ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
上 下
494 / 2,518

第494話 オンラインゲームの種類が増えた

しおりを挟む
 冒険者の活動をすればいいじゃないか!

 俺はナイスなアイディアと思い、みんなに打ち明けると、白い目で見られた何故だ?

 理由は至極簡単だった。自分の街を出て冒険者活動するんですか? 街に住んでいる人たちの事を見捨てるんですね? と言われてしまった。他にも、自分で作ったダンジョンを攻略して遊ぶのですか? 俺ってダンマスだった!

 妻たちにすれば、ディストピアやゴーストタウン内で出来る研究でもしててください、というのが偽らざる本音だった。中には仕事はしなくていいから、どこにもいかないでくださいという妻までいた。

 でもね、何もしないで日々過ごすのは良くないと思うんだ。領主以外の仕事なら、喜んでやるんだけどな。あ、ガルドの一緒に燃えようっていうのは、物理的に無理だからやりたくないね。大人しく農業や畜産、鍛冶とか何かを作る仕事でもしてようかな?

 ただ、心が折れているので今だけは、だらけて過ごしたい。趣味部屋にこもってゲームをしよう。前に言っていた、一狩り行こうぜ以外のオンラインゲームを、ディストピアで出来るようにしようか。DPに不可能はない!

 オンラインゲームのデータを管理するサーバーを準備する際に、カスタムで性能を格段に上げて、よくわからない自動アップグレートなる機能や、パーツが劣化しにくくなる機能など、様々な物を取り込んで召喚した。

 全部四つ召喚した。通称オイル漬けと呼ばれる、冷却液にサーバーが漬かったタイプだ。

 一つ目は、四つの種族が開始時に選択出来て、近接・魔法・重火器・召喚がメインの攻撃となる、俺が知っている一番古いゲームだ。俺がまだ一桁前半の時にはすでにオープンしており、俺がこの世界に来る前にはクローズしてしまった、初めてやったオンラインゲームだ。

 宝石を集めて武器を強化したりするゲームだったな。初めの頃はレベルの上限が二五〇だったけど、解放された後の上限は良く知らない。

 二つ目は、俺が二番目にやったオンラインゲームで、ノービスから色々な職業になって、二次職になってレベルを上げて、GvGと呼ばれるギルド対抗戦を楽しむゲームだったかな? 転生システムが導入された時は、レベル上げの作業で精神汚染が! とかチャットで流れる事があったな。

 俺がこの世界に来る前にも続いてた、月額制の根強い人気があると言っていいのかな? あ、そういえば運営が、キムチパーティーが好きだって噂を聞いたことがあるあれだ。

 三つ目は、世界中の海をまたにかけて貿易をしたり、遺跡や新発見をするために冒険をしたり、戦艦に乗って海賊を討伐したり、海賊になって商船を襲ったり、色々選択できるゲームだったな。

 俺はもっぱらヨーロッパから東南アジアや東アジアに、マスケット銃等を持ち込んで売ったり、南蛮品に交換したりしてお金を稼いで、稼いだお金に物を言わせて造船スキルを上げたりしてたな。

 Lv上限がちょこちょこ上がって、上げるのが大変だな、なんて思いながらゲームしてたっけな? 大海戦は、ボイスチャットをしながら遊んだっけな? うるさいって親に怒られたおぼえがある。

 四つ目は、元々はアメリカのロールプレイングゲームが、もとになったオンラインゲームだ。オンラインゲームには珍しく、キャラクターがロストするリスクがあるゲームだ。

 【汝、死忘れるなかれ】がゲームのうたい文句だ。五種族で一部男女を選択できて、各種族に一応得意な事がある感じだ。

 いろんな職業を転々として、ソウルランク等を上げてスキルを継承して、最強のキャラクターを作るみたいなことをしてた覚えがある。他の三つのゲームより、プレイヤースキルが求められるゲームだった覚えがある。

 どのゲームも何百、何千人と同時につなげてゲームしてた気がするんだけど、サーバーを召喚して気付いた。今オンラインゲームに参加できるのって、一〇〇人くらいだろうか? 精霊も含めれば、おそらく五〇〇人くらいは確保できるかな?

 一狩り行こうぜなら、正直な所四人いれば成立するので気にならないが、三十人くらいで集まって倒すでかいモンスターもいたっけ?

 ここまでしたんだ、参加できるメンバーには特製のノートパソコンを召喚して渡そう。魔改造した一台三〇〇〇DP位のノートパソコンだ。日本円にしたら三〇〇万円くらい?

 そう考えるとやばいノートパソコンだな。でも自重しない! 五〇〇台で一五〇万DPも安いもんだ! 日本円にしたら十五億? 宝くじに当たっても、こんな無駄な事はしないよな。

 もちろん、妻たちに怒られた。特に年長組のメンバーにすごく怒られた。でも、年中組と年少組は俺の味方だ! もっと言ってやれ! 俺を援護するんだ……あ、すいません。謝りますんで、許してください。

 最終的に許してくれるのが、俺の妻たちなんだよな。遊びにかかわるものだから、先に相談してほしかったと言われた。

 ダンジョンなんかは俺の自由なんだけど、遊びはやっぱり下の嫁たちもはまってしまうので、注意してほしいと言われてしまった。出来る時間は、一狩り行こうぜと同じ時間で、平日は十八時から二十四時、土日は終日OKという形にした。

 今回召喚したノートパソコンは、以前にみんなに配布した物より、かなりハイスペックになっているので、古い奴は回収して収納のカバンにでも入れておこう。一人で二PCを使ったやり方もあるけど……どうすっか?

 二台目は自分のお金(PD)で買ってください。対価を払うなら問題なし! という事にしておこう! 俺は五台くらい並べてやるけどな! なんと言われても、俺はDPで出せるから問題ない!

 娯楽が少ない世界では、余裕のある人間は娯楽に飢えるのだが、普通はそれが仕事とかに向いてしまう。ディストピアでは、休日もあるし余裕がもてるように配慮しているつもりだ。

 農家さんのように毎日働かなければならない人の休日はずれたり、午前・午後で作業が終わるように配慮している。ディストピアの畑は、みんなで管理する形だからできる荒業だな。

 さぼる人がいないのはいい事だね。地球だったら絶対にさぼるやつが出てくるからな。耕すのと畝を作るのは、全部ワームたちがやってくれるから楽だ。害虫に関しても、精霊や植物系や蟲系の魔物が協力しているのだから、重労働なのは収穫くらいだろうか? 管理も大変かな?

 さて、全部のオンラインゲームのサーバーを開放しますか。しばらくは寝不足の子たちが増えるかな? 俺の予想では、三つ目のゲームが人気が出るとふんでいる。だって、一応いくつか濃いストーリーがあるからね!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。

yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。 子供の頃、僕は奴隷として売られていた。 そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。 だから、僕は自分に誓ったんだ。 ギルドのメンバーのために、生きるんだって。 でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。 「クビ」 その言葉で、僕はギルドから追放された。 一人。 その日からギルドの崩壊が始まった。 僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。 だけど、もう遅いよ。 僕は僕なりの旅を始めたから。

処理中です...