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第619話 休日
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夕食の時間になっても、みんなは食堂に来なかった。集まっているのは、土木組の子たちだけだった。みんな不思議そうな顔をしているが、用事があるからというと納得して食事を始める。マップ先生で位置を確認すると、まだ庁舎の会議室にいるようで帰ってくる様子がなかった。
「スカーレット、ちょっといいか?」
「はいはい、何ですか?」
「みんなの事は話聞いてるか?」
「今日は夕食を食べに行けないかも、と聞いています」
「やっぱりそうか、ブラウニーたちに庁舎の会議室に食事を運ばせてくれ。サンドイッチとか簡単に食べられる物が、嬉しいんだけど準備できるか?」
「問題ありません。時間が余っている時に、手軽に食べられる食事は、まとめてたくさん作ってから収納のカバンに入れて、保存してますのでいつでも準備できます。他にもおにぎりや唐揚げ、ソーセージ、厚焼き玉子、フライドチキン等の行楽弁当は、いつでも出せるように準備してます」
さすが家精霊、俺の想定していなかったことまで、しっかりと準備してくれているんだからな。
「じゃぁ、持って行ってもらっていいか?」
「おまかせください! 三人もいれば問題なく準備できると思いますので、さっそく準備をさせてきます。片付けは?」
「準備だけでいいよ、終わったら帰ってきてもらって、自分の仕事に戻ってくれ。俺も食事をするかな」
土木組のみんなと食事をしてから、食堂でくつろいでいると、土木組の子たちに話をねだられたので、侵攻者の話をする。色々はぶいてお話しして、最後の最後でみんなの作ってくれた、防御陣が機能を発揮してかなり助かったと話すと、大分喜んでいた。
そのままゲームを一緒にすることになり、珍しく格闘ゲームをすることになった。皆が上手だったので、俺はほとんど勝てなかった。みんなゲームになじんできたな。
夜になって、土木組の子達が寝る時間になったので、俺は家に戻ることにした。戻る途中でみんなの様子をマップ先生で確認すると、家に戻ってきているようだった。食堂に集まっているのでちょっと様子を見に行くか。
食堂の中を覗くと庁舎でわかれた時とは違い、表情が明るくなっている。これなら大丈夫かな?
「みんなお帰り。大丈夫かな?」
「心配をおかけしました。話し合いは長くなりましたが、終わりました」
ピーチがそういって前に出てきて頭を下げる。
「みんなに聞いてほしいことがあるんだけど、いいかな?」
みんなが肯定の意味で、首を縦に振ってくれたので話始める。
「あの戦闘の最後で俺の強さが、変わったことに気付いたかな? 見ていた人は気付いたよね。あの時……」
あの時に起きた事を順をおって話すと、みんなの顔が険しくなっていく。帰ってきた後に四大精霊に見てもらって、問題なかったことを伝えると、どことなくほっとされている様子が見られる。
最後に、俺は何も後悔していないし、みんなを守れた事を嬉しく思っていると伝えた。
その後は雑談をして寝る事になった。結局みんなが何の話をしていたか分からなかったが、俺の事で気に病んでないといいな。と言っても、俺がみんなの立場だったら、自分を責めるだろうな。大丈夫と言われても、どうにもならないのが人の気持ちなんだよな。
明日みんなで何かするか?
寝る前に明日みんなを誘って、のんびりと過ごすプランを考えて……寝た。
朝食の時にみんなに今日の予定を話すと、ばつの悪そうな表情をしてるから何かと思えば、昨日負けたことが悔しくて今日から特訓しなおす予定だったようだ。
別に急ぐ必要はない事を伝えて、ゆっくり強くなればいいと言っておいた。俺が強くなったから、みんなが慌てて強くなる必要はないというと、反感が出るのでゆっくりと強くなればいいと念を押した。
そもそもこの子たちは、この世界で言えばベテランクラスの強さを手に入れるのに、一年もかかっていないのだ。技術を鍛えても、どうにもならない事があるんだ。経験っていう技術も大切だし、ゆっくりと頑張ってもらおう。
そして今日と明日は遊び倒す予定だ。今日の朝カレンダーを確認したら、今日が土曜日だという事に気付き予定を変更して土、日とガッツリと遊ぶ予定に変えたのだ。何でもできるけど、何がしたいかは多数決になるかな?
それにしても、妻たちは休みの日に訓練をしようとしていたんだな……休む時は休んでくれ。
「はい注目! 今日する事は海水浴ダンジョンで海を楽しむぞ!」
あまり乗り気ではなかった妻たちだが、俺がみんなと遊びたいと熱弁すると、やっと乗り気になってくれた。もちろんみんなには、水着を準備している。土木組も一緒に行く事になったが、水着がなかった。
土木組はみんなでお揃いがいいという事になったので、いくつかデザインの水着を出すとネタ枠で出していた、スクール水着をみんな選んだため、皆に出していると年少組もそれがいいと騒ぎ出したので、年少組にも出すことになった。かわいいのか?
暑いダンジョンの中に入り、みんなでパラソルをたてた。近くでは、海の家をブラウニーたちがやっており、メニューは海の家とは思えないほど充実していたが、定番の焼きそばやカレー、かき氷などもきちんと準備されていた。多分時間になったら、いいにおいがするんだろうな。
午前中はビーチバレーをしたり、ビーチフラッグをしたり、みんなで海で競争したりした。定番の昼食を食べて、午後は水上バイクを使ったバナナボートや、水圧で体を浮き上がらせる機械系のスポーツをして楽しんだ。
もちろん夕食も、そのままビーチでバーベキューだ。魚介系中心の予定だったが、お肉も食べたいというリクエストに応えて、ブラウニーたちに急いで準備をしてもらった。家の庭でやるバーベキューも美味しいけど、こういう所でやるバーベキューは、また違った美味しさがあるよな。
急遽、涼しくなったビーチにテントを張って、寝る事になった。さすがに海に入ったの、でお風呂に入らないわけにはいかないから、土木組の子たちが露天風呂をサクッと作ってくれた。
簡単に作れるようになって、みんな頑張ってるな。そこにかけ流しできるように、魔核で作ったお湯を出す魔道具を作成して設置した。
イメージはライオンの口から、大量にお湯が出てくる感じの見た目にしてある。よくわからないがスライムがこいつを気に入って、お湯の出てくるところに強引に潜って、圧力で飛ばされる、みたいな遊びをしていた。こいつらもお風呂は好きだからな。
「スカーレット、ちょっといいか?」
「はいはい、何ですか?」
「みんなの事は話聞いてるか?」
「今日は夕食を食べに行けないかも、と聞いています」
「やっぱりそうか、ブラウニーたちに庁舎の会議室に食事を運ばせてくれ。サンドイッチとか簡単に食べられる物が、嬉しいんだけど準備できるか?」
「問題ありません。時間が余っている時に、手軽に食べられる食事は、まとめてたくさん作ってから収納のカバンに入れて、保存してますのでいつでも準備できます。他にもおにぎりや唐揚げ、ソーセージ、厚焼き玉子、フライドチキン等の行楽弁当は、いつでも出せるように準備してます」
さすが家精霊、俺の想定していなかったことまで、しっかりと準備してくれているんだからな。
「じゃぁ、持って行ってもらっていいか?」
「おまかせください! 三人もいれば問題なく準備できると思いますので、さっそく準備をさせてきます。片付けは?」
「準備だけでいいよ、終わったら帰ってきてもらって、自分の仕事に戻ってくれ。俺も食事をするかな」
土木組のみんなと食事をしてから、食堂でくつろいでいると、土木組の子たちに話をねだられたので、侵攻者の話をする。色々はぶいてお話しして、最後の最後でみんなの作ってくれた、防御陣が機能を発揮してかなり助かったと話すと、大分喜んでいた。
そのままゲームを一緒にすることになり、珍しく格闘ゲームをすることになった。皆が上手だったので、俺はほとんど勝てなかった。みんなゲームになじんできたな。
夜になって、土木組の子達が寝る時間になったので、俺は家に戻ることにした。戻る途中でみんなの様子をマップ先生で確認すると、家に戻ってきているようだった。食堂に集まっているのでちょっと様子を見に行くか。
食堂の中を覗くと庁舎でわかれた時とは違い、表情が明るくなっている。これなら大丈夫かな?
「みんなお帰り。大丈夫かな?」
「心配をおかけしました。話し合いは長くなりましたが、終わりました」
ピーチがそういって前に出てきて頭を下げる。
「みんなに聞いてほしいことがあるんだけど、いいかな?」
みんなが肯定の意味で、首を縦に振ってくれたので話始める。
「あの戦闘の最後で俺の強さが、変わったことに気付いたかな? 見ていた人は気付いたよね。あの時……」
あの時に起きた事を順をおって話すと、みんなの顔が険しくなっていく。帰ってきた後に四大精霊に見てもらって、問題なかったことを伝えると、どことなくほっとされている様子が見られる。
最後に、俺は何も後悔していないし、みんなを守れた事を嬉しく思っていると伝えた。
その後は雑談をして寝る事になった。結局みんなが何の話をしていたか分からなかったが、俺の事で気に病んでないといいな。と言っても、俺がみんなの立場だったら、自分を責めるだろうな。大丈夫と言われても、どうにもならないのが人の気持ちなんだよな。
明日みんなで何かするか?
寝る前に明日みんなを誘って、のんびりと過ごすプランを考えて……寝た。
朝食の時にみんなに今日の予定を話すと、ばつの悪そうな表情をしてるから何かと思えば、昨日負けたことが悔しくて今日から特訓しなおす予定だったようだ。
別に急ぐ必要はない事を伝えて、ゆっくり強くなればいいと言っておいた。俺が強くなったから、みんなが慌てて強くなる必要はないというと、反感が出るのでゆっくりと強くなればいいと念を押した。
そもそもこの子たちは、この世界で言えばベテランクラスの強さを手に入れるのに、一年もかかっていないのだ。技術を鍛えても、どうにもならない事があるんだ。経験っていう技術も大切だし、ゆっくりと頑張ってもらおう。
そして今日と明日は遊び倒す予定だ。今日の朝カレンダーを確認したら、今日が土曜日だという事に気付き予定を変更して土、日とガッツリと遊ぶ予定に変えたのだ。何でもできるけど、何がしたいかは多数決になるかな?
それにしても、妻たちは休みの日に訓練をしようとしていたんだな……休む時は休んでくれ。
「はい注目! 今日する事は海水浴ダンジョンで海を楽しむぞ!」
あまり乗り気ではなかった妻たちだが、俺がみんなと遊びたいと熱弁すると、やっと乗り気になってくれた。もちろんみんなには、水着を準備している。土木組も一緒に行く事になったが、水着がなかった。
土木組はみんなでお揃いがいいという事になったので、いくつかデザインの水着を出すとネタ枠で出していた、スクール水着をみんな選んだため、皆に出していると年少組もそれがいいと騒ぎ出したので、年少組にも出すことになった。かわいいのか?
暑いダンジョンの中に入り、みんなでパラソルをたてた。近くでは、海の家をブラウニーたちがやっており、メニューは海の家とは思えないほど充実していたが、定番の焼きそばやカレー、かき氷などもきちんと準備されていた。多分時間になったら、いいにおいがするんだろうな。
午前中はビーチバレーをしたり、ビーチフラッグをしたり、みんなで海で競争したりした。定番の昼食を食べて、午後は水上バイクを使ったバナナボートや、水圧で体を浮き上がらせる機械系のスポーツをして楽しんだ。
もちろん夕食も、そのままビーチでバーベキューだ。魚介系中心の予定だったが、お肉も食べたいというリクエストに応えて、ブラウニーたちに急いで準備をしてもらった。家の庭でやるバーベキューも美味しいけど、こういう所でやるバーベキューは、また違った美味しさがあるよな。
急遽、涼しくなったビーチにテントを張って、寝る事になった。さすがに海に入ったの、でお風呂に入らないわけにはいかないから、土木組の子たちが露天風呂をサクッと作ってくれた。
簡単に作れるようになって、みんな頑張ってるな。そこにかけ流しできるように、魔核で作ったお湯を出す魔道具を作成して設置した。
イメージはライオンの口から、大量にお湯が出てくる感じの見た目にしてある。よくわからないがスライムがこいつを気に入って、お湯の出てくるところに強引に潜って、圧力で飛ばされる、みたいな遊びをしていた。こいつらもお風呂は好きだからな。
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