95 / 2,518
第95話 戦後処理
しおりを挟む
ここに来ている騎士団の中のリーダーと思われる人物が、両軍に対して負けたことを宣言する。その次にどのように負けたかを説明しだした。両軍の二割ほどの兵士と冒険者が、その状況を思い出して若干錯乱し始めた。
おぃおぃ、いくら信じられない光景で何もできなかったとはいえ、今の状況で錯乱し始めるのはどうかと思うのだが?
説明が終わると同時に両運の団長に向かって、自分の街に戻る準備を始めるように命令をする。リーファスの騎士団長と同じくらいのレベルなんだがな。
武器防具や装飾品などの装備は、圧倒的に騎士団の人間の方が上だったため、逆らおうとしてもどうにもならないだろう。武器も防具もないしな。
撤退指示を始めると、自分たちが武器防具を持ってないことに気付き、怒鳴り声が聞こえてきた。今まで気付いてなかったのかお前ら、どんだけだよ。
リーダーっぽい人が、武器防具の類は全部戦争の勝者に渡されている事を伝え。もし返してほしかったら自分たちで交渉するようにとの事。物は言いようかな?
貴族との話し合いが終われば返してもいいと思っているので、その際に恩でもきせてみるか? 両軍に分けて装備は保管させてあるので、自分たちで装備を見つけてもらえばいいか?
ブーブー言っている連中がいたが、貴族に話した権限の事を説明すると一斉に声がやんだ。
どうやらやっと戦争の後の話ができるようだ。縛られた貴族を解放して二名が監視について、天幕へ誘導していた。俺はあえて貴族に椅子は用意せずに話を始めるように仕向けた。
「今回の戦争の勝者シュウ殿は、どういった処置をとられる予定か聞いてもよろしいだろうか?」
「その前に、この戦争に参加した理由を説明してよろしいでしょうか?」
リーダーっぽい人に許可をもらい話し始める。
「今回の戦争で、住人に被害が無ければ参加するつもりはありませんでした。戦争の勝者は基本的に今回の戦争に使ったお金を負けた街に、税という形で補填させようとすると聞きましたので、税を回避するために参加しています。
ならフレデリク側で参加すればいいと思われるでしょうが、リーファスの住人にも非はありません。税を重くされるいわれはないのです。戦争がしたいなら自分たちだけで完結させろと私は言いたいのです」
大半の事実に少しだけの嘘を混ぜて騎士団へ説明する。
「なる程、そういう行動原理だったのですね。どのような理由だとしても、宣戦布告の条件を満たすことができたのですから、何の問題もないのですがね」
「そうなりますよね。で、今回の戦争の勝者としての権利を行使する内容は、今までにない内容だと思いますので、全部聞いたうえで騎士団の方に判断していただきたいのです。どの部分が可能でどの部分が無理なのかを判断してもらいたいのです」
「勝者の言い分ですので基本は全面的に通るとは思いますが、それでも無理なこともありますので無理な所は差し止めさせていただきます。今から話す内容を記録してよろしいでしょうか?」
お? この世界もきちんと記録をとるのか? いいことだな。問題ないことを騎士団の人へ伝えると、何か四角い魔導具と紙とペンを取り出した。紙と言っても、向こうの世界でパピルスと呼ばれていた様なものだ。
四角い魔導具が声を録音することのできる物だと言われ、紙には議題の案件になりそうな内容をメモするために用意したとの事。準備が終わりどうぞという仕草をされた。
「そうですね、まず初めに両街をどうこうするつもりはありません。そこの貴族たちにもこれまでと変わらずに、街の領主を続けてもらう予定です」
俺の発言を聞いた騎士団の面々は目を見開き、貴族たちは安堵の表情をしていた。
「ここからが俺たちの要求だと思ってください。貴族たちに対して、今回の戦争について自分たちの私財を使って戦後の処理を行っていただく。そして、俺の許可なく税金を変動させることを禁止する。税金を何に使ったか詳細な情報を、一月毎にまとめたものを街にある商人ギルドと俺に提出するようにしたいと考えている」
貴族たちは絶望したような顔になり、騎士団の面々にすがるように祈りをささげているように見えた。
「なる程、街の権利は一切放棄する代わりに貴族たちに対して制限をかけるというものか? 一ついいだろうか? 税金を許可なく変動させることを禁止するという事は、しかるべき事情があり問題が無ければ、上げることはあると理解していいのだろうか?」
「もちろんです。まずは税金がきちんと使われているのかを精査するために、1月毎の収支の詳細を提出してもらう予定です。商人ギルドも貴族たちに苦汁を飲まされてる可能性もあるので、喜々として手伝ってくれるのでは? と考えています。
ですが、貴族たちの生活は税金で成り立っている所もあるので、そこら辺を収支の詳細を見て適正か考えようと思っています」
「ふむ、理に適っているかな? 君の話を聞いていると、貴族たちは立場を失わないが首輪付きの代官みたいなイメージかな?」
「そう考えていただいて問題ないと思います。俺達がいきなり二つの街を管理する事なんてできませんから。それをすれば街が混乱して、税金が上がるより悲惨な状況になりかねないので、今回の方法を考えていますが可能でしょうか?」
「聞く限り何の問題もないな。てっきり無理難題なことを言われて判断に困るかと思っていたが、そんなことは全くなかったな。他に付け加えておきたい事はあるか?」
「そうですね、きちんと街を管理して無駄なことに金を使わないのであれば、文句をいう事はありませんね」
「なるほど……それでしたら、街の権利を手放す必要は無いですね。街の権利をシュウ殿が保持して、そこの貴族たちに代官をやらせる形がベストだと思います。そうすれば、シュウ殿の命令や考えにそぐわない場合は、無条件で裁くことができます」
「そうなんですか? それなら、貴族たちが抜け道を探して、何か変な事をすることはなさそうですね」
「では、そういう風に記載いたしましょう。これで政策に口を出すこともできるでしょうし、無駄を少なくできるのではないでしょうか? では、書類を製作させていただきたいと思います」
ん? 冒険者ギルドで見た覚えのある紙の魔導具かな? この紙の魔導具がもとの世界でいう公的文書みたいなものかな?
十分程かかって、四通の書類が完成する。
「では、まず敗者の二人にこちらにサインをしていただきます。分かっていると思いますが、虚偽のサイン等をされない様に、物理的に首が飛びますからね」
貴族たちに拒否権は無くしぶしぶといった感じで四通の書類にサインをはじめる。
「では、次にシュウ殿。文章などに不備が無いか再確認して問題が無ければ、サインをお願いいたします」
渡されたものに目を通し、カエデとレイリーにも目を通してもらう。特に問題はないようで、大丈夫と合図をもらう。サインをして、騎士団のリーダーっぽい人に渡す。
「ではこの戦争の見届け人、真紅の騎士団第11中隊隊長ライル・クリムゾンがこの書類が正式なものであることの証明人になります」
宣言して、自分のサインをしていくと紙が光りだした。冒険者ギルドでもこんな感じだったような? これで正式なものとして認められるのかな?
これで終了しました。とのことで貴族たちも解放され、自軍の場所へ戻っていく。先ほど疑問に思ったことを訪ねてみることにした。
「ライルさん、一つ聞きたいのですがいいですか? 装備品に赤色のものが一切ないのに、真紅の騎士団と呼ばれるのはなぜですか?」
「貴族以外はあまり知られていないので仕方がないですね。私たち真紅の騎士団の元になったは、国王直属の粛清部隊でした。その当時、貴族や大商人等普通の立場の人間では、太刀打ちできないような組織等を対象とした部隊だったのです。
その時に、不正や法律を犯したものたちに忠告し聞き入れられなかった時に、粛清という名の処分をする際に返り血を浴びた装備を見て、いつの間にか真紅と呼ばれるようになり、その名残が真紅の騎士団と呼ばれるようになった理由ですね。
そしてこの騎士団に入った人間は、全員がある名前をいただくんだよ。うすうす気付いていると思うがファミリーネームのクリムゾンは、この騎士団に入っている者と入っていた者にだけ与えられる特別な名前なのだ」
クリムゾンってたまたまじゃなかったんだ。こういった経緯で呼ばれるようになったのか。血みどろの道を歩いてきた騎士団なんだな。
おぃおぃ、いくら信じられない光景で何もできなかったとはいえ、今の状況で錯乱し始めるのはどうかと思うのだが?
説明が終わると同時に両運の団長に向かって、自分の街に戻る準備を始めるように命令をする。リーファスの騎士団長と同じくらいのレベルなんだがな。
武器防具や装飾品などの装備は、圧倒的に騎士団の人間の方が上だったため、逆らおうとしてもどうにもならないだろう。武器も防具もないしな。
撤退指示を始めると、自分たちが武器防具を持ってないことに気付き、怒鳴り声が聞こえてきた。今まで気付いてなかったのかお前ら、どんだけだよ。
リーダーっぽい人が、武器防具の類は全部戦争の勝者に渡されている事を伝え。もし返してほしかったら自分たちで交渉するようにとの事。物は言いようかな?
貴族との話し合いが終われば返してもいいと思っているので、その際に恩でもきせてみるか? 両軍に分けて装備は保管させてあるので、自分たちで装備を見つけてもらえばいいか?
ブーブー言っている連中がいたが、貴族に話した権限の事を説明すると一斉に声がやんだ。
どうやらやっと戦争の後の話ができるようだ。縛られた貴族を解放して二名が監視について、天幕へ誘導していた。俺はあえて貴族に椅子は用意せずに話を始めるように仕向けた。
「今回の戦争の勝者シュウ殿は、どういった処置をとられる予定か聞いてもよろしいだろうか?」
「その前に、この戦争に参加した理由を説明してよろしいでしょうか?」
リーダーっぽい人に許可をもらい話し始める。
「今回の戦争で、住人に被害が無ければ参加するつもりはありませんでした。戦争の勝者は基本的に今回の戦争に使ったお金を負けた街に、税という形で補填させようとすると聞きましたので、税を回避するために参加しています。
ならフレデリク側で参加すればいいと思われるでしょうが、リーファスの住人にも非はありません。税を重くされるいわれはないのです。戦争がしたいなら自分たちだけで完結させろと私は言いたいのです」
大半の事実に少しだけの嘘を混ぜて騎士団へ説明する。
「なる程、そういう行動原理だったのですね。どのような理由だとしても、宣戦布告の条件を満たすことができたのですから、何の問題もないのですがね」
「そうなりますよね。で、今回の戦争の勝者としての権利を行使する内容は、今までにない内容だと思いますので、全部聞いたうえで騎士団の方に判断していただきたいのです。どの部分が可能でどの部分が無理なのかを判断してもらいたいのです」
「勝者の言い分ですので基本は全面的に通るとは思いますが、それでも無理なこともありますので無理な所は差し止めさせていただきます。今から話す内容を記録してよろしいでしょうか?」
お? この世界もきちんと記録をとるのか? いいことだな。問題ないことを騎士団の人へ伝えると、何か四角い魔導具と紙とペンを取り出した。紙と言っても、向こうの世界でパピルスと呼ばれていた様なものだ。
四角い魔導具が声を録音することのできる物だと言われ、紙には議題の案件になりそうな内容をメモするために用意したとの事。準備が終わりどうぞという仕草をされた。
「そうですね、まず初めに両街をどうこうするつもりはありません。そこの貴族たちにもこれまでと変わらずに、街の領主を続けてもらう予定です」
俺の発言を聞いた騎士団の面々は目を見開き、貴族たちは安堵の表情をしていた。
「ここからが俺たちの要求だと思ってください。貴族たちに対して、今回の戦争について自分たちの私財を使って戦後の処理を行っていただく。そして、俺の許可なく税金を変動させることを禁止する。税金を何に使ったか詳細な情報を、一月毎にまとめたものを街にある商人ギルドと俺に提出するようにしたいと考えている」
貴族たちは絶望したような顔になり、騎士団の面々にすがるように祈りをささげているように見えた。
「なる程、街の権利は一切放棄する代わりに貴族たちに対して制限をかけるというものか? 一ついいだろうか? 税金を許可なく変動させることを禁止するという事は、しかるべき事情があり問題が無ければ、上げることはあると理解していいのだろうか?」
「もちろんです。まずは税金がきちんと使われているのかを精査するために、1月毎の収支の詳細を提出してもらう予定です。商人ギルドも貴族たちに苦汁を飲まされてる可能性もあるので、喜々として手伝ってくれるのでは? と考えています。
ですが、貴族たちの生活は税金で成り立っている所もあるので、そこら辺を収支の詳細を見て適正か考えようと思っています」
「ふむ、理に適っているかな? 君の話を聞いていると、貴族たちは立場を失わないが首輪付きの代官みたいなイメージかな?」
「そう考えていただいて問題ないと思います。俺達がいきなり二つの街を管理する事なんてできませんから。それをすれば街が混乱して、税金が上がるより悲惨な状況になりかねないので、今回の方法を考えていますが可能でしょうか?」
「聞く限り何の問題もないな。てっきり無理難題なことを言われて判断に困るかと思っていたが、そんなことは全くなかったな。他に付け加えておきたい事はあるか?」
「そうですね、きちんと街を管理して無駄なことに金を使わないのであれば、文句をいう事はありませんね」
「なるほど……それでしたら、街の権利を手放す必要は無いですね。街の権利をシュウ殿が保持して、そこの貴族たちに代官をやらせる形がベストだと思います。そうすれば、シュウ殿の命令や考えにそぐわない場合は、無条件で裁くことができます」
「そうなんですか? それなら、貴族たちが抜け道を探して、何か変な事をすることはなさそうですね」
「では、そういう風に記載いたしましょう。これで政策に口を出すこともできるでしょうし、無駄を少なくできるのではないでしょうか? では、書類を製作させていただきたいと思います」
ん? 冒険者ギルドで見た覚えのある紙の魔導具かな? この紙の魔導具がもとの世界でいう公的文書みたいなものかな?
十分程かかって、四通の書類が完成する。
「では、まず敗者の二人にこちらにサインをしていただきます。分かっていると思いますが、虚偽のサイン等をされない様に、物理的に首が飛びますからね」
貴族たちに拒否権は無くしぶしぶといった感じで四通の書類にサインをはじめる。
「では、次にシュウ殿。文章などに不備が無いか再確認して問題が無ければ、サインをお願いいたします」
渡されたものに目を通し、カエデとレイリーにも目を通してもらう。特に問題はないようで、大丈夫と合図をもらう。サインをして、騎士団のリーダーっぽい人に渡す。
「ではこの戦争の見届け人、真紅の騎士団第11中隊隊長ライル・クリムゾンがこの書類が正式なものであることの証明人になります」
宣言して、自分のサインをしていくと紙が光りだした。冒険者ギルドでもこんな感じだったような? これで正式なものとして認められるのかな?
これで終了しました。とのことで貴族たちも解放され、自軍の場所へ戻っていく。先ほど疑問に思ったことを訪ねてみることにした。
「ライルさん、一つ聞きたいのですがいいですか? 装備品に赤色のものが一切ないのに、真紅の騎士団と呼ばれるのはなぜですか?」
「貴族以外はあまり知られていないので仕方がないですね。私たち真紅の騎士団の元になったは、国王直属の粛清部隊でした。その当時、貴族や大商人等普通の立場の人間では、太刀打ちできないような組織等を対象とした部隊だったのです。
その時に、不正や法律を犯したものたちに忠告し聞き入れられなかった時に、粛清という名の処分をする際に返り血を浴びた装備を見て、いつの間にか真紅と呼ばれるようになり、その名残が真紅の騎士団と呼ばれるようになった理由ですね。
そしてこの騎士団に入った人間は、全員がある名前をいただくんだよ。うすうす気付いていると思うがファミリーネームのクリムゾンは、この騎士団に入っている者と入っていた者にだけ与えられる特別な名前なのだ」
クリムゾンってたまたまじゃなかったんだ。こういった経緯で呼ばれるようになったのか。血みどろの道を歩いてきた騎士団なんだな。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる