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第406話 一部現代化の進むディストピア
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色々質問攻めにしてきた綾乃への講義が終わり、へとへとになりながら帰り路につく。隣にはカエデやリンドもいるが、特に俺の事を気にしてくれている様子はなかった。
むしろ、何か怒っているような様子さえ見受けられる……何かしたか? 綾乃への集中講義くらいしかしてないけどな……
少し居心地が悪かったけど、何とか家に着いた。相変わらず良い匂いがするな! 家に誰かが待っているっていいよね。今更ながらに幸せをかみしめている。今日の匂いからするに……照り焼き系の品が、一品はありそうな予感!
「ただいま~」
「「「「「「お帰りなさいませ!」」」」」」
久しぶりに妻たち全員に迎えられて、ちょっとびっくりした。でも、家に人がいるっていいな! うちは両親とも働いていたし、兄弟がいなかったからな。だいたい家に一人でいて、本読んだりゲームだったな。あれ? 家に人がいるだけで、あまり生活が変わってないか?
「夕食まで時間があるから、シャワーだけ浴びてくるよ」
「ネル、ご主人様の着替え準備して持っていきなさい」
ピーチに指示を出されて、ネルが元気に返事をしている。聞いて分かる通り、最近は自分で服を選んでいない。全部妻たちのコーディネートになっている。一つだけこだわっている物があって、パンツだけはDPで召喚している。ユニ〇ロのボクサーパンツだ!
シャワーを浴びていると外から、
「ご主人様! 着替えとタオルを置いておきます」
「ネル、ありがと」
体をきれいに洗っていると、背中に違和感を感じる。手を回して違和感を触ってみると、むにゅ……いつの間にかニコが俺の背中にくっついていたようだ。お前は何がしたいんだ? 鷲掴みにして背中から引きはがすと、高速で震え出した。何を訴えたいんだ?
きれいに洗ってやると満足したようで、扉の隙間から外へ出ていった、器用な奴だな、水が通れる隙間があれば、移動可能な気がしてきたぞ。段ボールマニアより、スニーキングミッションに向いているな。
シャワーだけじゃなくて、お風呂にもつかりたいな。日本人の血がそう思わせるのだろうか?
「といってもサッパリしたな。そろそろ夕食の時間かな? ん~照り焼きっぽい匂いがしてたから……鶏とか豚バラあたりかな? それとも他の素材かな? どれにしても、お米がすすむおかずだろうな」
軽く鼻歌を歌うくらい上機嫌で食堂へ向かう。今の俺の格好はジーンズにポロシャツという、ラフな格好である。普段人前に出る時は領主風というよりは、高位の冒険者風な格好をしている気がする。
レザーアーマーに黒や白のロングコートといった、一見不思議な格好ではあるが、コート系の装備には物理か魔法を軽減するエンチャントをかけている。冒険者でも特にランクの高い後衛の人間が、好んで使っているらしい。
似合わないから違うのにしようと、以前言ったことがあるが、誰にも賛同してもらえずに泣く泣くロングコートを着ている。ちなみにこのロングコートの素材に使われているのは、ワイバーンの翼の薄い所の皮だ。
「みんな、ご主人様が来ましたよ」
食堂に入ると、スカーレットの指示で夕食の最終準備が始まった。きれいに並べられていく皿を見て相変わらずすごいな……子供か! と思うような感想を考えていた。
「今日は照り焼きがあると思ってたけど、まさかのブリの照り焼きだったとは! しかも塩焼きとのコンビで出てきている。 よく魚についてくる、棒ショウガもあるんだな。食べ比べをしろってことか?」
「以前に、旅館で食べたブリが美味しかったと話をしてたのを思い出しまして、旅館という事はおそらくお刺身だけではなく、塩焼きか照り焼きなのでは? と思いましたので二品準備しております。両方食べても、好きな方だけ食べても、大丈夫なようにしてあります」
気を使って二つ準備してくれたんだ。俺が旅館で食べたのは塩焼きだったけど、照り焼きもいいにおいがしてるから、両方食べる以外の選択肢はないよね!
どちらの味付けも甲乙つけがたい、おいしい料理でした。ここで出た食事に不味かった物なんてないから、当たり前といえば当たり前なのだが、相変わらずすごい調理技術を持っているものだな。
一日クリエイトゴーレムの講義をしていたので、妻たちとあまり交流できてないな。今日は夜更かしディにしよう!
シルキーやブラウニーたちに今日の夜の話をすると、うらやましがられたので明日の準備が出来たら、プチゲーム大会に参加しても大丈夫という事を伝えると、全力で準備しだしたのだ。何というか微笑ましい光景だね。
年長組と姉御組は、最近はずっと一緒に寝ているので、あまり気にしていないが、年少組と年中組は触れ合える時間が減ると悲しむので、こういう風に夕食後や朝食前の運動の時に、会話をしたりストレッチを手伝ったりするのだ。
今日はどんなゲーム大会になるのだろう?
次々に準備の終わったメンバーが部屋、広間に集まってくるが、その中に呼んだ覚えのない綾乃が混ざっているのは、もうしょうがない事なのだろう。
そして綾乃の周りには、年少組の妻たちが集まっている。そして綾乃を見る目がキラキラしていたので、嫌な予感しかしない。みんなが素敵な笑顔で、俺の方に駆け寄ってくる。そして、
「「「「「「「「ご主人様! モン〇ンのオンラインゲームがあると、綾乃お姉ちゃんが言ってました! ネットという環境があれば、離れててもみんなとゲームができるみたいなこと、言ってたのですが本当ですか!?」」」」」」」」
八人のシンクロしたセリフを聞いて、綾乃を見るとこれまた素晴らしい笑顔で、右手を突き出し親指を立てていた。そのうちネットの環境を整えようと思ってたし、街中にDPで魔改造した無線のルーターを配置するか?
「もちろん本当だよ。ただねネットっていう環境を整えないといけないから、すぐにっていうのは難しいけど、この建物内であればその環境を作るのは簡単だよ」
そう話すと、目から光が出るんじゃないかと思うほど、キラキラした目で俺の事を見てくるので、
「わかったわかった、設備を準備するからみんなも手伝ってくれ。俺たちの家全体で出来るように、無線の環境をつけようか。みんなはパソコン使えるようになってるから、今から召喚するノートパソコンもって、無線が届く範囲を確認してほしいからよろしくね」
「了解しました。ですがご主人様、その無線が届く範囲を確認する方法が分かりません」
「あ~そっか、そこら辺を含めて簡単に説明しないといけないな。人数分のノートパソコンを召喚したから、みんなに配ってくれ」
全員にノートパソコンを配っている間に、俺は業務用の無線ルーターを、DPで可能な限り魔改造をほどこして召喚する。この世界で暗号化をする意味はないので、オープンで問題ないだろう。
みんなに無線の感度を調べる方法を説明してから、四方へ散ってもらった。
以前から召喚しようとしていた、オンラインゲームのサーバーを召喚する。かなり大きめのサーバーを準備した。これから先他のゲームも追加していくのであれば、大きいのがあっても問題ないよな?
今回準備したサーバーは、通称オイル漬けなんて呼ばれることもある、冷却オイルにサーバーを漬け込む冷却効果の高いタイプのものだ。
冷却効果が高いとは言っても限界はあるので、冷却用の魔道具も一緒に設置している。ほこりとか入る隙間がなくなるので、掃除する必要も全くない便利なものだ!
サーバーを召喚して設置している間にみんなが戻ってきた。
「ご主人様、大体ですがデータのやり取りができる距離が分かりました。およそですが、一キロメートル位は、必要なデータをやり取りできそうです。二キロメートル位までは通信できているのですが、一キロメートルを過ぎたあたりから、変なマークが出ました」
おぉ、一〇〇メートル位はいくかなとか思ってたけど、一キロメートルの大台に乗ったか。
「多分、ルーターからのデータが届いているけど、パソコンからルーターにデータが届いていない感じだろうな。でも、これで大体の目途が立つから順次設置していこうか。みんなでゲームをしよう」
こうして異世界に来て、ポータブルゲームだけじゃなくて、パソコンを使ったオンラインゲームが開始されてしまった。
むしろ、何か怒っているような様子さえ見受けられる……何かしたか? 綾乃への集中講義くらいしかしてないけどな……
少し居心地が悪かったけど、何とか家に着いた。相変わらず良い匂いがするな! 家に誰かが待っているっていいよね。今更ながらに幸せをかみしめている。今日の匂いからするに……照り焼き系の品が、一品はありそうな予感!
「ただいま~」
「「「「「「お帰りなさいませ!」」」」」」
久しぶりに妻たち全員に迎えられて、ちょっとびっくりした。でも、家に人がいるっていいな! うちは両親とも働いていたし、兄弟がいなかったからな。だいたい家に一人でいて、本読んだりゲームだったな。あれ? 家に人がいるだけで、あまり生活が変わってないか?
「夕食まで時間があるから、シャワーだけ浴びてくるよ」
「ネル、ご主人様の着替え準備して持っていきなさい」
ピーチに指示を出されて、ネルが元気に返事をしている。聞いて分かる通り、最近は自分で服を選んでいない。全部妻たちのコーディネートになっている。一つだけこだわっている物があって、パンツだけはDPで召喚している。ユニ〇ロのボクサーパンツだ!
シャワーを浴びていると外から、
「ご主人様! 着替えとタオルを置いておきます」
「ネル、ありがと」
体をきれいに洗っていると、背中に違和感を感じる。手を回して違和感を触ってみると、むにゅ……いつの間にかニコが俺の背中にくっついていたようだ。お前は何がしたいんだ? 鷲掴みにして背中から引きはがすと、高速で震え出した。何を訴えたいんだ?
きれいに洗ってやると満足したようで、扉の隙間から外へ出ていった、器用な奴だな、水が通れる隙間があれば、移動可能な気がしてきたぞ。段ボールマニアより、スニーキングミッションに向いているな。
シャワーだけじゃなくて、お風呂にもつかりたいな。日本人の血がそう思わせるのだろうか?
「といってもサッパリしたな。そろそろ夕食の時間かな? ん~照り焼きっぽい匂いがしてたから……鶏とか豚バラあたりかな? それとも他の素材かな? どれにしても、お米がすすむおかずだろうな」
軽く鼻歌を歌うくらい上機嫌で食堂へ向かう。今の俺の格好はジーンズにポロシャツという、ラフな格好である。普段人前に出る時は領主風というよりは、高位の冒険者風な格好をしている気がする。
レザーアーマーに黒や白のロングコートといった、一見不思議な格好ではあるが、コート系の装備には物理か魔法を軽減するエンチャントをかけている。冒険者でも特にランクの高い後衛の人間が、好んで使っているらしい。
似合わないから違うのにしようと、以前言ったことがあるが、誰にも賛同してもらえずに泣く泣くロングコートを着ている。ちなみにこのロングコートの素材に使われているのは、ワイバーンの翼の薄い所の皮だ。
「みんな、ご主人様が来ましたよ」
食堂に入ると、スカーレットの指示で夕食の最終準備が始まった。きれいに並べられていく皿を見て相変わらずすごいな……子供か! と思うような感想を考えていた。
「今日は照り焼きがあると思ってたけど、まさかのブリの照り焼きだったとは! しかも塩焼きとのコンビで出てきている。 よく魚についてくる、棒ショウガもあるんだな。食べ比べをしろってことか?」
「以前に、旅館で食べたブリが美味しかったと話をしてたのを思い出しまして、旅館という事はおそらくお刺身だけではなく、塩焼きか照り焼きなのでは? と思いましたので二品準備しております。両方食べても、好きな方だけ食べても、大丈夫なようにしてあります」
気を使って二つ準備してくれたんだ。俺が旅館で食べたのは塩焼きだったけど、照り焼きもいいにおいがしてるから、両方食べる以外の選択肢はないよね!
どちらの味付けも甲乙つけがたい、おいしい料理でした。ここで出た食事に不味かった物なんてないから、当たり前といえば当たり前なのだが、相変わらずすごい調理技術を持っているものだな。
一日クリエイトゴーレムの講義をしていたので、妻たちとあまり交流できてないな。今日は夜更かしディにしよう!
シルキーやブラウニーたちに今日の夜の話をすると、うらやましがられたので明日の準備が出来たら、プチゲーム大会に参加しても大丈夫という事を伝えると、全力で準備しだしたのだ。何というか微笑ましい光景だね。
年長組と姉御組は、最近はずっと一緒に寝ているので、あまり気にしていないが、年少組と年中組は触れ合える時間が減ると悲しむので、こういう風に夕食後や朝食前の運動の時に、会話をしたりストレッチを手伝ったりするのだ。
今日はどんなゲーム大会になるのだろう?
次々に準備の終わったメンバーが部屋、広間に集まってくるが、その中に呼んだ覚えのない綾乃が混ざっているのは、もうしょうがない事なのだろう。
そして綾乃の周りには、年少組の妻たちが集まっている。そして綾乃を見る目がキラキラしていたので、嫌な予感しかしない。みんなが素敵な笑顔で、俺の方に駆け寄ってくる。そして、
「「「「「「「「ご主人様! モン〇ンのオンラインゲームがあると、綾乃お姉ちゃんが言ってました! ネットという環境があれば、離れててもみんなとゲームができるみたいなこと、言ってたのですが本当ですか!?」」」」」」」」
八人のシンクロしたセリフを聞いて、綾乃を見るとこれまた素晴らしい笑顔で、右手を突き出し親指を立てていた。そのうちネットの環境を整えようと思ってたし、街中にDPで魔改造した無線のルーターを配置するか?
「もちろん本当だよ。ただねネットっていう環境を整えないといけないから、すぐにっていうのは難しいけど、この建物内であればその環境を作るのは簡単だよ」
そう話すと、目から光が出るんじゃないかと思うほど、キラキラした目で俺の事を見てくるので、
「わかったわかった、設備を準備するからみんなも手伝ってくれ。俺たちの家全体で出来るように、無線の環境をつけようか。みんなはパソコン使えるようになってるから、今から召喚するノートパソコンもって、無線が届く範囲を確認してほしいからよろしくね」
「了解しました。ですがご主人様、その無線が届く範囲を確認する方法が分かりません」
「あ~そっか、そこら辺を含めて簡単に説明しないといけないな。人数分のノートパソコンを召喚したから、みんなに配ってくれ」
全員にノートパソコンを配っている間に、俺は業務用の無線ルーターを、DPで可能な限り魔改造をほどこして召喚する。この世界で暗号化をする意味はないので、オープンで問題ないだろう。
みんなに無線の感度を調べる方法を説明してから、四方へ散ってもらった。
以前から召喚しようとしていた、オンラインゲームのサーバーを召喚する。かなり大きめのサーバーを準備した。これから先他のゲームも追加していくのであれば、大きいのがあっても問題ないよな?
今回準備したサーバーは、通称オイル漬けなんて呼ばれることもある、冷却オイルにサーバーを漬け込む冷却効果の高いタイプのものだ。
冷却効果が高いとは言っても限界はあるので、冷却用の魔道具も一緒に設置している。ほこりとか入る隙間がなくなるので、掃除する必要も全くない便利なものだ!
サーバーを召喚して設置している間にみんなが戻ってきた。
「ご主人様、大体ですがデータのやり取りができる距離が分かりました。およそですが、一キロメートル位は、必要なデータをやり取りできそうです。二キロメートル位までは通信できているのですが、一キロメートルを過ぎたあたりから、変なマークが出ました」
おぉ、一〇〇メートル位はいくかなとか思ってたけど、一キロメートルの大台に乗ったか。
「多分、ルーターからのデータが届いているけど、パソコンからルーターにデータが届いていない感じだろうな。でも、これで大体の目途が立つから順次設置していこうか。みんなでゲームをしよう」
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