかりと戦闘には参加している。
「やっぱり強くなってるね。色々思うところはあるけど、なんでこんなに一気に強くなったんだろうな? この様子だと126階以下になると、Sランクに匹敵する魔物がうじゃうじゃ出てきそうなんだが……これだと攻略に時間がかかるだろうな……そりゃ攻略できる人間は現れんわけだ。
それこそSランク冒険者に匹敵する、攻略組みたいなのが50人位いて、それのサポートで荷物運びや前線維持で数百人単位のAランク冒険者に、それをさらにサポートするメンバー……がいて何とかなるかもしれないか?」
普通に考えて、ありえないレベルでの人員が必要だと思わざるを得ない。俺たちは荷物運びも戦闘に参加できるメンバーも多いからな。ってそう考えたら、ダンジョンマスターならDP次第だけど荷物運び、物資に関しては何とでもなるのに、なんで攻略がされてないんだろうか?
俺たちだって世界で一番強いとは思っていない。この世界がどれだけ長い事続いているか分からないけど、俺たちより強いダンマスだっていたはず。
まぁこれは考えてもどうにもならないな。今度チビ神に聞いてみよう。
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