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第536話 白虎の生態
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「よっしゃー! 白虎をゲットだぜ!」
『主殿! 私を解放してくださりありがとうございます。馬鹿神共に洗脳されて、主殿と無理やり戦闘をさせられていました。左腕誠に申し訳ございません。主の奥方たちにも怪我をさせてしまい……』
語尾が小さくなるのと、一緒に体もしぼんでいる。喋ったこともビックリしたけど、身体がしぼむってビビるよな?
「というか、お前体が小さくなるんだな。それにしゃべってるし、獣の口の構造でよく言葉をしゃべれるもんだ」
『主殿、先に出た言葉が体のサイズが変わるってことですか? 精霊のスプリガンだって、体のサイズ変わりますよ? 霊獣である私だって出来ても、おかしくないとは思いませんか?
それに、しゃべっているのではなく、念話と呼ばれるものですね。精霊でも中級以上で声を出せない精霊は、念話を大体使えると認識してますが』
「そうなんだ。これからは我が家のペットになるからよろしくな! 先輩であるクロやギン、ハクにニコ、ソウやコウには、敬意を払ってくれよ。特にコウやソウにいらんことすると、後で嫌がらせされるぞ! お前もうちょっと小さくなれるか? サイズ的にはこんくらいとか」
手で小型犬と中型犬の間位のサイズを表すと、そのサイズになってくれたが、デフォルメされた白虎になった。白虎の赤ちゃんという感じではないが、可愛いものは可愛いな。何よりモフモフだ! ちょこちょこ歩く姿も可愛いな! 可愛さだけで言えば最強がニコだけどな!
それにしても、霊獣って体の大きさも変えられて、念話が使えるんだな。霊獣……やっぱり四匹いるのかな?
「なぁ、白虎ちょっと聞いていいか?」
『何でしょうか?』
「白虎って俺の知識では、四神とか四獣とか呼ばれていて、他に玄武、蒼龍、朱雀がいるって認識なんだけど、あってるか?」
『おぉ、主殿は他の三柱についても知っているんですね。世界で見ると、蒼龍ではなく青龍と呼ばれていることが多いので、すこし驚いています!』
そこに驚いたのな。自分たちの事を柱と呼んでいるってことは、四神の方だったのかな?
『主殿、私はあの馬鹿神共のペットに近い扱いだったので、自分の事を数える時に柱と呼んでいますが、実際は霊獣なので四獣の方が近いと思われます』
ありゃ? 俺の考えてることがわかっちゃったか?
「そこらへんはどうでもいいか、もう一個質問なんだけど、他の四獣の玄武、蒼龍、朱雀はこの世界にいるのか?」
『確か、玄武と朱雀はこの世界に来ているはずですが、どういった状況かまではわかりません。蒼龍は大分昔に家出をして以来、あっていないのでどうなっているか分かりません』
「それならいつかは会えるかもしれないのか。相当な悪さをしていない、限り今回みたいに支配してみるか。少なくとも後二回は、同じような襲撃があるかもしれないからな。次はもしかしたら、同時に攻めてくるかもしれないしな。
白虎にお願いするのは、俺の妻たちを守ってやってくれ。みんなは俺の事を守ってくれるけど、皆を守る存在がいないのは、俺としても捨て置けない問題だった。お前の能力であれば問題ないだろ?」
『お願いではなく、命令してくださればいいのに、我が全霊を込めて守らせていただきます! 突然で厚手がましいお願いなのですが、名前を付けて頂けないでしょうか? 付き従うモノとして、主殿から名前をいただければと思います』
「ん~名前か……白い虎、白虎。ビャク? ヒャク? シャク? 白虎にちなんだ名前は、考えるのが難しいから止めよう。見た目、猫科だからタマ? 今の姿なら悪くない気もするけど、さすがにな。毛玉とタマから考えて、ダマ! ってのはどうだ?」
我ながら名付けのセンスが皆無だな。
『主殿がいいのであれば、私はなんでも嬉しいです。ただ、ダマという響きは何故か体の底から、嬉しさがあふれ出してくる感じがします』
え……どこにツボがあったんだ? 嬉しいのならいいんだけど、人とは感性が違うのだからそういう事もあるかな?
「お前がそれでいいなら、これからはダマって呼ぶことにするけどいいのか?」
『ありがとうございます。これからはダマと名乗らせていただきます。誠心誠意、主殿に仕えさせていただきます』
「という事でみんな、怪我させられたダマに思う事があるかもしれないけど、今からはみんなを守ってくれる、守護霊獣みたいなものだから仲良くしてやってくれ」
不満が出るかと思ったが、見た目が変わったためか大きな混乱はなかった。特に年少組は小さくなってデフォルメされた、顔デカ短足の白虎を抱きかかえて奪い合っている。しばらく見ていると若干疲れた顔になってきたのが分かるが、しばらくは……年少組が満足するまでは、我慢してもらおう。
「ダマはそのままでいいとして、ディストピアの住人たちが自宅に戻れるようにしないといけないから、確認しよう。
中心になっていたダマが、俺の支配下にはいったから、おそらく散り散りになると思うけど……もともと樹海の魔物が集まってきた形なら、いついて強い奴がディストピアの周りに、残るかもしれないからできるだけ間引くか」
俺の認識では、モンスターパレードは、魔物の領域から人里に魔物が移動して、侵攻する物だと考えている。理由はよくわからないが、そういうものなので割り切る。
ここで問題になってくるのは、中心となった魔物を倒すと魔物の領域に戻っていくという、習性と言っていいのだろうか? それは魔物の領域から出た場合で、このディストピアがある場所って、樹海と呼ばれる魔物の領域なので、中心となった魔物を倒した後の行動が、不明なので殲滅しておこうという感じだ。
「強い魔物はそこまでいないけど、突発的に現れるかもしれないから、三人以上で行動するように!」
簡単な指示だけしてからみんなで行動に移る。
『主殿! 私を解放してくださりありがとうございます。馬鹿神共に洗脳されて、主殿と無理やり戦闘をさせられていました。左腕誠に申し訳ございません。主の奥方たちにも怪我をさせてしまい……』
語尾が小さくなるのと、一緒に体もしぼんでいる。喋ったこともビックリしたけど、身体がしぼむってビビるよな?
「というか、お前体が小さくなるんだな。それにしゃべってるし、獣の口の構造でよく言葉をしゃべれるもんだ」
『主殿、先に出た言葉が体のサイズが変わるってことですか? 精霊のスプリガンだって、体のサイズ変わりますよ? 霊獣である私だって出来ても、おかしくないとは思いませんか?
それに、しゃべっているのではなく、念話と呼ばれるものですね。精霊でも中級以上で声を出せない精霊は、念話を大体使えると認識してますが』
「そうなんだ。これからは我が家のペットになるからよろしくな! 先輩であるクロやギン、ハクにニコ、ソウやコウには、敬意を払ってくれよ。特にコウやソウにいらんことすると、後で嫌がらせされるぞ! お前もうちょっと小さくなれるか? サイズ的にはこんくらいとか」
手で小型犬と中型犬の間位のサイズを表すと、そのサイズになってくれたが、デフォルメされた白虎になった。白虎の赤ちゃんという感じではないが、可愛いものは可愛いな。何よりモフモフだ! ちょこちょこ歩く姿も可愛いな! 可愛さだけで言えば最強がニコだけどな!
それにしても、霊獣って体の大きさも変えられて、念話が使えるんだな。霊獣……やっぱり四匹いるのかな?
「なぁ、白虎ちょっと聞いていいか?」
『何でしょうか?』
「白虎って俺の知識では、四神とか四獣とか呼ばれていて、他に玄武、蒼龍、朱雀がいるって認識なんだけど、あってるか?」
『おぉ、主殿は他の三柱についても知っているんですね。世界で見ると、蒼龍ではなく青龍と呼ばれていることが多いので、すこし驚いています!』
そこに驚いたのな。自分たちの事を柱と呼んでいるってことは、四神の方だったのかな?
『主殿、私はあの馬鹿神共のペットに近い扱いだったので、自分の事を数える時に柱と呼んでいますが、実際は霊獣なので四獣の方が近いと思われます』
ありゃ? 俺の考えてることがわかっちゃったか?
「そこらへんはどうでもいいか、もう一個質問なんだけど、他の四獣の玄武、蒼龍、朱雀はこの世界にいるのか?」
『確か、玄武と朱雀はこの世界に来ているはずですが、どういった状況かまではわかりません。蒼龍は大分昔に家出をして以来、あっていないのでどうなっているか分かりません』
「それならいつかは会えるかもしれないのか。相当な悪さをしていない、限り今回みたいに支配してみるか。少なくとも後二回は、同じような襲撃があるかもしれないからな。次はもしかしたら、同時に攻めてくるかもしれないしな。
白虎にお願いするのは、俺の妻たちを守ってやってくれ。みんなは俺の事を守ってくれるけど、皆を守る存在がいないのは、俺としても捨て置けない問題だった。お前の能力であれば問題ないだろ?」
『お願いではなく、命令してくださればいいのに、我が全霊を込めて守らせていただきます! 突然で厚手がましいお願いなのですが、名前を付けて頂けないでしょうか? 付き従うモノとして、主殿から名前をいただければと思います』
「ん~名前か……白い虎、白虎。ビャク? ヒャク? シャク? 白虎にちなんだ名前は、考えるのが難しいから止めよう。見た目、猫科だからタマ? 今の姿なら悪くない気もするけど、さすがにな。毛玉とタマから考えて、ダマ! ってのはどうだ?」
我ながら名付けのセンスが皆無だな。
『主殿がいいのであれば、私はなんでも嬉しいです。ただ、ダマという響きは何故か体の底から、嬉しさがあふれ出してくる感じがします』
え……どこにツボがあったんだ? 嬉しいのならいいんだけど、人とは感性が違うのだからそういう事もあるかな?
「お前がそれでいいなら、これからはダマって呼ぶことにするけどいいのか?」
『ありがとうございます。これからはダマと名乗らせていただきます。誠心誠意、主殿に仕えさせていただきます』
「という事でみんな、怪我させられたダマに思う事があるかもしれないけど、今からはみんなを守ってくれる、守護霊獣みたいなものだから仲良くしてやってくれ」
不満が出るかと思ったが、見た目が変わったためか大きな混乱はなかった。特に年少組は小さくなってデフォルメされた、顔デカ短足の白虎を抱きかかえて奪い合っている。しばらく見ていると若干疲れた顔になってきたのが分かるが、しばらくは……年少組が満足するまでは、我慢してもらおう。
「ダマはそのままでいいとして、ディストピアの住人たちが自宅に戻れるようにしないといけないから、確認しよう。
中心になっていたダマが、俺の支配下にはいったから、おそらく散り散りになると思うけど……もともと樹海の魔物が集まってきた形なら、いついて強い奴がディストピアの周りに、残るかもしれないからできるだけ間引くか」
俺の認識では、モンスターパレードは、魔物の領域から人里に魔物が移動して、侵攻する物だと考えている。理由はよくわからないが、そういうものなので割り切る。
ここで問題になってくるのは、中心となった魔物を倒すと魔物の領域に戻っていくという、習性と言っていいのだろうか? それは魔物の領域から出た場合で、このディストピアがある場所って、樹海と呼ばれる魔物の領域なので、中心となった魔物を倒した後の行動が、不明なので殲滅しておこうという感じだ。
「強い魔物はそこまでいないけど、突発的に現れるかもしれないから、三人以上で行動するように!」
簡単な指示だけしてからみんなで行動に移る。
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