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第131話 樹海隣接都市ジャルジャン
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眠い……非常に眠い。気持ちよく寝ていたら、シェリルとイリアに起こされた。チャイムとかで起きなかったら、無理やりに起こしてくれとは言ったが、この起こし方はちょっときつい。小柄とはいえ幼女二人がお腹の上にダイブしてくれば、さすがにきついよね。
でもお腹の上に乗っている二人を見ると、とってもいい笑顔で俺の事を見てくるんだ。可愛いからついつい許してしまう。二人の頭を撫でながら起こしてもらった礼を言う。妹がいたらこんな感じなのかな? とか考えながら二人に引っ張られて食堂へ向かう。
さすがに起きる時間が遅すぎた為、他の娘たちは食事を始めていた。同行しない娘たちは今日も街の事を、色々しなくてはならないので食事を始めたようだ。無理せず休憩をしながらゆっくり進めるように話す。
しばらくここでの食事はできなくなるが、ミドリに付いてきてもらえるから問題ないだろう。娘たちもいるし食事に関しては安泰だ。朝食も終わったので、昨日約束しておいたブラウニーを召喚することにした。四人を召喚する。
シルキーたちは成人女性を縮小した感じだが、ブラウニーたちは四頭身の人形みたいな感じである。可愛らしいフォルムであるが、召喚された瞬間にシルキーたちを見つけて敬礼をしていた。体育会系なのか? でもシルキーたちを見てかなり喜んでいる様子だ。
いくつか会話をしてからスカーレットに付いて行った。ブラウニーたちの指導は、スカーレットに任せれば問題ないだろう。
食事も終わり、同行するメンバーと一緒に馬車に乗り込み、ミドリにはキッチン馬車に乗り込んでもらう。おっといけねえ、まだ街までの地下道を作ってなかったな。前回の奴は全部潰してしまったから、新しく作らないといけない。
出口を街の中に作るのは、家をゲットしてからだな。樹海側から馬車で向かうのはおかしいから、王国側から来たように装うのが一番だな。街の下を通る様にして街から見えない位置まで引っ張ればいいかな?よっし完成。
出口は到着してからつければいいだろう、出たら街の下までの地下道を潰しておけばいいかな。
地下を走るだけなので特に何か起ることもなく出口まで到着するが、ここって結構交通量が多いな。樹海産の素材アイテムや薬草なんかを買いに来てるのか? もう少し離れた位置で野営している風に装うか。
娘たちに事情を説明し先に出口から出て野営というか昼休憩の準備をしてもらう。しばらく休んだ後に、街道に合流して向かえば怪しさを軽減できるかな? すこし昼を過ぎているのでついでに食事にする。
さすがシルキーというべきか、キッチン馬車というべきか家で食べる昼食と遜色のない食事が出てきた。
食事も終わり街に向かうために、偽装で設営したテントを片付けて街へと向かう。途中で変な目で見られることがあったが、完全に無視して進んで行く事にする。キッチン馬車は作りもよくそれをひいているのが魔物であるためそういった目で見られていたようだ。
街に着いたが、門の前に大分列ができていた。しばらく待たなきゃいけないな。街の中に入った後は、宿でも探して、ってそうするとミドリの食事が食べられねえな。借りれる家か、家を早々に買う必要が出てきたな。
一緒に連れてきていたニコとハクを撫でまわしながら色々考えていると、
「ご主人様、順番がまわってきました。対応お願いします」
今御者をしているキリエから声がかかった。
「君がこの馬車の責任者か?」
「そうです。これがギルドカードになります。娘たちのカードも確認いたしますか?」
「一応全員分のカードを確認させてもらう。後ろの馬車はなんだ?」
「移動式キッチン馬車とでもいえばいいでしょうか? 中確認しますか?」
こいつ何言ってんだ? と言わんばかりの表情をして門番がキッチン馬車に確認しに行く。中を見た時の門番たちの顔は、なんというか、アホ面だった。ほら、口開いてるから閉じた方がいいよ。
問題もなく街に入るための通行料を払い、中へと進んでいく。
門番から聞いた商人ギルドの場所へと進んでいく。かなり広い街で、色々な人がいるようだ。豪華な馬車もあり、絶対に近付きたくないと思うような人間、貴族が乗っていた。お付きのやつらがどういう意図でこっちを見てるか知らんが、娘たちが穢れるから見るんじゃねえ!
しばらく進んでいくと教えてもらった商人ギルドが見える。かなり大きな建物だ。取引が盛んなのか馬車を止めるスペースも広く取られていた。馬車をとめシュリを連れて中に入り、馬車は残りのメンバーに任せる事にした。
ギルドの中に入るとメイドの格好が珍しいわけではないだろうが、シュリの戦闘メイド服と腕に着けている小手等を見てざわざわしている。見える位置に武器は無いが、俺の護衛のために付き添っていることは明白だろう。
連れてきているからそれなりの実力者と思うだろう。それが美しい女性であるため、ざわざわしているのだ。普通護衛と言えば男であることが多いのだ。特にここは治安はそれなりによくても、樹海に近い街なのだから戦闘力が重視される傾向が高い。
それなのに女性を連れている俺は、興味の対象になってしまったようだ。
「すまないが、それなりに広めの家を買いたいのだが紹介していただけますか?」
受付の男性職員が俺を値踏みするような目で見てくる。
「ええ、紹介することは可能ですが、いくらほどの家を探されていますか? 大きいものになれば高くなりますが、その……大丈夫でしょうか?」
「お金も持ってきているし、足りなければそこそこの素材も持ってきているから問題ないと思う。だから、紹介できる家を値段と一緒に教えてほしい」
「わかりました。街のどのへんがいいとか希望はありますでしょうか?」
職員に色々聞かれたため、希望をいくつか伝えていく。しばらくしてから職員が四枚の紙を差し出してきた。
「お客様の希望に添える家はこの辺でしょうか、いかがですか?」
四つの家の資料を眺める。この職員俺を馬鹿にしているのだろうか? シュリの服装を見れば、俺がそれなりにお金持っていることがわかるだろうに、俺の希望している家のサイズや建物の質が、一ランク下の物を紹介してきているように思える。
「なぁ、参考までにこの家を紹介した理由を聞いていいか? お金がなさそうだからこの家って事か?」
「そうですね、失礼ながらそこまでお金を持っているようには見えませんが、あなたの紹介してほしい家だと想像している四倍程の値段がかかると思います」
「金があれば紹介してくれるってことか? シュリ、ちょっとあれ出してもらっていいか?」
俺の指示を聞いてシュリが収納の腕輪から一つの箱を取り出す。その箱を受け取り、職員の前で開いて見せる。
「え? 白金貨? それもこモゴッ……何するんですか!?」
「何するんですかじゃねえだろ? デカい声出しすぎなんだよ。もしこれで俺が狙われたらお前に損失を請求するぞ?」
「し、失礼いたしました」
頭を下げる受付の後ろから、お髭たっぷりなダンディーなお爺ちゃんがでてきた。
「うちの職員に暴力をふるうのは関心せんな」
「俺が大金を持っていることを大声で叫んだ相手に、遠慮する理由が見当たらない。暴力じゃなくて口を塞いだだけだ」
こっちを睨み付けるような目で見ながら、あごひげを撫でている。
「ふむ、まぁ及第点だがよかろう」
よくわからない事を言われたが、俺が希望する家の一ランク上の物を半額程の値段で売ってくれた。
最後に、これで受付の非礼はチャラにしてほしいとお爺ちゃんに頭を下げられた。あのお爺ちゃん、ただの上役だと思っていたら、副ギルドマスターだったようだ。
鍵を受け取り、新たな家へと向かう事にする。
でもお腹の上に乗っている二人を見ると、とってもいい笑顔で俺の事を見てくるんだ。可愛いからついつい許してしまう。二人の頭を撫でながら起こしてもらった礼を言う。妹がいたらこんな感じなのかな? とか考えながら二人に引っ張られて食堂へ向かう。
さすがに起きる時間が遅すぎた為、他の娘たちは食事を始めていた。同行しない娘たちは今日も街の事を、色々しなくてはならないので食事を始めたようだ。無理せず休憩をしながらゆっくり進めるように話す。
しばらくここでの食事はできなくなるが、ミドリに付いてきてもらえるから問題ないだろう。娘たちもいるし食事に関しては安泰だ。朝食も終わったので、昨日約束しておいたブラウニーを召喚することにした。四人を召喚する。
シルキーたちは成人女性を縮小した感じだが、ブラウニーたちは四頭身の人形みたいな感じである。可愛らしいフォルムであるが、召喚された瞬間にシルキーたちを見つけて敬礼をしていた。体育会系なのか? でもシルキーたちを見てかなり喜んでいる様子だ。
いくつか会話をしてからスカーレットに付いて行った。ブラウニーたちの指導は、スカーレットに任せれば問題ないだろう。
食事も終わり、同行するメンバーと一緒に馬車に乗り込み、ミドリにはキッチン馬車に乗り込んでもらう。おっといけねえ、まだ街までの地下道を作ってなかったな。前回の奴は全部潰してしまったから、新しく作らないといけない。
出口を街の中に作るのは、家をゲットしてからだな。樹海側から馬車で向かうのはおかしいから、王国側から来たように装うのが一番だな。街の下を通る様にして街から見えない位置まで引っ張ればいいかな?よっし完成。
出口は到着してからつければいいだろう、出たら街の下までの地下道を潰しておけばいいかな。
地下を走るだけなので特に何か起ることもなく出口まで到着するが、ここって結構交通量が多いな。樹海産の素材アイテムや薬草なんかを買いに来てるのか? もう少し離れた位置で野営している風に装うか。
娘たちに事情を説明し先に出口から出て野営というか昼休憩の準備をしてもらう。しばらく休んだ後に、街道に合流して向かえば怪しさを軽減できるかな? すこし昼を過ぎているのでついでに食事にする。
さすがシルキーというべきか、キッチン馬車というべきか家で食べる昼食と遜色のない食事が出てきた。
食事も終わり街に向かうために、偽装で設営したテントを片付けて街へと向かう。途中で変な目で見られることがあったが、完全に無視して進んで行く事にする。キッチン馬車は作りもよくそれをひいているのが魔物であるためそういった目で見られていたようだ。
街に着いたが、門の前に大分列ができていた。しばらく待たなきゃいけないな。街の中に入った後は、宿でも探して、ってそうするとミドリの食事が食べられねえな。借りれる家か、家を早々に買う必要が出てきたな。
一緒に連れてきていたニコとハクを撫でまわしながら色々考えていると、
「ご主人様、順番がまわってきました。対応お願いします」
今御者をしているキリエから声がかかった。
「君がこの馬車の責任者か?」
「そうです。これがギルドカードになります。娘たちのカードも確認いたしますか?」
「一応全員分のカードを確認させてもらう。後ろの馬車はなんだ?」
「移動式キッチン馬車とでもいえばいいでしょうか? 中確認しますか?」
こいつ何言ってんだ? と言わんばかりの表情をして門番がキッチン馬車に確認しに行く。中を見た時の門番たちの顔は、なんというか、アホ面だった。ほら、口開いてるから閉じた方がいいよ。
問題もなく街に入るための通行料を払い、中へと進んでいく。
門番から聞いた商人ギルドの場所へと進んでいく。かなり広い街で、色々な人がいるようだ。豪華な馬車もあり、絶対に近付きたくないと思うような人間、貴族が乗っていた。お付きのやつらがどういう意図でこっちを見てるか知らんが、娘たちが穢れるから見るんじゃねえ!
しばらく進んでいくと教えてもらった商人ギルドが見える。かなり大きな建物だ。取引が盛んなのか馬車を止めるスペースも広く取られていた。馬車をとめシュリを連れて中に入り、馬車は残りのメンバーに任せる事にした。
ギルドの中に入るとメイドの格好が珍しいわけではないだろうが、シュリの戦闘メイド服と腕に着けている小手等を見てざわざわしている。見える位置に武器は無いが、俺の護衛のために付き添っていることは明白だろう。
連れてきているからそれなりの実力者と思うだろう。それが美しい女性であるため、ざわざわしているのだ。普通護衛と言えば男であることが多いのだ。特にここは治安はそれなりによくても、樹海に近い街なのだから戦闘力が重視される傾向が高い。
それなのに女性を連れている俺は、興味の対象になってしまったようだ。
「すまないが、それなりに広めの家を買いたいのだが紹介していただけますか?」
受付の男性職員が俺を値踏みするような目で見てくる。
「ええ、紹介することは可能ですが、いくらほどの家を探されていますか? 大きいものになれば高くなりますが、その……大丈夫でしょうか?」
「お金も持ってきているし、足りなければそこそこの素材も持ってきているから問題ないと思う。だから、紹介できる家を値段と一緒に教えてほしい」
「わかりました。街のどのへんがいいとか希望はありますでしょうか?」
職員に色々聞かれたため、希望をいくつか伝えていく。しばらくしてから職員が四枚の紙を差し出してきた。
「お客様の希望に添える家はこの辺でしょうか、いかがですか?」
四つの家の資料を眺める。この職員俺を馬鹿にしているのだろうか? シュリの服装を見れば、俺がそれなりにお金持っていることがわかるだろうに、俺の希望している家のサイズや建物の質が、一ランク下の物を紹介してきているように思える。
「なぁ、参考までにこの家を紹介した理由を聞いていいか? お金がなさそうだからこの家って事か?」
「そうですね、失礼ながらそこまでお金を持っているようには見えませんが、あなたの紹介してほしい家だと想像している四倍程の値段がかかると思います」
「金があれば紹介してくれるってことか? シュリ、ちょっとあれ出してもらっていいか?」
俺の指示を聞いてシュリが収納の腕輪から一つの箱を取り出す。その箱を受け取り、職員の前で開いて見せる。
「え? 白金貨? それもこモゴッ……何するんですか!?」
「何するんですかじゃねえだろ? デカい声出しすぎなんだよ。もしこれで俺が狙われたらお前に損失を請求するぞ?」
「し、失礼いたしました」
頭を下げる受付の後ろから、お髭たっぷりなダンディーなお爺ちゃんがでてきた。
「うちの職員に暴力をふるうのは関心せんな」
「俺が大金を持っていることを大声で叫んだ相手に、遠慮する理由が見当たらない。暴力じゃなくて口を塞いだだけだ」
こっちを睨み付けるような目で見ながら、あごひげを撫でている。
「ふむ、まぁ及第点だがよかろう」
よくわからない事を言われたが、俺が希望する家の一ランク上の物を半額程の値段で売ってくれた。
最後に、これで受付の非礼はチャラにしてほしいとお爺ちゃんに頭を下げられた。あのお爺ちゃん、ただの上役だと思っていたら、副ギルドマスターだったようだ。
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