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第326話 謎の雲! 調査開始
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朝起きると、抱えているのはニコだったのは変わりがないのだが、七色のスライムたちが俺に乗っていたり、乗ろうとしたりした状態で引っ付いていた。寝ている間寝返りもうてずに、体が固まっているのか若干体だキシキシ言っている感じがする。
上に乗っているスライムたちを掴んでは投げ、掴んでは投げているとなんかの遊びだと勘違いしたスライムたちが、もっともっとと言わんばかりにせがんでくるのでしばらく付き合ってあげる事にした。
しばらく付き合ってあげてると、ちょうど重なったニ匹のスライムが楽しそうにウネウネしていたので、残りのスライムたちも同じ所に投げてあげると、みんな満足したようで遊びが終わりになった。
スライムたちがこの後どうするのかを観察していると、扉の前に到着すると一列になって三匹が並んだ。その上にニ匹、その上に一匹乗ってピラミッドみたいになった。そしたらその上にニコが飛び乗ってから、触手を伸ばしてドアノブを回して扉をあけて出ていった。
なんで触手を長く伸ばして扉をあけなかったのだろうか? スライムなりのコミュニケーションなのだろうか? 知性は高いのだがクイーンハニービーみたいに、言いたい事が完全にわかるような感じではないのだ。
そもそもスライムとは全く知性のないアメーバみたいな存在なのだ、その生態は知られていないのでわからないことのほうが多い。このスライムたちはニコから生まれてきたので、意思疎通ができているような気がする。
スライムの事をのんびりと考えていると、朝食の声がかかった。今日は上下スエットの様な服で寝ていたので、着替えようと思ったがめんどくさいのでそのまま食堂に行く。
ここに集まっているメンバーは俺以外全員ぴっちりときれいな服を着ていた。ミリーに「まったく……」と言われたけど気にしない! 後でちょっと甘えさせてもらえば、そんなことも忘れてくれるのでいいだろう。
いつもと違う様子が見られたのは、部屋の隅の方にスライム型ゴーレム達が鎮座していることだろうか。俺の言ったことをしっかり守って食堂に来てくれたんだな。
よくよく見ると、ニコたちみたいにご飯をねだってる姿が見られるのだが、お前らはさすがに飯は食えんだろう。と思ったが、どうやら餌を食べている風を装って、収納の腕輪にしまっているようだ。器用な事をするもんだなと感心しながら朝食を開始した。
今日は純和風の食事が食べたかったので、ごはんにみそ汁、鮭の塩焼き、漬物に卵焼きに和え物、実家にいた時でもここまで豪華な和の朝食はなかったので、こっちに来てから食べれるようになったんだよな。この朝食もおいしいんだけど、おふくろの味が恋しくなるよな。といってもあの味は再現できないからな。
さて、朝食が終わるとシルキーの指示に従ってブラウニーたちがあわただしく動き出した。朝食の余りを一食分ずつくらいに分けてラップで包んでいる。包まれた物を部屋の隅で待機していたスライム型ゴーレムが近寄って受け取っていた。しっかり仕事をしてくれるみたいで良かった。
ダメな子が旅立つ親の心境だろうか? 若干涙がほろりと流れてしまったのには、自分でもびっくりした。
そろそろ鬼人族が雲の中心に向かっていく頃だろう。初めから見逃さないように見ておかないとな。遅くいって説明を受ける方も、する方も大変なのでさっさと監視室に向かうか。
今日はフルメンバーで状況を確認していく予定なので、あの空間に人がぎっしりだな。とりあえず大きく改装しよう! ハリウッド映画の何とか指令室みたいに、たくさんのモニターを設置して便利に使えるようにしよう。後は、自分たちで食べるお菓子は準備しておかないと、スプリガンの皆さんが泣きそうになるので、シルキーたちに準備してもらっている。
まずしなきゃいけない事は、監視室の改装をする事をスプリガンのみんなに伝えないとな。
「という事で改装してこの部屋を大きくします!」
「ご主人様、何が『という事』なのか分からないのですが、勝手に自分で話を完結するのはやめてくれませんか? 改装してもらえるのは嬉しいのですが」
「ん? 嬉しいなら色々考えるの意味なくね? 部屋が広くなって綺麗になるんだよ。あ、ごめん。理由は簡単なんだ、俺たちが全員入るとここ狭いでしょ? これを機にみんなの使いやすいに改装しようと思っててね、どんな感じにすると使いやすいか、ドンドン意見を出してほしいんだけどいいかな」
俺がそういうと、今まで使いにくいと思っていた点をどんどん出してくれたので、予想より短時間で改装がすんでよかった。
鬼人族との機材が再接続が完了した。もうすでに突入していたと思っていたが、鬼人族も今準備できたようで雲の中心に向かっている最中だった。ウォーホースにまたがって移動しているが、進むスピードは大分遅い。
話を聞くといざという時に、反転できるようにウォーホースに乗っているようだ。周りの状況を確認して進んでいくためにも、ゆっくりと行動しているそうだ。そういわれれば当たり前な事だよな。状況を確認してもらうために送り出したんだからな。
出発する前に一つだけ報告があったんだった。雲の位置が五十キロメートル程移動していたとの事だった。偶然なのか鬼人たちを避けるように北に向かって移動していたため、雲の中心への突入が遅れていたようだ。
突入してしばらくたったが、昨日の雲の端から中心に向かって観察した時と変わらない状況だった。風も強くなく雨も強くない。風が無いのになんで雲が渦巻いているのか謎だが、渦巻いているんだからしょうがないよな。本当に中心には何があるんだろうか? ラ〇ュタでもあるのかな?
鬼人族が半分ほど進んだところで異変があったようだ。映像ではわからなかったが、現地にいる鬼人族は何かを感じているようだ。通信にで伝えられた内容は『体の動きが少し阻害されている感じがします』との事だった。重くなったのかな? それともデバフ的な効果? 重力魔法? 中心に行くと何が起こるんだろうか?
上に乗っているスライムたちを掴んでは投げ、掴んでは投げているとなんかの遊びだと勘違いしたスライムたちが、もっともっとと言わんばかりにせがんでくるのでしばらく付き合ってあげる事にした。
しばらく付き合ってあげてると、ちょうど重なったニ匹のスライムが楽しそうにウネウネしていたので、残りのスライムたちも同じ所に投げてあげると、みんな満足したようで遊びが終わりになった。
スライムたちがこの後どうするのかを観察していると、扉の前に到着すると一列になって三匹が並んだ。その上にニ匹、その上に一匹乗ってピラミッドみたいになった。そしたらその上にニコが飛び乗ってから、触手を伸ばしてドアノブを回して扉をあけて出ていった。
なんで触手を長く伸ばして扉をあけなかったのだろうか? スライムなりのコミュニケーションなのだろうか? 知性は高いのだがクイーンハニービーみたいに、言いたい事が完全にわかるような感じではないのだ。
そもそもスライムとは全く知性のないアメーバみたいな存在なのだ、その生態は知られていないのでわからないことのほうが多い。このスライムたちはニコから生まれてきたので、意思疎通ができているような気がする。
スライムの事をのんびりと考えていると、朝食の声がかかった。今日は上下スエットの様な服で寝ていたので、着替えようと思ったがめんどくさいのでそのまま食堂に行く。
ここに集まっているメンバーは俺以外全員ぴっちりときれいな服を着ていた。ミリーに「まったく……」と言われたけど気にしない! 後でちょっと甘えさせてもらえば、そんなことも忘れてくれるのでいいだろう。
いつもと違う様子が見られたのは、部屋の隅の方にスライム型ゴーレム達が鎮座していることだろうか。俺の言ったことをしっかり守って食堂に来てくれたんだな。
よくよく見ると、ニコたちみたいにご飯をねだってる姿が見られるのだが、お前らはさすがに飯は食えんだろう。と思ったが、どうやら餌を食べている風を装って、収納の腕輪にしまっているようだ。器用な事をするもんだなと感心しながら朝食を開始した。
今日は純和風の食事が食べたかったので、ごはんにみそ汁、鮭の塩焼き、漬物に卵焼きに和え物、実家にいた時でもここまで豪華な和の朝食はなかったので、こっちに来てから食べれるようになったんだよな。この朝食もおいしいんだけど、おふくろの味が恋しくなるよな。といってもあの味は再現できないからな。
さて、朝食が終わるとシルキーの指示に従ってブラウニーたちがあわただしく動き出した。朝食の余りを一食分ずつくらいに分けてラップで包んでいる。包まれた物を部屋の隅で待機していたスライム型ゴーレムが近寄って受け取っていた。しっかり仕事をしてくれるみたいで良かった。
ダメな子が旅立つ親の心境だろうか? 若干涙がほろりと流れてしまったのには、自分でもびっくりした。
そろそろ鬼人族が雲の中心に向かっていく頃だろう。初めから見逃さないように見ておかないとな。遅くいって説明を受ける方も、する方も大変なのでさっさと監視室に向かうか。
今日はフルメンバーで状況を確認していく予定なので、あの空間に人がぎっしりだな。とりあえず大きく改装しよう! ハリウッド映画の何とか指令室みたいに、たくさんのモニターを設置して便利に使えるようにしよう。後は、自分たちで食べるお菓子は準備しておかないと、スプリガンの皆さんが泣きそうになるので、シルキーたちに準備してもらっている。
まずしなきゃいけない事は、監視室の改装をする事をスプリガンのみんなに伝えないとな。
「という事で改装してこの部屋を大きくします!」
「ご主人様、何が『という事』なのか分からないのですが、勝手に自分で話を完結するのはやめてくれませんか? 改装してもらえるのは嬉しいのですが」
「ん? 嬉しいなら色々考えるの意味なくね? 部屋が広くなって綺麗になるんだよ。あ、ごめん。理由は簡単なんだ、俺たちが全員入るとここ狭いでしょ? これを機にみんなの使いやすいに改装しようと思っててね、どんな感じにすると使いやすいか、ドンドン意見を出してほしいんだけどいいかな」
俺がそういうと、今まで使いにくいと思っていた点をどんどん出してくれたので、予想より短時間で改装がすんでよかった。
鬼人族との機材が再接続が完了した。もうすでに突入していたと思っていたが、鬼人族も今準備できたようで雲の中心に向かっている最中だった。ウォーホースにまたがって移動しているが、進むスピードは大分遅い。
話を聞くといざという時に、反転できるようにウォーホースに乗っているようだ。周りの状況を確認して進んでいくためにも、ゆっくりと行動しているそうだ。そういわれれば当たり前な事だよな。状況を確認してもらうために送り出したんだからな。
出発する前に一つだけ報告があったんだった。雲の位置が五十キロメートル程移動していたとの事だった。偶然なのか鬼人たちを避けるように北に向かって移動していたため、雲の中心への突入が遅れていたようだ。
突入してしばらくたったが、昨日の雲の端から中心に向かって観察した時と変わらない状況だった。風も強くなく雨も強くない。風が無いのになんで雲が渦巻いているのか謎だが、渦巻いているんだからしょうがないよな。本当に中心には何があるんだろうか? ラ〇ュタでもあるのかな?
鬼人族が半分ほど進んだところで異変があったようだ。映像ではわからなかったが、現地にいる鬼人族は何かを感じているようだ。通信にで伝えられた内容は『体の動きが少し阻害されている感じがします』との事だった。重くなったのかな? それともデバフ的な効果? 重力魔法? 中心に行くと何が起こるんだろうか?
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