561 / 2,518
第561話 馬鹿なガーディアン
しおりを挟む
七十六階以降の攻略も順調に進んではいるが、ちょっとした問題も出てきている。単純なのだが、一フロア全部壁をぶち抜いているため、休憩がとりにくいという事だ。いくら結界魔法で防いだといっても、結界の外でガンガンやられていたら、イラっとするのはしょうがないと思うんだよね。
他にも、魔物だけじゃなくて野生の昆虫もいるのだ。どういう原理か物理結界を張っても、小さな虫が素通りしてくるのにはビビった。特に蚊みたいな面倒な奴が、結界をすり抜けてくるから困るのだ……
七十七階で休憩している時に、右足の足首辺りを四ヵ所もさされてしまい、今俺の足首がパンパンに腫れている。ステータスが高くてもスキルが高くても、こういった事には効果がないようだ。回復魔法で治そうと思ったが、効果のある魔法がなく、かゆみと戦っている状態。魔物との戦闘より厄介だ。
どこから生まれてくるか、この大量の昆虫は面倒だな。五十センチメートル程のLv八十前後の昆虫型魔物、本当に面倒すぎる。広域冷却魔法で動きを遅くしているとはいえ、数も多いし魔法の合間に木の上からも襲ってくるし、とにかくいろんな角度からきて鬱陶しい。
上の階より、魔物のLvが下がったけど、数で補強している感じだな。
階段は見つけやすいので助かっているが、魔力と消耗の問題で、一日一階が限界といったところだ。
「ご主人様。このダンジョンって各階で、そこの階に特化した装備に変えれば、攻略簡単だよね? なのに何でここまで攻略できている人が少ないの?」
「冒険者のレベルを考えれば、ここまで来れる人は結構いるはずだけど、暗黒のフロアや溶岩フロア、黒い悪魔のフロアを突破するのにリスクが高いから、深く潜るより安定してある程度安全に、稼げる所で稼ごうとするのが人間の性みたいなもんさ」
「ふ~ん、そうなんだ。下に行けば、稼げるなら多少無理しても進まないのかな?」
「下の状況が分からないから、進まないんだと思うよ。例えばこのフロアだけど、薬草類はそれなりにあるけど、探索していない冒険者からしたら、Lvは低めだけど戦いにくい魔物が多く集まってくるフロアだよ」
「そうなんだ。先に進むより、暗黒トラップの階層を逆走したほうが安定して、稼げるかもしれないって考えるのかな?」
「そうかもしれないけど、暗黒トラップのフロアも稼げるか分からないから、どっちもどっちかな?」
「魔物の数は少ないし、明るければ倒すのに苦労しないよ? それに、フロアの途中に鉱石が取れそうな場所いっぱいあったよ。大体が鉄鉱石だと思うけど、それなりに高い品質だと思うの! それに綾乃おねーちゃんが見せてくれた、黒鋼とかの元になる鉱石もあったよ!」
「黒鋼? 何か聞いた覚えがあるけど、何だっけ?」
「シュウ、黒鋼はミスリルの前位の加工難度になる金属よ。ミスリルより硬いから、私の迷霞の外皮として使ってる。ちなみに内側はミスリルを使ってるね。まぁ他にもいろいろ使ってるけどね」
「というかネル、いつ鉱石が取れる事に気付いたんだ?」
「えっと、シェリルちゃんと手甲を装備した時に、近くの壁を叩いて崩れた石を持って帰ったら、カエデおねーちゃんが、黒鋼の鉱石だよって教えてくれたの!」
「カエデ、鉱石とれる事知ってたのか?」
「いえ、何処でとれたか聞くの忘れてたから、まさかあのフロアでとった鉱石だったとはね。そういうことなら、七十五階まで来れる人の数を増やしたら、黒鋼の装備が出回りやすくなるかな?」
「始めはとれる量が少ないだろうからいいけど、時間が経てば経つほど中級クラスの人たちの装備がよくなってくよな、そうすると周りの国との戦力差がひらくか。
ドーンボーンが今の所、外に興味がないとは言っても、それがずっと続くとも限らないし……って俺は、なんでほかの国の事をこんなに真剣に考えてるんだ? 俺の領域を犯さないなら、どうなってもいいんだから考えるのは止め! さぁ進もう!」
八十階まで、特に代わり映えのしない道中だったのでスルーする……スルーする……言ってて自己嫌悪に陥ってしまった。一応道中には貴重な薬草があったのを確認しているので、ここまで来れる冒険者が増えれば、ポーションの質が高くなるだろうな。
八十階にいたガーディアンは面白かった。面白かったというより苦笑? というべきかな。二十匹の二メートルくらいある芋虫がいて、動きが遅かったので何をするのか見守っていたら、急に糸を吐き出したのだ……自分に向かって。
M気のある魔物だろうかと思ったが、芋虫は繭を作って蛹になるのだから、実はおかしい行動でないと後で気付いた。
で、繭になってしまった芋虫たちはもちろん無防備。そもそも何でガーディアンが、完全変態するタイプの魔物なのか疑問をぶつけたい。
何で繭になったのか分からないじゃん! 変身するのを待つのも面倒だったので、のんびりと繭になった芋虫たちにとどめをさそうと思い、一つの繭を切り付けると、中から液体が噴き出してきた……のでとっさに避けてしまった。
「そっか芋虫とかって、繭の中で一回液体になるんだっけ? その液体が成体の形になるとか……確か、完全変態とかいうんだっけ? まぁいいや。で、この液体が気になるのか? アリス」
「そうですね、確かポーション等の魔法薬でも、上位の物に使う……確かBランクとかAランクに使うものだったかと。エリクサーでも、Dランクとかで使うと品質が良くなるとか、聞いた覚えがありますね」
「……何で作った事も無い魔法薬の素材を知ってるんだ?」
「ご主人様、DPで召喚できる物の中にレシピ集もあるって、前に教えてくれたじゃないですか。それをスカーレットさんに出してもらったんですよ」
「そんなこともあったな。現物見たことないのによくわかったね。レシピ集に細かい注釈でもあった?」
「よっと、そうですね。レシピ集には芋虫の形状から、成体へ変態する際に液状化するので、それを採取した物を加工すると、生命の泉という素材になって、それが魔法薬の素材になると書いてありますね」
「確かに条件に当てはまるな。一応他の繭からは採取しておこうか?」
「何に使えるか分からないですが、あって損するような物でもないので採取してしまいましょう」
巨大な繭の下に樽を置いて、繭の下から剣を突き立てて液体を樽に流し込んだ。半分程処理した時に気付いたのだが、俺の感覚では繭の状態で魔物を倒しているのに、ドロップ品にならない事を不思議に思って、近くにいたミリーに聞いてみると、
「そういえば、芋虫系から繭になる魔物は確か、繭の状態ではドロップ品を落とさなかったと思います。液体になっている時は、魔石も一緒に液体になる……みたいな話だったかと」
「魔石の力のこもった液体か、体に悪くないのだろうか? 魔力の塊だからポーションにつえるってことかな?」
という事で、最後の一体は羽化させて、ドロップ品のカードを回収した。ついでに繭も残ってしまったので回収して糸にでもしようかという話になった。
他にも、魔物だけじゃなくて野生の昆虫もいるのだ。どういう原理か物理結界を張っても、小さな虫が素通りしてくるのにはビビった。特に蚊みたいな面倒な奴が、結界をすり抜けてくるから困るのだ……
七十七階で休憩している時に、右足の足首辺りを四ヵ所もさされてしまい、今俺の足首がパンパンに腫れている。ステータスが高くてもスキルが高くても、こういった事には効果がないようだ。回復魔法で治そうと思ったが、効果のある魔法がなく、かゆみと戦っている状態。魔物との戦闘より厄介だ。
どこから生まれてくるか、この大量の昆虫は面倒だな。五十センチメートル程のLv八十前後の昆虫型魔物、本当に面倒すぎる。広域冷却魔法で動きを遅くしているとはいえ、数も多いし魔法の合間に木の上からも襲ってくるし、とにかくいろんな角度からきて鬱陶しい。
上の階より、魔物のLvが下がったけど、数で補強している感じだな。
階段は見つけやすいので助かっているが、魔力と消耗の問題で、一日一階が限界といったところだ。
「ご主人様。このダンジョンって各階で、そこの階に特化した装備に変えれば、攻略簡単だよね? なのに何でここまで攻略できている人が少ないの?」
「冒険者のレベルを考えれば、ここまで来れる人は結構いるはずだけど、暗黒のフロアや溶岩フロア、黒い悪魔のフロアを突破するのにリスクが高いから、深く潜るより安定してある程度安全に、稼げる所で稼ごうとするのが人間の性みたいなもんさ」
「ふ~ん、そうなんだ。下に行けば、稼げるなら多少無理しても進まないのかな?」
「下の状況が分からないから、進まないんだと思うよ。例えばこのフロアだけど、薬草類はそれなりにあるけど、探索していない冒険者からしたら、Lvは低めだけど戦いにくい魔物が多く集まってくるフロアだよ」
「そうなんだ。先に進むより、暗黒トラップの階層を逆走したほうが安定して、稼げるかもしれないって考えるのかな?」
「そうかもしれないけど、暗黒トラップのフロアも稼げるか分からないから、どっちもどっちかな?」
「魔物の数は少ないし、明るければ倒すのに苦労しないよ? それに、フロアの途中に鉱石が取れそうな場所いっぱいあったよ。大体が鉄鉱石だと思うけど、それなりに高い品質だと思うの! それに綾乃おねーちゃんが見せてくれた、黒鋼とかの元になる鉱石もあったよ!」
「黒鋼? 何か聞いた覚えがあるけど、何だっけ?」
「シュウ、黒鋼はミスリルの前位の加工難度になる金属よ。ミスリルより硬いから、私の迷霞の外皮として使ってる。ちなみに内側はミスリルを使ってるね。まぁ他にもいろいろ使ってるけどね」
「というかネル、いつ鉱石が取れる事に気付いたんだ?」
「えっと、シェリルちゃんと手甲を装備した時に、近くの壁を叩いて崩れた石を持って帰ったら、カエデおねーちゃんが、黒鋼の鉱石だよって教えてくれたの!」
「カエデ、鉱石とれる事知ってたのか?」
「いえ、何処でとれたか聞くの忘れてたから、まさかあのフロアでとった鉱石だったとはね。そういうことなら、七十五階まで来れる人の数を増やしたら、黒鋼の装備が出回りやすくなるかな?」
「始めはとれる量が少ないだろうからいいけど、時間が経てば経つほど中級クラスの人たちの装備がよくなってくよな、そうすると周りの国との戦力差がひらくか。
ドーンボーンが今の所、外に興味がないとは言っても、それがずっと続くとも限らないし……って俺は、なんでほかの国の事をこんなに真剣に考えてるんだ? 俺の領域を犯さないなら、どうなってもいいんだから考えるのは止め! さぁ進もう!」
八十階まで、特に代わり映えのしない道中だったのでスルーする……スルーする……言ってて自己嫌悪に陥ってしまった。一応道中には貴重な薬草があったのを確認しているので、ここまで来れる冒険者が増えれば、ポーションの質が高くなるだろうな。
八十階にいたガーディアンは面白かった。面白かったというより苦笑? というべきかな。二十匹の二メートルくらいある芋虫がいて、動きが遅かったので何をするのか見守っていたら、急に糸を吐き出したのだ……自分に向かって。
M気のある魔物だろうかと思ったが、芋虫は繭を作って蛹になるのだから、実はおかしい行動でないと後で気付いた。
で、繭になってしまった芋虫たちはもちろん無防備。そもそも何でガーディアンが、完全変態するタイプの魔物なのか疑問をぶつけたい。
何で繭になったのか分からないじゃん! 変身するのを待つのも面倒だったので、のんびりと繭になった芋虫たちにとどめをさそうと思い、一つの繭を切り付けると、中から液体が噴き出してきた……のでとっさに避けてしまった。
「そっか芋虫とかって、繭の中で一回液体になるんだっけ? その液体が成体の形になるとか……確か、完全変態とかいうんだっけ? まぁいいや。で、この液体が気になるのか? アリス」
「そうですね、確かポーション等の魔法薬でも、上位の物に使う……確かBランクとかAランクに使うものだったかと。エリクサーでも、Dランクとかで使うと品質が良くなるとか、聞いた覚えがありますね」
「……何で作った事も無い魔法薬の素材を知ってるんだ?」
「ご主人様、DPで召喚できる物の中にレシピ集もあるって、前に教えてくれたじゃないですか。それをスカーレットさんに出してもらったんですよ」
「そんなこともあったな。現物見たことないのによくわかったね。レシピ集に細かい注釈でもあった?」
「よっと、そうですね。レシピ集には芋虫の形状から、成体へ変態する際に液状化するので、それを採取した物を加工すると、生命の泉という素材になって、それが魔法薬の素材になると書いてありますね」
「確かに条件に当てはまるな。一応他の繭からは採取しておこうか?」
「何に使えるか分からないですが、あって損するような物でもないので採取してしまいましょう」
巨大な繭の下に樽を置いて、繭の下から剣を突き立てて液体を樽に流し込んだ。半分程処理した時に気付いたのだが、俺の感覚では繭の状態で魔物を倒しているのに、ドロップ品にならない事を不思議に思って、近くにいたミリーに聞いてみると、
「そういえば、芋虫系から繭になる魔物は確か、繭の状態ではドロップ品を落とさなかったと思います。液体になっている時は、魔石も一緒に液体になる……みたいな話だったかと」
「魔石の力のこもった液体か、体に悪くないのだろうか? 魔力の塊だからポーションにつえるってことかな?」
という事で、最後の一体は羽化させて、ドロップ品のカードを回収した。ついでに繭も残ってしまったので回収して糸にでもしようかという話になった。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる