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第597話 対策検討中
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「さて、初めに切りかかって来た部隊に、、指示を出したのはお前だったな。なぜあんなことしたか理由を聞かせてもらおうか?」
初めは話そうとしなかったが、レイリーが手加減なしに拷問を始めたのですぐゲロった。
ダギアの話があやふやに伝わっており、妨害勢力がいる可能性があるとの事で、ラディッツにいる冒険者のパーティーでも、上位のパーティーを雇って、何かあった際には撃破をしてもらう予定で連れてきて、俺たちがその妨害勢力だと思われていたようだ。
どうでもいいか。俺たちは反乱鎮圧部隊、相手は反乱軍の部隊。俺たちは何も悪い事をしていない。
マップ先生を見て、再度色々確認をしていく。
「レイリー、今回はすまん。マップ先生があるのに、あのパーティーの存在に気付けてなかった。まさか冒険者まで駆り出すとは思ってなかったし、その冒険者がこんなに強かったからな……
きちんと確認してれば、兵士だけじゃないって気付けたのに……怪我した冒険者たちは大丈夫か?」
「シュウ様、気にしないでください、というのは無理でしょうが、態度に出さないでください。我々も冒険者の皆さんも、不意打ちによってシュウ様が怪我をしなかった事が一番なのです。
それに、傷を負ったメンバーもピーチ、キリエ、ネルの三人の迅速な対応で問題ありません。重症の三人には、回復魔法は間に合わないと判断して、エリクサーを使ってしまい、落ち込んでいましたが……」
「エリクサーなんて、いくらでも作れる。気にする必要な何もないさ。後で三人に話を聞いてくるよ」
「よろしくお願いします。冒険者は私の方でフォローしておきます」
「怪我した冒険者たちには、少し優遇してやってくれ。後、フォローが終わったら、後発の敵もいるから対応を考えよう」
そうレイリーに言い残してその場を去り、俺はピーチたちの元へ移動する。それにしても自分だって手を脱臼していたのに……すげえな。
「三人とも、何も気に病むことないよ」
天幕に入ると、ピーチ・キリエ・ネルの三人が悔しそうにしながら、落ち込んでいる様子だったので声をかける。
「エリクサーを使った判断は、間違ってないさ。エリクサーなんて、いくらでも作れるんだから気にするなよ」
「自分の技量不足で、使う事になった事が……」
「悔しいかもしれないけど、自分にできる事、できない事をしっかりと判断して決断したんだから、俺はすごいと思うぞ。世の中には、自分の技量にあってない事をして、失敗する奴らはいくらでもいる。
でも自分の能力をしっかりと把握して、自分にできる事できない事を、しっかりと判断できる能力は、かなり大切なものだ。でもそういう事じゃなさそうだな、三人ともおいで」
三人をまとめて抱いた。そうすると三人とも泣き出してしまい、落ち着くまでに十五分程かかった。泣いてスッキリしたのか、自分のしなきゃいけない事を把握して、行動を開始する。
しばらく休んでいてもいいと伝えたが、休んでいたくないとの事だったので、そのまま行動を開始した。
みんなの様子を見て回ってから、レイリーの元へ向かった。
「レイリー、これからどうするか話そうか」
「そうですね。今回は、確認を怠ったため起きた不幸な事故ですが、レベルの確認をせずに、平均だと思ってしまった事も原因でしょう。
本来なら相手の強さなんて、分からないのが普通なのですから、マップ先生による確認も大切ではありますが、不用意に近付かない事も大切かと思われます」
「確かに、マップ先生に頼りきりは良くないよな。今まで上手く言ってたせいもあって、敵の存在の警戒はしているけど、敵の強さの警戒はしていなかったな。どうしたらいいと思う?」
「正直強さに関しては、対峙してみるか、鑑定でもない限り、相手の強さを数値化できないですからね。今まで上手く行ってただけに、浮き彫りになった事実と言いますか……
とにかく油断しないように徹底して、中隊長クラスには、鑑定を覚えさせておくべきではないでしょうか?」
「相手の強さを判断できる材料が、ないなら油断するな……か。油断しているつもりはないけど、そうなってしまったんだよな。だけど、今回の戦闘では、マップ先生をフルに使おう。これ以上無駄に怪我人を出したくない。
戦闘が終わったら対策を考えよう。ディストピアの冒険者はレベルは高いけど、戦闘における対応力が低いんだよな。それはダンジョンをあんな感じに作って、安全マージンを十分に、とっているせいもあるんだろうな。そこらへんも後で考えよう」
「そうですな。これ以上怪我をさせないように、するべきでしょう。戦争なので死ぬ可能性もあると、わかって参加していると思いますが、今回の失敗は士気に影響してますからね。次に襲ってくる本隊について考えましょうか?」
「そうだな。本隊で注意しなきゃいけないのは、騎士団長とその補佐にあたっている五人ってところか?
騎士団長はレベルニ五〇を超えてるし、他の五人もニ〇〇はあるからな……何でこんな辺鄙な所に、レベルの高い騎士がいるのか不思議なんだけど。帝国だからか?」
「それは無いと思います。近くにある魔物の領域が、原因ではないでしょうか? 魔物が多ければ狩る人たちのレベルは、嫌でも上がりますからね。この街は冒険者だけじゃなく、兵士たちも率先して狩っている可能性があるという事ですね」
「なるほど。レベルの高さはしょうがないとして、騎士団長は、俺がと言いたいところだが、絶対に拒否されるだろうから、シュリに頼むか。
レイリーには、危ない敵に近寄らないように、冒険者たちと中隊長たちをまとめてほしい。他の五人も年長組、年中組にまかせよう。別に一対一で戦うわけじゃないし、最低でもスリーマンセルで対応させよう」
「そうですね。みんなの強さを考えると、一対一でも問題ないと思いますが、安全策をとるべきかと」
本体が到着するまでおよそニ日、初日に簡単な対策をとり、残り一日で注意すべきメンバーをピックアップして、完全な対策を立てていく。
別動隊もいるので、従魔たちには活躍してもらう予定だ。
初めは話そうとしなかったが、レイリーが手加減なしに拷問を始めたのですぐゲロった。
ダギアの話があやふやに伝わっており、妨害勢力がいる可能性があるとの事で、ラディッツにいる冒険者のパーティーでも、上位のパーティーを雇って、何かあった際には撃破をしてもらう予定で連れてきて、俺たちがその妨害勢力だと思われていたようだ。
どうでもいいか。俺たちは反乱鎮圧部隊、相手は反乱軍の部隊。俺たちは何も悪い事をしていない。
マップ先生を見て、再度色々確認をしていく。
「レイリー、今回はすまん。マップ先生があるのに、あのパーティーの存在に気付けてなかった。まさか冒険者まで駆り出すとは思ってなかったし、その冒険者がこんなに強かったからな……
きちんと確認してれば、兵士だけじゃないって気付けたのに……怪我した冒険者たちは大丈夫か?」
「シュウ様、気にしないでください、というのは無理でしょうが、態度に出さないでください。我々も冒険者の皆さんも、不意打ちによってシュウ様が怪我をしなかった事が一番なのです。
それに、傷を負ったメンバーもピーチ、キリエ、ネルの三人の迅速な対応で問題ありません。重症の三人には、回復魔法は間に合わないと判断して、エリクサーを使ってしまい、落ち込んでいましたが……」
「エリクサーなんて、いくらでも作れる。気にする必要な何もないさ。後で三人に話を聞いてくるよ」
「よろしくお願いします。冒険者は私の方でフォローしておきます」
「怪我した冒険者たちには、少し優遇してやってくれ。後、フォローが終わったら、後発の敵もいるから対応を考えよう」
そうレイリーに言い残してその場を去り、俺はピーチたちの元へ移動する。それにしても自分だって手を脱臼していたのに……すげえな。
「三人とも、何も気に病むことないよ」
天幕に入ると、ピーチ・キリエ・ネルの三人が悔しそうにしながら、落ち込んでいる様子だったので声をかける。
「エリクサーを使った判断は、間違ってないさ。エリクサーなんて、いくらでも作れるんだから気にするなよ」
「自分の技量不足で、使う事になった事が……」
「悔しいかもしれないけど、自分にできる事、できない事をしっかりと判断して決断したんだから、俺はすごいと思うぞ。世の中には、自分の技量にあってない事をして、失敗する奴らはいくらでもいる。
でも自分の能力をしっかりと把握して、自分にできる事できない事を、しっかりと判断できる能力は、かなり大切なものだ。でもそういう事じゃなさそうだな、三人ともおいで」
三人をまとめて抱いた。そうすると三人とも泣き出してしまい、落ち着くまでに十五分程かかった。泣いてスッキリしたのか、自分のしなきゃいけない事を把握して、行動を開始する。
しばらく休んでいてもいいと伝えたが、休んでいたくないとの事だったので、そのまま行動を開始した。
みんなの様子を見て回ってから、レイリーの元へ向かった。
「レイリー、これからどうするか話そうか」
「そうですね。今回は、確認を怠ったため起きた不幸な事故ですが、レベルの確認をせずに、平均だと思ってしまった事も原因でしょう。
本来なら相手の強さなんて、分からないのが普通なのですから、マップ先生による確認も大切ではありますが、不用意に近付かない事も大切かと思われます」
「確かに、マップ先生に頼りきりは良くないよな。今まで上手く言ってたせいもあって、敵の存在の警戒はしているけど、敵の強さの警戒はしていなかったな。どうしたらいいと思う?」
「正直強さに関しては、対峙してみるか、鑑定でもない限り、相手の強さを数値化できないですからね。今まで上手く行ってただけに、浮き彫りになった事実と言いますか……
とにかく油断しないように徹底して、中隊長クラスには、鑑定を覚えさせておくべきではないでしょうか?」
「相手の強さを判断できる材料が、ないなら油断するな……か。油断しているつもりはないけど、そうなってしまったんだよな。だけど、今回の戦闘では、マップ先生をフルに使おう。これ以上無駄に怪我人を出したくない。
戦闘が終わったら対策を考えよう。ディストピアの冒険者はレベルは高いけど、戦闘における対応力が低いんだよな。それはダンジョンをあんな感じに作って、安全マージンを十分に、とっているせいもあるんだろうな。そこらへんも後で考えよう」
「そうですな。これ以上怪我をさせないように、するべきでしょう。戦争なので死ぬ可能性もあると、わかって参加していると思いますが、今回の失敗は士気に影響してますからね。次に襲ってくる本隊について考えましょうか?」
「そうだな。本隊で注意しなきゃいけないのは、騎士団長とその補佐にあたっている五人ってところか?
騎士団長はレベルニ五〇を超えてるし、他の五人もニ〇〇はあるからな……何でこんな辺鄙な所に、レベルの高い騎士がいるのか不思議なんだけど。帝国だからか?」
「それは無いと思います。近くにある魔物の領域が、原因ではないでしょうか? 魔物が多ければ狩る人たちのレベルは、嫌でも上がりますからね。この街は冒険者だけじゃなく、兵士たちも率先して狩っている可能性があるという事ですね」
「なるほど。レベルの高さはしょうがないとして、騎士団長は、俺がと言いたいところだが、絶対に拒否されるだろうから、シュリに頼むか。
レイリーには、危ない敵に近寄らないように、冒険者たちと中隊長たちをまとめてほしい。他の五人も年長組、年中組にまかせよう。別に一対一で戦うわけじゃないし、最低でもスリーマンセルで対応させよう」
「そうですね。みんなの強さを考えると、一対一でも問題ないと思いますが、安全策をとるべきかと」
本体が到着するまでおよそニ日、初日に簡単な対策をとり、残り一日で注意すべきメンバーをピックアップして、完全な対策を立てていく。
別動隊もいるので、従魔たちには活躍してもらう予定だ。
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