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第657話 チビ神からの連絡
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鎧をガチャガチャ言わせながら戻って来た、二人の報告を聞いて、しばらく考えてから進むことを決めた。
「俺の予想通りなら、一五二階はコアルームのはずだから、問題ないと思う。念のため装備を確認して進もうか」
俺の指示を聞いて、みんなが装備を確認し始める。リリーとサーシャは、そのままだと戦いにくいという事で、憑依をといてから慌てて降りてきたようだ。自分たちの身を守るために付き添ってくれていた、スケルトンたちは残してきたようだ。
全員がそろい装備の確認が終わって、先に進んでいく。
一五一階に降りる階段の半分ほどの距離を降りると、少し先に扉が見えた。念のため全員で通路に何かしらの仕掛けが無いか念入りに探していく。俺がDPで呼びだしたウィスプも、何かないか壁の中から探してくれているが、特に何も見つからなかった。
「神のダンジョンだから、罠にかかった瞬間に召喚される可能性だってあるよな。何もないからって、安心はできないけど……扉の鍵を開けるぞ」
ダークナイトのドロップした鍵を差し込み回す。
ガチャリッ
周りの様子を見るが、特に何の変化もない。開けた先に罠が無いか念入りに確認しているが、それらしいものは発見できず、扉の先へ進んでいく。
「予想通りダンジョンのコアルームみたいだな。あの台座の上にあるのがコアだと思うけど……俺の使っているダンジョンコアとは、サイズが違うな。大きくしたような感じだから、これであってるだろう」
ゆっくり近付いてゆき、特に何もなかったので、そのままコアに触れてダンマスのスキルを使い掌握していく。
「お? おぉ!? これはヤバいな。DP錬金をして稼いだ分は半分以上使ってるし、足りないのか? せっかく貯まってきた、大半を使っちまったな。またコツコツとDPを稼がないとな」
ダンジョンの掌握が終わると、このダンジョンの全体像がはっきりと判明する。
「ん? 十階毎に何か秘密の部屋みたいなのがあるな……何だろなこれ? ウィスプが通れなかったのか? このコアルームみたいな何かあるのか? 掌握したんだから、このダンジョンも横穴を開ける事が出来るよな?」
『ちょっとあんた! やるじゃない! あんたがそのダンジョンに入ってから、全然連絡が取らなくなったから心配してたのよ!』
「みんな、ちょっとチビ神から連絡が入ったから、ここで休憩しよう」
『だ~か~ら~、チビ神じゃないって!』
すまんすまん、俺の中でお前はチビ神って名前になってるから、あきらめてくれ。
『私には、アリスって名前があるのよ!』
妻の名前と被るから、その名前で呼ぶ事は無い! だからドンマイ!
『あんたに何言っても無駄なようね、あきらめるわ。それにしても良く、そのダンジョン攻略できたわね。どんな感じなの?』
自分で攻略しろとか言ったくせに……まぁいいけどさ、神ならダンジョンの中自分で見れるんじゃねえの?
『見えないから、聞いてるのよ』
掌握しても、神のダンジョンは中が見えないのか?
『あんた、何か悪いこと考えてない?』
いや、ここなら俺のプライベートが、邪魔されること無いかなって思ってな。
『そんなのダメよ! あんたはディストピアに家があるでしょ! そこに帰りなさいよ!』
冗談だよ。それにしてもこの中って掌握しても見れないのか? 何か特殊な加工がされているのかもな。掌握したことによって、お前が使う念話みたいな能力を遮断する機能は、無くなったみたいだけどな。どうせならその機能も残ってくれればよかったのに。
『でさでさ、どんな感じなの?』
簡単に言えば、三十階毎にフロアのタイプが変わって、総階数は一五二階で、三十一階から、三十階毎の間に、俺たちはガーディアンって呼んでいた、強い魔物がいたな。ダンジョンのデカさは、一辺が四キロメートル位の正方形で、深さも大体四キロメートル位だな。
こうやって見ると、立方体みたいなんだな。
『そんなもんなんだ。地下に潜る距離を除けば、そこまで大きく感じないわね。他の世界だけど、上位の連中になれば、二〇〇階とかのダンジョンが普通にあるからね。敵の強さはどうだったの?』
そうだな、ガーディアンって呼んでるやつらが、四体とボス部屋にいたキマイラとマンティコアって呼んでた魔物が、Sランクは確実に超えてたな。一〇〇階超えたあたりから、体感でLv三〇〇を超えた魔物がごろごろしてた。
シングルの冒険者でも、結構な数を集めないと危ないぞ。それにダンマスがパーティーにいなければ、食材を運ぶのにも苦労するかもな。
『あんたたちのダンジョン攻略は、明らかにおかしいからね。他のダンマスや勇者でも、あそこまで豪華な野営はしないわよ?』
そんなもんか? 魔法が使えるなら、この位は考える日本人は、いっぱいいると思うんだけどな。
『確かに考えてた日本人はいたけど、それを実行に移せるほど余裕のあった人間は、記憶にないわね。見てない所で、やってる人がいたかもしれないけどね』
まぁ、このダンジョンでは、食材系は全くドロップしなかったから、一五〇階までの往復を考えると、かなりの量を運べないと難しいだろうな。大きなクランでも作って、十階毎に拠点を作って、物資を常に運び続けるくらいしないと、攻略は厳しいかもな。
『何かの小説でそんな風にして、ダンジョンを攻略してた冒険物があったわね。それにあれって、拠点にした所の近くに畑とか作ってたわね。あれなら食材がドロップしないダンジョンでも、なんとかなるかもしれないわね。色々と問題はある様だったけど』
確かに何かあったな。あんな感じにでもしないと、正直このダンジョン攻略するの厳しいだろうな。
うちは、レベルが五〇〇オーバーが四十はいるし、補助として家精霊をかなり連れてきてる。こいつらもLv四〇〇は超えているし、アンデッド作成で作ったスケルトンが、寝ずの警備をしてくれてたから、大分楽だったと思うど。
『そういえばさ、あんたの作ってるアンデッドって、何なの? 簡単にSランク越えのスケルトンを、量産してるわよね? 弱点のある魔物だから、アンデッドや闇属性の対策をとってる、上位のダンマスたちには、通じないかもしれないけど、大半のダンマスはスケルトンが六体もいれば、勝てる戦力よ』
さすが上位陣は対策をとってるか。どんな対策か知らんけど、そう簡単にはいかないんだな。話それすぎじゃねえか?
『そうね! 神のダンジョンがどんなところか分かったから、皆に自慢してこなきゃ! また今度ね!』
と言い残して、チビ神の声が聞こえなくなった。
「俺の予想通りなら、一五二階はコアルームのはずだから、問題ないと思う。念のため装備を確認して進もうか」
俺の指示を聞いて、みんなが装備を確認し始める。リリーとサーシャは、そのままだと戦いにくいという事で、憑依をといてから慌てて降りてきたようだ。自分たちの身を守るために付き添ってくれていた、スケルトンたちは残してきたようだ。
全員がそろい装備の確認が終わって、先に進んでいく。
一五一階に降りる階段の半分ほどの距離を降りると、少し先に扉が見えた。念のため全員で通路に何かしらの仕掛けが無いか念入りに探していく。俺がDPで呼びだしたウィスプも、何かないか壁の中から探してくれているが、特に何も見つからなかった。
「神のダンジョンだから、罠にかかった瞬間に召喚される可能性だってあるよな。何もないからって、安心はできないけど……扉の鍵を開けるぞ」
ダークナイトのドロップした鍵を差し込み回す。
ガチャリッ
周りの様子を見るが、特に何の変化もない。開けた先に罠が無いか念入りに確認しているが、それらしいものは発見できず、扉の先へ進んでいく。
「予想通りダンジョンのコアルームみたいだな。あの台座の上にあるのがコアだと思うけど……俺の使っているダンジョンコアとは、サイズが違うな。大きくしたような感じだから、これであってるだろう」
ゆっくり近付いてゆき、特に何もなかったので、そのままコアに触れてダンマスのスキルを使い掌握していく。
「お? おぉ!? これはヤバいな。DP錬金をして稼いだ分は半分以上使ってるし、足りないのか? せっかく貯まってきた、大半を使っちまったな。またコツコツとDPを稼がないとな」
ダンジョンの掌握が終わると、このダンジョンの全体像がはっきりと判明する。
「ん? 十階毎に何か秘密の部屋みたいなのがあるな……何だろなこれ? ウィスプが通れなかったのか? このコアルームみたいな何かあるのか? 掌握したんだから、このダンジョンも横穴を開ける事が出来るよな?」
『ちょっとあんた! やるじゃない! あんたがそのダンジョンに入ってから、全然連絡が取らなくなったから心配してたのよ!』
「みんな、ちょっとチビ神から連絡が入ったから、ここで休憩しよう」
『だ~か~ら~、チビ神じゃないって!』
すまんすまん、俺の中でお前はチビ神って名前になってるから、あきらめてくれ。
『私には、アリスって名前があるのよ!』
妻の名前と被るから、その名前で呼ぶ事は無い! だからドンマイ!
『あんたに何言っても無駄なようね、あきらめるわ。それにしても良く、そのダンジョン攻略できたわね。どんな感じなの?』
自分で攻略しろとか言ったくせに……まぁいいけどさ、神ならダンジョンの中自分で見れるんじゃねえの?
『見えないから、聞いてるのよ』
掌握しても、神のダンジョンは中が見えないのか?
『あんた、何か悪いこと考えてない?』
いや、ここなら俺のプライベートが、邪魔されること無いかなって思ってな。
『そんなのダメよ! あんたはディストピアに家があるでしょ! そこに帰りなさいよ!』
冗談だよ。それにしてもこの中って掌握しても見れないのか? 何か特殊な加工がされているのかもな。掌握したことによって、お前が使う念話みたいな能力を遮断する機能は、無くなったみたいだけどな。どうせならその機能も残ってくれればよかったのに。
『でさでさ、どんな感じなの?』
簡単に言えば、三十階毎にフロアのタイプが変わって、総階数は一五二階で、三十一階から、三十階毎の間に、俺たちはガーディアンって呼んでいた、強い魔物がいたな。ダンジョンのデカさは、一辺が四キロメートル位の正方形で、深さも大体四キロメートル位だな。
こうやって見ると、立方体みたいなんだな。
『そんなもんなんだ。地下に潜る距離を除けば、そこまで大きく感じないわね。他の世界だけど、上位の連中になれば、二〇〇階とかのダンジョンが普通にあるからね。敵の強さはどうだったの?』
そうだな、ガーディアンって呼んでるやつらが、四体とボス部屋にいたキマイラとマンティコアって呼んでた魔物が、Sランクは確実に超えてたな。一〇〇階超えたあたりから、体感でLv三〇〇を超えた魔物がごろごろしてた。
シングルの冒険者でも、結構な数を集めないと危ないぞ。それにダンマスがパーティーにいなければ、食材を運ぶのにも苦労するかもな。
『あんたたちのダンジョン攻略は、明らかにおかしいからね。他のダンマスや勇者でも、あそこまで豪華な野営はしないわよ?』
そんなもんか? 魔法が使えるなら、この位は考える日本人は、いっぱいいると思うんだけどな。
『確かに考えてた日本人はいたけど、それを実行に移せるほど余裕のあった人間は、記憶にないわね。見てない所で、やってる人がいたかもしれないけどね』
まぁ、このダンジョンでは、食材系は全くドロップしなかったから、一五〇階までの往復を考えると、かなりの量を運べないと難しいだろうな。大きなクランでも作って、十階毎に拠点を作って、物資を常に運び続けるくらいしないと、攻略は厳しいかもな。
『何かの小説でそんな風にして、ダンジョンを攻略してた冒険物があったわね。それにあれって、拠点にした所の近くに畑とか作ってたわね。あれなら食材がドロップしないダンジョンでも、なんとかなるかもしれないわね。色々と問題はある様だったけど』
確かに何かあったな。あんな感じにでもしないと、正直このダンジョン攻略するの厳しいだろうな。
うちは、レベルが五〇〇オーバーが四十はいるし、補助として家精霊をかなり連れてきてる。こいつらもLv四〇〇は超えているし、アンデッド作成で作ったスケルトンが、寝ずの警備をしてくれてたから、大分楽だったと思うど。
『そういえばさ、あんたの作ってるアンデッドって、何なの? 簡単にSランク越えのスケルトンを、量産してるわよね? 弱点のある魔物だから、アンデッドや闇属性の対策をとってる、上位のダンマスたちには、通じないかもしれないけど、大半のダンマスはスケルトンが六体もいれば、勝てる戦力よ』
さすが上位陣は対策をとってるか。どんな対策か知らんけど、そう簡単にはいかないんだな。話それすぎじゃねえか?
『そうね! 神のダンジョンがどんなところか分かったから、皆に自慢してこなきゃ! また今度ね!』
と言い残して、チビ神の声が聞こえなくなった。
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