492 / 2,518
第492話 果樹園
しおりを挟む
朝、起きる位の時間に三幼女が俺の部屋に突撃してきた。突撃というのは、部屋に入ってくるなり、俺のお腹や胸、足にダイブしてきたのだ。
「「「おにーちゃーん!!!」」」
最近は一人で寝る事も増えてきたので、ちょっと寂しいなと思う事も増えたが、一人なら一人でゆっくり寝れるので、問題はないかな? 別に仲が悪くなったわけじゃないよ! 年少組は三幼女に連れられて、土木組の家に行って、よく一緒に寝ているそうだ。
年中組、年長組はディストピアにいる時は、色々な仕事をしているようで、寝る時間が遅くなっているそうだ。姉御組に関しては、一部門を任されていることもあり、俺が街の外に出ることで仕事がたまるので、一段落するまでは仕事をガッツリやる傾向にある。
ちなみに、カエデは鍛冶や大工等の生産系のトップで、ミリーは冒険者ギルドや庁舎の入っている建物の管理を任されていて、リンドは商売系のまとめ役、商人ギルドみたいなもののトップといったところだろうか。
「起こしに来てくれるのはいいけど、飛び込んでくるのはやめてくれ」
「「「エへへへ」」」
可愛らしく笑ってもダメなものはダメ!
「どうかしたのか?」
「兄様が今日暇なのか確認しに来た!」
「俺自体には大した仕事はないから暇だけど、なんかあるのかい?」
「今日ね、土木組の子たちと孤児院の子たちも一緒に、果実狩りに行くの! その後に果実を使った何かを作るみたいだけど、一緒に行くかなと思って!」
ほ~、いつの間に果樹園みたいなのができたのだろうか? あるとしたらワームたちが耕した畑エリアの一角に作ったのかな? 面白そうだから行ってみよう。何ができてるんだろうな?
「いいよ、孤児院の子たちからしたら、職業訓練みたいな物かな? いろんなことを体験させて、向いている事や興味のあることを、見つけてもらう感じかな?」
「孤児院の先生も同じようなこと言ってたよ!」
孤児院の先生たちは、よくやってくれているようだな。休みもなく頑張っているみたいだから、人員を増やして休める日をあげたいところだ。
「今日はいけるメンバーみんなで果実狩りに行こうか!」
起こされて俺は着替えを始める。着替えている姿を見られるのって、恥ずかしいな。でも赤の他人ではないし、邪険にもできないから気にしない事にしよう。
そのまま食堂に行って朝食の前に果実狩りに行く話をする。今は、どんなことがあっても朝食だけは、可能な限りみんな一緒に食べるというのが、我が家のルールになっている。
その場で全員参加が決まったが、一部のメンバーは連絡を入れてから合流するとの事だった。
「頑張って果実を取ろ~」
「待ってください! 今からとってもらうのは、ブドウですので、あちらです」
「お? 自由にとるわけじゃないのか、すまんすまん」
ブドウと言っても、何種類のブドウがここにはなっているんだ? 何となくわかるのは巨峰くらいだ。すまん、嘘を言った。巨峰みたいにでかい粒の品種がいくつもあったので、俺の知識は当てにならないな。
品種はよくわかっていない、というより複数の品種を一ヵ所で作りすぎて、色々がまざってしまったらしい。美味しくなかったブドウの木は、すでに取り除いているので、ここに残っているのは一定ラインを超えた味という事だ。
土を作っているのがワームと精霊たちなので、美味い物ができるのは当たり前ってところかな?
「まずは、ここら辺のブドウを取ってもらっていいですか? 一つとってみんなで食べてみましょう」
みんなから喜びの声が聞こえる。
うん、甘い。俺が地球で食っていたブドウが微妙に感じる……ってもう味覚えてなかったわ。ってかこの世界にもブドウってあるんだな……と思っていた時期がありました。あるにはあったようだが、美味しくないのに毎年それなりに取れるので、家畜の餌とかに使われているようだった。
品種改良されたブドウは、これだけうまいってわかったら、ワイン作る人が増えるのかな? まてよ、この世界の酒って、どうやって造られてるんだ? いろんな酒があった気がするけど……気にしてもしょうがない! ここから広めていけばいずれ広がるだろう。
「では、みなさん。ここの範囲内になる実ったブドウを取っていきますよ」
範囲内と軽く言っているが、まぁまぁ広い。五十人以上で三時間程かけて収穫した。量は……たくさんだ。ここでいったん休憩をはさむようだ。ご飯はシルキーたちが畑の休憩エリアに色々準備してくれた。まぁピクニックの雰囲気なので、行楽弁当のような物を準備してくれている。
昼食の後は少し休んだ後に作業を開始する。休憩の時には、どこから集まって来たのか、俺の従魔が勢ぞろいしており、スライムたちとクロとギンは土木組や孤児院の子たち、年少組とガッツリ遊んでいた。
コウとソウの狐組は、年中組にすり寄ってブラッシングをしてもらっていた。ハクは俺の膝に納まって撫でれと、圧力をかけてきたのに、ブラッシングを行いながら撫でくり回してやった。
「皆さん、これからワイン作りをしていこうと思います。とったブドウをこの桶の中に入れていきます。五つ桶を準備しているので、分かれて作業してくださいね」
二十分位すると全部のブドウを入れ終わった。俺この風景写真で見たことある! 桶のサイズが直径五メートル位ある所にブドウを入れて踏みつぶすんんだよね!
「皆さん、こっちにきてしっかり足を洗ってください。そしたら、この板の上を通って樽の前に移動してください」
キャッキャ言いながらみんなが足を洗っている。それにしても、女性率がすごいことになってるな。昔先輩に聞いた看護学校みたいな比率ではないだろうか?
「皆さん、桶の中に入ってブドウを潰していきましょう」
言われた子どもたちはちょっと戸惑ってるな。
普通、これだけおいしいブドウを踏みつぶすなんて、抵抗があるよな。ワイン作りに必要な工程だと俺がみんなに言い聞かせて、食材を足蹴にしても怒らないから潰すように話す。それを聞いてやっと潰し始めた。量が量なので、みんな一生懸命潰していた。
「皆さんお疲れ様です。潰したブドウは今度、この樽の中に入れて発酵させていきます。しばらく発酵させたら、今度は漉していきますが、今日は漉す作業は無いので、また今度になります。
もしできても、アルコールなので皆さんには早い飲み物です。ですが、大人の飲み物の造る手伝いをしてもらいましたので、今日は新しく作った飲み物を飲んでもらいたいと思います」
出てきたのは、なんだろな? 見た感じ搾りたての漉して無い、リンゴジュースみたいに濁っている気がするんだけどな。
「これは、今さっき摘み取ったブドウと同じもので作った、ぶどうジュースの原液です。それにこの魔道具を使ってさらに美味しくしようと思います」
ぶどうジュース? 皮をむいて絞ったのかな? それにしても見覚えのあるシュワシュワした感じだな、炭酸飲料か?
初めて飲む炭酸はびっくりしたようだが、皆に受け入れられたようだ。嫌いな子が一人はいるかなと思ったけど、みんな美味しそうに飲んでいるな。
休憩をはさんだ後、ももやリンゴ、キウイフルーツ、オレンジ等の様々な果実の収穫をした。今回のメインはブドウだったようで、他の果実はほどほどの収穫量だった。
「「「おにーちゃーん!!!」」」
最近は一人で寝る事も増えてきたので、ちょっと寂しいなと思う事も増えたが、一人なら一人でゆっくり寝れるので、問題はないかな? 別に仲が悪くなったわけじゃないよ! 年少組は三幼女に連れられて、土木組の家に行って、よく一緒に寝ているそうだ。
年中組、年長組はディストピアにいる時は、色々な仕事をしているようで、寝る時間が遅くなっているそうだ。姉御組に関しては、一部門を任されていることもあり、俺が街の外に出ることで仕事がたまるので、一段落するまでは仕事をガッツリやる傾向にある。
ちなみに、カエデは鍛冶や大工等の生産系のトップで、ミリーは冒険者ギルドや庁舎の入っている建物の管理を任されていて、リンドは商売系のまとめ役、商人ギルドみたいなもののトップといったところだろうか。
「起こしに来てくれるのはいいけど、飛び込んでくるのはやめてくれ」
「「「エへへへ」」」
可愛らしく笑ってもダメなものはダメ!
「どうかしたのか?」
「兄様が今日暇なのか確認しに来た!」
「俺自体には大した仕事はないから暇だけど、なんかあるのかい?」
「今日ね、土木組の子たちと孤児院の子たちも一緒に、果実狩りに行くの! その後に果実を使った何かを作るみたいだけど、一緒に行くかなと思って!」
ほ~、いつの間に果樹園みたいなのができたのだろうか? あるとしたらワームたちが耕した畑エリアの一角に作ったのかな? 面白そうだから行ってみよう。何ができてるんだろうな?
「いいよ、孤児院の子たちからしたら、職業訓練みたいな物かな? いろんなことを体験させて、向いている事や興味のあることを、見つけてもらう感じかな?」
「孤児院の先生も同じようなこと言ってたよ!」
孤児院の先生たちは、よくやってくれているようだな。休みもなく頑張っているみたいだから、人員を増やして休める日をあげたいところだ。
「今日はいけるメンバーみんなで果実狩りに行こうか!」
起こされて俺は着替えを始める。着替えている姿を見られるのって、恥ずかしいな。でも赤の他人ではないし、邪険にもできないから気にしない事にしよう。
そのまま食堂に行って朝食の前に果実狩りに行く話をする。今は、どんなことがあっても朝食だけは、可能な限りみんな一緒に食べるというのが、我が家のルールになっている。
その場で全員参加が決まったが、一部のメンバーは連絡を入れてから合流するとの事だった。
「頑張って果実を取ろ~」
「待ってください! 今からとってもらうのは、ブドウですので、あちらです」
「お? 自由にとるわけじゃないのか、すまんすまん」
ブドウと言っても、何種類のブドウがここにはなっているんだ? 何となくわかるのは巨峰くらいだ。すまん、嘘を言った。巨峰みたいにでかい粒の品種がいくつもあったので、俺の知識は当てにならないな。
品種はよくわかっていない、というより複数の品種を一ヵ所で作りすぎて、色々がまざってしまったらしい。美味しくなかったブドウの木は、すでに取り除いているので、ここに残っているのは一定ラインを超えた味という事だ。
土を作っているのがワームと精霊たちなので、美味い物ができるのは当たり前ってところかな?
「まずは、ここら辺のブドウを取ってもらっていいですか? 一つとってみんなで食べてみましょう」
みんなから喜びの声が聞こえる。
うん、甘い。俺が地球で食っていたブドウが微妙に感じる……ってもう味覚えてなかったわ。ってかこの世界にもブドウってあるんだな……と思っていた時期がありました。あるにはあったようだが、美味しくないのに毎年それなりに取れるので、家畜の餌とかに使われているようだった。
品種改良されたブドウは、これだけうまいってわかったら、ワイン作る人が増えるのかな? まてよ、この世界の酒って、どうやって造られてるんだ? いろんな酒があった気がするけど……気にしてもしょうがない! ここから広めていけばいずれ広がるだろう。
「では、みなさん。ここの範囲内になる実ったブドウを取っていきますよ」
範囲内と軽く言っているが、まぁまぁ広い。五十人以上で三時間程かけて収穫した。量は……たくさんだ。ここでいったん休憩をはさむようだ。ご飯はシルキーたちが畑の休憩エリアに色々準備してくれた。まぁピクニックの雰囲気なので、行楽弁当のような物を準備してくれている。
昼食の後は少し休んだ後に作業を開始する。休憩の時には、どこから集まって来たのか、俺の従魔が勢ぞろいしており、スライムたちとクロとギンは土木組や孤児院の子たち、年少組とガッツリ遊んでいた。
コウとソウの狐組は、年中組にすり寄ってブラッシングをしてもらっていた。ハクは俺の膝に納まって撫でれと、圧力をかけてきたのに、ブラッシングを行いながら撫でくり回してやった。
「皆さん、これからワイン作りをしていこうと思います。とったブドウをこの桶の中に入れていきます。五つ桶を準備しているので、分かれて作業してくださいね」
二十分位すると全部のブドウを入れ終わった。俺この風景写真で見たことある! 桶のサイズが直径五メートル位ある所にブドウを入れて踏みつぶすんんだよね!
「皆さん、こっちにきてしっかり足を洗ってください。そしたら、この板の上を通って樽の前に移動してください」
キャッキャ言いながらみんなが足を洗っている。それにしても、女性率がすごいことになってるな。昔先輩に聞いた看護学校みたいな比率ではないだろうか?
「皆さん、桶の中に入ってブドウを潰していきましょう」
言われた子どもたちはちょっと戸惑ってるな。
普通、これだけおいしいブドウを踏みつぶすなんて、抵抗があるよな。ワイン作りに必要な工程だと俺がみんなに言い聞かせて、食材を足蹴にしても怒らないから潰すように話す。それを聞いてやっと潰し始めた。量が量なので、みんな一生懸命潰していた。
「皆さんお疲れ様です。潰したブドウは今度、この樽の中に入れて発酵させていきます。しばらく発酵させたら、今度は漉していきますが、今日は漉す作業は無いので、また今度になります。
もしできても、アルコールなので皆さんには早い飲み物です。ですが、大人の飲み物の造る手伝いをしてもらいましたので、今日は新しく作った飲み物を飲んでもらいたいと思います」
出てきたのは、なんだろな? 見た感じ搾りたての漉して無い、リンゴジュースみたいに濁っている気がするんだけどな。
「これは、今さっき摘み取ったブドウと同じもので作った、ぶどうジュースの原液です。それにこの魔道具を使ってさらに美味しくしようと思います」
ぶどうジュース? 皮をむいて絞ったのかな? それにしても見覚えのあるシュワシュワした感じだな、炭酸飲料か?
初めて飲む炭酸はびっくりしたようだが、皆に受け入れられたようだ。嫌いな子が一人はいるかなと思ったけど、みんな美味しそうに飲んでいるな。
休憩をはさんだ後、ももやリンゴ、キウイフルーツ、オレンジ等の様々な果実の収穫をした。今回のメインはブドウだったようで、他の果実はほどほどの収穫量だった。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる