636 / 2,518
第636話 武器防具の整備
しおりを挟む
王国の神のダンジョンへ、出発する準備が進んでいる。今回はシルキーやブラウニーたちを連れていくので、家精霊のユニークスキルの【メイドの嗜み】に、形を作った状態でプレハブを収納できるので、いちいち作る必要が無くなったのは大きい。
調理済みの料理は、別のブラウニーやシルキーたちが持ち、まだ調理していない食材等は分散して持ち、キッチンと倉庫にあたるプレハブの中にも大量に入れている。
時間による劣化がないので、かなりの食材を持ち込むようだ。DPで召喚した日本の食材と比べても、遜色のないモノができているのだ。持っていこうと思うのは、当たり前だろうか。
俺も準備をするか? と言っても手伝おうとして、邪魔だと言われたことがあるので、今回は全部任せよう。武器や防具の手入れは、自分でしなければならないので、整備をするか。
まずは武器かな。大薙刀は、自分で整備できないじゃないか! カエデに渡しておこう。
次は片手剣と盾か。この武器はクリエイトゴーレムで作った片手剣と盾なので、俺でも整備することができる。一番固い素材と言われている、アダマンタイトでもコーティングだけだと、さすがにぼろくなるんだろうな。魔核で自動修復をできるとはいえ、魔力が大量に必要だから直しきれないか?
片手剣のコーティングを厚くするか。五回ほどアダマンコーティングを施す。魔核にはレッドドラゴンから採れた、Sランク魔石に交換して自動修復の強化と、さらにAランクの魔核を追加して、出力の高い電撃が流れる片手剣に仕上げた。
盾はカイトシールドで先が尖っており、よくここで打撃を行うため若干変形していた。剣より多く七回程コーティングを施している。盾の内側にもSランクの魔核を埋め込み、修復機能を上げている。盾で攻撃を受ける時に、衝撃が盾の表面から噴き出るように、Sランクの魔核と使って調整してみた。
この作業に三十分かかり、大分魔力を消費してしまったので、マナポーションを飲んでおく。
大薙刀、片手剣の次によく使っているのが、メイス、片手鈍器だ。打撃を主にする武器であるためか、所々に小さなへこみが確認できた。
まずは形を整えてから、盾と同じように七回程のアダマンコーティングを施す。修復用の魔核は、メイスの膨らんでいるとこに埋め込んである。やはり鈍器に求められるのは打撃が中心なので、盾と同様の衝撃を生み出す魔核を作って、柄尻につけている。
全面に衝撃を発するようにしてしまうと、戦闘に支障が出るので、打撃の当たった部位からのみ、衝撃が出るようにしている。思ったよりその調整には時間がかかり、Aランクでも品質のいい魔石でないと、書き込めないという事が分かり驚いている。
「衝撃を面面に出すだけなら結構余裕があったのに、指定された場所にだけ衝撃を発するようにするのは、思ったより魔核の容量をくうんだな」
本来であれば、盾の時に気付くべきだったのだが、本来魔法で衝撃を生み出す魔法は無く、武器に対する土属性の付与で、衝撃を増幅する事は出来るのだ。魔法で再現できない現象の衝撃を生み出す書き込みは、魔核にかかる負担が大きく、Aランク以上の魔核を使わないと難しかったのだ。
他にも魔核の特性上、付与魔法の系統を書き込むと、かなりの容量を食ってしまうのだ。ピースなどの銃器に使われている魔核での付与は、銃器系のダメージが減算される世界の法則のためか、何故か付与にかかる魔核の負担が少ないため、ランクの低い魔石でも付与魔法が書き込めるという謎仕様だ。
メイスも順調に整備が終わり、他にも持っているレイピアと短槍を整備していく。これらはほとんど使っていなかったので、基本的にはコーティングの回数を増やすだけにとどまった。自動修復の魔核も交換していない。
次に防具の整備だな。もう一本マナポーションを飲んで魔力を回復しておく。
俺が今装備しているのは、一番初めに倒したレッドドラゴンの鱗を削って作った、スケイルメイルやガントレット、グリーブ等々。本来は金属で作るため、重量が重くなりやすいが、軽い素材なのに頑丈なので、十分な防御力と火耐性を確保できるのだ。
その防具も戦闘で大分痛んでいた。割れている鱗もあったので、付け替えて鱗の一枚一枚にアダマンコーティングを施す。数が多かったので、また大分魔力を使ってしまった。少し重くなったが、問題ない範囲に収まった。
自分の装備を全部整備し終わるまでに、大体三時間ほどかかった。鍛冶的な作業では、さすがにこんな早く整備は出来なかっただろう。そう考えると、鍛冶師たちって本当に凄いな。
欠けた物を戻すことはできないけど、新品同様の切れ味に仕上げ治すんだからな。そういえば、前に自分で作った刀って、どうしたんだっけ? ドワーフのじっちゃんの所に、置きっぱなしだったことを思い出す。
「じっちゃ~~ん、生きてるか!」
「生きとるわい! 何しに来たんじゃ?」
「刀を置きっぱなしだったから取りに来た!」
「そういえば、倉庫の特等席に飾ってあるぞい」
「今まで管理ありがと! これをお礼に持ってきた!」
収納の腕輪から樽に入った、日本酒を取り出した。もちろん、ブラウニーたちが丹精込めて作った日本酒なので、味はお墨付きである。
「なんじゃ、あの高級な酒じゃないのか? 楽しみにしてたのにのぅ」
「あれも飲みたいのか。じゃぁ五本くらい出しておこうか」
DPをササっと操作して召喚する。
「おぉ~これじゃこれじゃ! この量ならみんなと一緒にのめるぞい。感謝する」
「ちなみにこっちの樽は、シルキー監修のブラウニーが丹精込めて作った、最高級の日本酒だぞ」
「なんじゃと! 最高級じゃと! いくら頼んでも、一口も飲ませてもらえなかった、ブラウニーの酒か! これは爺共を集めて飲まんとな!」
「あんたも十分爺だろ」
「違いない!」
刀を受け取って、老ドワーフの工房を後にする。街中で刀を見るのは、怪しい人になってしまうので、自分の家に戻ってカエデの工房に向かう。工房の中にはカエデがいて、机や壁に二十本近い武器が並べられていた。もちろん俺の大薙刀も置いてあるな。
「カエデ、ちょっと工房借りるぞ」
「いいわよ。でも、今こっちは仕上げをしてるから近付かないでね」
真剣な表情で火と向き合っているカエデは、カッコいいな。なんて思いながら、もう一個の炉の近くに腰を下ろす。
「思ったより頑丈にできてる感じだな。ミスリルとオリハルコンの合金って、予想以上に有用なのかな? 作って仕上げした時にも思ったけど、普通の刀……鋼で作った時みたいに、波紋が出るんだな」
使ってもいないのに修復する必要も無く、今の俺にはいじれるところがないと思い、せっかく座ったが席を立って場所を移動する。少し研ぎが甘く感じたので、しっかりと仕上げてからDPを操作する。アダマンタイトを取り出して、三重のコーティングを施した。
「こんなもんかな。使う事はあるか分からないけど、十分実用に耐えれる品質だろう」
アダマンコーティングを施してあるので、普通の鉄剣でも実用に耐えれる物になるとは、みじんも思っていないシュウであった。
調理済みの料理は、別のブラウニーやシルキーたちが持ち、まだ調理していない食材等は分散して持ち、キッチンと倉庫にあたるプレハブの中にも大量に入れている。
時間による劣化がないので、かなりの食材を持ち込むようだ。DPで召喚した日本の食材と比べても、遜色のないモノができているのだ。持っていこうと思うのは、当たり前だろうか。
俺も準備をするか? と言っても手伝おうとして、邪魔だと言われたことがあるので、今回は全部任せよう。武器や防具の手入れは、自分でしなければならないので、整備をするか。
まずは武器かな。大薙刀は、自分で整備できないじゃないか! カエデに渡しておこう。
次は片手剣と盾か。この武器はクリエイトゴーレムで作った片手剣と盾なので、俺でも整備することができる。一番固い素材と言われている、アダマンタイトでもコーティングだけだと、さすがにぼろくなるんだろうな。魔核で自動修復をできるとはいえ、魔力が大量に必要だから直しきれないか?
片手剣のコーティングを厚くするか。五回ほどアダマンコーティングを施す。魔核にはレッドドラゴンから採れた、Sランク魔石に交換して自動修復の強化と、さらにAランクの魔核を追加して、出力の高い電撃が流れる片手剣に仕上げた。
盾はカイトシールドで先が尖っており、よくここで打撃を行うため若干変形していた。剣より多く七回程コーティングを施している。盾の内側にもSランクの魔核を埋め込み、修復機能を上げている。盾で攻撃を受ける時に、衝撃が盾の表面から噴き出るように、Sランクの魔核と使って調整してみた。
この作業に三十分かかり、大分魔力を消費してしまったので、マナポーションを飲んでおく。
大薙刀、片手剣の次によく使っているのが、メイス、片手鈍器だ。打撃を主にする武器であるためか、所々に小さなへこみが確認できた。
まずは形を整えてから、盾と同じように七回程のアダマンコーティングを施す。修復用の魔核は、メイスの膨らんでいるとこに埋め込んである。やはり鈍器に求められるのは打撃が中心なので、盾と同様の衝撃を生み出す魔核を作って、柄尻につけている。
全面に衝撃を発するようにしてしまうと、戦闘に支障が出るので、打撃の当たった部位からのみ、衝撃が出るようにしている。思ったよりその調整には時間がかかり、Aランクでも品質のいい魔石でないと、書き込めないという事が分かり驚いている。
「衝撃を面面に出すだけなら結構余裕があったのに、指定された場所にだけ衝撃を発するようにするのは、思ったより魔核の容量をくうんだな」
本来であれば、盾の時に気付くべきだったのだが、本来魔法で衝撃を生み出す魔法は無く、武器に対する土属性の付与で、衝撃を増幅する事は出来るのだ。魔法で再現できない現象の衝撃を生み出す書き込みは、魔核にかかる負担が大きく、Aランク以上の魔核を使わないと難しかったのだ。
他にも魔核の特性上、付与魔法の系統を書き込むと、かなりの容量を食ってしまうのだ。ピースなどの銃器に使われている魔核での付与は、銃器系のダメージが減算される世界の法則のためか、何故か付与にかかる魔核の負担が少ないため、ランクの低い魔石でも付与魔法が書き込めるという謎仕様だ。
メイスも順調に整備が終わり、他にも持っているレイピアと短槍を整備していく。これらはほとんど使っていなかったので、基本的にはコーティングの回数を増やすだけにとどまった。自動修復の魔核も交換していない。
次に防具の整備だな。もう一本マナポーションを飲んで魔力を回復しておく。
俺が今装備しているのは、一番初めに倒したレッドドラゴンの鱗を削って作った、スケイルメイルやガントレット、グリーブ等々。本来は金属で作るため、重量が重くなりやすいが、軽い素材なのに頑丈なので、十分な防御力と火耐性を確保できるのだ。
その防具も戦闘で大分痛んでいた。割れている鱗もあったので、付け替えて鱗の一枚一枚にアダマンコーティングを施す。数が多かったので、また大分魔力を使ってしまった。少し重くなったが、問題ない範囲に収まった。
自分の装備を全部整備し終わるまでに、大体三時間ほどかかった。鍛冶的な作業では、さすがにこんな早く整備は出来なかっただろう。そう考えると、鍛冶師たちって本当に凄いな。
欠けた物を戻すことはできないけど、新品同様の切れ味に仕上げ治すんだからな。そういえば、前に自分で作った刀って、どうしたんだっけ? ドワーフのじっちゃんの所に、置きっぱなしだったことを思い出す。
「じっちゃ~~ん、生きてるか!」
「生きとるわい! 何しに来たんじゃ?」
「刀を置きっぱなしだったから取りに来た!」
「そういえば、倉庫の特等席に飾ってあるぞい」
「今まで管理ありがと! これをお礼に持ってきた!」
収納の腕輪から樽に入った、日本酒を取り出した。もちろん、ブラウニーたちが丹精込めて作った日本酒なので、味はお墨付きである。
「なんじゃ、あの高級な酒じゃないのか? 楽しみにしてたのにのぅ」
「あれも飲みたいのか。じゃぁ五本くらい出しておこうか」
DPをササっと操作して召喚する。
「おぉ~これじゃこれじゃ! この量ならみんなと一緒にのめるぞい。感謝する」
「ちなみにこっちの樽は、シルキー監修のブラウニーが丹精込めて作った、最高級の日本酒だぞ」
「なんじゃと! 最高級じゃと! いくら頼んでも、一口も飲ませてもらえなかった、ブラウニーの酒か! これは爺共を集めて飲まんとな!」
「あんたも十分爺だろ」
「違いない!」
刀を受け取って、老ドワーフの工房を後にする。街中で刀を見るのは、怪しい人になってしまうので、自分の家に戻ってカエデの工房に向かう。工房の中にはカエデがいて、机や壁に二十本近い武器が並べられていた。もちろん俺の大薙刀も置いてあるな。
「カエデ、ちょっと工房借りるぞ」
「いいわよ。でも、今こっちは仕上げをしてるから近付かないでね」
真剣な表情で火と向き合っているカエデは、カッコいいな。なんて思いながら、もう一個の炉の近くに腰を下ろす。
「思ったより頑丈にできてる感じだな。ミスリルとオリハルコンの合金って、予想以上に有用なのかな? 作って仕上げした時にも思ったけど、普通の刀……鋼で作った時みたいに、波紋が出るんだな」
使ってもいないのに修復する必要も無く、今の俺にはいじれるところがないと思い、せっかく座ったが席を立って場所を移動する。少し研ぎが甘く感じたので、しっかりと仕上げてからDPを操作する。アダマンタイトを取り出して、三重のコーティングを施した。
「こんなもんかな。使う事はあるか分からないけど、十分実用に耐えれる品質だろう」
アダマンコーティングを施してあるので、普通の鉄剣でも実用に耐えれる物になるとは、みじんも思っていないシュウであった。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる