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第186話 魚人達の今後
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移住も決まったしやることやって、さっさとディストピアに帰ろう。
魚人の村にいた人数は、三七〇人程だ。島のサイズを考えればもう少し住んでてもおかしくない気がするが、厳しい環境での子育ては大変なのだろう。
これからは安心して生活できる場所を提供し栄えてもらおう。といっても住み慣れた場所をこんなに簡単に離れられるものだろうか? 俺のようにチビ神に強制的に引き離されたわけでもないのに、離れられるのかねえ?
娘たちを連れて村に行ってもらったが、持ち出す荷物は思いのほか少なかったため、時間もかからずに出発準備が整った。移動は遅くなるが全員をいっぺんに運ぶためにメガヨットに召喚した船を曳航させる。
泳ぎの苦手な子供たち、十五歳以下くらいの子たちは陸路で移動させることになり、人数にして約八十人程、集団としてこの数は多いのか? 少ないのか? 普通なのか?
よくわからないが赤ちゃんのために十人の母が付き添いで同乗する形で地下通路を進んでいくことになった。人数が増え移動が遅くなった馬車だが、ウォーホースの馬力は問題なく一〇〇人以上の人間とその馬車を引っ張っていた。
海岸で別れた大人組と子供組は二日後のディストピアで合流した。
魚人たちの住む家は、ディストピアへの移動中に作成した。場所は湖に作った孤島の上だ。どこに作ろうか悩んだが、バリスの糞共のせいでさすがに街の中は、心へのダメージがでかいと判断したための対応だ。
同乗している母魚人に村での生活を聞いて、いいのではないかと思われる形態の家を準備した。集団生活をするために有効な家、寮みたいな形態の家にしてある。小島に一棟に四階建ての八十人程が住める結構大きなサイズの家を、六棟程建てている。真ん中に食堂兼集会場所にできるような建物もたてている。
魚人たちの生活は、泳ぎの得意な大人達は海に出て魚を捕りに行っていたようだ。十六歳以上の泳げるようになった子供たちは、一部の大人たちと大陸の海岸まで行き、人のいない場所を選んで動物の狩りや山菜や野菜をつんでいるようだ。
島に残っている魚人や体を動かせる子供たちが島で畑を耕して、とってきた野菜などの種を植えていたようだ。そんな生活なんだな、ディストピアでも似たような生活をしてもらおう。
島から製塩所まで約一キロメートル程の距離なので来るのは大変ではないだろう。畑に行くメンバーも出てくるだろうが、街の周りを囲んだ溝の中を進んで移動すれば、地上を移動するよりは早くつけるだろう。
後は、近くに海底ダンジョン(魚人専用)の海産物を生産するダンジョンを作っている。買取りや陸の物との交換などをして生計を立てれるようにしてある。だが我流の戦闘しかできないので、武器にあった戦闘方法を学んでもらう予定だ。
前衛用に片手の短槍と水の中でも、ある程度使いやすい粗い網目の盾を作成している。他にも中衛用にトライデントのような攻撃範囲の広くなる両手槍を使うタイプの武器も準備している。後衛には水中用のボウガンを準備している。
魚人は人種なので鬼人の人たちとは違い、種族的に魔法特性が高いのが水なだけであり、宝珠を使えば問題なく魔法を覚えられるのだ。なのでヒーラーも魔法アタッカーも準備してパーティーを組んでもらう事にした。
しばらく戦闘訓練した後にダンジョンへもぐってもらうことにしよう。地上での戦闘とは違うので前衛が多めになっているようだ。全方向からの攻撃があるわけだからそれは当たり前か。中衛の両手槍とボウガン使い以外は全員が網目の盾を選択していた。
多少機動力が削がれても防御を固くすることを選んでいるようだ。防具はドワーフに相談した所、防水加工した革鎧に水性魔物の鱗を縫い付けるスケイルメイルをすすめられたので、ダンジョンの上層で装備に使える鱗が入手できるようにしておいた。
もちろんダンジョンは、肉や鉱石、植物ダンジョンと同じで五十階層のダンジョンで三十階までは、自分の実力に合わせて選べるようにしてある。
しばらくすれば、魚人たちもディストピアに慣れるだろう、それまではのんびり待って生活できるように支援していこう。一通りの準備もできたので後は魚人の人たちの流れに任せよう。
ディストピアに戻ってきたらきたですること? 考えることがあった。
「ご主人様、あのキッチンってこのまま広めるんですか?」
アリスからふとそんな質問をされた。最初は意味が分からなかったがしばらくして理解した。この街の大半のキッチンが魔導キッチンなのだ。アリスはこれから移住してくる人に対して、このまま魔導キッチンを多く取り付けていくのかという問いかけだった。
たしかにこのままではまずい気がする。いずれ普及させるにしても、初めから準備してある状態は良くないよな。樹海の木は切っても一ヵ月もすれば、またにょきにょきはえて、一年後には元に戻るのだ。薪には困らないので十分以上に確保できるようにすれば問題ないだろう。
もう設置してある家に住んでいる者たちには、後でその分の値段を請求するか取り外して薪を使えるタイプにするか検討しよう。ここらへんは全部、グリエルとガリアに任せよう。
そだ、戦闘訓練の他にも魔法の修行もできるようにしておかないとな。相性のいいアクアに頼んでおくか。
魚人の村にいた人数は、三七〇人程だ。島のサイズを考えればもう少し住んでてもおかしくない気がするが、厳しい環境での子育ては大変なのだろう。
これからは安心して生活できる場所を提供し栄えてもらおう。といっても住み慣れた場所をこんなに簡単に離れられるものだろうか? 俺のようにチビ神に強制的に引き離されたわけでもないのに、離れられるのかねえ?
娘たちを連れて村に行ってもらったが、持ち出す荷物は思いのほか少なかったため、時間もかからずに出発準備が整った。移動は遅くなるが全員をいっぺんに運ぶためにメガヨットに召喚した船を曳航させる。
泳ぎの苦手な子供たち、十五歳以下くらいの子たちは陸路で移動させることになり、人数にして約八十人程、集団としてこの数は多いのか? 少ないのか? 普通なのか?
よくわからないが赤ちゃんのために十人の母が付き添いで同乗する形で地下通路を進んでいくことになった。人数が増え移動が遅くなった馬車だが、ウォーホースの馬力は問題なく一〇〇人以上の人間とその馬車を引っ張っていた。
海岸で別れた大人組と子供組は二日後のディストピアで合流した。
魚人たちの住む家は、ディストピアへの移動中に作成した。場所は湖に作った孤島の上だ。どこに作ろうか悩んだが、バリスの糞共のせいでさすがに街の中は、心へのダメージがでかいと判断したための対応だ。
同乗している母魚人に村での生活を聞いて、いいのではないかと思われる形態の家を準備した。集団生活をするために有効な家、寮みたいな形態の家にしてある。小島に一棟に四階建ての八十人程が住める結構大きなサイズの家を、六棟程建てている。真ん中に食堂兼集会場所にできるような建物もたてている。
魚人たちの生活は、泳ぎの得意な大人達は海に出て魚を捕りに行っていたようだ。十六歳以上の泳げるようになった子供たちは、一部の大人たちと大陸の海岸まで行き、人のいない場所を選んで動物の狩りや山菜や野菜をつんでいるようだ。
島に残っている魚人や体を動かせる子供たちが島で畑を耕して、とってきた野菜などの種を植えていたようだ。そんな生活なんだな、ディストピアでも似たような生活をしてもらおう。
島から製塩所まで約一キロメートル程の距離なので来るのは大変ではないだろう。畑に行くメンバーも出てくるだろうが、街の周りを囲んだ溝の中を進んで移動すれば、地上を移動するよりは早くつけるだろう。
後は、近くに海底ダンジョン(魚人専用)の海産物を生産するダンジョンを作っている。買取りや陸の物との交換などをして生計を立てれるようにしてある。だが我流の戦闘しかできないので、武器にあった戦闘方法を学んでもらう予定だ。
前衛用に片手の短槍と水の中でも、ある程度使いやすい粗い網目の盾を作成している。他にも中衛用にトライデントのような攻撃範囲の広くなる両手槍を使うタイプの武器も準備している。後衛には水中用のボウガンを準備している。
魚人は人種なので鬼人の人たちとは違い、種族的に魔法特性が高いのが水なだけであり、宝珠を使えば問題なく魔法を覚えられるのだ。なのでヒーラーも魔法アタッカーも準備してパーティーを組んでもらう事にした。
しばらく戦闘訓練した後にダンジョンへもぐってもらうことにしよう。地上での戦闘とは違うので前衛が多めになっているようだ。全方向からの攻撃があるわけだからそれは当たり前か。中衛の両手槍とボウガン使い以外は全員が網目の盾を選択していた。
多少機動力が削がれても防御を固くすることを選んでいるようだ。防具はドワーフに相談した所、防水加工した革鎧に水性魔物の鱗を縫い付けるスケイルメイルをすすめられたので、ダンジョンの上層で装備に使える鱗が入手できるようにしておいた。
もちろんダンジョンは、肉や鉱石、植物ダンジョンと同じで五十階層のダンジョンで三十階までは、自分の実力に合わせて選べるようにしてある。
しばらくすれば、魚人たちもディストピアに慣れるだろう、それまではのんびり待って生活できるように支援していこう。一通りの準備もできたので後は魚人の人たちの流れに任せよう。
ディストピアに戻ってきたらきたですること? 考えることがあった。
「ご主人様、あのキッチンってこのまま広めるんですか?」
アリスからふとそんな質問をされた。最初は意味が分からなかったがしばらくして理解した。この街の大半のキッチンが魔導キッチンなのだ。アリスはこれから移住してくる人に対して、このまま魔導キッチンを多く取り付けていくのかという問いかけだった。
たしかにこのままではまずい気がする。いずれ普及させるにしても、初めから準備してある状態は良くないよな。樹海の木は切っても一ヵ月もすれば、またにょきにょきはえて、一年後には元に戻るのだ。薪には困らないので十分以上に確保できるようにすれば問題ないだろう。
もう設置してある家に住んでいる者たちには、後でその分の値段を請求するか取り外して薪を使えるタイプにするか検討しよう。ここらへんは全部、グリエルとガリアに任せよう。
そだ、戦闘訓練の他にも魔法の修行もできるようにしておかないとな。相性のいいアクアに頼んでおくか。
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