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第415話 ダンジョン到着
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準備を始めて一時間ほど経ったあたりで、スカルズが集まってきた。スーツを装備していなかったため、最初は誰が来たかと思ったが、話を聞いてやっとだれか理解できた状態だ。
「シュウ様、スカルズ準備が整いました」
「シュウ様? 前からそんな話し方だったっけ? 呼び方なんてどうでもいいか、ムカつくやつらの呼び方は気になるけど、身内からの呼び方なんて気にしてもしょうがないもんな。準備、お疲れ様って言いたいところだけど、俺についてくることになったのには何とも思わない?」
「何がでしょうか? シュウ様にお願いされたら、何をおいても馳せ参じますが?」
おぅ、お前らもそういうタイプなのか! まるで信者だな。
「すまん、気のせいだ。来てくれてありがとう」
「いえ、シュウ様から受けたご恩を考えれば、この程度で返せるものではありません」
「あ~分かった分かった、堅苦しいのは嫌だからこの話は終わり! 他のメンバーの準備の状況はどうかな?」
「ご主人様、ブラウニーたちを含め全員準備できています!」
「ん? ブラウニーも来るのか?」
「今回の食事の準備は、全部ブラウニーたちが行う事になっています。戦闘にも参加して、少しレベルも上げたいそうです」
「DPであげるんじゃいけないのか?」
「DPであげると、パワーレベリングであげるより、ステータスの上昇が良くないそうなんです。理由はわかっていませんが、ステータスをあげたいようなので是非お願いしますと、ブラウニーたちに懇願されています。全部が初期にシルキーたちの補助にと、召喚した者たちですね」
DPでレベルを上げると、そういう弊害があるのか? 人間でもそうなのかな? 今後DPであげるのは控えよう。ん? いちいちディストピアの外のダンジョンで、レベリングする必要なくねえか?
そこら辺を聞いてみると、ステータス的に俺たちが私的に、利用しているダンジョンだと厳しいそうだ。ブラウニーたちは、能力向上スキルを覚えてないんだっけ? 道中に覚えてもらうか。
今回の嫁たちのリーダーは、キリエのようだ。姉御組のカエデ、ミリー、リンドの内一人でないのかと疑問に思ったら、三人は俺の護衛のため、指揮を執る人間は別になるそうだ。
「出発しましょうか」
「ちょっと待って! 私も連れてってよ!」
急に声が聞こえてきたと思ったら綾乃だった。
「他の街に行くなら連れてってよ! ディストピアもゴーストタウンもいい所だけど、この世界に来たなら他の街にもいってみたい!」
「ダンジョンに潜りに行くだけだし、何より他の街に行ってもがっかりすると思うぞ?」
「探検ってあこがれるじゃない! 戦闘では役に立たないけど、いろんな所に行ってみたいのよ!」
「一人くらい増えても、スペースは問題ないよな?」
「そうですね、狭くても馬車の数を増やせば問題ないですし。あ、この前作った移動式工房の馬車を、今回持って行ってみませんか? 綾乃さんも移動中にお仕事できますし、綾乃さんは他の場所に行きながら仕事もできるので、一石二鳥ではないですか?」
キリエがそういうと、綾乃はこの世の終わりのような顔をしている。こいつ……探検をしたいっていう名目で、さぼるつもりだったのか?
「綾乃、しっかりと素材を作ってくれないと、今の環境が変わることはないぞ? それより素材作りしないなら、ブッ君やゲーム機取り上げるって言ってるだろ? 住む場所と服と飯は準備してやるけど、さすがに仕事しない人間に、それ以上の事はしてやらないぞ?」
「ここ一ヶ月くらい、私頑張ってたよ? シュウがくれたスキルとDPでレベルを上げてくれたから、魔力にも余裕ができて高品質の素材だって、いくつも生み出してたから喜ばれてたよ? それに私自身もそれなりに生産スキルのLvあがったし、たまには遊んだっていいじゃない?」
「ポーションでいい品質のものができたって言ってたな。そのまま頑張ってたら、エリクサーとかも作れるようになるんじゃないか? そう考えると、お前って意外に凄いかもな。別についてきちゃいけないとは言ってないし、道中はお願いした素材を作ってくれればいいからよろしくな」
「では、出発しましょうか」
道中はのんびりとしていて、魔物の襲撃も盗賊の襲撃も一切なかった……というのは表向きの情報だ。実際は、スカルズの四人がウォーホースに騎乗して、マップ先生を元にすべての邪魔者を排除していた……のが裏の情報だ。
快適な馬車旅の最中に、俺は以前から作ってみようと思っていた、万能薬の作成をしてみようと考えている。俺は初め、エリクサーと万能薬は一緒だと思っていたのだが、全く違うものだったのだ。
万能薬は、等級によって治せる状態異常が増えていく、便利な謎の魔法薬なのだ。
その上にエリクサーがある感じだろうか? いや、回復ポーションとマナポーションと万能薬を合わせた物が、エリクサーと言うべきだろうか?
回復ポーションは、等級がAやSのハイランクになれば、部位欠損も治せるらしいんだよな。エリクサーだと、DやEあたりでも部位欠損が治せるらしいから、回復ポーションの意味があるのだろうか? と考えなくもない。
万能薬の作成結果は、今まではDランク止まりだった。これでも一般的な錬金術師より、高品質の物を作るのだから詐欺もいい所だろう。上を見れば、AやSランクの万能薬を作る錬金術師もいるのだから、チートというほどでもないかな?
シングル以上の冒険者は、戦闘方面でこの世界の常識を超えているけど、同じように生産系でも冒険者ほどの数ではないが、この世界の常識から外れている人間が、少なからずいるのだからなんのこともないかな? ドワーフの武器とかすげーもんな。
街に着くと門番にいきなり止められて、精霊を連れていたため、根掘り葉掘り聞かれ始め、うざくなったので、以前皇帝から預かって来た証紙を突き出すと、
「「「「数々の非礼、申し訳ございませんでした!!!」」」」
シンクロして謝罪してきたので、放置して街を進んでいく。冒険者ギルドに向かいダンジョンの情報を購入しに行く。
ダンジョンの情報を購入して、初めて知った情報があった。ダンジョンには、冒険者ギルドがランクをつけており、推奨される冒険者のランクが一応公表されているとのことだ。
今回のダンジョンのランクはB、推奨される冒険者のランクは、上層がパーティーランクでD、中層がパーティーランクでC、下層がパーティーランクでB、深層がパーティーランクでAとなっている。
ダンジョンのランクを決める際の基準は、下層と推定される階に出てくる魔物のランクで、判断されるのが一般的との事だ。深層というのは、いわゆるラスボス階層の事をさすようだ。
一応パーティーランクで表記されているのは、ソロでダンジョンに突っ込む冒険者はいないと思うが、念のためにとの事だ。冒険者は自己責任だからな!
俺たちの冒険者ランクって、いくつ何だっけ? と思って冒険者ギルドに確認したら、一年以上クエストを受けていないので、抹消されたとの事だ。
わぉ! そんなルールがあったとは。最後に受付の方に言われたが、別にギルドカードがなくても潜れるから、自信があるのなら行ってみてはどうですか? との事でアドバイスをもらった。
カードがないからって入れない事はないのか、それは朗報だ!
ダンジョンの情報も買ったので、その足でダンジョンに向かっていく。このダンジョンのボリュームゾーンは中層らしく、上層はお金にならないので、あまり冒険者が多くないそうだ。このダンジョンは全四十階の洞窟型のダンジョンとの事だ。
それを聞いた綾乃は、「たぎってきた~」とか言ってたな。
「今日のうちにできれば、十階までは行きたいから少し速足で進んでいこうか。ブラウニーたちのレベル上げは、下層で効率よく行ってこう。それまでは、能力向上スキルで上がったステータスに、振り回されないように調整するんだぞ! ダンジョンアタック開始!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
ちなみに今回は、リリーの爺ちゃん、レイリーも参加している。
「シュウ様、スカルズ準備が整いました」
「シュウ様? 前からそんな話し方だったっけ? 呼び方なんてどうでもいいか、ムカつくやつらの呼び方は気になるけど、身内からの呼び方なんて気にしてもしょうがないもんな。準備、お疲れ様って言いたいところだけど、俺についてくることになったのには何とも思わない?」
「何がでしょうか? シュウ様にお願いされたら、何をおいても馳せ参じますが?」
おぅ、お前らもそういうタイプなのか! まるで信者だな。
「すまん、気のせいだ。来てくれてありがとう」
「いえ、シュウ様から受けたご恩を考えれば、この程度で返せるものではありません」
「あ~分かった分かった、堅苦しいのは嫌だからこの話は終わり! 他のメンバーの準備の状況はどうかな?」
「ご主人様、ブラウニーたちを含め全員準備できています!」
「ん? ブラウニーも来るのか?」
「今回の食事の準備は、全部ブラウニーたちが行う事になっています。戦闘にも参加して、少しレベルも上げたいそうです」
「DPであげるんじゃいけないのか?」
「DPであげると、パワーレベリングであげるより、ステータスの上昇が良くないそうなんです。理由はわかっていませんが、ステータスをあげたいようなので是非お願いしますと、ブラウニーたちに懇願されています。全部が初期にシルキーたちの補助にと、召喚した者たちですね」
DPでレベルを上げると、そういう弊害があるのか? 人間でもそうなのかな? 今後DPであげるのは控えよう。ん? いちいちディストピアの外のダンジョンで、レベリングする必要なくねえか?
そこら辺を聞いてみると、ステータス的に俺たちが私的に、利用しているダンジョンだと厳しいそうだ。ブラウニーたちは、能力向上スキルを覚えてないんだっけ? 道中に覚えてもらうか。
今回の嫁たちのリーダーは、キリエのようだ。姉御組のカエデ、ミリー、リンドの内一人でないのかと疑問に思ったら、三人は俺の護衛のため、指揮を執る人間は別になるそうだ。
「出発しましょうか」
「ちょっと待って! 私も連れてってよ!」
急に声が聞こえてきたと思ったら綾乃だった。
「他の街に行くなら連れてってよ! ディストピアもゴーストタウンもいい所だけど、この世界に来たなら他の街にもいってみたい!」
「ダンジョンに潜りに行くだけだし、何より他の街に行ってもがっかりすると思うぞ?」
「探検ってあこがれるじゃない! 戦闘では役に立たないけど、いろんな所に行ってみたいのよ!」
「一人くらい増えても、スペースは問題ないよな?」
「そうですね、狭くても馬車の数を増やせば問題ないですし。あ、この前作った移動式工房の馬車を、今回持って行ってみませんか? 綾乃さんも移動中にお仕事できますし、綾乃さんは他の場所に行きながら仕事もできるので、一石二鳥ではないですか?」
キリエがそういうと、綾乃はこの世の終わりのような顔をしている。こいつ……探検をしたいっていう名目で、さぼるつもりだったのか?
「綾乃、しっかりと素材を作ってくれないと、今の環境が変わることはないぞ? それより素材作りしないなら、ブッ君やゲーム機取り上げるって言ってるだろ? 住む場所と服と飯は準備してやるけど、さすがに仕事しない人間に、それ以上の事はしてやらないぞ?」
「ここ一ヶ月くらい、私頑張ってたよ? シュウがくれたスキルとDPでレベルを上げてくれたから、魔力にも余裕ができて高品質の素材だって、いくつも生み出してたから喜ばれてたよ? それに私自身もそれなりに生産スキルのLvあがったし、たまには遊んだっていいじゃない?」
「ポーションでいい品質のものができたって言ってたな。そのまま頑張ってたら、エリクサーとかも作れるようになるんじゃないか? そう考えると、お前って意外に凄いかもな。別についてきちゃいけないとは言ってないし、道中はお願いした素材を作ってくれればいいからよろしくな」
「では、出発しましょうか」
道中はのんびりとしていて、魔物の襲撃も盗賊の襲撃も一切なかった……というのは表向きの情報だ。実際は、スカルズの四人がウォーホースに騎乗して、マップ先生を元にすべての邪魔者を排除していた……のが裏の情報だ。
快適な馬車旅の最中に、俺は以前から作ってみようと思っていた、万能薬の作成をしてみようと考えている。俺は初め、エリクサーと万能薬は一緒だと思っていたのだが、全く違うものだったのだ。
万能薬は、等級によって治せる状態異常が増えていく、便利な謎の魔法薬なのだ。
その上にエリクサーがある感じだろうか? いや、回復ポーションとマナポーションと万能薬を合わせた物が、エリクサーと言うべきだろうか?
回復ポーションは、等級がAやSのハイランクになれば、部位欠損も治せるらしいんだよな。エリクサーだと、DやEあたりでも部位欠損が治せるらしいから、回復ポーションの意味があるのだろうか? と考えなくもない。
万能薬の作成結果は、今まではDランク止まりだった。これでも一般的な錬金術師より、高品質の物を作るのだから詐欺もいい所だろう。上を見れば、AやSランクの万能薬を作る錬金術師もいるのだから、チートというほどでもないかな?
シングル以上の冒険者は、戦闘方面でこの世界の常識を超えているけど、同じように生産系でも冒険者ほどの数ではないが、この世界の常識から外れている人間が、少なからずいるのだからなんのこともないかな? ドワーフの武器とかすげーもんな。
街に着くと門番にいきなり止められて、精霊を連れていたため、根掘り葉掘り聞かれ始め、うざくなったので、以前皇帝から預かって来た証紙を突き出すと、
「「「「数々の非礼、申し訳ございませんでした!!!」」」」
シンクロして謝罪してきたので、放置して街を進んでいく。冒険者ギルドに向かいダンジョンの情報を購入しに行く。
ダンジョンの情報を購入して、初めて知った情報があった。ダンジョンには、冒険者ギルドがランクをつけており、推奨される冒険者のランクが一応公表されているとのことだ。
今回のダンジョンのランクはB、推奨される冒険者のランクは、上層がパーティーランクでD、中層がパーティーランクでC、下層がパーティーランクでB、深層がパーティーランクでAとなっている。
ダンジョンのランクを決める際の基準は、下層と推定される階に出てくる魔物のランクで、判断されるのが一般的との事だ。深層というのは、いわゆるラスボス階層の事をさすようだ。
一応パーティーランクで表記されているのは、ソロでダンジョンに突っ込む冒険者はいないと思うが、念のためにとの事だ。冒険者は自己責任だからな!
俺たちの冒険者ランクって、いくつ何だっけ? と思って冒険者ギルドに確認したら、一年以上クエストを受けていないので、抹消されたとの事だ。
わぉ! そんなルールがあったとは。最後に受付の方に言われたが、別にギルドカードがなくても潜れるから、自信があるのなら行ってみてはどうですか? との事でアドバイスをもらった。
カードがないからって入れない事はないのか、それは朗報だ!
ダンジョンの情報も買ったので、その足でダンジョンに向かっていく。このダンジョンのボリュームゾーンは中層らしく、上層はお金にならないので、あまり冒険者が多くないそうだ。このダンジョンは全四十階の洞窟型のダンジョンとの事だ。
それを聞いた綾乃は、「たぎってきた~」とか言ってたな。
「今日のうちにできれば、十階までは行きたいから少し速足で進んでいこうか。ブラウニーたちのレベル上げは、下層で効率よく行ってこう。それまでは、能力向上スキルで上がったステータスに、振り回されないように調整するんだぞ! ダンジョンアタック開始!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
ちなみに今回は、リリーの爺ちゃん、レイリーも参加している。
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