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第265話 ギャロップの思惑
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なんだか疲れたな。結局何が目的かよくわからないままに帰って行ったよな……本当に刀を買いに来ただけなんだろうか? 考えてもわかるわけないし、害のない限り放っておこう。
久々にグレッグに来たんだから色々見て回るか。大きく変わった印象はないが、心なしか街全体の活気が強くなってる気がするな。屋台も前はこんなになかったはずなのに、今じゃ中央市場みたいなところに屋台がいっぱい並んでるな。
酒を売ってる屋台まであるな。これって俺はいったことないけど、ビアガーデンっぽいな! ヴローツマインで今度作ってみるか? あそこの人間は喜びそうだもんな。
やっぱり臭いが気にならなくなれば、外で食べる人も増えるのかな?
それにしても屋台が増えたせいか、いい匂いがしてるよな。前はこんなに香り豊かじゃなかった気がするけど、香辛料が増えたのかな?
この世界には料理人たちが独自に作ったもの以外無いって話だったからな、その割にドロップ品で香辛料とかあるのに、って香辛料が一般的で無かったわけじゃないんだな。
おそらくドロップ品だから香辛料のリストには出なかったってことか。ドロップ品だからあるところでしか広まらないか? それがディストピアで栽培して出荷もしてるし食生活が豊かになってる証拠かな? ディストピアの生産力ってどうなってるんだろうな。
街並みを見ながら美味しそうな屋台があればみんなで買って食べながら俺の商会へ向かった。なんかデカくなってる。正確には敷地が広くなって、売り場が複数になった様だ。商品が増えすぎたらしく、種類ごとや地域ごとにまとめて販売しているようだ。
売り場の看板を見ると【ディストピア】【ミューズ】【ヴローツマイン】と書かれた売り場まである。一番広い売り場はディストピアだった。ダンジョン産の物や畑でとれた物、量産和紙などいろいろなものが置いてある。
他の街からも商品が入ってくるようになったんだな。ただ何で街毎に分けているのかを聞くと、ネームバリューの効果もあって、売り上げが上がるとの事だった。
それだと出産地詐欺とか起きないか聞くと、今大規模にディストピアと取引できているのは、俺の所だけだから問題ないそうなのだ。荷物は収納の鞄を利用して運んでるから当たり前だとの事。
それもそうか、普通なら生鮮食品はディストピアから運んでこれないよな、特に野菜とか肉なんかは下手したら腐っちまうからな。野菜や肉の多くは、宿や食事処、屋台の店主たちが買っていくそうだ。
ヴローツマインの売り場はやはりというべきか武器防具が多い。他にもあるが目立つのは、燻製を広めたためかソーセージや干し肉とドワーフ特製の火酒だろう。火酒とは、火が着くほど蒸留されたお酒だ。火が着くから火酒……安易だな。俺に言う資格ねえけどな。
何とも特徴の出ている事だろう。ミューズは特産というわけでは無く、バリス教の人たちのための商品を扱っている感じだ。何で宗教物を扱っているかと思えば、金になるからだそうだ。さすが商人とでもいえばいいかな。まぁ他人に迷惑をかけずに、信じる分には俺は何もするつもりはない。迷惑がかかるようなら鶴の一声でやめさせるけどな。
これからどうするか。ヴローツマインに帰るのも面倒だし、今日はのんびりとこの街に建てた家にでも泊ってくか。食事なら腕輪の中にもあるし、調理なら娘たちもいるもんな。
のんびり街を歩いていると人だかりができていた。その中心にいるのはハリアーとそれに従っていた兵士たちだ。よく見ると足元に死体があった。いまいち状況がつかめない、どうしてこんな状況になっているんだ? 疑問に思っていると俺の事を見つけた鬼人が、近寄ってきて現状を説明してくれた。
ハリアーは俺に言った通り商会に刀の注文に来ていたそうだ。そこで刀ができるのが六ヶ月後という風にきいたところ、権力をつかって強引に早く作らせようとしたらしい、お付きの兵士が。そして商会の警備が出てくる前に売り子の1人を斬ったらしく、斬った兵士はその場で警備にあたっていた鬼人に斬り殺されたそうだ。
話を聞きながらその様子を見ているとまだ売り子が動いていた。それに気付いたハリアーの兵士がとどめを刺そうと剣を振り上げていた。
「シュリ、ピーチ! まだあの売り子生きてる! 早く助けろ」
俺の指示を聞くとニ人は風のごとき速さでハリアーの兵士を吹っ飛ばして、売り子に回復魔法をかけていた。
「おい、ハリアー! なんで売り子が斬られてるんだ? 説明しろ」
「また貴様か! こいつがハリアー様の注文を後回しにしたからに決まっているだろうが! そうしたら警備の人間がこっちの兵士を斬り殺したんだぞ! これはあなたの責任問題だぞ」
あ、これダメだ。本当にただのバカだったみたいだ。帝国って強ければこんな馬鹿でもいいのか? それともハリアーとその周りにいる兵士がバカなだけか?
「またお前か、俺の責任問題の前にお前らが売り子を斬ったのが悪いに決まってるじゃないか、ここは帝国じゃなくて中立都市だぞ。何でもかんでも思い通りに行くわけないだろうが、そんなこともわからんのか?」
「何をおかしなことを言っている。貴族に無礼を働いたのだから斬られて当然だ」
あかん、予想以上のおバカさんだ。自分が絶対に正しいとか思っている感じの。
「じゃぁ領主の俺に無礼を働いたお前たちを斬ってもいいんだよな? 領主館で領主の前で剣を抜いたんだもんな。覚悟はできてるだろうな?」
「帝国貴族のハリアー様の護衛が、なぜお前たちに従わねばならない」
これって、グレッグを帝国の属国みたいな感じに思ってるのか?
「お前と話してると頭が痛くなる。全員取り押さえろ」
俺が指示すると機会をうかがっていた鬼人たちが一斉に無力化した。こいつら何がしたかったんだ? それもすぐに判明する事となった。
捕らえた兵士たちは急遽俺が作った独房に放り込んだ。何をしたいかはっきりしないので一人ずつ尋問することにした。兵士たちは一貫して「早く解放しろ」だの「戦争をしたいのか」だの「帝国が黙ってない」だのと聞き飽きるような事しか言っていなかった。最後に尋問したハリアーで状況が変わった。
ハリアーとかいう男は帝国貴族なのは間違いないのだが、どうやら今回グレッグで問題を起こすために騎士爵を授けられたそうだ。兵士の一番威張ってた男はギャロップの街の領主男爵の三男だそうだ。
で今回の発端は、男爵が刀をえらく気に入ったそうでこの街から取り上げるために、この街で問題を起こさせて帝国と対立させるのが狙いだったとの事。グレッグ側の問題で戦争を起こすことができれば、その三男は後継者候補になれると言っていたようだ。あの兵士の言動もハリアーの態度もこれで説明がつくな。
これってどう考えても、バカな男爵の三男を利用してハリアーを殺させる、もしくは害させて大義名分をもってグレッグに攻めてくるって事だろ? 実力があっても頭が足りなければ帝国でもこう使われるってことか? でもそれならハリアーを騎士爵にする意味はあるのか? 馬鹿な三男に爵位なんて与えたら火を見るより明らかだもんな。
ってかこんなバカげた戦争の起こし方があるとはな。これならまだ、神託によってウンタラカンタラいってた聖国の方が分かりやすいな。
帝国というか隣町のギャロップの領主は戦争する気満々なんだろうな。おそらくもう何言っても止まることはないだろう。また戦争になるのか、めんどくせえ。
久々にグレッグに来たんだから色々見て回るか。大きく変わった印象はないが、心なしか街全体の活気が強くなってる気がするな。屋台も前はこんなになかったはずなのに、今じゃ中央市場みたいなところに屋台がいっぱい並んでるな。
酒を売ってる屋台まであるな。これって俺はいったことないけど、ビアガーデンっぽいな! ヴローツマインで今度作ってみるか? あそこの人間は喜びそうだもんな。
やっぱり臭いが気にならなくなれば、外で食べる人も増えるのかな?
それにしても屋台が増えたせいか、いい匂いがしてるよな。前はこんなに香り豊かじゃなかった気がするけど、香辛料が増えたのかな?
この世界には料理人たちが独自に作ったもの以外無いって話だったからな、その割にドロップ品で香辛料とかあるのに、って香辛料が一般的で無かったわけじゃないんだな。
おそらくドロップ品だから香辛料のリストには出なかったってことか。ドロップ品だからあるところでしか広まらないか? それがディストピアで栽培して出荷もしてるし食生活が豊かになってる証拠かな? ディストピアの生産力ってどうなってるんだろうな。
街並みを見ながら美味しそうな屋台があればみんなで買って食べながら俺の商会へ向かった。なんかデカくなってる。正確には敷地が広くなって、売り場が複数になった様だ。商品が増えすぎたらしく、種類ごとや地域ごとにまとめて販売しているようだ。
売り場の看板を見ると【ディストピア】【ミューズ】【ヴローツマイン】と書かれた売り場まである。一番広い売り場はディストピアだった。ダンジョン産の物や畑でとれた物、量産和紙などいろいろなものが置いてある。
他の街からも商品が入ってくるようになったんだな。ただ何で街毎に分けているのかを聞くと、ネームバリューの効果もあって、売り上げが上がるとの事だった。
それだと出産地詐欺とか起きないか聞くと、今大規模にディストピアと取引できているのは、俺の所だけだから問題ないそうなのだ。荷物は収納の鞄を利用して運んでるから当たり前だとの事。
それもそうか、普通なら生鮮食品はディストピアから運んでこれないよな、特に野菜とか肉なんかは下手したら腐っちまうからな。野菜や肉の多くは、宿や食事処、屋台の店主たちが買っていくそうだ。
ヴローツマインの売り場はやはりというべきか武器防具が多い。他にもあるが目立つのは、燻製を広めたためかソーセージや干し肉とドワーフ特製の火酒だろう。火酒とは、火が着くほど蒸留されたお酒だ。火が着くから火酒……安易だな。俺に言う資格ねえけどな。
何とも特徴の出ている事だろう。ミューズは特産というわけでは無く、バリス教の人たちのための商品を扱っている感じだ。何で宗教物を扱っているかと思えば、金になるからだそうだ。さすが商人とでもいえばいいかな。まぁ他人に迷惑をかけずに、信じる分には俺は何もするつもりはない。迷惑がかかるようなら鶴の一声でやめさせるけどな。
これからどうするか。ヴローツマインに帰るのも面倒だし、今日はのんびりとこの街に建てた家にでも泊ってくか。食事なら腕輪の中にもあるし、調理なら娘たちもいるもんな。
のんびり街を歩いていると人だかりができていた。その中心にいるのはハリアーとそれに従っていた兵士たちだ。よく見ると足元に死体があった。いまいち状況がつかめない、どうしてこんな状況になっているんだ? 疑問に思っていると俺の事を見つけた鬼人が、近寄ってきて現状を説明してくれた。
ハリアーは俺に言った通り商会に刀の注文に来ていたそうだ。そこで刀ができるのが六ヶ月後という風にきいたところ、権力をつかって強引に早く作らせようとしたらしい、お付きの兵士が。そして商会の警備が出てくる前に売り子の1人を斬ったらしく、斬った兵士はその場で警備にあたっていた鬼人に斬り殺されたそうだ。
話を聞きながらその様子を見ているとまだ売り子が動いていた。それに気付いたハリアーの兵士がとどめを刺そうと剣を振り上げていた。
「シュリ、ピーチ! まだあの売り子生きてる! 早く助けろ」
俺の指示を聞くとニ人は風のごとき速さでハリアーの兵士を吹っ飛ばして、売り子に回復魔法をかけていた。
「おい、ハリアー! なんで売り子が斬られてるんだ? 説明しろ」
「また貴様か! こいつがハリアー様の注文を後回しにしたからに決まっているだろうが! そうしたら警備の人間がこっちの兵士を斬り殺したんだぞ! これはあなたの責任問題だぞ」
あ、これダメだ。本当にただのバカだったみたいだ。帝国って強ければこんな馬鹿でもいいのか? それともハリアーとその周りにいる兵士がバカなだけか?
「またお前か、俺の責任問題の前にお前らが売り子を斬ったのが悪いに決まってるじゃないか、ここは帝国じゃなくて中立都市だぞ。何でもかんでも思い通りに行くわけないだろうが、そんなこともわからんのか?」
「何をおかしなことを言っている。貴族に無礼を働いたのだから斬られて当然だ」
あかん、予想以上のおバカさんだ。自分が絶対に正しいとか思っている感じの。
「じゃぁ領主の俺に無礼を働いたお前たちを斬ってもいいんだよな? 領主館で領主の前で剣を抜いたんだもんな。覚悟はできてるだろうな?」
「帝国貴族のハリアー様の護衛が、なぜお前たちに従わねばならない」
これって、グレッグを帝国の属国みたいな感じに思ってるのか?
「お前と話してると頭が痛くなる。全員取り押さえろ」
俺が指示すると機会をうかがっていた鬼人たちが一斉に無力化した。こいつら何がしたかったんだ? それもすぐに判明する事となった。
捕らえた兵士たちは急遽俺が作った独房に放り込んだ。何をしたいかはっきりしないので一人ずつ尋問することにした。兵士たちは一貫して「早く解放しろ」だの「戦争をしたいのか」だの「帝国が黙ってない」だのと聞き飽きるような事しか言っていなかった。最後に尋問したハリアーで状況が変わった。
ハリアーとかいう男は帝国貴族なのは間違いないのだが、どうやら今回グレッグで問題を起こすために騎士爵を授けられたそうだ。兵士の一番威張ってた男はギャロップの街の領主男爵の三男だそうだ。
で今回の発端は、男爵が刀をえらく気に入ったそうでこの街から取り上げるために、この街で問題を起こさせて帝国と対立させるのが狙いだったとの事。グレッグ側の問題で戦争を起こすことができれば、その三男は後継者候補になれると言っていたようだ。あの兵士の言動もハリアーの態度もこれで説明がつくな。
これってどう考えても、バカな男爵の三男を利用してハリアーを殺させる、もしくは害させて大義名分をもってグレッグに攻めてくるって事だろ? 実力があっても頭が足りなければ帝国でもこう使われるってことか? でもそれならハリアーを騎士爵にする意味はあるのか? 馬鹿な三男に爵位なんて与えたら火を見るより明らかだもんな。
ってかこんなバカげた戦争の起こし方があるとはな。これならまだ、神託によってウンタラカンタラいってた聖国の方が分かりやすいな。
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