98 / 2,518
第98話 平和な日常
しおりを挟む
街に帰ってきて数日、まだ貴族たちの軍は帰ってきていないようだ。戦争の時にかなり悲惨な状況になったからな、PTSD『心的外傷後ストレス障害』になっていて、行軍が遅れてたりしないだろうか?
命の軽い世界では、人死に対して思うことは少ないだろうが、一方的に蹂躙されたら、精神的に病む可能性はあるだろう。強く生きてくれ、兵士と冒険者の諸君!
特に何もなく数日過ごしていたので、かなり暇だった。まぁ暇にものを言わせて、キン○ル先生こと、ブッ君に入れておいた十五巻程のファンタジー小説を、がっつり読んでたけどね。
そんなことはいいとして、時間が余っているのだからこんな時には街の散策をするのもいいかもしれないな。
独りで外に行くとみんなから正座を言い渡されるので、誰か一緒に行けそうな娘を探すか。中庭の俺の特等席の椅子から立ち上がると、
「とぅ! 一番!」
「むぅ、また負けた」
「「あ!(ん!)ご主人様!」」
何かを思い出す光景を見ていると、シェリルとイリアが近付いてきて抱き着いてきた。俺はロリコンじゃないからな! 誰に向かって弁解してんだか……
二人の頭をぐりぐりと撫でると、シェリルはやめて~と言いながら喜んでいる。一方イリアは、むぅ! と言っているが、笑顔が見られるので二人とも嫌がってはいないようだ。
「そうだ、今から街に出かけようと思うんだけど、二人は暇かい?」
「うん!」「ん!」
「よし、じゃぁ今から散歩に行こうか。街の畑とかも見てみたいから、街の外にも行くよ!」
俺の話を聞いた二人は、お散歩お散歩とはしゃいでいた。今言ったように街の中を散歩した後、畑を見に行く予定なのだ。ちょうどいい魔法のつかえるイリアがいるのは都合がよかった。街の外で少し実験もできるしな。
でも、二人は農作業か牧畜をしたのか少し服が汚れていた。着替えるように言うと、タッタッタと音がしそうな走り方をして着替えに行った。
しばらく玄関で待っていると……君たち、なんで戦闘メイド服なの? 散歩に行くのだからてっきり最近あげた服を着て来るかと思ったのだが。
あげた服を着てこなかった理由を聞くと、シェリルが『ご主人様と外に出かける際は、メイド服じゃなきゃいけないの!』と。
そういえば、今まで外に一緒に出る時に着いてきた服って、冒険関係でなければ全員メイド服だった気がするな。そういう事だったの、か?
身の安全って意味では、戦闘メイド服がガチ装備以外で一番防御力が高いからいいんだけどな。特にシェリルは非殺装備で作ったグローブをつけていた。何も持ってないイリアを見習……えぇぇっ!? イリアの手を見ると、魔法発動媒体の腕輪をつけていた。
収納の腕輪とは別の腕に、魔法をいつでも発動できるように腕輪をつけていたのだ。確かこの戦闘メイド服には、見えにくい位置に短剣もあったはず。護衛なのでこの装備は譲れないのです! と言われてしまえば、俺は何も言えなくなってしまった。
メイド服と武器を装着していることを除けば、かわいい妹と散歩をしていると思えるのだ、我慢しろ俺! って一人っ子だから兄弟はいないけど、こんな感じなのかな?
戦争が始まる前も終わった後も、大して街の雰囲気は変わっていなかった。負ければ色々あるだろうが、自分たちには何もできない事として認識しているようだ。
日本でいうところの地震だろうか? そんな感じの天災扱いに近い気がする。そう言っても、日本ではきちんと地震に備えている所もあるし、震災があればボランティアだって集まるから、一概に一緒とは言えないだろうけどね。
戦争前に上がっていた食料の値段が、さらに少し上がっている気がするな。誰か一組に食料を買い出しに行かせて様子を探るか? 現状で奴隷の首輪つけたまま主人がいないと、問題が起きるかもしれないか?
俺もついてけば何の問題もないじゃないか! なんでみんなだけで行かせるような事考えてるんだ。考え事しながら歩いていたためか、歩くのが遅くなっていたようだった。
手を繋いでいた二人にどうしたの? といった感じで心配されてしまった。ちびっこ達に心配させてしまったな。これは帰ったら、ピーチやレイリーに相談しよう。
手を繋いでルンルン気分のシェリルとイリアは、何が嬉しいのかずっと笑顔で俺と一緒に歩いている。特に変わった所もなかったので街の外へ出ることにした。
今は秋みたいなので、ちょうど収穫の最中の畑が沢山あった。休憩していた農家さんに色々話を聞いてわかったことがあった。
街を見ていてわかっていたが、畑は城壁の外にあって簡単な柵はあるが壁の様なものがないため、夜に魔物や盗賊が盗んで行くことがあるらしい。
水源も遠くて結構苦労しているようだ。収穫量は上々のようで、しばらくすれば食糧の問題は解消されるらしい。でも、これから冬になるからある程度の備蓄がないと、トラブルは起きるかもしれないね、と。
冬に入ったらフレデリクの農業改革の準備をしよっかな? リーファスもしないといけないな。
という事で、イリアに実験に付き合ってもらおう。ダンジョン内ではノーマンとドリアードたちが全部やってくれるから、どれくらい大変な事かわかってない。この際にきちんと試しておこう。
少し街から離れて実験によさそうな二十メートルの穴を掘っていた。お前さん器用だな。俺はシェリルの掘ってくれた穴を利用してクリエイトゴーレムを使って表面を滑らかにしてハードニングを使ってみた。
おろ? ハードニングがかからないな、魔法の効果が重複しないって事かな? なら、滑らかにする時にハードニングと固くなるようなイメージをしてみるか。
できたけど、硬さが違うかなんて触っただけじゃ判断できねえな。ここはシェリルに殴ってもらうか、殴る場所を指示して思いっきり殴ってもらった。
硬さやハードニングを意識して使った、クリエイトゴーレムの穴の方が圧倒的に硬かった。イメージして作れば、ある程度の効果が乗るのかな? そういえば亜人の森で会ったゴーレムたちは、切り傷みたいなものなら普通に治ってたっけ。
クリエイトゴーレムを使う際に形を維持するイメージを組み込んで、魔核でもつけたら壊れても治ってくれるんじゃねえか? ここら辺は今度実験すればいいか。
「二人とも手伝ってくれてありがとな、最後にイリアにはもう一回精霊魔法を使ってもらっていいかな? 畑を耕すイメージをここら辺に向かって使ってもらいたいんだ。一辺が十メートル位の広さにかけてくれ、失敗してもできなくても問題ないから試しにやってみて」
「ん!」
イリアが精霊魔法を詠唱したのを見て、反対方向に向かって俺も土魔法を使ってみる。俺がイメージするのは、畑じゃなくて水田だ。水田でお米を作るなら連作障害は無いって聞いた覚えがある。
それにお米をこの世界でも増やしたいじゃん? この世界で受け入れられるかはわからないけど、台風は来ないようだし、気候的には日本っぽいところも多いから試験的にやってみるのもいいよね。
あ、ちなみにダンジョン農園にはすでに水田があるよ!
結果は良好だな。畑も水田も問題なく魔法でそれっぽいことができた。後で農業の本でもDPで召喚して、ノーマンやドリアード達に読んでもらって、必要そうな対処法を考えてもらおう。
魔法でなら簡単かもしれないけど、農家の人は魔法なんて使えないからな、魔法が無くても対応できるようにしておかないとな。
水路と畑は問題ないな。後は、街の中の衛生面をどうにかしたいものだ。それはまた今度考えよっと。
二人の頭をぐりぐり撫でてからお礼を言って、手を繋いで屋敷に帰った。
命の軽い世界では、人死に対して思うことは少ないだろうが、一方的に蹂躙されたら、精神的に病む可能性はあるだろう。強く生きてくれ、兵士と冒険者の諸君!
特に何もなく数日過ごしていたので、かなり暇だった。まぁ暇にものを言わせて、キン○ル先生こと、ブッ君に入れておいた十五巻程のファンタジー小説を、がっつり読んでたけどね。
そんなことはいいとして、時間が余っているのだからこんな時には街の散策をするのもいいかもしれないな。
独りで外に行くとみんなから正座を言い渡されるので、誰か一緒に行けそうな娘を探すか。中庭の俺の特等席の椅子から立ち上がると、
「とぅ! 一番!」
「むぅ、また負けた」
「「あ!(ん!)ご主人様!」」
何かを思い出す光景を見ていると、シェリルとイリアが近付いてきて抱き着いてきた。俺はロリコンじゃないからな! 誰に向かって弁解してんだか……
二人の頭をぐりぐりと撫でると、シェリルはやめて~と言いながら喜んでいる。一方イリアは、むぅ! と言っているが、笑顔が見られるので二人とも嫌がってはいないようだ。
「そうだ、今から街に出かけようと思うんだけど、二人は暇かい?」
「うん!」「ん!」
「よし、じゃぁ今から散歩に行こうか。街の畑とかも見てみたいから、街の外にも行くよ!」
俺の話を聞いた二人は、お散歩お散歩とはしゃいでいた。今言ったように街の中を散歩した後、畑を見に行く予定なのだ。ちょうどいい魔法のつかえるイリアがいるのは都合がよかった。街の外で少し実験もできるしな。
でも、二人は農作業か牧畜をしたのか少し服が汚れていた。着替えるように言うと、タッタッタと音がしそうな走り方をして着替えに行った。
しばらく玄関で待っていると……君たち、なんで戦闘メイド服なの? 散歩に行くのだからてっきり最近あげた服を着て来るかと思ったのだが。
あげた服を着てこなかった理由を聞くと、シェリルが『ご主人様と外に出かける際は、メイド服じゃなきゃいけないの!』と。
そういえば、今まで外に一緒に出る時に着いてきた服って、冒険関係でなければ全員メイド服だった気がするな。そういう事だったの、か?
身の安全って意味では、戦闘メイド服がガチ装備以外で一番防御力が高いからいいんだけどな。特にシェリルは非殺装備で作ったグローブをつけていた。何も持ってないイリアを見習……えぇぇっ!? イリアの手を見ると、魔法発動媒体の腕輪をつけていた。
収納の腕輪とは別の腕に、魔法をいつでも発動できるように腕輪をつけていたのだ。確かこの戦闘メイド服には、見えにくい位置に短剣もあったはず。護衛なのでこの装備は譲れないのです! と言われてしまえば、俺は何も言えなくなってしまった。
メイド服と武器を装着していることを除けば、かわいい妹と散歩をしていると思えるのだ、我慢しろ俺! って一人っ子だから兄弟はいないけど、こんな感じなのかな?
戦争が始まる前も終わった後も、大して街の雰囲気は変わっていなかった。負ければ色々あるだろうが、自分たちには何もできない事として認識しているようだ。
日本でいうところの地震だろうか? そんな感じの天災扱いに近い気がする。そう言っても、日本ではきちんと地震に備えている所もあるし、震災があればボランティアだって集まるから、一概に一緒とは言えないだろうけどね。
戦争前に上がっていた食料の値段が、さらに少し上がっている気がするな。誰か一組に食料を買い出しに行かせて様子を探るか? 現状で奴隷の首輪つけたまま主人がいないと、問題が起きるかもしれないか?
俺もついてけば何の問題もないじゃないか! なんでみんなだけで行かせるような事考えてるんだ。考え事しながら歩いていたためか、歩くのが遅くなっていたようだった。
手を繋いでいた二人にどうしたの? といった感じで心配されてしまった。ちびっこ達に心配させてしまったな。これは帰ったら、ピーチやレイリーに相談しよう。
手を繋いでルンルン気分のシェリルとイリアは、何が嬉しいのかずっと笑顔で俺と一緒に歩いている。特に変わった所もなかったので街の外へ出ることにした。
今は秋みたいなので、ちょうど収穫の最中の畑が沢山あった。休憩していた農家さんに色々話を聞いてわかったことがあった。
街を見ていてわかっていたが、畑は城壁の外にあって簡単な柵はあるが壁の様なものがないため、夜に魔物や盗賊が盗んで行くことがあるらしい。
水源も遠くて結構苦労しているようだ。収穫量は上々のようで、しばらくすれば食糧の問題は解消されるらしい。でも、これから冬になるからある程度の備蓄がないと、トラブルは起きるかもしれないね、と。
冬に入ったらフレデリクの農業改革の準備をしよっかな? リーファスもしないといけないな。
という事で、イリアに実験に付き合ってもらおう。ダンジョン内ではノーマンとドリアードたちが全部やってくれるから、どれくらい大変な事かわかってない。この際にきちんと試しておこう。
少し街から離れて実験によさそうな二十メートルの穴を掘っていた。お前さん器用だな。俺はシェリルの掘ってくれた穴を利用してクリエイトゴーレムを使って表面を滑らかにしてハードニングを使ってみた。
おろ? ハードニングがかからないな、魔法の効果が重複しないって事かな? なら、滑らかにする時にハードニングと固くなるようなイメージをしてみるか。
できたけど、硬さが違うかなんて触っただけじゃ判断できねえな。ここはシェリルに殴ってもらうか、殴る場所を指示して思いっきり殴ってもらった。
硬さやハードニングを意識して使った、クリエイトゴーレムの穴の方が圧倒的に硬かった。イメージして作れば、ある程度の効果が乗るのかな? そういえば亜人の森で会ったゴーレムたちは、切り傷みたいなものなら普通に治ってたっけ。
クリエイトゴーレムを使う際に形を維持するイメージを組み込んで、魔核でもつけたら壊れても治ってくれるんじゃねえか? ここら辺は今度実験すればいいか。
「二人とも手伝ってくれてありがとな、最後にイリアにはもう一回精霊魔法を使ってもらっていいかな? 畑を耕すイメージをここら辺に向かって使ってもらいたいんだ。一辺が十メートル位の広さにかけてくれ、失敗してもできなくても問題ないから試しにやってみて」
「ん!」
イリアが精霊魔法を詠唱したのを見て、反対方向に向かって俺も土魔法を使ってみる。俺がイメージするのは、畑じゃなくて水田だ。水田でお米を作るなら連作障害は無いって聞いた覚えがある。
それにお米をこの世界でも増やしたいじゃん? この世界で受け入れられるかはわからないけど、台風は来ないようだし、気候的には日本っぽいところも多いから試験的にやってみるのもいいよね。
あ、ちなみにダンジョン農園にはすでに水田があるよ!
結果は良好だな。畑も水田も問題なく魔法でそれっぽいことができた。後で農業の本でもDPで召喚して、ノーマンやドリアード達に読んでもらって、必要そうな対処法を考えてもらおう。
魔法でなら簡単かもしれないけど、農家の人は魔法なんて使えないからな、魔法が無くても対応できるようにしておかないとな。
水路と畑は問題ないな。後は、街の中の衛生面をどうにかしたいものだ。それはまた今度考えよっと。
二人の頭をぐりぐり撫でてからお礼を言って、手を繋いで屋敷に帰った。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる