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第579話 悲劇!
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車の試走をすることになった。もちろん初めは俺だ。
初めに乗った車は、軽量化した方の車だ。魔導エンジンを積んでいるので力は問題なく、AT車のように自動的にギアが上がる機能も搭載しているので、問題なく加速できている。
最大速度は、おそらく三ニ〇キロメートル位だろう。軽快に走っていたのに、横を見たらクロがニコを頭にのせて並走していた。お前早いな!
ニ台目の超重量級の車の加減速は、重さの関係もありすこぶる悪いが、最大速度は軽量化した車と変わらず三ニ〇キロメートル程でている。止まるまでに時間がかかるから魔法的な因子で減速するようにしようかな?
でもさ、運転しなきゃいけない車に対して、馬車はウォーホースが動いてくれているからな、これって劣化馬車みたいなものじゃねえか?
ウォーホース頭いいし目標さえ指示しておけば、最悪魔物すら蹴散らして現地に向かってくれるからな。馬車の中も魔道具で快適な温度が保たれてるし、何も置いてなければ床に座る形だけど、ソファーだって思いのままに設置できるんだぜ。
幌馬車だけど快適、他にもプロジェクターを使ってゲームや映画も見れる! 最近は有機ELのテレビが活躍してるけどね。
「頑張って作ったけど、娯楽以上の物にはならなそうだな……」
「そうでござるな、ウォーホースを使った馬車が魔改造した車より性能が高いって、何かげんなりするでござるな」
「娯楽でもいいじゃん! わざわざレースができるサーキットを作ったんだから、ここで楽しめばいいじゃん! 鈴〇サーキットをわざわざDPで作ったんだからさ」
そうなのだ。車の試走だけのために、有名どころのサーキットを召喚したのだ! 馬鹿といえばいいじゃないか! DPならあるんだ! 他にも五個程バザールの言ったとおりに、サーキットを準備している。
これは、地球からの転生や召喚組のためだけのエリアだな。実質三人だな。
「そういえば主殿、車を作って何をしたかったのでござるか?」
「日本にいた頃の夢で、オフロードを走れる車で、色んな所を走ってみたかったんだよ! 自分で運転してさ!
せっかく免許をとったのに、教習車以外に乗る事も無くこっちに連れてこられたから、運転する機会がなかったんだ! この機会に魔改造した車に乗りたかったの!」
「シュウ、いくらオフロードの車でもバイクじゃないんだから、ディストピア周辺では使えないわよ。それに、他の場所では目立ちすぎて使い辛いんじゃない?」
「気にしたら負け! だと思うからここで楽しむだけの道具にしよう!」
「おそらくだけど、ディストピアではというか、この世界では車は需要ないでしょうね。あったとしても貴族くらいじゃないかしら?
車自体が高いというのもあるけど、物資の輸送に使うにはトラックじゃないと、量を運べないから儲けにもならないし、収納系のアイテムを持っている大きな商会は、車をわざわざ買う必要も無いだろうね。
貴族が安全に移動するための道具、ってところじゃないかな? 街の中で車を乗らせるわけにはいかないしね。特にディストピア……違うわね、シュウの管理下にある街は、魔導列車でつながってるから、物資の心配もしなくていいしね」
「確かに貴族が使うくらいでござろうな。それに、この世界って商人や奴隷、冒険者でもなければ他の街に行く必要がないでござるから、移動手段何て必要ないでござろう」
「確かに言われてみたら、長距離移動手段を必要としている人間がいても、貴族でもためらうくらい高い車を欲してまで、移動する人間がいるかどうか……
シングル冒険者なら気まぐれに買うかもしれないけど、普通は費用対効果をみれば、時間がかかっても馬車で済ませてしまうよな」
ちょっと残念に思いながら、車は俺たちが楽しむための道具となった。
「でもさ、車を作ったならバイクも作りたくない?」
「もちろんでござる! 作るならやっぱりオフロードバイクと、スピードタイプのやつでござるな!」
これには綾乃は反応しなかった。綾乃にとってバイクはそうでもなかったようだ。
「綾乃はそうでもないみたいだな。気が乗らないなら俺たちだけで作るけど、どうする?」
「そうね、あんまり興味ないから、しばらく運転を楽しんでから自分の家にもどるわ。もし何か協力が必要だったら連絡してね。ちょっと走ってくるわ」
そういうと、軽量の方に乗って走り去っていった。俺が慎重に走ってたのに対し、綾乃はいきなりアクセル全開でぶっ飛ばしている。
「女は度胸があるでござるな。骨になってもあそこまでは割り切れないでござるよ。バイクを作るでござる! モデルは何にするでござるか?」
「個人的に好きなオフロードは、YAM◯HAのW〇250Rが良いなって思ってるけどどうかな? そこまで大きく見た目が変わる物でもないけどね」
「ふむふむ、これでござるな。悪くないと思うでござる。色は、青でござるか?」
「そうそう! これこれ、いい色だと思う。で、スピードタイプは特に考えてないな。細かいところまでこだわってるわけじゃないけら、良さそうなのをそっちで選んでくれ」
「了解でござる!」
これから四日をかけて作成したが、完成してから問題が発生した。
「スピードタイプのバイクって、車と一緒で使う場所がない気がするな。それと、オフロードバイクも魔力で強化して走った方が全然早いな」
そうなのだ。スピードタイプはサーキット用になるとは思っていたが、森の中等ならバイクより走った方が断然に早かったのだ。
ステータスのせいもあるが、一番大きかったのは、生身とバイクに乗った時の、機動性とでもいえばいいのだろうか? そのせいでどう考えても、森の中なら自力で走った方が早かった。
それに、クロやギンかウォーホースに乗れば、それ以上に早く進んでくれるのだから、わざわざバイクを作る必要はなかった。、
「という事で初めて名前を知ったけど、このオフロードバイクはエンデューロっていう自然の中を走る競技だとあれだから、自然の中をバイクで楽しむ目的に使おう」
ニ週間かからずに車とバイクを作ったが、どれもこの世界では不発に終わってしまった。
初めに乗った車は、軽量化した方の車だ。魔導エンジンを積んでいるので力は問題なく、AT車のように自動的にギアが上がる機能も搭載しているので、問題なく加速できている。
最大速度は、おそらく三ニ〇キロメートル位だろう。軽快に走っていたのに、横を見たらクロがニコを頭にのせて並走していた。お前早いな!
ニ台目の超重量級の車の加減速は、重さの関係もありすこぶる悪いが、最大速度は軽量化した車と変わらず三ニ〇キロメートル程でている。止まるまでに時間がかかるから魔法的な因子で減速するようにしようかな?
でもさ、運転しなきゃいけない車に対して、馬車はウォーホースが動いてくれているからな、これって劣化馬車みたいなものじゃねえか?
ウォーホース頭いいし目標さえ指示しておけば、最悪魔物すら蹴散らして現地に向かってくれるからな。馬車の中も魔道具で快適な温度が保たれてるし、何も置いてなければ床に座る形だけど、ソファーだって思いのままに設置できるんだぜ。
幌馬車だけど快適、他にもプロジェクターを使ってゲームや映画も見れる! 最近は有機ELのテレビが活躍してるけどね。
「頑張って作ったけど、娯楽以上の物にはならなそうだな……」
「そうでござるな、ウォーホースを使った馬車が魔改造した車より性能が高いって、何かげんなりするでござるな」
「娯楽でもいいじゃん! わざわざレースができるサーキットを作ったんだから、ここで楽しめばいいじゃん! 鈴〇サーキットをわざわざDPで作ったんだからさ」
そうなのだ。車の試走だけのために、有名どころのサーキットを召喚したのだ! 馬鹿といえばいいじゃないか! DPならあるんだ! 他にも五個程バザールの言ったとおりに、サーキットを準備している。
これは、地球からの転生や召喚組のためだけのエリアだな。実質三人だな。
「そういえば主殿、車を作って何をしたかったのでござるか?」
「日本にいた頃の夢で、オフロードを走れる車で、色んな所を走ってみたかったんだよ! 自分で運転してさ!
せっかく免許をとったのに、教習車以外に乗る事も無くこっちに連れてこられたから、運転する機会がなかったんだ! この機会に魔改造した車に乗りたかったの!」
「シュウ、いくらオフロードの車でもバイクじゃないんだから、ディストピア周辺では使えないわよ。それに、他の場所では目立ちすぎて使い辛いんじゃない?」
「気にしたら負け! だと思うからここで楽しむだけの道具にしよう!」
「おそらくだけど、ディストピアではというか、この世界では車は需要ないでしょうね。あったとしても貴族くらいじゃないかしら?
車自体が高いというのもあるけど、物資の輸送に使うにはトラックじゃないと、量を運べないから儲けにもならないし、収納系のアイテムを持っている大きな商会は、車をわざわざ買う必要も無いだろうね。
貴族が安全に移動するための道具、ってところじゃないかな? 街の中で車を乗らせるわけにはいかないしね。特にディストピア……違うわね、シュウの管理下にある街は、魔導列車でつながってるから、物資の心配もしなくていいしね」
「確かに貴族が使うくらいでござろうな。それに、この世界って商人や奴隷、冒険者でもなければ他の街に行く必要がないでござるから、移動手段何て必要ないでござろう」
「確かに言われてみたら、長距離移動手段を必要としている人間がいても、貴族でもためらうくらい高い車を欲してまで、移動する人間がいるかどうか……
シングル冒険者なら気まぐれに買うかもしれないけど、普通は費用対効果をみれば、時間がかかっても馬車で済ませてしまうよな」
ちょっと残念に思いながら、車は俺たちが楽しむための道具となった。
「でもさ、車を作ったならバイクも作りたくない?」
「もちろんでござる! 作るならやっぱりオフロードバイクと、スピードタイプのやつでござるな!」
これには綾乃は反応しなかった。綾乃にとってバイクはそうでもなかったようだ。
「綾乃はそうでもないみたいだな。気が乗らないなら俺たちだけで作るけど、どうする?」
「そうね、あんまり興味ないから、しばらく運転を楽しんでから自分の家にもどるわ。もし何か協力が必要だったら連絡してね。ちょっと走ってくるわ」
そういうと、軽量の方に乗って走り去っていった。俺が慎重に走ってたのに対し、綾乃はいきなりアクセル全開でぶっ飛ばしている。
「女は度胸があるでござるな。骨になってもあそこまでは割り切れないでござるよ。バイクを作るでござる! モデルは何にするでござるか?」
「個人的に好きなオフロードは、YAM◯HAのW〇250Rが良いなって思ってるけどどうかな? そこまで大きく見た目が変わる物でもないけどね」
「ふむふむ、これでござるな。悪くないと思うでござる。色は、青でござるか?」
「そうそう! これこれ、いい色だと思う。で、スピードタイプは特に考えてないな。細かいところまでこだわってるわけじゃないけら、良さそうなのをそっちで選んでくれ」
「了解でござる!」
これから四日をかけて作成したが、完成してから問題が発生した。
「スピードタイプのバイクって、車と一緒で使う場所がない気がするな。それと、オフロードバイクも魔力で強化して走った方が全然早いな」
そうなのだ。スピードタイプはサーキット用になるとは思っていたが、森の中等ならバイクより走った方が断然に早かったのだ。
ステータスのせいもあるが、一番大きかったのは、生身とバイクに乗った時の、機動性とでもいえばいいのだろうか? そのせいでどう考えても、森の中なら自力で走った方が早かった。
それに、クロやギンかウォーホースに乗れば、それ以上に早く進んでくれるのだから、わざわざバイクを作る必要はなかった。、
「という事で初めて名前を知ったけど、このオフロードバイクはエンデューロっていう自然の中を走る競技だとあれだから、自然の中をバイクで楽しむ目的に使おう」
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