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第411話 久々の肉ダンジョン!
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「「「やったー、ご主人様に勝った!」」」
三人とは言え、俺は何もできずに負けちまったな。悔しいけど、この娘たちが成長してくれて、うれしい限りだ。さてさてこの三人に何を要求されるのだろうか?
「三人とも喜ぶのはいいですけど、ご主人様に何をお願いするか決めているのですか? ご主人様が若干どんなお願いされるのか、心配してますよ」
おい、ピーチ! ナチュラルに俺の心を読むのはやめてくれ!
「「「決まってるの! ご主人様じゃなくて、お兄ちゃんって呼びたい!」」」
「あなたたち……お兄ちゃんって事は、兄と妹ってことですよ? 結婚している今の状況より、距離が離れるのではないですか?」
「違うの! お兄ちゃんって呼びたいだけ! 私たち三人の中では、お兄ちゃんは、お兄ちゃんなんです! ご主人様呼びも悪くないけど、やっぱりお兄ちゃんの方がしっくりくるの!」
シェリルが拳を握って熱く語っている。俺って弟や妹はいなかったから、お兄ちゃんって言われると何かむずがゆくなるな。
三人の寝言の時も思ったけど、若干ゾワゾワってするんだよな。これってもしかして、喜びの感情の何かなのだろうか? 小説の中に幼女にお兄ちゃんと呼ばれて、体をねじってたやつとかいたからな……俺もそういう部類の人間なのだろうか?
いや! 俺はロリコンではない! これは、父性という事にしておこう!
それにしても、お兄ちゃんって呼ぶくらいなら模擬戦で勝たなくても、問題なかったんだけどな。三人が満足しているみたいだからこれでいいか?
「呼び方は、とんでもない呼び方じゃなければ、自由でかまわないよ。三人は他に何か希望とかあるか?」
「プライベートの時だけ、お兄ちゃんって呼ぶね!」
「他には特にないかな?」
「あ、今じゃないんだけど、オンラインゲーム以外にもいろいろやってみたいな。綾乃さんの話を聞いてると、みんなでチームを作ってお城を攻める攻城戦? とかギルド同士が争う、ジーブイジーっていう戦争があるって聞いたの! そういうゲームもやってみたい!」
ネル、イリア、シェリルの順での発言だ。
シェリルの攻城戦やGvGは、さすがにゲーム人口が少なすぎて難しい所だな。FPSでウォーゲームみたいなものだったら、今の人数でも問題ないんだけどな。同じ人間相手だとてマンネリ化しちゃうんだよな。
コール・オ〇・デュー〇ィーを召喚してみて、様子を伺うか? 他にもオンラインで、それっぽいゲームもあったっけな? 今度綾乃に聞いてみるか?
「今のままじゃ人数が足りないから、それっぽいゲームがあったら召喚してみよっか。それで試してみようか」
「はーい、ありがとお兄ちゃん!」
っ!!! なんだろうなこの胸の中から何かがあふれ出そうなこの感じ。
今回は一方的にやられてしまったので、ちゃんと体が動かせていない。もうちょっと体を動かしたいんだけどな。
「ご主人様、あまり体を動かされていない事が不満の様ですが、どこかのダンジョンで体を動かしていきますか?」
またピーチが俺の心を読んできた、顔に出てるのかな?
「そうだね、三人が強かったせいで、俺があまり体動かせなかったからね。少しどこかで体を動かしたいところだね」
「パーティーとしてのバランスも悪くないので、肉ダンジョンにでも行ってみますか?」
「あ、最近自分の作ったダンジョンに潜ってないな。一時間くらい直通で行ける、三十階あたりで狩りでもしようか?」
「では、私も準備しますね」
ピーチは審判役だったので、装備を着替えていなかったため、更衣室へ向かって着替える様だ。ピーチを待っている間に三幼女に、俺があまり体を動かせなかったから、肉ダンジョンに行くことを伝える。自分たちも思ったより体を動かせていないから、丁度良かったみたいなことを言われた。
俺との模擬戦が思ったよりすぐに終わっちゃったから、三幼女も不完全燃焼なのは当たり前か。それにしてもネルが継承した、斥候の勇者のスキルってすごかったな。使う人間が違うとここまで厄介になるとはな(シュウは勇者をグレイプニルで捕まえたことは完全に忘れている)。
気を配っていたはずなのに、感覚から消えた事も索敵から消えた事も、全く気付かなかったもんな、まるで暗殺者みたいな一撃だったし、かなり強かったな。ある程度理解しててこれだったら、全く知らない人間だったら一発で終わるか?
なんて考えていると、着替え終わったピーチが戻って来た。
ダンジョンに向かうか。俺は今さっきとは違い、前衛装備を身に着けている。左手にカイトシールドのように先がとがっている中型の盾、右手にこの世界でブレイドと呼ばれている、片刃の少し重量のある片手剣を装備している。体に身に着けている物はさっきと変わっていない。
「久々の肉ダンジョンだな! 三十階の敵って何が出てくるんだったっけな?」
「よく覚えてないの! でも、特に強い魔物がいるわけじゃないから、体を動かすのにはちょうどいいの!」
近くにいたディストピアの冒険者たちが、ぎょっとしている。小さい女の子がそんなことを言うのだから、びっくりしていた。意外に俺たちの顔って覚えられていないのかな? 生産系の仕事についているおばちゃんや、商店の人たちにはそこそこ覚えてもらってるんだけどな。
なんて考えながらダンジョンの階段を下りていく。三十階分も階段を降りると、さすがに疲れるな。筋力や体力があっても、度が過ぎれば疲れるのは、この身体でも変わらないか。登ることも考えると、明日は筋肉痛になったりして。
さてさて、三十階に到着したのだが……見た目がイノシシ、サイズがサイ。イノシシもここま大きいと、リアクションに困るな。まるで、ものの〇姫に出てくる、主のようだな。こんな奴の体当たりとか、防ぎきれるのか?
試してみるか、挑発を使い俺にヘイトを集めると、すぐに突進してきた。ワンボックスカーが突っ込んでくるような印象だ。さすがに怖い! 真正面から受けずに、左手に装備した盾でタイミングを合わせて、横っ面を強打すると突っ込んでくる勢いでそのまま倒れた。四十メートル位滑って止まった。
脳震盪を起こしたらしい。とどめはシェリルの浸透勁で、脳をさらにシャッフルしてあげたら、そのままドロップ品に変わった。右足のもも肉をドロップしたな。豚だったら生ハムとかにできるのにな。
こいつでも挑戦してみるか かなりでかい生ハムになるだろうけど、美味そうだから他にもいくつかゲットして、ダンジョン農園の精肉所でチャレンジしてみるか!
今日の午後にすることが増えた! ちょっと楽しみになってきたな。
三人とは言え、俺は何もできずに負けちまったな。悔しいけど、この娘たちが成長してくれて、うれしい限りだ。さてさてこの三人に何を要求されるのだろうか?
「三人とも喜ぶのはいいですけど、ご主人様に何をお願いするか決めているのですか? ご主人様が若干どんなお願いされるのか、心配してますよ」
おい、ピーチ! ナチュラルに俺の心を読むのはやめてくれ!
「「「決まってるの! ご主人様じゃなくて、お兄ちゃんって呼びたい!」」」
「あなたたち……お兄ちゃんって事は、兄と妹ってことですよ? 結婚している今の状況より、距離が離れるのではないですか?」
「違うの! お兄ちゃんって呼びたいだけ! 私たち三人の中では、お兄ちゃんは、お兄ちゃんなんです! ご主人様呼びも悪くないけど、やっぱりお兄ちゃんの方がしっくりくるの!」
シェリルが拳を握って熱く語っている。俺って弟や妹はいなかったから、お兄ちゃんって言われると何かむずがゆくなるな。
三人の寝言の時も思ったけど、若干ゾワゾワってするんだよな。これってもしかして、喜びの感情の何かなのだろうか? 小説の中に幼女にお兄ちゃんと呼ばれて、体をねじってたやつとかいたからな……俺もそういう部類の人間なのだろうか?
いや! 俺はロリコンではない! これは、父性という事にしておこう!
それにしても、お兄ちゃんって呼ぶくらいなら模擬戦で勝たなくても、問題なかったんだけどな。三人が満足しているみたいだからこれでいいか?
「呼び方は、とんでもない呼び方じゃなければ、自由でかまわないよ。三人は他に何か希望とかあるか?」
「プライベートの時だけ、お兄ちゃんって呼ぶね!」
「他には特にないかな?」
「あ、今じゃないんだけど、オンラインゲーム以外にもいろいろやってみたいな。綾乃さんの話を聞いてると、みんなでチームを作ってお城を攻める攻城戦? とかギルド同士が争う、ジーブイジーっていう戦争があるって聞いたの! そういうゲームもやってみたい!」
ネル、イリア、シェリルの順での発言だ。
シェリルの攻城戦やGvGは、さすがにゲーム人口が少なすぎて難しい所だな。FPSでウォーゲームみたいなものだったら、今の人数でも問題ないんだけどな。同じ人間相手だとてマンネリ化しちゃうんだよな。
コール・オ〇・デュー〇ィーを召喚してみて、様子を伺うか? 他にもオンラインで、それっぽいゲームもあったっけな? 今度綾乃に聞いてみるか?
「今のままじゃ人数が足りないから、それっぽいゲームがあったら召喚してみよっか。それで試してみようか」
「はーい、ありがとお兄ちゃん!」
っ!!! なんだろうなこの胸の中から何かがあふれ出そうなこの感じ。
今回は一方的にやられてしまったので、ちゃんと体が動かせていない。もうちょっと体を動かしたいんだけどな。
「ご主人様、あまり体を動かされていない事が不満の様ですが、どこかのダンジョンで体を動かしていきますか?」
またピーチが俺の心を読んできた、顔に出てるのかな?
「そうだね、三人が強かったせいで、俺があまり体動かせなかったからね。少しどこかで体を動かしたいところだね」
「パーティーとしてのバランスも悪くないので、肉ダンジョンにでも行ってみますか?」
「あ、最近自分の作ったダンジョンに潜ってないな。一時間くらい直通で行ける、三十階あたりで狩りでもしようか?」
「では、私も準備しますね」
ピーチは審判役だったので、装備を着替えていなかったため、更衣室へ向かって着替える様だ。ピーチを待っている間に三幼女に、俺があまり体を動かせなかったから、肉ダンジョンに行くことを伝える。自分たちも思ったより体を動かせていないから、丁度良かったみたいなことを言われた。
俺との模擬戦が思ったよりすぐに終わっちゃったから、三幼女も不完全燃焼なのは当たり前か。それにしてもネルが継承した、斥候の勇者のスキルってすごかったな。使う人間が違うとここまで厄介になるとはな(シュウは勇者をグレイプニルで捕まえたことは完全に忘れている)。
気を配っていたはずなのに、感覚から消えた事も索敵から消えた事も、全く気付かなかったもんな、まるで暗殺者みたいな一撃だったし、かなり強かったな。ある程度理解しててこれだったら、全く知らない人間だったら一発で終わるか?
なんて考えていると、着替え終わったピーチが戻って来た。
ダンジョンに向かうか。俺は今さっきとは違い、前衛装備を身に着けている。左手にカイトシールドのように先がとがっている中型の盾、右手にこの世界でブレイドと呼ばれている、片刃の少し重量のある片手剣を装備している。体に身に着けている物はさっきと変わっていない。
「久々の肉ダンジョンだな! 三十階の敵って何が出てくるんだったっけな?」
「よく覚えてないの! でも、特に強い魔物がいるわけじゃないから、体を動かすのにはちょうどいいの!」
近くにいたディストピアの冒険者たちが、ぎょっとしている。小さい女の子がそんなことを言うのだから、びっくりしていた。意外に俺たちの顔って覚えられていないのかな? 生産系の仕事についているおばちゃんや、商店の人たちにはそこそこ覚えてもらってるんだけどな。
なんて考えながらダンジョンの階段を下りていく。三十階分も階段を降りると、さすがに疲れるな。筋力や体力があっても、度が過ぎれば疲れるのは、この身体でも変わらないか。登ることも考えると、明日は筋肉痛になったりして。
さてさて、三十階に到着したのだが……見た目がイノシシ、サイズがサイ。イノシシもここま大きいと、リアクションに困るな。まるで、ものの〇姫に出てくる、主のようだな。こんな奴の体当たりとか、防ぎきれるのか?
試してみるか、挑発を使い俺にヘイトを集めると、すぐに突進してきた。ワンボックスカーが突っ込んでくるような印象だ。さすがに怖い! 真正面から受けずに、左手に装備した盾でタイミングを合わせて、横っ面を強打すると突っ込んでくる勢いでそのまま倒れた。四十メートル位滑って止まった。
脳震盪を起こしたらしい。とどめはシェリルの浸透勁で、脳をさらにシャッフルしてあげたら、そのままドロップ品に変わった。右足のもも肉をドロップしたな。豚だったら生ハムとかにできるのにな。
こいつでも挑戦してみるか かなりでかい生ハムになるだろうけど、美味そうだから他にもいくつかゲットして、ダンジョン農園の精肉所でチャレンジしてみるか!
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