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第219話 ダンマススキルの拡張
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ディストピアの砦とヴローツマイン・グレッグ・ジャルジャンの砦が開通してから一ヶ月が過ぎた。まだディストピアの人間以外は使うことがないが、回数は少ないが各砦の兵士たちの練習にはなっているのではないだろうか?
一応細かい事も決まってきているが、実際に俺たち以外の人間が利用してみないと、そこら辺の欠点はわからないだろう。住民の方の協力でいくつかの問題点が発見された。
一番の問題は毒物の持ち込みだった。もし致死性の毒が持ち込まれた場合どうにもならないだろう。これの規制については当初方法が無いと考えられていたが、リンドが解決方法を出してくれた。
この世界でも毒は問題になっており発見の魔道具は開発されていないが、人体に害のある物を通さない結界の魔道具は開発されたようだ。そっちの方が難しくないか? と思わなくないがあるという事なので使う事は決定した。
そうなると次に問題が出てくるのが、毒物を調合できる人物の規制だ。そこは真実の目の拡張機能で特定のスキル持ちがわかるシステムを組み込んだ。
とはいえ錬金術師や薬師も自分で現物を見たいと思うので、スキル持ちに関しては完全許可制にして、もし毒物を作成したり持ち込んだ場合は、問答無用で奴隷落ちもしくは処刑にする決まりを作った。
二番目の問題として、商人や御者、登録された以外の人間や生物の持ち込みだ。いわゆる、奴隷などやましい事があって見えない位置に隠しての密入した場合の対処だ。
奴隷自体はきちんと申請すれば問題ないのだが、奴隷に命令をして悪さをする輩がいないとも限らないため頭を悩ませたが、これに関してはことが起こってから対処以外今の所方法が浮かんでいなかった。
人間以外の生物は馬車を引く馬以外は一切禁止という形にした。従魔はどうするかという話になったが、それは個別的に許可を出すかを決めることにした。
もちろん密入しようとしたものや、させようとしたものはその時点で奴隷か処刑という事にした。
最後に奴隷の首輪をどうするかという話が出たが、俺たちが全部を管理することは不可能だという結論になったので、ディストピアの住人のみを保護対象として、他の都市から来た人間が犯罪に巻き込まれても判明しない限りは、ノータッチで行くことになった。
こっちの住人に関しては全員登録してあり、ディストピアの住人という称号が付くようにしている。他の街でも、登録制にしている町ではそういった称号が付くのだが、手間がかかるのでやっていないようだ。だけど、登録している人が奴隷にされると元○○の住人となるので、簡単に見つけられることが判明した。
ただ、ディストピアの住人だけでなく、他の都市の人を無理やり奴隷にすれば、犯罪の称号が付くので出入り禁止になるのだけどな。
ディストピアの住人に協力してもらったが、よくここまで色々考えることができるものだ。ただその考えが何処から来たか聞くと、ちょっと笑えてしまった。住人への娯楽のために作っていた図書館にある、フィクション系やファンタジー系の本だという事だった。
この時ばかりは趣味部屋だけじゃなく、図書館にも本を置いてよかったと思っている。ちなみ図書館を作ったのはヴローツマインのダンジョンを攻略してからすぐだ。
ダンジョンマスターとしての格が上がったためか、この世界のものでも元の世界の物でもカスタム機能で言語の変更ができるようになったからだ。しかも俺の自動翻訳のスキルと同レベルの性能なので、違和感なく読めるようだ。
ダンマスが敵対ダンジョンを攻略してコアの制御を奪取した際、恩恵が予想以上に大きい気がするな。
制御を奪ったコアのランクで経験値が決まっているとしても、敵対というか俺以外のダンマスが作ったダンジョンを制圧するのは悪くなさそうだな。いろんなところにダンジョンがあるのは知っているので、正確な情報を集めて近くに行くことがあったら乗っ取っておこう。
ミリーからもたらされた情報で、王国で確認されているダンジョンの七割は、誰かによって一度は攻略されているとの事だ。コアは持ち帰れば高いが、冒険者ギルドを敵に回す行為なので誰もしないとの事だった。
俺も知らなかったけど、ダンジョン攻略とは最下層のBOSSを倒すことを指すようで、ギルドから依頼されるか、ギルドに登録されているダンジョンのコアを持ち帰った場合は、シングル以上の冒険者であっても、同業者のシングル以上の冒険者を差し向けられるらしい、知らなかった。
相手の能力もある程度は知られているので、相性のいい人間と過剰戦力と思われる人材が派遣されるんだろうな。俺も冒険者ギルドにシングル以上の戦力が送り込まれるのだろうか? フェンリルの際に来たシングルであれば、一ダースくらいなら倒せなくても撃退することは可能だろう。
問題はダブル以上の冒険者かな? まぁ今のところ冒険者ギルドに刺客を送り込まれることはしてないし……街の扉を壊したのってギルドは関係ないよな?
今更ながらに胃が痛くなる思いがした。不意に考えてしまったので、怖くなってしまった。スプリガンのメンバーを増やして各大国を監視するメンバーも増やそう。レベル二〇〇以上の者をマーキングしておこう。
この機能もヴローツマインのダンジョンを攻略して手に入れた機能の一つだ。特定の人物や魔物を個別に光点の色を変更できるようになった。ただ、複数に適応できないのがめんどくさい。例えばバリス教の司祭とか選択して表示しても、1つ1つ光点をつけて行かなくてはいけないのでめんどくさかった。
複数のタブレットを大きい液晶に映し出すことで対応している状況だ。新しく増えた際も対応がめんどくさいな。とりあえず遭遇しないように、外国へ行く際には密に連絡を入れてもらうようにしておこう。
さて、不毛な事を考えてもしょうがないだろう。そろそろ他の街からの商人などの受け入れもしていかないといけないからな。通行料は決まったので、これから大変になっていくだろう。
ディストピアで売り出す予定の物は、調味料や加工品、後はダンジョン産の繊維を使った生地に穀物あたりが中心になる予定だ。和紙は販売するつもりは今の所一切ない。後は塩や甘味のダンジョン産のハチミツ、やっと安定生産ができるようになった黒糖等だろうか?
鉱山ダンジョンから産出される金属は今の所全部がドワーフたちによって加工されている。なんか鉄鉱石がいつの間にか鋼の武器に変わってたり、ミスリル鉱石が屑鉄になってたりしてる。
きちんと金を払って買ってるから文句はないけど、その大量の不良在庫の武器どうすんだ? ドワーフって商売苦手なのか? 作ったら作りっぱなしなんだよな。これも個数限定で販売に出すか? 冒険者や護衛には売れるだろうな。
ディストピア側の砦に人を受け入れ始めて二ヶ月ほどすると、ヴローツマイン経由で聖国側の中立都市ミューズから、なんでうちには地下道が来ていないんだ! とクレームの外交特使が来た。
だってお前らの都市の隣って聖国じゃん、面倒事になるのはわかってるもん。まぁその内聖国をつぶすつもりなので。そろそろ地下道ひいておくか。
一応細かい事も決まってきているが、実際に俺たち以外の人間が利用してみないと、そこら辺の欠点はわからないだろう。住民の方の協力でいくつかの問題点が発見された。
一番の問題は毒物の持ち込みだった。もし致死性の毒が持ち込まれた場合どうにもならないだろう。これの規制については当初方法が無いと考えられていたが、リンドが解決方法を出してくれた。
この世界でも毒は問題になっており発見の魔道具は開発されていないが、人体に害のある物を通さない結界の魔道具は開発されたようだ。そっちの方が難しくないか? と思わなくないがあるという事なので使う事は決定した。
そうなると次に問題が出てくるのが、毒物を調合できる人物の規制だ。そこは真実の目の拡張機能で特定のスキル持ちがわかるシステムを組み込んだ。
とはいえ錬金術師や薬師も自分で現物を見たいと思うので、スキル持ちに関しては完全許可制にして、もし毒物を作成したり持ち込んだ場合は、問答無用で奴隷落ちもしくは処刑にする決まりを作った。
二番目の問題として、商人や御者、登録された以外の人間や生物の持ち込みだ。いわゆる、奴隷などやましい事があって見えない位置に隠しての密入した場合の対処だ。
奴隷自体はきちんと申請すれば問題ないのだが、奴隷に命令をして悪さをする輩がいないとも限らないため頭を悩ませたが、これに関してはことが起こってから対処以外今の所方法が浮かんでいなかった。
人間以外の生物は馬車を引く馬以外は一切禁止という形にした。従魔はどうするかという話になったが、それは個別的に許可を出すかを決めることにした。
もちろん密入しようとしたものや、させようとしたものはその時点で奴隷か処刑という事にした。
最後に奴隷の首輪をどうするかという話が出たが、俺たちが全部を管理することは不可能だという結論になったので、ディストピアの住人のみを保護対象として、他の都市から来た人間が犯罪に巻き込まれても判明しない限りは、ノータッチで行くことになった。
こっちの住人に関しては全員登録してあり、ディストピアの住人という称号が付くようにしている。他の街でも、登録制にしている町ではそういった称号が付くのだが、手間がかかるのでやっていないようだ。だけど、登録している人が奴隷にされると元○○の住人となるので、簡単に見つけられることが判明した。
ただ、ディストピアの住人だけでなく、他の都市の人を無理やり奴隷にすれば、犯罪の称号が付くので出入り禁止になるのだけどな。
ディストピアの住人に協力してもらったが、よくここまで色々考えることができるものだ。ただその考えが何処から来たか聞くと、ちょっと笑えてしまった。住人への娯楽のために作っていた図書館にある、フィクション系やファンタジー系の本だという事だった。
この時ばかりは趣味部屋だけじゃなく、図書館にも本を置いてよかったと思っている。ちなみ図書館を作ったのはヴローツマインのダンジョンを攻略してからすぐだ。
ダンジョンマスターとしての格が上がったためか、この世界のものでも元の世界の物でもカスタム機能で言語の変更ができるようになったからだ。しかも俺の自動翻訳のスキルと同レベルの性能なので、違和感なく読めるようだ。
ダンマスが敵対ダンジョンを攻略してコアの制御を奪取した際、恩恵が予想以上に大きい気がするな。
制御を奪ったコアのランクで経験値が決まっているとしても、敵対というか俺以外のダンマスが作ったダンジョンを制圧するのは悪くなさそうだな。いろんなところにダンジョンがあるのは知っているので、正確な情報を集めて近くに行くことがあったら乗っ取っておこう。
ミリーからもたらされた情報で、王国で確認されているダンジョンの七割は、誰かによって一度は攻略されているとの事だ。コアは持ち帰れば高いが、冒険者ギルドを敵に回す行為なので誰もしないとの事だった。
俺も知らなかったけど、ダンジョン攻略とは最下層のBOSSを倒すことを指すようで、ギルドから依頼されるか、ギルドに登録されているダンジョンのコアを持ち帰った場合は、シングル以上の冒険者であっても、同業者のシングル以上の冒険者を差し向けられるらしい、知らなかった。
相手の能力もある程度は知られているので、相性のいい人間と過剰戦力と思われる人材が派遣されるんだろうな。俺も冒険者ギルドにシングル以上の戦力が送り込まれるのだろうか? フェンリルの際に来たシングルであれば、一ダースくらいなら倒せなくても撃退することは可能だろう。
問題はダブル以上の冒険者かな? まぁ今のところ冒険者ギルドに刺客を送り込まれることはしてないし……街の扉を壊したのってギルドは関係ないよな?
今更ながらに胃が痛くなる思いがした。不意に考えてしまったので、怖くなってしまった。スプリガンのメンバーを増やして各大国を監視するメンバーも増やそう。レベル二〇〇以上の者をマーキングしておこう。
この機能もヴローツマインのダンジョンを攻略して手に入れた機能の一つだ。特定の人物や魔物を個別に光点の色を変更できるようになった。ただ、複数に適応できないのがめんどくさい。例えばバリス教の司祭とか選択して表示しても、1つ1つ光点をつけて行かなくてはいけないのでめんどくさかった。
複数のタブレットを大きい液晶に映し出すことで対応している状況だ。新しく増えた際も対応がめんどくさいな。とりあえず遭遇しないように、外国へ行く際には密に連絡を入れてもらうようにしておこう。
さて、不毛な事を考えてもしょうがないだろう。そろそろ他の街からの商人などの受け入れもしていかないといけないからな。通行料は決まったので、これから大変になっていくだろう。
ディストピアで売り出す予定の物は、調味料や加工品、後はダンジョン産の繊維を使った生地に穀物あたりが中心になる予定だ。和紙は販売するつもりは今の所一切ない。後は塩や甘味のダンジョン産のハチミツ、やっと安定生産ができるようになった黒糖等だろうか?
鉱山ダンジョンから産出される金属は今の所全部がドワーフたちによって加工されている。なんか鉄鉱石がいつの間にか鋼の武器に変わってたり、ミスリル鉱石が屑鉄になってたりしてる。
きちんと金を払って買ってるから文句はないけど、その大量の不良在庫の武器どうすんだ? ドワーフって商売苦手なのか? 作ったら作りっぱなしなんだよな。これも個数限定で販売に出すか? 冒険者や護衛には売れるだろうな。
ディストピア側の砦に人を受け入れ始めて二ヶ月ほどすると、ヴローツマイン経由で聖国側の中立都市ミューズから、なんでうちには地下道が来ていないんだ! とクレームの外交特使が来た。
だってお前らの都市の隣って聖国じゃん、面倒事になるのはわかってるもん。まぁその内聖国をつぶすつもりなので。そろそろ地下道ひいておくか。
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