210 / 2,518
第210話 スライムの奇跡
しおりを挟む
ダンジョン六日目。
七十八階。後二十二階か。ブロンズゴーレムなのでまだいいが、この後のゴーレムによっては苦戦必至だな。
「さて今日も頑張っていこう。無理に進むつもりもないから、少しでも体に異変や疲れを感じたら報告するように」
宣言と共に七十九階へ向かって進んでいく。武装ブロンズゴーレムと武装ドールが増えてきて一戦一戦の時間が伸びてきている。ただそこまで苦戦している印象は受けない。普通のパーティーならここまでハイペースで進んでこれていないだろう。
実際Sランク冒険者相当の実力があるリンドが率いた五十人規模のパーティーが往復一ヶ月、片道二週間で七十三階までしか到達出来なかったのだ。それを考えれば相当なハイペースだろう。
ってかSランク冒険者を含んだパーティーが七十三階までしかいけなかったのに、いちいち俺が踏破する必要あったのだろうか? 収納の腕輪があったとしても、生半可な戦力じゃどうにもならないはずなのにな。ゴーレムが相手なのだ、武器の消耗も激しく手入れもダンジョンでは難しいのに。
チビ神曰く何かあるみたいだから踏破する気になったけどな。本当に何があるんだろうな? ダンジョンが手にはいるとかいうあほな落ちじゃないよな?
一回一回の戦闘は時間が伸びてきているが、大きいケガもなく進んでいる。何より挟撃によるダメージの効率化が起こっているため、特にドールの撃破が楽になり、統率されてると思わしきゴーレムたちの能力が元に戻るので、さらに楽に倒せるようになっている。だけどタフすぎるので時間がかかっているのだ。
八十階のBOSS部屋に到着する。鈍い金色のゴーレムが五体と同じ色のドールが五体。おそらくゴールドゴーレムではなく、オリハルコンゴーレムだろう。
オリハルコンは製錬する前もした後も金キラに光るのではなく、鈍い光だけど綺麗な色合いの金属なのだ。オリハルコンはミスリルの上位金属として位置づけられているが、実はそうではない。
ミスリルは製錬すると魔法伝導率の高い素材にはなるが、そこまで高い耐久性があるわけではない。それに対してオリハルコンは、魔法伝導率はほぼ無くなり高い耐久性があるのだ。オリハルコンは魔払いの効果があるのだ、だから対魔防具に向いた金属となる。
素材に合わせた耐久度ではないだろうが、ミスリルゴーレムよりは明らかにタフだという事は火を見るより明らかだ。七十階のBOSSより下の階のBOSSなのだ、間違いなく強いのはわかっている。そのうえドールまで出てきている、弱いはずがない。
「さあ、おそらくオリハルコンゴーレムとドールだ。ミスリルより強くなってるのは間違いない、でも数はたった十匹だ。こちらの方が圧倒的に多いぞ!」
「レイリーさん以外のタンクがオリハルコンゴーレムのターゲットを、残りのメンバーで先にドールを倒します。従魔たちはゴーレムに挑みたければ自由にどうぞ!」
ピーチがそういうと、今まで暇をしていたスライムたちが、クロとギンからポンポンと飛び跳ねて降りてくる。体の左右からちょっと突起が出てきてその突起を交互に前に突き出しているように見える。
かわすような仕草をしてまた交互に突き出す。何やらシャドーボクシングに見えなくもないな。見てて微笑ましいな。
スライムたちってこのダンジョンに来てまともに戦闘に参加してないよな、無機物vs粘液生物ってどうなんだろうな。どっちが勝っても悲惨な結末な気がする。スライムがペシャンコに潰されるか、ゴーレムがスライムにまとわりつかれて、何もできないのどっちかじゃねえか?
「今回もドールは一匹もらうぞ! 手出しはしないでくれよ、今回は大薙刀じゃなくて棒術を使った戦闘だから久しぶりなんだ。槍と並行して特訓してた時期あったけど、最近使ってなかったからさび落とししたい」
以前製作していた二m半程の八角の金属の棒があるのだ。重さとバランスの兼ね合いで中がハチの巣状になっている。中抜きにしてあるのでそれなりに頑丈であるが、その上にアダマンコーティングを少し厚めにしてある逸品だ。
刃を気にせずに叩きつけたり薙いだり突いたりできるのだ。どの程度変わるかわからないが、頑丈な武器で武術スキルとステータスを使っての全力攻撃だ。ストレス発散に向いている。何がそんなにストレスだって? 決まってるじゃん! 女の子が多くていろいろたまるんだよ! わかってるだろが!
自分で選んで付いてきてもらう事をお願いしたのに、それが色々とためる結果になってしまっている。うっぷんを晴らすべくオリハルコンドールに突っ込んでいき、攻撃の重さをあげる土魔法の付与を行いピンポン玉のように弾き飛ばして角に追い込む。
昨日は薙刀だったので払いや切り上げ切り下げが中心の連撃だったが、今回はそれに加えて突きもしやすくなった。力任せの連撃はすがすがしい程に俺のストレスの発散していく。自業自得とわかっていても、発散しないと過ちを犯してしまう危険があるのだ! ドールよ生贄になってくれ!
薙ぎ払い、突き、切り上げ、切り下げ、棒の中心付近をもって両端を高速で回し気の向くままに連撃を加えていく。映画のマト〇ックスで見たような鉄パイプの振り回しだ。俺の周りの音は空気を切り裂く異常な音に支配されている。
ブオンとかビュンとかではなく、空気を力尽くで引き裂くような音だ。そこにドールを叩く音が加わるので、ただただうるさいだけだ。でも体の中から少しずつモヤモヤが抜けていく気がする。
自分の部屋があるから隠れていたせばいいのだが、それをやると鼻のいい娘にばれて何か言われるのではないかという恐怖感? といえばいいのだろうか? いけない事をしている気分になってしまう。10代後半の俺には不健康な状態だな。
勢いでドールをたたき壊した。ふースッキリスッキ……リィィ!? 後ろを振り向くとゴーレムが、スライムまみれになってもがいていた。
攻撃しようにも自分の体に張り付いてるため力をこめにくいし、仲間のゴーレムを叩くわけにはいかないのでマゴマゴしている感じだ。こういうの見るとゴーレムって出来の悪いAIみたいな動きだな。何かに利用できそうな気もするけど今気にすることじゃないか。
それにしてもオリハルコンか、ドロップうめえな。DPで生み出せるといっても、加工できる人がそれなりにいて、需要が高いためアダマンタイトとは値段が違うんだよな。ここで少し狩ってくのも悪くないかもな。
ディストピアの老ドワーフ共へのプレゼントにもなるだろう。俺の作った鉱山ダンジョンにはまだミスリルすら手に入るところがないからな、貴重なんだよ。掘った鉱石からの製錬だとどうしても加工する人で品質にばらつきがある上に、元の世界の金ほどではないけど含有率が低いんだよな。
値段を考えれば、それなりの実力者を揃えればもぐれない事もないって思うけど、補強を考えると難しいか。四十階あたりで掘ってもミスリルやオリハルコンの鉱石がそれなりに出るから、リスクを冒してまでここまでくる必要ないか。
何かスライムたちがゴーレムを倒したな。どうやって攻撃したんだか気になるところだけどな。気にしたら負けな気がするから放置!
二十五分程でこの階のBOSSが倒せた。このまま進んでいこう。
七十八階。後二十二階か。ブロンズゴーレムなのでまだいいが、この後のゴーレムによっては苦戦必至だな。
「さて今日も頑張っていこう。無理に進むつもりもないから、少しでも体に異変や疲れを感じたら報告するように」
宣言と共に七十九階へ向かって進んでいく。武装ブロンズゴーレムと武装ドールが増えてきて一戦一戦の時間が伸びてきている。ただそこまで苦戦している印象は受けない。普通のパーティーならここまでハイペースで進んでこれていないだろう。
実際Sランク冒険者相当の実力があるリンドが率いた五十人規模のパーティーが往復一ヶ月、片道二週間で七十三階までしか到達出来なかったのだ。それを考えれば相当なハイペースだろう。
ってかSランク冒険者を含んだパーティーが七十三階までしかいけなかったのに、いちいち俺が踏破する必要あったのだろうか? 収納の腕輪があったとしても、生半可な戦力じゃどうにもならないはずなのにな。ゴーレムが相手なのだ、武器の消耗も激しく手入れもダンジョンでは難しいのに。
チビ神曰く何かあるみたいだから踏破する気になったけどな。本当に何があるんだろうな? ダンジョンが手にはいるとかいうあほな落ちじゃないよな?
一回一回の戦闘は時間が伸びてきているが、大きいケガもなく進んでいる。何より挟撃によるダメージの効率化が起こっているため、特にドールの撃破が楽になり、統率されてると思わしきゴーレムたちの能力が元に戻るので、さらに楽に倒せるようになっている。だけどタフすぎるので時間がかかっているのだ。
八十階のBOSS部屋に到着する。鈍い金色のゴーレムが五体と同じ色のドールが五体。おそらくゴールドゴーレムではなく、オリハルコンゴーレムだろう。
オリハルコンは製錬する前もした後も金キラに光るのではなく、鈍い光だけど綺麗な色合いの金属なのだ。オリハルコンはミスリルの上位金属として位置づけられているが、実はそうではない。
ミスリルは製錬すると魔法伝導率の高い素材にはなるが、そこまで高い耐久性があるわけではない。それに対してオリハルコンは、魔法伝導率はほぼ無くなり高い耐久性があるのだ。オリハルコンは魔払いの効果があるのだ、だから対魔防具に向いた金属となる。
素材に合わせた耐久度ではないだろうが、ミスリルゴーレムよりは明らかにタフだという事は火を見るより明らかだ。七十階のBOSSより下の階のBOSSなのだ、間違いなく強いのはわかっている。そのうえドールまで出てきている、弱いはずがない。
「さあ、おそらくオリハルコンゴーレムとドールだ。ミスリルより強くなってるのは間違いない、でも数はたった十匹だ。こちらの方が圧倒的に多いぞ!」
「レイリーさん以外のタンクがオリハルコンゴーレムのターゲットを、残りのメンバーで先にドールを倒します。従魔たちはゴーレムに挑みたければ自由にどうぞ!」
ピーチがそういうと、今まで暇をしていたスライムたちが、クロとギンからポンポンと飛び跳ねて降りてくる。体の左右からちょっと突起が出てきてその突起を交互に前に突き出しているように見える。
かわすような仕草をしてまた交互に突き出す。何やらシャドーボクシングに見えなくもないな。見てて微笑ましいな。
スライムたちってこのダンジョンに来てまともに戦闘に参加してないよな、無機物vs粘液生物ってどうなんだろうな。どっちが勝っても悲惨な結末な気がする。スライムがペシャンコに潰されるか、ゴーレムがスライムにまとわりつかれて、何もできないのどっちかじゃねえか?
「今回もドールは一匹もらうぞ! 手出しはしないでくれよ、今回は大薙刀じゃなくて棒術を使った戦闘だから久しぶりなんだ。槍と並行して特訓してた時期あったけど、最近使ってなかったからさび落とししたい」
以前製作していた二m半程の八角の金属の棒があるのだ。重さとバランスの兼ね合いで中がハチの巣状になっている。中抜きにしてあるのでそれなりに頑丈であるが、その上にアダマンコーティングを少し厚めにしてある逸品だ。
刃を気にせずに叩きつけたり薙いだり突いたりできるのだ。どの程度変わるかわからないが、頑丈な武器で武術スキルとステータスを使っての全力攻撃だ。ストレス発散に向いている。何がそんなにストレスだって? 決まってるじゃん! 女の子が多くていろいろたまるんだよ! わかってるだろが!
自分で選んで付いてきてもらう事をお願いしたのに、それが色々とためる結果になってしまっている。うっぷんを晴らすべくオリハルコンドールに突っ込んでいき、攻撃の重さをあげる土魔法の付与を行いピンポン玉のように弾き飛ばして角に追い込む。
昨日は薙刀だったので払いや切り上げ切り下げが中心の連撃だったが、今回はそれに加えて突きもしやすくなった。力任せの連撃はすがすがしい程に俺のストレスの発散していく。自業自得とわかっていても、発散しないと過ちを犯してしまう危険があるのだ! ドールよ生贄になってくれ!
薙ぎ払い、突き、切り上げ、切り下げ、棒の中心付近をもって両端を高速で回し気の向くままに連撃を加えていく。映画のマト〇ックスで見たような鉄パイプの振り回しだ。俺の周りの音は空気を切り裂く異常な音に支配されている。
ブオンとかビュンとかではなく、空気を力尽くで引き裂くような音だ。そこにドールを叩く音が加わるので、ただただうるさいだけだ。でも体の中から少しずつモヤモヤが抜けていく気がする。
自分の部屋があるから隠れていたせばいいのだが、それをやると鼻のいい娘にばれて何か言われるのではないかという恐怖感? といえばいいのだろうか? いけない事をしている気分になってしまう。10代後半の俺には不健康な状態だな。
勢いでドールをたたき壊した。ふースッキリスッキ……リィィ!? 後ろを振り向くとゴーレムが、スライムまみれになってもがいていた。
攻撃しようにも自分の体に張り付いてるため力をこめにくいし、仲間のゴーレムを叩くわけにはいかないのでマゴマゴしている感じだ。こういうの見るとゴーレムって出来の悪いAIみたいな動きだな。何かに利用できそうな気もするけど今気にすることじゃないか。
それにしてもオリハルコンか、ドロップうめえな。DPで生み出せるといっても、加工できる人がそれなりにいて、需要が高いためアダマンタイトとは値段が違うんだよな。ここで少し狩ってくのも悪くないかもな。
ディストピアの老ドワーフ共へのプレゼントにもなるだろう。俺の作った鉱山ダンジョンにはまだミスリルすら手に入るところがないからな、貴重なんだよ。掘った鉱石からの製錬だとどうしても加工する人で品質にばらつきがある上に、元の世界の金ほどではないけど含有率が低いんだよな。
値段を考えれば、それなりの実力者を揃えればもぐれない事もないって思うけど、補強を考えると難しいか。四十階あたりで掘ってもミスリルやオリハルコンの鉱石がそれなりに出るから、リスクを冒してまでここまでくる必要ないか。
何かスライムたちがゴーレムを倒したな。どうやって攻撃したんだか気になるところだけどな。気にしたら負けな気がするから放置!
二十五分程でこの階のBOSSが倒せた。このまま進んでいこう。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる