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第602話 湖の調査へ出発
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『それはそうとして、湖の魔物の領域はもう見に行ったのかな?』
「ん? そういえば、ダギアとラディッツと他国との境位に、魔物の領域があるんだったな。面白そうな資源が取れそうだからって、ダギアとラディッツを落とすのに手間をかけたんだったわ。その湖までは、どのくらいの距離があるんだ?」
『ちょっと待ってくれ、話では馬車で1日位との事だ。朝早く出発して暗くなる頃に着くくらいだと思う』
「そんなに遠くないんだな。そこら辺の地形ってどんな感じなんだ? 平地にどかんって湖があるわけじゃないよな?」
『そうだな、だいぶ前に作った地図では、帝国と他国を分断する形で山脈があって、そこから水が流れ込んで湖になっている形だとの事だ。後、山脈の湖側の近くに巨大な岩塩の産地があるらしい。その下の山は、はげあがってるとの事だ』
「はぁ? 岩塩の産出地なら、何で手放す必要があるんだ?」
『そんなもの決まっておる。山も湖も魔物の領域だから、護衛をつけて無理やり採掘に行っても、割に合わないからだ。
壁のような物を作って、岩塩のある場所を囲もうとも考えたが、リスクが大きすぎるため放置されている。ドーンボーンでしたみたいな事ができるなら、いい商売ができるだろ?』
「その恩恵をうけたいわけか……転んでもタダじゃ起きないってことな。俺たちにも帝国にもメリットがあると、考えてるんだな。
まぁ、気が向いたら岩塩の産地でも見てくるわ。というか、近衛騎士団の訓練とでも言って、敵の領域を切り開けば自分たちでもできたんじゃないか?」
『近衛騎士団とはいえ、動かすのはタダではないし、割に合わんのだよ』
「不良物件を強引に売りつけられた気分だわ」
『不良物件も使える人にとっては、宝の山であろう? そちらにメリットがなければ、我もこんな事は頼めなかったさ』
「まぁいいわ。もしかしたら犯罪奴隷を買うかもしれないから、その時は協力してくれよ」
『了解した。また連絡をしてくれ』
「あんまり迷惑はかけないでくれ。そっちからの使者が来るまで、魔物の領域の湖にでも行って遊んでるわ」
『魔物の領域に遊びに行くなんて言う奴は、君位なもんだぞ。必要ない事だと思うが、気を付けてくれ』
皇帝に何か心配されてしまった。まぁ普通魔物の領域に遊びに行く人間なんていないよな。樹海に街を作った時もそうだし、ドーンボーンで道を作った時もそうだし、気楽に魔物の領域に入ってるよな。
樹海以外の魔物の領域で、魔物のLvが一五〇を超えるのが少ないから、警戒する程の事もあまりないのが俺等なんだよね。普通の冒険者からすれば、レベルニ五〇を超えていても、気軽に奥地までは進めないのが魔物の領域らしい。
スキルも宝珠で覚えたい放題だし、ユニークスキルの結界がやばすぎるからな。
この世界の人間の結界は、シャットアウトするような物であるのに対して、俺の結界は空間みたいな感じで認識しているため、探知結界だったり、遮音だったり断熱だったり色んな結界が張る事が出来るため、かなり有効活用している。
イメージで魔法を使う世界であるため、いろんな問題が無ければ、魔法が発動するのである。日本人でアニメやファンタジー小説好きの、想像力は馬鹿にならんね。
「することがないので、皇帝の言っていた水産物の取れる、魔物の領域に行ってみようか。その上に魔物の領域に守られた、岩塩の取れる場所もあるみたいだけど、時間があったら行ってみようか。
魔物の領域の湖って初めてだな、自分たちで作って魔物を繁殖させたのは、いつも見てるけどな。岩塩があって流れ込んでいるって事は、海みたいに塩分が湖に溶け込んでるんだろうな。
水産物じゃなくて、海産物が取れたりしてな。とりあえず、準備していってみよう。後の事は、ゼニスとレイリーにまかせて遊びに行くぞ!」
俺の掛け声に反応して、「おー!!」と声を上げてくれたのは年少組だけだった。気を取り直して色々話を進めていく。レイリーとゼニスに、調査という名目で遊びに行ってくる事を伝え、グリエルに土木組の派遣を依頼しておく。
一応最優先で来てもらうようにはいってあるが、途中まで作っているものがあったら、完成してからでも問題ない事を言い含めて、お願いしている。
冒険者たちは引き続き、レイリーやゼニスの下についてもらい、治安維持などに務めてもらう予定だ。帝国からの使者が来たら、連絡をするように伝え出発する。
魔物の領域に向かうとはいえ、シルキーたちは四人ともついてきた。ブラウニーはダギアとラディッツに残って、自分たちの仕事が与えられているようだ。
従魔たちを連れて馬車で水産物、水産資源の取れる魔物の領域へ向かった。
到着して思ったのは、予想以上に広い湖だったという事だ。ディストピアの近くに作った湖は、拡張を重ねて今では琵琶湖のニ倍くらいまでは広くなっている。
それはDPを使って無理やり拡張して、あのサイズになったのに対して、この天然と言っていいのだろうか? この湖は琵琶湖位のサイズになっており、エリア掌握して分かった事は、水深が一〇〇〇メートルを超えている化け物級の深さをほこる湖だったという事だ。ディストピアの湖みたいに、海につながってないよな?
「よし! 野営地作りからかな、ここの水が塩分を含んでるせいか、この湖が魔物の領域のせいか、何が原因か分からないけど、湖の周りに木がないのは、整地するうえで楽なのは助かるな。
湖だけじゃなくて、この周辺も魔物の領域でも、塩分のせいで木が育たないって感じかな? ここを拠点にするなら、塩水から真水を取り出す技術か、水魔法を使える人が大勢いるか、魔道具による供給が必要になるか?
そう考えると、明らかにこの湖って不良物件だな。俺等には、あげた三つの技術があるから関係ないんだけどな。手分けして大きめの壁を作ってくれ。俺は水の出る魔道具を準備するわ」
手分けをして野営の準備を始めた。
普通に生活するうえで、キッチン馬車に取り付けた水道の魔道具で問題ないのだが、それはそれ! 潮風みたいなのが吹いているのだ、お風呂にだって入りたくなる!
「ん? そういえば、ダギアとラディッツと他国との境位に、魔物の領域があるんだったな。面白そうな資源が取れそうだからって、ダギアとラディッツを落とすのに手間をかけたんだったわ。その湖までは、どのくらいの距離があるんだ?」
『ちょっと待ってくれ、話では馬車で1日位との事だ。朝早く出発して暗くなる頃に着くくらいだと思う』
「そんなに遠くないんだな。そこら辺の地形ってどんな感じなんだ? 平地にどかんって湖があるわけじゃないよな?」
『そうだな、だいぶ前に作った地図では、帝国と他国を分断する形で山脈があって、そこから水が流れ込んで湖になっている形だとの事だ。後、山脈の湖側の近くに巨大な岩塩の産地があるらしい。その下の山は、はげあがってるとの事だ』
「はぁ? 岩塩の産出地なら、何で手放す必要があるんだ?」
『そんなもの決まっておる。山も湖も魔物の領域だから、護衛をつけて無理やり採掘に行っても、割に合わないからだ。
壁のような物を作って、岩塩のある場所を囲もうとも考えたが、リスクが大きすぎるため放置されている。ドーンボーンでしたみたいな事ができるなら、いい商売ができるだろ?』
「その恩恵をうけたいわけか……転んでもタダじゃ起きないってことな。俺たちにも帝国にもメリットがあると、考えてるんだな。
まぁ、気が向いたら岩塩の産地でも見てくるわ。というか、近衛騎士団の訓練とでも言って、敵の領域を切り開けば自分たちでもできたんじゃないか?」
『近衛騎士団とはいえ、動かすのはタダではないし、割に合わんのだよ』
「不良物件を強引に売りつけられた気分だわ」
『不良物件も使える人にとっては、宝の山であろう? そちらにメリットがなければ、我もこんな事は頼めなかったさ』
「まぁいいわ。もしかしたら犯罪奴隷を買うかもしれないから、その時は協力してくれよ」
『了解した。また連絡をしてくれ』
「あんまり迷惑はかけないでくれ。そっちからの使者が来るまで、魔物の領域の湖にでも行って遊んでるわ」
『魔物の領域に遊びに行くなんて言う奴は、君位なもんだぞ。必要ない事だと思うが、気を付けてくれ』
皇帝に何か心配されてしまった。まぁ普通魔物の領域に遊びに行く人間なんていないよな。樹海に街を作った時もそうだし、ドーンボーンで道を作った時もそうだし、気楽に魔物の領域に入ってるよな。
樹海以外の魔物の領域で、魔物のLvが一五〇を超えるのが少ないから、警戒する程の事もあまりないのが俺等なんだよね。普通の冒険者からすれば、レベルニ五〇を超えていても、気軽に奥地までは進めないのが魔物の領域らしい。
スキルも宝珠で覚えたい放題だし、ユニークスキルの結界がやばすぎるからな。
この世界の人間の結界は、シャットアウトするような物であるのに対して、俺の結界は空間みたいな感じで認識しているため、探知結界だったり、遮音だったり断熱だったり色んな結界が張る事が出来るため、かなり有効活用している。
イメージで魔法を使う世界であるため、いろんな問題が無ければ、魔法が発動するのである。日本人でアニメやファンタジー小説好きの、想像力は馬鹿にならんね。
「することがないので、皇帝の言っていた水産物の取れる、魔物の領域に行ってみようか。その上に魔物の領域に守られた、岩塩の取れる場所もあるみたいだけど、時間があったら行ってみようか。
魔物の領域の湖って初めてだな、自分たちで作って魔物を繁殖させたのは、いつも見てるけどな。岩塩があって流れ込んでいるって事は、海みたいに塩分が湖に溶け込んでるんだろうな。
水産物じゃなくて、海産物が取れたりしてな。とりあえず、準備していってみよう。後の事は、ゼニスとレイリーにまかせて遊びに行くぞ!」
俺の掛け声に反応して、「おー!!」と声を上げてくれたのは年少組だけだった。気を取り直して色々話を進めていく。レイリーとゼニスに、調査という名目で遊びに行ってくる事を伝え、グリエルに土木組の派遣を依頼しておく。
一応最優先で来てもらうようにはいってあるが、途中まで作っているものがあったら、完成してからでも問題ない事を言い含めて、お願いしている。
冒険者たちは引き続き、レイリーやゼニスの下についてもらい、治安維持などに務めてもらう予定だ。帝国からの使者が来たら、連絡をするように伝え出発する。
魔物の領域に向かうとはいえ、シルキーたちは四人ともついてきた。ブラウニーはダギアとラディッツに残って、自分たちの仕事が与えられているようだ。
従魔たちを連れて馬車で水産物、水産資源の取れる魔物の領域へ向かった。
到着して思ったのは、予想以上に広い湖だったという事だ。ディストピアの近くに作った湖は、拡張を重ねて今では琵琶湖のニ倍くらいまでは広くなっている。
それはDPを使って無理やり拡張して、あのサイズになったのに対して、この天然と言っていいのだろうか? この湖は琵琶湖位のサイズになっており、エリア掌握して分かった事は、水深が一〇〇〇メートルを超えている化け物級の深さをほこる湖だったという事だ。ディストピアの湖みたいに、海につながってないよな?
「よし! 野営地作りからかな、ここの水が塩分を含んでるせいか、この湖が魔物の領域のせいか、何が原因か分からないけど、湖の周りに木がないのは、整地するうえで楽なのは助かるな。
湖だけじゃなくて、この周辺も魔物の領域でも、塩分のせいで木が育たないって感じかな? ここを拠点にするなら、塩水から真水を取り出す技術か、水魔法を使える人が大勢いるか、魔道具による供給が必要になるか?
そう考えると、明らかにこの湖って不良物件だな。俺等には、あげた三つの技術があるから関係ないんだけどな。手分けして大きめの壁を作ってくれ。俺は水の出る魔道具を準備するわ」
手分けをして野営の準備を始めた。
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