ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第461話 ダンジョン完成!

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 洞窟型とか言ってたけど、せっかく城型のダンジョンにするんだから、室内っぽくしないとだめだよな! 俺のバカ! となると、森林系のフロアでも壁はもちろん室内っぽく! 城の中っぽくするのは、お決まりだよね。

 ただ森林系だとすると、一部屋一部屋ある程度のサイズがないと、ただ鬱陶しい障害物にしかならないから注意が必要だな。ダンジョンの高さがどのくらいになるかだな。

 森林じゃない所が、三メートルが内側で、天井は二メートル程と考えて、合わせると五メートルの階層が二十一階層で一〇五メートル。森林系が十五メートルの内側に、五メートル位の床にして、合わせて二十メートルで、階層が十八階層ってことで、四六五メートルか……

 合わせて四六五メートルの高さの城で、ラスボス部屋が十メートルってことか? 城って考えると異様にデカい気がするが、ダンジョンって考えると、こんなもんなのだろうかと、考えなくもない。

 頂上から四七五メートルか、余裕をもって五五〇メートル付近の山の面積は、十キロメートル四方はあるんじゃね? そこそこ広いな。一つ一つ部屋を設置してたら、めんどくさい事この上ない作業になるな。

 確かランダムで不思〇なダンジョン的な作成する方法があったから、何回か回して良さそうなのを当てはめてくかな。

 お? 部屋のサイズをある程度範囲指定できるじゃないか! このシステムって誰が作ってんだろうな? 素晴らしいんだけど、なんつーか俺に合わせて慌てて用意した感が否めないんだよな。

『ギクリッ』

 また見てたんか、しかもギクリッてことは俺に合わせたってことか。チビ神感謝してるよ! さすがに一から作るのに、四十階層のダンジョンを作れとなったら、さすがに面倒だもんな。

 作る前から絶対にあきらめる自信がある。一階層に一部屋のだだっ広い部屋を作って、森林や砂漠とか何か色々手を変え品を変えて、簡単に作ってしまいそうだな。

 普通のダンマスなら、時間をかけて一つのダンジョンを拡張していくんだろうな。一から大きなダンジョンを作るってことは、ほとんどないだろう。複数のダンジョンをもつダンマスって、どのくらいいるんだ? 俺みたいに出歩いているダンマスが、どれくらいいるかも気になるな。どうなんだ?

『そうね、複数のダンジョンを持っているダンジョンマスターは、だいたい全体の一パーセントってところかしら。出歩いているダンマスは、結構多かったはず。確か、半数以上は出歩いてるわね。あなたみたいに、冒険者と兼業している人がほとんどよ』

 期待はしてたけど、やっぱりまだ見てたのか。ある程度大きな街にダンジョンを作って、自分のダンジョンに潜って金稼ぎ? ダンジョンにこもるよりは建設的だし、確か還元っていうダンマスのスキルで、自分の所有物をDPに変えられるから、かなりいい方法か?

 一階を作るあたりの面積は判ったけど、頂上付近はどうなってるんだ? と思い情報を覗いてみる。およそ八キロメートル四方といったところか? 広いな。五五〇メートル上るのに、一キロメートル程しか水平方向に進まないってことか? 五五〇パーミル……数字にするとヤバいな。

 確か日本で一番傾斜がある登山鉄道で九十パーミルって、何かで読んだ覚えがある。ホントかは調べてみないとわからんが、今は廃止された碓氷峠のうすい鉄道が、最大六十六パーミルとかだった気がする。この山登ろうとしたら、登山とかいうレベルじゃなく、ロッククライミングになる場所が多いな。

 あれ? ワイバーンの卵を取りに行った時、どうやってここにのぼったんだっけ? ウォーホースにまたがってただけな気がする。あいつらが走りやすい道を選んでくれたのかな?

 チビ神様が分かりやすいように、ランダム部屋配置ボタンを作ってくれてるな。設定は、五メートル四方から一〇〇メートル四方の部屋を作成できるようにしてから、部屋の配置数は、上限と下限を少なくして中間を多くしていく。山なりの配置数になるように設定をいじっていく。

 設定が終了したので、

「はい、ドーーーン!」

 一回目に出てきた配置は、何か微妙に見えたので、ランダム部屋配置ボタンを押すと、

【二回目以降は、一〇〇〇DPかかります!】

 設計図なのにDPかかるんかい! 有り余ってるからやってやんよ! 五回目にして、良さそうな感じなのが出てきたので、二階に配置。

 四十階分作るのに、おそらく三桁後半に近い回数、リセットした。それだけで五万DPも消費をしているな。一から作る事考えれば、安いもんだろ! ランダムで出てきた部屋を配置する方が、圧倒的にDP消費したからな!

『あなたって、本当に贅沢なことしてるわよね。まさか五〇〇回近くもやり直すとは、思わなかったわ! 五万DPって言ったらBランクの魔物が、何匹呼び出せるのやら。これで私も、他の女神にばかにされなくて! ってどこに作ってるのよ、バカ! そんなところに作っても、誰も来ないじゃない!』

 だって、ダンジョンバトル用に作っただけだから、場所なんてどこでもいいだろ?

『何言ってるの? ダンジョンバトルの最中に冒険者が中にいれば、そいつらも駒の一つとしてみなせるのに。自分の魔物も倒されるリスクはあるけど、それ以上の防衛力として使える事があるのよ! 特に高ランクのダンジョンになれば、中にいる冒険者も強くなって、かなりのアドバンテージになるのに!』

 あっそ、ダンバトの最中に冒険者がダンジョンに入っていいんだ。ふ~~ん。

『あ、それ嘘! ダンジョンバトルの最中は、冒険者が入らないようにした方がいいわよ! ペナルティーがあるからね!』

 はい、ダウト! お前さっき普通に防衛として、使えるって言ったじゃねえか! リスクのある中にディストピアの冒険者なんて、入れるわけないじゃん。攻めてくる敵が分からないから、危険しかねえよ。

『危なかったわ……あなたなら色んな抜け道探しそうで怖いもの。ダンジョンのサイズと、作った時間以外は普通ね。あなたの事だから何か変わった事してるのかと思ったのに……ってあれ? 何かダンジョンの深層にいる魔物より、強いのが中層あたりにいない?』

 あ~よく見つけたな。こいつらが本当のボスだよ。

『え? どういうこと?』

 よく、この二十一階のつくりを見て見な。

『ん~何か渦を巻いて、中心が行き止まり?になってる感じかしら? あっ! この子たちの部屋の先にダンジョンコアがあるわね。これを守っているのは、鎧の騎士ってことかしら?』

 そういう事、リビングアーマー(ミスリル合金)にアダマンコーティングを施した、俺の手持ちの中で一番頑丈な魔物だよ。

『まさかこんなオチがあるなんてね、せっかく上まで登って倒せてもコアがないなんて。初めにここに迷い込んでも、階段が他にあるんだったら、上の探索が先よね……』

 俺らの世界では、こういったのは普通なんだよ! だからあきらめろ!

 こうやって、ダンジョンバトル用のダンジョンが完成した。もちろん、罠も階層に付与している。
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