87 / 2,518
第87話 不穏な空気
しおりを挟む
冒険者ギルドに行かなくなってから三ヶ月くらいが経とうとしていた。シルキーたちの作っていた醤油と味噌は完成しており、今度はそこから一歩踏み込んだ調味料の開発が進んでいた。だしの素やコンソメのような、本来はある程度時間をかける物を手軽に使えるようにする計画を立てていた。
この前何でDPで出せるのにわざわざ作ってるのか聞いたところ、この世界のもので作れるなら売っても問題ないですよね? 量産体制が整ったら売りに出す予定なんです! と言われた。お金稼ぎをするのだろうか? お金ならDPでたんまり出せるのに何でだろ?
この前、熟成加速エリアと名付けた醤油や味噌を作っているエリアに足を運んで気が付いたのだが、醤油や味噌以外にもいろいろなものを作っていた。俺の考えが甘かったのだろう、シルキーたちが熟成加速できる闇精霊を召喚したんだ、他にも作っていても何らおかしなことはない。
チーズ、肉、酒、酢等々、様々なものを熟成していた。他にもたくさんあったが、目についたのがそれだったのだ。だって知らないようなものまで熟成してたんですもの!
ちなみに見かけたチーズだけでも五種類くらい作っていた。
最近、革加工と木工のスキルLvが八まで上がったのだ。湯水のごとく高ランクの素材を使っているので、ガンガン経験値は入ってくるのだ。職人でもなければそれで生計を立てているわけではないので、同じことをずっとしてると、精神的に大変なので息抜きをしながらやってここまであげれたのだ。
普通の職人なら到達できないスキルLvなのではあるが、ダンジョンの特性とDPによる素材召喚のコンボは反則だ。だが、スキルLvが八になったのに、いまだ世界樹は加工できるようになる気がしないのだ……
世の中には加工できる存在が少なからず存在しているんだから、驚きなのである。そのほとんどが、長寿である種族がほとんどなので納得も行くのだが。
今日は、久しぶりに屋敷の外に出る。決して引きこもりってわけじゃないよ! 家の外には出なかったけど、ダンジョンには行ってたんだからね! って何に対して言い訳してんだ俺。
みんなが休日に屋敷の外(街)に遊びに行って帰ってきた時に、街の雰囲気がいつもと違う気がすると言っていたのだ。一人二人じゃなく八割ほどが同じことを言っていたので、間違いなく何か雰囲気の変わることがあったのだろう。
メルビン男爵の当主が変わったからというわけではなさそうだ。若干殺気立っているような気がするとみんなが口にしていた。戦闘ができるようになってから娘たちは、その辺の空気に敏感になっているから分かったことなのだろう。
こういった理由で久々の街へくり出しているのだ。ちなみに今日の護衛は、レイリーとニコだ。男同士でノンビリしたいという事もあったが、長生きして色々な経験を積んできているレイリーはすごい役に立つのだ。
奴隷になる前は、貴族に仕えていてそこで文官と武官を兼任していた程の逸材だったらしい。でも、その貴族が不法行為をしていて、それを違う貴族に見つかってしまったため、スケープゴートして犯罪を押し付けられ、息子夫婦は見せしめに殺されリリーと一緒に奴隷にさせられたとのことだった。
「確かに変な空気が漂ってますね。全体的にみると殺気というよりは、何かおびえているような感じでしょうか?」
うん、俺にも変な空気は感じられるんだが、それが殺気や怯えなんていう感情から来ているなんて全くわからねえ。娘たちもすごいけどレイリーはさらにすごいんだな。
「俺にも変な空気なのは分かるけど、殺気なのかすらわからねえな」
「それにしても、前にここら辺を通った時に比べて、食材が全体的に少なくなっていて高いですね」
「ん? そういえば、みんなも屋台とかの食べ物が値上がりしたって言ってたな。食材も減ってるのか」
元の世界で似たような話を聞いたことがある気がする……食べ物の値段が上がって、食材が不足する状況があったはず。確か……貿易していた所と紛争が起きて、食糧が不足して値段が上がるみたいな感じだったか?
フレデリクの街って食料自給率低いのか? ダンジョン農園の食料を放出すれば、この街の半分くらいの人間なら問題なくまかなえるだろう。でも、それをしたら流石にどこから持ってきたか問題になるだろうな。
「レイリー、この食べ物の不足と値段上昇が紛争による可能性はあると思うか?」
「ふむ、そういう事ですか。確かに食料を他の街に依存している所だと、そういう事があってもおかしくないですね。怯えの感情が食べ物が満足に手に入らないところから来ているとなると、殺気は……おそらく戦争に向けての準備が始まってるとかですかね」
「俺たちが考えている通りなら、そういう事になるよな。この世界の戦争ってどんな感じなんだ?」
「そうですね。国と国が領土を奪うために戦争をしますが、他にも貴族同士が相手が気に入らないといって、相手の街を占領して支配下に置いたりすることもあります」
俺のイメージでは貴族は、お互いの足の引っ張り合いをして蹴落とすと思っていたが、そうではなくて直接実力行使にでることもあるようだ。
「どちらにしても、戦争を始める前には場所を指定した宣戦布告をしないと、勝っても後で他の貴族たちや王族が出てきて滅ぼされるみたいです。そういえば、平民でも貴族に宣戦布告して戦争に勝つことができれば成り上がれますよ。
普通なら貴族の持つ兵士たちに勝つ戦力を集めるには、それと同等の財力や権力が必要になるからできないのですが、ご主人様は特別です。ちなみに、シングル以上の冒険者の権限は下手な貴族より強いですよ。単騎で貴族の兵士を根こそぎ倒すことが可能な戦力ですからね」
「そうなのか、でもシングル以上の冒険者なら、わざわざ街を落とすなんてことはしないだろうな。俺のいた世界とは全然違うんだな」
「シングル以上の人たちは、お金も稼げますし何より貴族になりたくないと思っている人が多いですね。戦争の際には、冒険者ギルドに傭兵のクエストが出ますね。国と国の戦争ならシングル以上も参加できますが、貴族同士の戦争には参加できないと聞いたことがあります」
「ほークエストとか出るのか、確かにそういった小説もあったな。戦争になるかわからないから、今話してる内容も結局憶測で話してるわけだしな。もうちょっと違うところにもいってみるか」
どこに行っても食材は値上がりして少ない量しか売っていなかった。他に感じた事と言えば、活気が以前よりなくなっている感じだろうか?
「あれ? シュウ君じゃない? ひさしぶり!」
「ん? ミリーさんでしたか、お久しぶりです」
「あれから全然ギルドに来なくなったね。危険な仕事だから知っている人が来なくなることも結構あるけど、顔合わせてた人が来なくなるのは寂しいんだよ」
「気持ちは解らなくもないですが、こっちの事を考えない発言されれば怒りますって。謝ってもらったわけでもないですしね。それにフェンリル討伐一番の功労者シュリだって、表向きはその功績を発表されてないですし、メルビン男爵の指名依頼の調査をしないで受理してますよね? あきらかにおかしかったはずですが」
「ゔっ……確かにハゲマスターの発言はいただけなかったですね、何度も謝りに行くように説得したんですが頑として行こうとしないんですよね。でも、メルビン男爵の指名依頼って何のことですか?」
「ん? 亡くなったメルビン男爵が亡くなる前に、Aランクのパーティーに奴隷の護衛という名目で指名依頼をしていましたよね。その依頼の奴隷っていうのが娘たちで、俺の家に正式な書類ということで売買書まで持ってきて引き取ろうとしたんですよ。
みんなが望めば解放すると言っているのに、俺の奴隷でいたいっていうからそのままにしているだけなのにな」
「なんですかその指名依頼……初めて聞きました。ちょっと同僚に話を聞いてきます。近いうちに隣町へ宣戦布告するそうです。戦争になりますので気を付けてくださいね」
戦争というフレーズを残してミリーは冒険者ギルドのある方へ走っていった。
憶測が現実になったな。貴族同士の戦争なら街を蹂躙されるわけでもないから街の中は安全ではあるが、食糧不足で値段が上がれば不満も増えるよな。戦争すれば金がかかるから税金も上がるし、いいことなんて何もないのにな、しょせんメルビン男爵の血筋か。
この前何でDPで出せるのにわざわざ作ってるのか聞いたところ、この世界のもので作れるなら売っても問題ないですよね? 量産体制が整ったら売りに出す予定なんです! と言われた。お金稼ぎをするのだろうか? お金ならDPでたんまり出せるのに何でだろ?
この前、熟成加速エリアと名付けた醤油や味噌を作っているエリアに足を運んで気が付いたのだが、醤油や味噌以外にもいろいろなものを作っていた。俺の考えが甘かったのだろう、シルキーたちが熟成加速できる闇精霊を召喚したんだ、他にも作っていても何らおかしなことはない。
チーズ、肉、酒、酢等々、様々なものを熟成していた。他にもたくさんあったが、目についたのがそれだったのだ。だって知らないようなものまで熟成してたんですもの!
ちなみに見かけたチーズだけでも五種類くらい作っていた。
最近、革加工と木工のスキルLvが八まで上がったのだ。湯水のごとく高ランクの素材を使っているので、ガンガン経験値は入ってくるのだ。職人でもなければそれで生計を立てているわけではないので、同じことをずっとしてると、精神的に大変なので息抜きをしながらやってここまであげれたのだ。
普通の職人なら到達できないスキルLvなのではあるが、ダンジョンの特性とDPによる素材召喚のコンボは反則だ。だが、スキルLvが八になったのに、いまだ世界樹は加工できるようになる気がしないのだ……
世の中には加工できる存在が少なからず存在しているんだから、驚きなのである。そのほとんどが、長寿である種族がほとんどなので納得も行くのだが。
今日は、久しぶりに屋敷の外に出る。決して引きこもりってわけじゃないよ! 家の外には出なかったけど、ダンジョンには行ってたんだからね! って何に対して言い訳してんだ俺。
みんなが休日に屋敷の外(街)に遊びに行って帰ってきた時に、街の雰囲気がいつもと違う気がすると言っていたのだ。一人二人じゃなく八割ほどが同じことを言っていたので、間違いなく何か雰囲気の変わることがあったのだろう。
メルビン男爵の当主が変わったからというわけではなさそうだ。若干殺気立っているような気がするとみんなが口にしていた。戦闘ができるようになってから娘たちは、その辺の空気に敏感になっているから分かったことなのだろう。
こういった理由で久々の街へくり出しているのだ。ちなみに今日の護衛は、レイリーとニコだ。男同士でノンビリしたいという事もあったが、長生きして色々な経験を積んできているレイリーはすごい役に立つのだ。
奴隷になる前は、貴族に仕えていてそこで文官と武官を兼任していた程の逸材だったらしい。でも、その貴族が不法行為をしていて、それを違う貴族に見つかってしまったため、スケープゴートして犯罪を押し付けられ、息子夫婦は見せしめに殺されリリーと一緒に奴隷にさせられたとのことだった。
「確かに変な空気が漂ってますね。全体的にみると殺気というよりは、何かおびえているような感じでしょうか?」
うん、俺にも変な空気は感じられるんだが、それが殺気や怯えなんていう感情から来ているなんて全くわからねえ。娘たちもすごいけどレイリーはさらにすごいんだな。
「俺にも変な空気なのは分かるけど、殺気なのかすらわからねえな」
「それにしても、前にここら辺を通った時に比べて、食材が全体的に少なくなっていて高いですね」
「ん? そういえば、みんなも屋台とかの食べ物が値上がりしたって言ってたな。食材も減ってるのか」
元の世界で似たような話を聞いたことがある気がする……食べ物の値段が上がって、食材が不足する状況があったはず。確か……貿易していた所と紛争が起きて、食糧が不足して値段が上がるみたいな感じだったか?
フレデリクの街って食料自給率低いのか? ダンジョン農園の食料を放出すれば、この街の半分くらいの人間なら問題なくまかなえるだろう。でも、それをしたら流石にどこから持ってきたか問題になるだろうな。
「レイリー、この食べ物の不足と値段上昇が紛争による可能性はあると思うか?」
「ふむ、そういう事ですか。確かに食料を他の街に依存している所だと、そういう事があってもおかしくないですね。怯えの感情が食べ物が満足に手に入らないところから来ているとなると、殺気は……おそらく戦争に向けての準備が始まってるとかですかね」
「俺たちが考えている通りなら、そういう事になるよな。この世界の戦争ってどんな感じなんだ?」
「そうですね。国と国が領土を奪うために戦争をしますが、他にも貴族同士が相手が気に入らないといって、相手の街を占領して支配下に置いたりすることもあります」
俺のイメージでは貴族は、お互いの足の引っ張り合いをして蹴落とすと思っていたが、そうではなくて直接実力行使にでることもあるようだ。
「どちらにしても、戦争を始める前には場所を指定した宣戦布告をしないと、勝っても後で他の貴族たちや王族が出てきて滅ぼされるみたいです。そういえば、平民でも貴族に宣戦布告して戦争に勝つことができれば成り上がれますよ。
普通なら貴族の持つ兵士たちに勝つ戦力を集めるには、それと同等の財力や権力が必要になるからできないのですが、ご主人様は特別です。ちなみに、シングル以上の冒険者の権限は下手な貴族より強いですよ。単騎で貴族の兵士を根こそぎ倒すことが可能な戦力ですからね」
「そうなのか、でもシングル以上の冒険者なら、わざわざ街を落とすなんてことはしないだろうな。俺のいた世界とは全然違うんだな」
「シングル以上の人たちは、お金も稼げますし何より貴族になりたくないと思っている人が多いですね。戦争の際には、冒険者ギルドに傭兵のクエストが出ますね。国と国の戦争ならシングル以上も参加できますが、貴族同士の戦争には参加できないと聞いたことがあります」
「ほークエストとか出るのか、確かにそういった小説もあったな。戦争になるかわからないから、今話してる内容も結局憶測で話してるわけだしな。もうちょっと違うところにもいってみるか」
どこに行っても食材は値上がりして少ない量しか売っていなかった。他に感じた事と言えば、活気が以前よりなくなっている感じだろうか?
「あれ? シュウ君じゃない? ひさしぶり!」
「ん? ミリーさんでしたか、お久しぶりです」
「あれから全然ギルドに来なくなったね。危険な仕事だから知っている人が来なくなることも結構あるけど、顔合わせてた人が来なくなるのは寂しいんだよ」
「気持ちは解らなくもないですが、こっちの事を考えない発言されれば怒りますって。謝ってもらったわけでもないですしね。それにフェンリル討伐一番の功労者シュリだって、表向きはその功績を発表されてないですし、メルビン男爵の指名依頼の調査をしないで受理してますよね? あきらかにおかしかったはずですが」
「ゔっ……確かにハゲマスターの発言はいただけなかったですね、何度も謝りに行くように説得したんですが頑として行こうとしないんですよね。でも、メルビン男爵の指名依頼って何のことですか?」
「ん? 亡くなったメルビン男爵が亡くなる前に、Aランクのパーティーに奴隷の護衛という名目で指名依頼をしていましたよね。その依頼の奴隷っていうのが娘たちで、俺の家に正式な書類ということで売買書まで持ってきて引き取ろうとしたんですよ。
みんなが望めば解放すると言っているのに、俺の奴隷でいたいっていうからそのままにしているだけなのにな」
「なんですかその指名依頼……初めて聞きました。ちょっと同僚に話を聞いてきます。近いうちに隣町へ宣戦布告するそうです。戦争になりますので気を付けてくださいね」
戦争というフレーズを残してミリーは冒険者ギルドのある方へ走っていった。
憶測が現実になったな。貴族同士の戦争なら街を蹂躙されるわけでもないから街の中は安全ではあるが、食糧不足で値段が上がれば不満も増えるよな。戦争すれば金がかかるから税金も上がるし、いいことなんて何もないのにな、しょせんメルビン男爵の血筋か。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる