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第535話 チビ神が役に立った
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「ご主人様、武器を持ち替えたのはいいですが、フェンリルほど大きな体ではないので、囲んで攻撃とか難しいです」
確かに体が小さいのに攻撃力が高いので、複数人で対応がしにくい。なにより執拗に俺の事を攻撃してくるので、俺がそれなりに疲れてきている。間にシュリやレイリーが割り込んで、ダメージを与えているのだが、動きが遅くなる様子が見られない。
白虎を吹き飛ばした合間に、情報共有などを行っているが、なかなか進展がないので焦れてきた。
この状態になって、三十分は経つだろうか? 攻撃が効いていない感じがするのが、さらに気分が下がるんだよな。効果が目に見えてわかれば、少しはやる気が出るのに。白いモフモフで上がったテンションが、だいぶ下がってしまった。
「みんな、こいつは執拗に俺を攻撃してくるのは、おそらく神共の所為だと思うから、どうにもならないとして、俺だけを狙ってくるってことは、対処もしやすいってことにしよう。殴った感じだと、風の壁がある感じだから、スタングレネードも通用しないと思う。
フェンリルに使った臭いも効果が薄いだろうな。だから、ごり押しするしかないけど、頑張ろう。俺が防御している間に、みんなで連携して攻撃をしてくれ」
白虎の動きに慣れてきたけど、白虎の方が動きが速いし風の壁があるせいで、有効打が与えられていない。効果的な攻撃は、挟撃により威力が逃げないようにする必要があるか?
爪撃を受け止めながら反撃を繰り出し、逃げる方向を誘導すると待ち受けていた、レイリーとシェリルが攻撃を加える。シェリルの浸透勁は効果が見られなかったが、レイリーは武器を槍に持ち替えており、石突きを突き出すことによって、風の壁を突破している
「打撃系無効なのか? みんな武器持ち替えて、攻撃しよう。手加減して怪我をするくらいなら、こいつはあきらめるから、倒すことに集中しよう。それにしても攻撃系を無効にしているんじゃなくて、打撃系の防御に優れていたんだな。俺の判断が裏目に出るなんてな」
目に見えて白虎にダメージが蓄積されるのが分かる。執拗に俺を攻撃するスタイルは変わらず、攻撃を受けてから槍を突き出す行為を繰り返していた。動きに若干精細さがかけてきて、強めの攻撃を与えようと力を込めて突き出す。
攻撃は決まったが、今回はいつもみたいに避けずに体で受け止めて、勢いのまま噛み付いてきた! 獣の攻撃としては、牙だって立派な武器だという事を忘れていた。
油断していた俺は何とか防いでいたのだが、盾を持っていた左腕を持っていかれてしまった。
ズキンッズキンッ
左腕のあった付け根の所から血が流れ出ている。ひとまず血を止めないと、腕を引きちぎられた痛みで、思考が上手く働いていない。ボーっとする中近付いてきたネルが、俺の代わりに止血してくれていた。
あ~痛いな……あ~腕がないな……
俺の前で妻たちが白虎の攻撃を防いでくれている。あっ! シュリが怪我してないか? 他の妻たちも大なり小なり怪我してるじゃねえか。白虎のくせに。白虎のくせに俺の妻たちに、何してくれとるんじゃわれ!
立って前に進もうとすると、四大精霊のガルドに止められた……何? お前は俺の邪魔するのか? 俺が召喚して従ってくれてたんじゃないのか?
「落ち着け馬鹿者が! そんな状態で行っても邪魔になるだけじゃ! お主が行く事をわしらは止められないが、これだけは飲んでいってくれ」
「俺がどんな状態でも、妻たちが怪我してるんだぞ? 早く通らせろよ。ガルドは俺の敵なのか?」
「敵ではない! 止もしないが、これだけは飲んでくれ!」
ガルドが俺の口に何かを突っ込んできた。何か苦いが力がみなぎってくる感じがする。
「あがああああ!!!!」
千切れた左腕が痛む。強引に体の内側から皮膚を引きちぎるような痛みが連続で続いている。気が遠くなるほど痛い、でも目の前でみんなが頑張っているのに、意識なんて飛ばしている場合ではない!
それより何で左腕が痛いんだ? あれ? 盾がないし革の鎧も無くなってるぞ? 動く左手があるんだ盾はどこだ?
あたりを見回すと十メートルくらい先に、俺の左腕と一緒に盾が転がっている。ん? 俺の腕と一緒に何で盾があるんだ。あぁ、白虎の攻撃受けて腕が取れたんだっけ?
こいつ強いんだな。みんなを相手にして、一歩も引かずに俺の腕をとるんだもんな。こいつは是非とも隷属化させたいところだ。盾を拾って白虎に向き直る。
「みんな、どいてくれ」
俺は前にいたみんなにどくように伝える。
白虎は俺を見て獰猛な表情をして、牙をむき出しにこっちへ向かって走ってくる。意識が加速しているのか、しっかりと白虎の動きを目で捕らえられている。
爪撃を囮にした噛みつきが来る! よくわからないがそう思った時には確信があり、それに合わせて体を動かしていた。
左からの囮の爪撃を、刀の峰ではじいて攻撃の軌道をそらした。白虎はそのまま、噛みついて来ようとしたがわかっていた俺は、左手に力を込めてカイトシールドの尖っている所を、白虎の横っ面に叩き込んだ。
牙にもあたり、右側の牙が吹き飛んだ。俺の足元に牙が落ちたので白虎の方に蹴り飛ばした。深々と体に刺さり明らかに動きが遅くなっている。
妻たちの攻撃も当たるようになってきた。戦闘開始から二時間程だろうか? 一対三十くらいで戦っているのに、多勢の方が消耗率が高く見えた。Sランクの魔物って、本当に規格外だな。フェンリルは、弱い方だったと思えばいいのか?
白虎が動けなくなり地面に伏せている。まだ戦えると鳴いているが、弱弱しくどうにも迫力に欠けている。
「まったく手こずらせやがって! っと魔力ポーションを飲んでから、本日のメインイベントに移ろうか。白虎大人しくしてろよ?」
足を止めてから先程までボコボコにやられていたのに、闘争心が衰えてなかったすごいよな。さすがにアダマンタイトから作った、白虎専用の足枷を付けられてたら動けるわけも無いか。
「白虎、俺に従え! お前には、俺たちを傷つけた罪を、一生かけて償ってもらう。拒否は許さん!」
自分の中のありったけの魔力を、隷属魔法に注ぎ込み白虎に隷属を迫る。隷属させている途中に気付いたが、俺の前に誰かが隷属させているため、俺の隷属魔法が効かない様だった。かっこよくセリフを決めてみたのに恥ずかしい。
俺の前ってのは、神共の誰かだよな。隷属魔法では上書きが出来ないようで、何の手も無いから殺そうとした時に、
『ちょっとあんた! 白虎をせっかく瀕死にさせたのに、何殺そうとしてるのよ!』
チビ神か……だって隷属魔法が効かないから、殺すしかないじゃん。
『あれ? あなたはダンジョンマスターのスキルで、DPを払って魔物を従える奴あったでしょ? あれは召喚した時の数倍のDPを払うけど、相手から主従関係を奪取できるわよ』
マジか!
チビ神の指示通り、有り余っているDPを使って、白虎の支配権を神共から奪い取った。
確かに体が小さいのに攻撃力が高いので、複数人で対応がしにくい。なにより執拗に俺の事を攻撃してくるので、俺がそれなりに疲れてきている。間にシュリやレイリーが割り込んで、ダメージを与えているのだが、動きが遅くなる様子が見られない。
白虎を吹き飛ばした合間に、情報共有などを行っているが、なかなか進展がないので焦れてきた。
この状態になって、三十分は経つだろうか? 攻撃が効いていない感じがするのが、さらに気分が下がるんだよな。効果が目に見えてわかれば、少しはやる気が出るのに。白いモフモフで上がったテンションが、だいぶ下がってしまった。
「みんな、こいつは執拗に俺を攻撃してくるのは、おそらく神共の所為だと思うから、どうにもならないとして、俺だけを狙ってくるってことは、対処もしやすいってことにしよう。殴った感じだと、風の壁がある感じだから、スタングレネードも通用しないと思う。
フェンリルに使った臭いも効果が薄いだろうな。だから、ごり押しするしかないけど、頑張ろう。俺が防御している間に、みんなで連携して攻撃をしてくれ」
白虎の動きに慣れてきたけど、白虎の方が動きが速いし風の壁があるせいで、有効打が与えられていない。効果的な攻撃は、挟撃により威力が逃げないようにする必要があるか?
爪撃を受け止めながら反撃を繰り出し、逃げる方向を誘導すると待ち受けていた、レイリーとシェリルが攻撃を加える。シェリルの浸透勁は効果が見られなかったが、レイリーは武器を槍に持ち替えており、石突きを突き出すことによって、風の壁を突破している
「打撃系無効なのか? みんな武器持ち替えて、攻撃しよう。手加減して怪我をするくらいなら、こいつはあきらめるから、倒すことに集中しよう。それにしても攻撃系を無効にしているんじゃなくて、打撃系の防御に優れていたんだな。俺の判断が裏目に出るなんてな」
目に見えて白虎にダメージが蓄積されるのが分かる。執拗に俺を攻撃するスタイルは変わらず、攻撃を受けてから槍を突き出す行為を繰り返していた。動きに若干精細さがかけてきて、強めの攻撃を与えようと力を込めて突き出す。
攻撃は決まったが、今回はいつもみたいに避けずに体で受け止めて、勢いのまま噛み付いてきた! 獣の攻撃としては、牙だって立派な武器だという事を忘れていた。
油断していた俺は何とか防いでいたのだが、盾を持っていた左腕を持っていかれてしまった。
ズキンッズキンッ
左腕のあった付け根の所から血が流れ出ている。ひとまず血を止めないと、腕を引きちぎられた痛みで、思考が上手く働いていない。ボーっとする中近付いてきたネルが、俺の代わりに止血してくれていた。
あ~痛いな……あ~腕がないな……
俺の前で妻たちが白虎の攻撃を防いでくれている。あっ! シュリが怪我してないか? 他の妻たちも大なり小なり怪我してるじゃねえか。白虎のくせに。白虎のくせに俺の妻たちに、何してくれとるんじゃわれ!
立って前に進もうとすると、四大精霊のガルドに止められた……何? お前は俺の邪魔するのか? 俺が召喚して従ってくれてたんじゃないのか?
「落ち着け馬鹿者が! そんな状態で行っても邪魔になるだけじゃ! お主が行く事をわしらは止められないが、これだけは飲んでいってくれ」
「俺がどんな状態でも、妻たちが怪我してるんだぞ? 早く通らせろよ。ガルドは俺の敵なのか?」
「敵ではない! 止もしないが、これだけは飲んでくれ!」
ガルドが俺の口に何かを突っ込んできた。何か苦いが力がみなぎってくる感じがする。
「あがああああ!!!!」
千切れた左腕が痛む。強引に体の内側から皮膚を引きちぎるような痛みが連続で続いている。気が遠くなるほど痛い、でも目の前でみんなが頑張っているのに、意識なんて飛ばしている場合ではない!
それより何で左腕が痛いんだ? あれ? 盾がないし革の鎧も無くなってるぞ? 動く左手があるんだ盾はどこだ?
あたりを見回すと十メートルくらい先に、俺の左腕と一緒に盾が転がっている。ん? 俺の腕と一緒に何で盾があるんだ。あぁ、白虎の攻撃受けて腕が取れたんだっけ?
こいつ強いんだな。みんなを相手にして、一歩も引かずに俺の腕をとるんだもんな。こいつは是非とも隷属化させたいところだ。盾を拾って白虎に向き直る。
「みんな、どいてくれ」
俺は前にいたみんなにどくように伝える。
白虎は俺を見て獰猛な表情をして、牙をむき出しにこっちへ向かって走ってくる。意識が加速しているのか、しっかりと白虎の動きを目で捕らえられている。
爪撃を囮にした噛みつきが来る! よくわからないがそう思った時には確信があり、それに合わせて体を動かしていた。
左からの囮の爪撃を、刀の峰ではじいて攻撃の軌道をそらした。白虎はそのまま、噛みついて来ようとしたがわかっていた俺は、左手に力を込めてカイトシールドの尖っている所を、白虎の横っ面に叩き込んだ。
牙にもあたり、右側の牙が吹き飛んだ。俺の足元に牙が落ちたので白虎の方に蹴り飛ばした。深々と体に刺さり明らかに動きが遅くなっている。
妻たちの攻撃も当たるようになってきた。戦闘開始から二時間程だろうか? 一対三十くらいで戦っているのに、多勢の方が消耗率が高く見えた。Sランクの魔物って、本当に規格外だな。フェンリルは、弱い方だったと思えばいいのか?
白虎が動けなくなり地面に伏せている。まだ戦えると鳴いているが、弱弱しくどうにも迫力に欠けている。
「まったく手こずらせやがって! っと魔力ポーションを飲んでから、本日のメインイベントに移ろうか。白虎大人しくしてろよ?」
足を止めてから先程までボコボコにやられていたのに、闘争心が衰えてなかったすごいよな。さすがにアダマンタイトから作った、白虎専用の足枷を付けられてたら動けるわけも無いか。
「白虎、俺に従え! お前には、俺たちを傷つけた罪を、一生かけて償ってもらう。拒否は許さん!」
自分の中のありったけの魔力を、隷属魔法に注ぎ込み白虎に隷属を迫る。隷属させている途中に気付いたが、俺の前に誰かが隷属させているため、俺の隷属魔法が効かない様だった。かっこよくセリフを決めてみたのに恥ずかしい。
俺の前ってのは、神共の誰かだよな。隷属魔法では上書きが出来ないようで、何の手も無いから殺そうとした時に、
『ちょっとあんた! 白虎をせっかく瀕死にさせたのに、何殺そうとしてるのよ!』
チビ神か……だって隷属魔法が効かないから、殺すしかないじゃん。
『あれ? あなたはダンジョンマスターのスキルで、DPを払って魔物を従える奴あったでしょ? あれは召喚した時の数倍のDPを払うけど、相手から主従関係を奪取できるわよ』
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