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第412話 生ハム製造はまだか!?
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肉ダンジョンの三十階に到着してから二時間、気付いてたらこんなに時間が経ってたよ。
ここで戦っている冒険者パーティーがいなくて、入れ食い状態だったせいで、時間の感覚がずれちゃってるんだよね。でも後悔はしていない!
そのおかげで、十五個程巨大イノシシのもも肉がゲットできたのだ。予想より多くのもも肉がゲットできたので、満足している。
「ちょっと時間が長くなってしまったけど、イノシシのもも肉、生ハムを試しで作るための素材がゲットできたので余は満足じゃ!」
「「「満足じゃ!」」」
「ご主人様が、イノシシをしつこく追っかけてると思ったのは、そういう事だったんですね。では、今日の午後は生ハム作りでもするのですか?」
三幼女たちは、俺のマネをしてケラケラ笑っている。ピーチは俺がイノシシをしつこく追いかけているのに、疑問を持っていたようだ。いつもの事ですね、みたいな感じで午後の流れを、ちゃかちゃか決めていく。
二時間も狩りをしたのに全く疲れていない。そのまま地上に戻ってお昼を食べに家に戻ることにした。
「このイノシシがちょうどいいもも肉を落としたから、豚みたいに生ハムにできないかなって思ってね。ただデカすぎるから、色んな部位に分けて色々試してみる必要があるかなって思ってる。
塩等の調味料や香辛料で味が変わってくるっていうし、ちょっと楽しみではあるかな? そこらへんはシルキーたちと検討しながらやるつもりだ」
「お兄ちゃん! 生ハムって何?」
「なんて説明すればいいかな? 普通のハムは知ってるよね? あれは早く作って食べるために茹でるんだけど、生ハムは塩漬けにして熟成させるって言えばいいのかな? 熟成させたものをそのまま食べるから、生ハムっていうのかな? そこらへんはよく覚えてないわ」
「生でお肉を食べるから生ハム? 体に悪そう……」
「塩漬けにして、きちんと管理して熟成させるから、そこらへんは大丈夫だよ。それに、イリアが気付いてないだけで、今までの食事で生ハムだって食べてるから問題ないよ」
「そうなの!? じゃぁ大丈夫だね」
イリアの中で何がどう大丈夫になったのか、よくわからないが問題は無さそうでよかった。それにしてもこの階段長くねえか? 降りてきた時にも感じたけどめっちゃ長い。
ダンジョン一階あたり、普通のビルにすると三階分くらいあるのだ。三十階ってことは、ビル九十階分相当なのだ。九十階分相当を登らないといけないってことだよな、きつい。
「はぁはぁ、まとめてダンジョン三十階分上がるのってかなりしんどいな。みんなは大丈夫?」
「ちょっと疲れたけど大丈夫!」
「まだまだ問題無い!」
「お兄ちゃん疲れたの?」
「ご主人様大丈夫ですか?」
シェリルはあれだけボカスカ殴ったり蹴ったりした後に、これだけ登ってちょっと疲れただけ? 一番体力のないイリアでも、何の問題も無さそうだ。ネルにいたっては、俺が疲れている事に首をかしげている位だ。ピーチには本気で心配をされてしまい、背負いましょうか?と 言われてしまった……
気合で三十階を登り切り、家へと向かう。地球にいた時の俺なら、九十階を登ることすらできなかっただろう。そう考えるとこの世界の人の体力ってかなりすげえよな。
二十五階くらいまでは、普通に複数のパーティーがうろうろしてたからな。一階一階攻略して次の階に下りて行く事を考えれば、上る時に疲れるだけだから問題ないっちゃ問題ないか? 途中で休憩だってできるんだしな。
家について食堂に向かうと、みんなが片付けをしている。あれ? もう昼食の時間過ぎてる? 慌てて時計を見ると十二時三十分。いつもなら食事が始まる時間だ、なのに何で片付けているんだ?
「スカーレット、何で片付けてるんだ?」
「あっ、ご主人様! 今日は天気が良くて外が過ごしやすい感じでしたので、お昼は行楽弁当風にしたのです! ここを片付けて庭で食事をすることになりました」
食いそびれたわけじゃなくて、外で食べるから片付けていただけか。行楽弁当って事は! もちろん俺の好きな唐揚げに、フライドチキンがあるってことだ!
気持ち良い日差しの中で、たらふくご飯を食べた。昼食の最中にスカーレットを含めたシルキーたちに、イノシシの肉で生ハムができないかと相談を持ち掛けていた。
夕食の献立を考えて指示を出してから、ダンジョン農園の精肉所に向かいますと言われたので、のんびりと食休みをしてから、ダンジョン農園の精肉所へ向かう事にした。
お供は妻たち全員だ。午前中に全部仕事が終わるようで、午後は自由な時間らしい。
最近ディストピアの学校は、午前中しっかり勉強して昼食を食べてから、午後は自由参加で戦闘訓練するか帰宅する、という流れになっているそうだ。残って勉強を続けたりする子たちが多いのだが、それは本職の先生たちが教えてたりしている。
そんな事を話しているうちに、ダンジョン農園の精肉所に到着した。
普通の豚の生ハムも一緒に作るみたいで、精肉所で働いているブラウニーやディストピアの住人たちが、ダンジョン農園で育てていた豚を何種類も持ってきていた。
以前に金華豚などのブランド豚も大量に召喚していたので、それも生ハムにする感じだろうか? ドワーフたちの街ヴローツマインでも、塩漬けの乾燥肉とかはおつまみとしてはあるのだが、熟成させた肉はなかった。
そういえば、俺が店を作ったことにより、新しい味のソーセージや味噌や醤油の需要が跳ね上がってしまい。今ディストピアで生産している味噌醤油の七割以上は、ヴローツマインで消費されているらしい。
全般的にディストピアの加工食品は、ヴローツマインでバカ売れするため、どれだけ生産しても追いついていない状況らしい。あいつらは米を食わないで、酒とおつまみで腹を満たす上に、食べる量が多いために困った状況になってしまっている。
こういう状況が続いているため、食料品についてはカザマ商会の人間たちが、売ることが可能な分だけ運ぶ形をとっている。ヴローツマインの商人だと買い占めて行ってしまうため、苦肉の策でこうなったらしい。って何でヴローツマインの話をしてんだ? まぁいっか!
気を取り直して生ハムづくりだ!
ここで戦っている冒険者パーティーがいなくて、入れ食い状態だったせいで、時間の感覚がずれちゃってるんだよね。でも後悔はしていない!
そのおかげで、十五個程巨大イノシシのもも肉がゲットできたのだ。予想より多くのもも肉がゲットできたので、満足している。
「ちょっと時間が長くなってしまったけど、イノシシのもも肉、生ハムを試しで作るための素材がゲットできたので余は満足じゃ!」
「「「満足じゃ!」」」
「ご主人様が、イノシシをしつこく追っかけてると思ったのは、そういう事だったんですね。では、今日の午後は生ハム作りでもするのですか?」
三幼女たちは、俺のマネをしてケラケラ笑っている。ピーチは俺がイノシシをしつこく追いかけているのに、疑問を持っていたようだ。いつもの事ですね、みたいな感じで午後の流れを、ちゃかちゃか決めていく。
二時間も狩りをしたのに全く疲れていない。そのまま地上に戻ってお昼を食べに家に戻ることにした。
「このイノシシがちょうどいいもも肉を落としたから、豚みたいに生ハムにできないかなって思ってね。ただデカすぎるから、色んな部位に分けて色々試してみる必要があるかなって思ってる。
塩等の調味料や香辛料で味が変わってくるっていうし、ちょっと楽しみではあるかな? そこらへんはシルキーたちと検討しながらやるつもりだ」
「お兄ちゃん! 生ハムって何?」
「なんて説明すればいいかな? 普通のハムは知ってるよね? あれは早く作って食べるために茹でるんだけど、生ハムは塩漬けにして熟成させるって言えばいいのかな? 熟成させたものをそのまま食べるから、生ハムっていうのかな? そこらへんはよく覚えてないわ」
「生でお肉を食べるから生ハム? 体に悪そう……」
「塩漬けにして、きちんと管理して熟成させるから、そこらへんは大丈夫だよ。それに、イリアが気付いてないだけで、今までの食事で生ハムだって食べてるから問題ないよ」
「そうなの!? じゃぁ大丈夫だね」
イリアの中で何がどう大丈夫になったのか、よくわからないが問題は無さそうでよかった。それにしてもこの階段長くねえか? 降りてきた時にも感じたけどめっちゃ長い。
ダンジョン一階あたり、普通のビルにすると三階分くらいあるのだ。三十階ってことは、ビル九十階分相当なのだ。九十階分相当を登らないといけないってことだよな、きつい。
「はぁはぁ、まとめてダンジョン三十階分上がるのってかなりしんどいな。みんなは大丈夫?」
「ちょっと疲れたけど大丈夫!」
「まだまだ問題無い!」
「お兄ちゃん疲れたの?」
「ご主人様大丈夫ですか?」
シェリルはあれだけボカスカ殴ったり蹴ったりした後に、これだけ登ってちょっと疲れただけ? 一番体力のないイリアでも、何の問題も無さそうだ。ネルにいたっては、俺が疲れている事に首をかしげている位だ。ピーチには本気で心配をされてしまい、背負いましょうか?と 言われてしまった……
気合で三十階を登り切り、家へと向かう。地球にいた時の俺なら、九十階を登ることすらできなかっただろう。そう考えるとこの世界の人の体力ってかなりすげえよな。
二十五階くらいまでは、普通に複数のパーティーがうろうろしてたからな。一階一階攻略して次の階に下りて行く事を考えれば、上る時に疲れるだけだから問題ないっちゃ問題ないか? 途中で休憩だってできるんだしな。
家について食堂に向かうと、みんなが片付けをしている。あれ? もう昼食の時間過ぎてる? 慌てて時計を見ると十二時三十分。いつもなら食事が始まる時間だ、なのに何で片付けているんだ?
「スカーレット、何で片付けてるんだ?」
「あっ、ご主人様! 今日は天気が良くて外が過ごしやすい感じでしたので、お昼は行楽弁当風にしたのです! ここを片付けて庭で食事をすることになりました」
食いそびれたわけじゃなくて、外で食べるから片付けていただけか。行楽弁当って事は! もちろん俺の好きな唐揚げに、フライドチキンがあるってことだ!
気持ち良い日差しの中で、たらふくご飯を食べた。昼食の最中にスカーレットを含めたシルキーたちに、イノシシの肉で生ハムができないかと相談を持ち掛けていた。
夕食の献立を考えて指示を出してから、ダンジョン農園の精肉所に向かいますと言われたので、のんびりと食休みをしてから、ダンジョン農園の精肉所へ向かう事にした。
お供は妻たち全員だ。午前中に全部仕事が終わるようで、午後は自由な時間らしい。
最近ディストピアの学校は、午前中しっかり勉強して昼食を食べてから、午後は自由参加で戦闘訓練するか帰宅する、という流れになっているそうだ。残って勉強を続けたりする子たちが多いのだが、それは本職の先生たちが教えてたりしている。
そんな事を話しているうちに、ダンジョン農園の精肉所に到着した。
普通の豚の生ハムも一緒に作るみたいで、精肉所で働いているブラウニーやディストピアの住人たちが、ダンジョン農園で育てていた豚を何種類も持ってきていた。
以前に金華豚などのブランド豚も大量に召喚していたので、それも生ハムにする感じだろうか? ドワーフたちの街ヴローツマインでも、塩漬けの乾燥肉とかはおつまみとしてはあるのだが、熟成させた肉はなかった。
そういえば、俺が店を作ったことにより、新しい味のソーセージや味噌や醤油の需要が跳ね上がってしまい。今ディストピアで生産している味噌醤油の七割以上は、ヴローツマインで消費されているらしい。
全般的にディストピアの加工食品は、ヴローツマインでバカ売れするため、どれだけ生産しても追いついていない状況らしい。あいつらは米を食わないで、酒とおつまみで腹を満たす上に、食べる量が多いために困った状況になってしまっている。
こういう状況が続いているため、食料品についてはカザマ商会の人間たちが、売ることが可能な分だけ運ぶ形をとっている。ヴローツマインの商人だと買い占めて行ってしまうため、苦肉の策でこうなったらしい。って何でヴローツマインの話をしてんだ? まぁいっか!
気を取り直して生ハムづくりだ!
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