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第273話 ダンバトのルール決定
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チビ神から連絡があって一週間が経過した。いまだにルール決定の連絡は無い。ゲーム感覚で楽しんでるチビ神たちは俺にどんな枷をはめるんだろうな。そういえば勝った際のメリットは聞いたけど、負けた際のデメリットを聞いてなかったな。
一応ダンジョンバトルの件は、娘たちと・・・ってそろそろ嫁って言おうかな。そんな感じはしないんだけど一応ディストピアやヴローツマイン、グレッグにミューズでは俺の結婚については発表されている。
だけどまだ結婚式はしてないんだよな。したいと思っているんだけど、シェリルとネルが十二歳になるのを待ってからしよう、という事になっているのだ。
なんで十二? と思ったけど、この世界の成人は十五歳だが、結婚は十二歳からできるとの事だ。まぁこれは貴族の風習で平民にはない風習なんだよね。じゃあなんでとも思ったけど、世間一般では俺は貴族だったのすっかり忘れてたよ。
チビ神から連絡があったその日に、嫁たちとレイリーに俺をダンマスにした奴からダンジョンバトルをするように連絡があったことを話している。
ただ俺と普通のダンマスが普通にバトルすると絶対に勝てないので、使用できるDPを決めてバトルをする事になったと伝えた。でも俺を縛るルールが無いと、俺が圧勝してしまうだろうとの事で、今一生懸命ルールを考えている所らしい事も話している。
この時間を使って、どんなダンジョンが面白いだろうかという事を相談することにしたのだ。どの魔物が効率がいいのか、召喚した魔物に宝珠で魔法やスキルを覚えさせるのはありなのか、トラップはどういったものを使うのかとか、作成する際にダンマス以外のスキルや魔法を使うのはありなのか等面白い意見が出てきた。
確かに宝珠で能力向上を覚えさせてスキルLvをあげればそれだけでありえないほど強くなるしな。俺が思いつかないところをよく思いついてくれたな。ダンマスのスキルで掘るのと魔法で掘ってから、掌握するのとDPの消費量がかなり違うからな。ここら辺はしっかり聞きたいところだな。
一週間もあれば大まかな作りは決まった。
一つ目は、スキルを使って武器を作っていいのであれば、近代兵器をクリエイトゴーレムで作って細長い部屋をたくさん用意する。
二つ目は、基本的には大空洞型のダンジョンで魔物を大量に配置する。洞窟系だと部屋毎における数が決まっていて各個撃破されてしまうから、部屋を大きくして物量で押しつぶす。
三つ目は、トラップダンジョン。クリエイトゴーレムを使えるかによって罠のレベルが極端に変わるが、色々な条件付けの致死性トラップを大量に設置して攻略する相手をすりつぶす。
他にもいろいろな意見が出たが、今回採用されることは無かった。いや、今回でなくてもダンジョンバトルでは採用されることはなかったであろうダンジョンも多かった。
なにせモフモフパラダイスやスライムロード等、明らかに趣味の域のダンジョンを提案するから、収拾がつかなくなり一度仕切り直したくらいなのだ。
恐らくこの三つの作成プランがあれば問題ないだろう。全部に対応できないとはいえこの3つが作成できないのであれば普通にダンジョンを作るしかないのだ。
そうなれば召喚された魔物の質と量で決まるだろう。相性次第では何もできないで負けることだってあるはずだ。それはそれで面白そうだけど、負ける際のデメリットを聞いてないのでそこは怖い部分なのだ。
そんなことを考えていると、
『待たせたわね! ルールが決まったわよ。あなたに課せられるのはクリエイトゴーレムで武具、コアの防衛アイテムを作る事の禁止。DPで上げられるLvは五十まで。重火器の使用禁止。人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止。
以上の事を守れば決められたDP内で何をしても問題ない事になったわ。あまりガチガチにルールを作っても、あなたの本領が見れないだろうって事でこういう事になったわ』
まぁ妥当な線か。きちんと抜け道があるってことだしな。それより俺が負けたら何かあるのか?そこ何も聞いてないんだが。
『ん? あなたが気になるようなデメリットは何もないわよ。自腹でDPを捻出してもらう事位だわね』
ん~デメリットもないようだし気負わなくてもいいんだな。ちなみに準備期間は何日くらいあるんだ?
『そうね、一から作るんだから二週間を目途に作って頂戴。その間に他の調整を終わらせておくから、完成してなくてもそのまま戦闘が開始されるわ!』
二週間か、まぁ大丈夫だろう。
『じゃぁ頑張りなさい! くれぐれも私に恥をかかせないでね!』
はぃはぃ、精一杯頑張らせてもらいますよっと。連絡が来たことを妻たちに伝え集合してもらう。
「みなさん報告があります。ダンジョンバトルのルールが正式にきまりました。クリエイトゴーレムで武具、コアの防衛アイテムを作る事の禁止。DPで上げられるLvは五十まで。重火器の使用禁止。人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止。
以上の事を守れば決められたDP内で何をしても問題ないとの事。製作期間は今日から二週間! そして俺たちが考えていた、大空洞型ダンジョンの魔物の物量作戦と、トラップダンジョンにクリエイトゴーレムで作った致死性トラップは、問題ないっぽいよ。トラップは武具じゃなくて罠だからな!」
妻たちは何か胡散臭いような顔をして俺の方を見ている……
「そんな顔しないの! 実際トラップの召喚の欄見てよ、種類【罠】になってるから武器じゃないよ。クリエイトゴーレムの使用が禁止ってわけじゃないからな。
ってことで、まずは入口から網目状のダンジョン作ってクリエイトゴーレムとDPで罠をどんどん作って、それを抜けた階に大空洞作って宝珠でスキル覚えさせた奴ら大量に配置して、次の階はまた罠を配置して、次はまた大空洞。DPで限界まで作ろう。
ちなみにダンジョンコアは2回目のトラップ階層の致死トラップの陰にダンジョンコアを隠そうと思う」
「シュウ君それはさすがにルールに触れるでしょ? ダンジョンコアを守る道具をクリエイトゴーレムで作るのはいけないんでしょ?」
「何言ってるのかねミリー君、俺は致死トラップの陰に隠すって言っただけだよ? たまたま隠した場所にトラップがあっただけなんだよ? だから何もルールに抵触してないよ?」
俺がそういうとミリーだけではなく年長組の妻たち、カエデ、レイリー、リンドが絶句をした表情をしている。そんなにおかしいか? この程度は序の口だと思うけどな。
今回はやらないけど、人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止って事は、改良して人造ゴーレム以外の名前を付けたゴーレムなら使用可能なんだぜ! これは神たちが俺が気付くか楽しんでいる節があるからやらないけどな! 正統派と見せて邪道も邪道のダンジョンでダンジョンバトルをするんだよ!
ちなみに攻めに使う魔物は、ヘビーグリズリーに能力向上と格闘を覚えさせてスキルレベルを十にして、爪にアダマンコーティングを施す程度にしている。大空洞に召喚した魔物は、基本的にウルフ系でヘビーグリズリーと一緒で能力向上をLv十にして、もちろん牙と爪にはアダマンコーティングをしている。
「お前たち、胡散臭そうな顔をして俺の方を見るな! 武具は作ってないだろ? よく見ろ! コーティングしているだけだ! もし本気でやるなら、ウルフ系じゃなくて魔物の鬼族を呼んでDPで出した剣や槍にコーティングするって、これだって武器は作ってないからセーフなんだぞ!
もっと言えばな、DPで金出してドワーフの武具を安く買うって方法だってあるんだからな!」
何でそこまで思いつくの? といった顔で妻たちはこちらを見ている。不本意だ!
『あんた、私たちが想像しないことまで、よくポンポンと思いつくわね! 確かに人造ゴーレムのくだりはあんたの言う通り、抜け道を作ったのを見破られたわね。なのに作らないなんてね、それを使わないでダンジョンを作るなんて面白いわね! 楽しみにしてるわよ!』
一応ダンジョンバトルの件は、娘たちと・・・ってそろそろ嫁って言おうかな。そんな感じはしないんだけど一応ディストピアやヴローツマイン、グレッグにミューズでは俺の結婚については発表されている。
だけどまだ結婚式はしてないんだよな。したいと思っているんだけど、シェリルとネルが十二歳になるのを待ってからしよう、という事になっているのだ。
なんで十二? と思ったけど、この世界の成人は十五歳だが、結婚は十二歳からできるとの事だ。まぁこれは貴族の風習で平民にはない風習なんだよね。じゃあなんでとも思ったけど、世間一般では俺は貴族だったのすっかり忘れてたよ。
チビ神から連絡があったその日に、嫁たちとレイリーに俺をダンマスにした奴からダンジョンバトルをするように連絡があったことを話している。
ただ俺と普通のダンマスが普通にバトルすると絶対に勝てないので、使用できるDPを決めてバトルをする事になったと伝えた。でも俺を縛るルールが無いと、俺が圧勝してしまうだろうとの事で、今一生懸命ルールを考えている所らしい事も話している。
この時間を使って、どんなダンジョンが面白いだろうかという事を相談することにしたのだ。どの魔物が効率がいいのか、召喚した魔物に宝珠で魔法やスキルを覚えさせるのはありなのか、トラップはどういったものを使うのかとか、作成する際にダンマス以外のスキルや魔法を使うのはありなのか等面白い意見が出てきた。
確かに宝珠で能力向上を覚えさせてスキルLvをあげればそれだけでありえないほど強くなるしな。俺が思いつかないところをよく思いついてくれたな。ダンマスのスキルで掘るのと魔法で掘ってから、掌握するのとDPの消費量がかなり違うからな。ここら辺はしっかり聞きたいところだな。
一週間もあれば大まかな作りは決まった。
一つ目は、スキルを使って武器を作っていいのであれば、近代兵器をクリエイトゴーレムで作って細長い部屋をたくさん用意する。
二つ目は、基本的には大空洞型のダンジョンで魔物を大量に配置する。洞窟系だと部屋毎における数が決まっていて各個撃破されてしまうから、部屋を大きくして物量で押しつぶす。
三つ目は、トラップダンジョン。クリエイトゴーレムを使えるかによって罠のレベルが極端に変わるが、色々な条件付けの致死性トラップを大量に設置して攻略する相手をすりつぶす。
他にもいろいろな意見が出たが、今回採用されることは無かった。いや、今回でなくてもダンジョンバトルでは採用されることはなかったであろうダンジョンも多かった。
なにせモフモフパラダイスやスライムロード等、明らかに趣味の域のダンジョンを提案するから、収拾がつかなくなり一度仕切り直したくらいなのだ。
恐らくこの三つの作成プランがあれば問題ないだろう。全部に対応できないとはいえこの3つが作成できないのであれば普通にダンジョンを作るしかないのだ。
そうなれば召喚された魔物の質と量で決まるだろう。相性次第では何もできないで負けることだってあるはずだ。それはそれで面白そうだけど、負ける際のデメリットを聞いてないのでそこは怖い部分なのだ。
そんなことを考えていると、
『待たせたわね! ルールが決まったわよ。あなたに課せられるのはクリエイトゴーレムで武具、コアの防衛アイテムを作る事の禁止。DPで上げられるLvは五十まで。重火器の使用禁止。人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止。
以上の事を守れば決められたDP内で何をしても問題ない事になったわ。あまりガチガチにルールを作っても、あなたの本領が見れないだろうって事でこういう事になったわ』
まぁ妥当な線か。きちんと抜け道があるってことだしな。それより俺が負けたら何かあるのか?そこ何も聞いてないんだが。
『ん? あなたが気になるようなデメリットは何もないわよ。自腹でDPを捻出してもらう事位だわね』
ん~デメリットもないようだし気負わなくてもいいんだな。ちなみに準備期間は何日くらいあるんだ?
『そうね、一から作るんだから二週間を目途に作って頂戴。その間に他の調整を終わらせておくから、完成してなくてもそのまま戦闘が開始されるわ!』
二週間か、まぁ大丈夫だろう。
『じゃぁ頑張りなさい! くれぐれも私に恥をかかせないでね!』
はぃはぃ、精一杯頑張らせてもらいますよっと。連絡が来たことを妻たちに伝え集合してもらう。
「みなさん報告があります。ダンジョンバトルのルールが正式にきまりました。クリエイトゴーレムで武具、コアの防衛アイテムを作る事の禁止。DPで上げられるLvは五十まで。重火器の使用禁止。人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止。
以上の事を守れば決められたDP内で何をしても問題ないとの事。製作期間は今日から二週間! そして俺たちが考えていた、大空洞型ダンジョンの魔物の物量作戦と、トラップダンジョンにクリエイトゴーレムで作った致死性トラップは、問題ないっぽいよ。トラップは武具じゃなくて罠だからな!」
妻たちは何か胡散臭いような顔をして俺の方を見ている……
「そんな顔しないの! 実際トラップの召喚の欄見てよ、種類【罠】になってるから武器じゃないよ。クリエイトゴーレムの使用が禁止ってわけじゃないからな。
ってことで、まずは入口から網目状のダンジョン作ってクリエイトゴーレムとDPで罠をどんどん作って、それを抜けた階に大空洞作って宝珠でスキル覚えさせた奴ら大量に配置して、次の階はまた罠を配置して、次はまた大空洞。DPで限界まで作ろう。
ちなみにダンジョンコアは2回目のトラップ階層の致死トラップの陰にダンジョンコアを隠そうと思う」
「シュウ君それはさすがにルールに触れるでしょ? ダンジョンコアを守る道具をクリエイトゴーレムで作るのはいけないんでしょ?」
「何言ってるのかねミリー君、俺は致死トラップの陰に隠すって言っただけだよ? たまたま隠した場所にトラップがあっただけなんだよ? だから何もルールに抵触してないよ?」
俺がそういうとミリーだけではなく年長組の妻たち、カエデ、レイリー、リンドが絶句をした表情をしている。そんなにおかしいか? この程度は序の口だと思うけどな。
今回はやらないけど、人造ゴーレムと呼んでいるゴーレムの使用禁止って事は、改良して人造ゴーレム以外の名前を付けたゴーレムなら使用可能なんだぜ! これは神たちが俺が気付くか楽しんでいる節があるからやらないけどな! 正統派と見せて邪道も邪道のダンジョンでダンジョンバトルをするんだよ!
ちなみに攻めに使う魔物は、ヘビーグリズリーに能力向上と格闘を覚えさせてスキルレベルを十にして、爪にアダマンコーティングを施す程度にしている。大空洞に召喚した魔物は、基本的にウルフ系でヘビーグリズリーと一緒で能力向上をLv十にして、もちろん牙と爪にはアダマンコーティングをしている。
「お前たち、胡散臭そうな顔をして俺の方を見るな! 武具は作ってないだろ? よく見ろ! コーティングしているだけだ! もし本気でやるなら、ウルフ系じゃなくて魔物の鬼族を呼んでDPで出した剣や槍にコーティングするって、これだって武器は作ってないからセーフなんだぞ!
もっと言えばな、DPで金出してドワーフの武具を安く買うって方法だってあるんだからな!」
何でそこまで思いつくの? といった顔で妻たちはこちらを見ている。不本意だ!
『あんた、私たちが想像しないことまで、よくポンポンと思いつくわね! 確かに人造ゴーレムのくだりはあんたの言う通り、抜け道を作ったのを見破られたわね。なのに作らないなんてね、それを使わないでダンジョンを作るなんて面白いわね! 楽しみにしてるわよ!』
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