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第11話 コロニー殲滅戦2
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ゴブリンのコロニーから離れて、崖の下にDPで洞窟を作った。簡易安全地帯を作り近くにモンスターがいないことも確認する。
気絶している女の子を見て、どうするか悩む。
スタイルはいい、というかむしろ俺の好みドンピシャだ。胸は大きすぎず小さすぎずイイサイズだ。
個人的にはショートカットの子が好きだけど、黒髪ストレートのロングも悪くないな。気持ち肌が黒い感じがするが、健康的に肌が焼けた感じだな。
うん、わるくないな……って違うわ! いくらDTだからって空腹で倒れてる子を襲う真似はしないぞ。
一先ず、起こして飯でも食わせてやりたいがどうやったら起きるのだろうか?
試しに鼻をつまんでみたが苦しそうな顔をするが起きることはなかった。顔に水をぶっかけてみたが、口に入った分を寝ながら飲んでいた。喉も乾いていて脱水症状だったりしねえか?
「お~い、起きたら飯食わしてやるから目を覚ませ~」
「ごはん!!!!」
ガバッと体を起こし涎を垂らしながら、俺に掴みかかってきた。
「まてまて、飯は食わせてやるから落ち着け。食べるのは、これを少し飲んでからだ」
DPでだした常温のスポーツドリンクを入れた皮袋を渡す。冷たいのを一気に飲むと体に良くないから温める物を探そうとしてたところで見つけた逸品である。
「ちょっと甘酸っぱいな、でも美味いもっとほしい!」
「分かったから落ち着けって、一気に飲みすぎると体に悪いから後で落ち着いたら飲ましてやるからこれを食え」
「かたじけない、飲み物の他にも食べ物までわけてもらって恩に着る」
しばらく無言で食事をしていた。楽しみにしていたサンドイッチを全部食べられてしまったな……少ししょんぼりしていると、
「すまない、あまりの美味しさに差し出されたサンドイッチを全部食べてしまった……」
申し訳なさそうに謝ってくる。
「食べさせてやるって言ったのは俺だし気にするな。それよりなんでゴブリンに担がれてたんだ?」
「1人で自由気ままに旅をしていたんだが、野営中に魔物と戦闘になって食料をとられてしまって、街へ移動中に空腹の状態でゴブリン達に出会ってしまい40匹くらい倒したところで限界を迎えて倒れてしまったのだ」
「おおー、君強いんだね。俺じゃさすがに40匹の相手は無理だな。よくて15匹くらいだと思う」
「名前を言ってませんでした。助けてもらったのに無作法をしてしまいました。私は、ハーフドワーフのカエデといいます。極東と呼ばれる国の生まれです。あなたも黒髪黒目と特徴が似ていますね」
「俺も紹介してなかったな、俺はシュウだ。まぁ冒険者だ、よろしく。極東の出身ではないけど、似た特徴の君にあえて嬉しいよ」
しばらく他愛のない話をして、落ち着いたところで
「そういえば、君を担いでいたゴブリンたちのリーダー格のジェネラルが持っていたこの刀って君のかい?」
「あぁ! もう戻ってこないと思ってあきらめていました。助けてもらった上にこの刀まで取り返してくださるなんて……私、なんでもします!」
「え? なんでもしてくれるの?」
「はい、なんでも喜んでします」
ゴクリ、生唾を飲んでしまった。
「ひ、非常に魅力的な話だけど遠慮しておきます。ゴブリンに連れ去られた可愛い女の子が、悲惨な目に合うのがしのびなかったので助けただけだから」
「助けてもらえなければ、あのままコロニーへ連れていかれてゴブリンたちの相手を朝から晩までするはめになってました。それを考えれば奴隷のように働かされても文句は言えないのです! (それに、優しいし結構タイプなので私にとってはご褒美ですよね)」
「ん? 何か言ったか?」
「いえ、何も言ってませんけど」
「無事でよかったよ、俺はとりあえず三分の一くらいまで削り殺したゴブリンのコロニーを潰して来ようと思う。まだ体調がよくないだろうから少し休んでて、多分ここなら安全だからさ」
「あ、気にしないで大丈夫です。もう体も動かせますし、憎きゴブリンどもの巣を壊せるなら喜んで働かせてもらいます」
何とか残ってもらおうとするが、1人でも問題ないので行ってきます! と言い出したため、泣く泣く一緒に行くことにした。マップでゴブリンたちを把握しながら狩ってたのにカエデが一緒に来たことで、釣って倒すことができなくなってしまった。
マップでの敵の位置把握は、周りから見ると不自然と言わざるを得ない効率の良さだからな。
コロニーに向かいながらどう戦うか検討しているが、カエデは残りのゴブリンが50匹もいないことを知ると、真正面からで何の問題もないといい、そのままコロニーへ突っ込んでいく。
「ちょっ! まてって!」
カエデを追ってコロニーの中に入りゴブリンたちに捕捉される。ゴブリンたちは入ってきたカエデを欲望の濁った眼で見ていた。何かその姿を見ていると無性に腹が立ってきてブチっと何かの切れる音がした。
気付いたらカエデを抜き去りゴブリンたちへ接近して、雷を全身に付与し、薙ぎ払い・貫き・殴り・蹴りゴブリンを蹂躙していた。ゴブリンたちから見たら厄災みたいなものだっただろうな。
変態的な視線を送っていたゴブリンを蹂躙し終わり、カエデの方を見ると俺の起こした惨状よりさらに酷い状況が広がっていた。
俺が倒したゴブリンを除いても、ジェネラルが3匹強化種が6匹普通のゴブリンが20匹近くいたはずなのに、既に動いているものはいなかった。カエデの足元には十センチメートル程の物体が無数に散らばっていた。
ゴブリンたちは、みんなカエデの刀によって切り刻まれたようだ。レベル差やスキルの差があるにしても、ここまで強さに違いが表れるのか?
「あ、カエデ、お疲れさま。本当に君って強いね、ビックリしたよ」
「シュウこそ、強かったんだね。ゴブリンどもが私に向けてくるやらしい視線を感じて、怒って突っ込んでくなんて、独占欲ですか? そういうのも、わるくないですね?」
「い、いや! そうじゃなくてだな、なんていうか、そうだ! 女の子をそんな目で見る輩が許せなかっただけだよ」
「照れてるのか? 可愛いですね、そういうことにしておきましょう。そういえば、シュウは冒険者なんだよね? 私とパーティでも組ますか? 助けてもらった事を考えると一生忠誠を誓ってシュウに尽くすべきかしら?」
「いや、俺駆け出し冒険者でお金もあまりないし、お金貯めて買いたいものがあるから余計にお金がかかるのはちょっと勘弁してほしいな」
「なに? お金が必要なの? このコロニーを潰した功績でもかなりのお金が動くとおもうけど、それでも足りないのかしら? それなら、私が持ってるお金を使えばいい。今ここで忠誠を誓うから身も心もシュウの物になってもいいわよ」
「えっと、なんでそんなに俺の物になろうとするんだ?」
「空腹でどうにもできないところをゴブリンに攫われて、死ぬまで慰み者にされる人生から助けてもらったことを考えれば、シュウに一生尽くしたくなるくらい救われたってことですね」
「そういうものなのか? そういった理由だけなら、やっぱりそれは受け入れられないかな。カエデは可愛いと思うけど、一生を尽くすなら好きな人や尊敬する人にしてほしいと俺は思う」
「え? 好きな人ならいいの? それならシュウに尽くすのは問題ないではないか。助けてもらったこともそうだが、優しかったりするところも悪くない。やらしい視線で怒ってくれた事も好印象です! なにより、見た目がタイプだったりするんですよね。
ちょっと頼りない印象の年下の男の子ってそそられるじゃないですか! それに半精霊の私には、あなたは悪では無いとわかります。邪な心を持っていないって分かるんです! 女性として私に魅力を感じているシュウは下心は悪くないですね」
急に熱く語りだし、対応に困ってしまった。何だろ、この貞操の危機を感じるような雰囲気は……
「そ、そうなの、か?」
こんな可愛い子とキャッキャウフフできると考えr……って違うわボケ! もしできたら嬉しいけど、今は違うんだ。
「私からの忠誠を受け取っていただければ、身も心もシュウの物ですよ。半分精霊の私だからできる忠誠の儀式があるんです。是非、シュウに受けていただきたいですね」
「ん? 一つ聞いていいか? 忠義の儀式ってなんだ?」
「知らないのですね。精霊と契約する際に行う儀式を忠義の儀式って呼んでいるんです。言葉の意味は本来と違うのですが、お互いがお互いに支えあうのが精霊との契約なんです。
ですが、私は半分精霊なので一方的に尽くすかたちで忠義の儀式を行えるんです。この儀式の効果は絶大で、主となる人が裏切らない限り奴隷契約より深い絆を刻むのです。この絆をもって私はシュウに付き添いたいと思います」
「しばらくパーティ組んでみて一緒に行動しよう。俺が君の事を知って、受け入れたいと思ったときに、君の意見が変わってなかったら受け入れさせて」
「一緒に行動するのは四六時中って事でいいんですか?」
「違う部屋に泊まるんだから、四六時中なわけないだろ」
「えっ? 違う部屋に泊らなきゃいけないの?」
「えっ?」
「えっ?」
しばらく時間が凍りお互い見つめ合った。
気絶している女の子を見て、どうするか悩む。
スタイルはいい、というかむしろ俺の好みドンピシャだ。胸は大きすぎず小さすぎずイイサイズだ。
個人的にはショートカットの子が好きだけど、黒髪ストレートのロングも悪くないな。気持ち肌が黒い感じがするが、健康的に肌が焼けた感じだな。
うん、わるくないな……って違うわ! いくらDTだからって空腹で倒れてる子を襲う真似はしないぞ。
一先ず、起こして飯でも食わせてやりたいがどうやったら起きるのだろうか?
試しに鼻をつまんでみたが苦しそうな顔をするが起きることはなかった。顔に水をぶっかけてみたが、口に入った分を寝ながら飲んでいた。喉も乾いていて脱水症状だったりしねえか?
「お~い、起きたら飯食わしてやるから目を覚ませ~」
「ごはん!!!!」
ガバッと体を起こし涎を垂らしながら、俺に掴みかかってきた。
「まてまて、飯は食わせてやるから落ち着け。食べるのは、これを少し飲んでからだ」
DPでだした常温のスポーツドリンクを入れた皮袋を渡す。冷たいのを一気に飲むと体に良くないから温める物を探そうとしてたところで見つけた逸品である。
「ちょっと甘酸っぱいな、でも美味いもっとほしい!」
「分かったから落ち着けって、一気に飲みすぎると体に悪いから後で落ち着いたら飲ましてやるからこれを食え」
「かたじけない、飲み物の他にも食べ物までわけてもらって恩に着る」
しばらく無言で食事をしていた。楽しみにしていたサンドイッチを全部食べられてしまったな……少ししょんぼりしていると、
「すまない、あまりの美味しさに差し出されたサンドイッチを全部食べてしまった……」
申し訳なさそうに謝ってくる。
「食べさせてやるって言ったのは俺だし気にするな。それよりなんでゴブリンに担がれてたんだ?」
「1人で自由気ままに旅をしていたんだが、野営中に魔物と戦闘になって食料をとられてしまって、街へ移動中に空腹の状態でゴブリン達に出会ってしまい40匹くらい倒したところで限界を迎えて倒れてしまったのだ」
「おおー、君強いんだね。俺じゃさすがに40匹の相手は無理だな。よくて15匹くらいだと思う」
「名前を言ってませんでした。助けてもらったのに無作法をしてしまいました。私は、ハーフドワーフのカエデといいます。極東と呼ばれる国の生まれです。あなたも黒髪黒目と特徴が似ていますね」
「俺も紹介してなかったな、俺はシュウだ。まぁ冒険者だ、よろしく。極東の出身ではないけど、似た特徴の君にあえて嬉しいよ」
しばらく他愛のない話をして、落ち着いたところで
「そういえば、君を担いでいたゴブリンたちのリーダー格のジェネラルが持っていたこの刀って君のかい?」
「あぁ! もう戻ってこないと思ってあきらめていました。助けてもらった上にこの刀まで取り返してくださるなんて……私、なんでもします!」
「え? なんでもしてくれるの?」
「はい、なんでも喜んでします」
ゴクリ、生唾を飲んでしまった。
「ひ、非常に魅力的な話だけど遠慮しておきます。ゴブリンに連れ去られた可愛い女の子が、悲惨な目に合うのがしのびなかったので助けただけだから」
「助けてもらえなければ、あのままコロニーへ連れていかれてゴブリンたちの相手を朝から晩までするはめになってました。それを考えれば奴隷のように働かされても文句は言えないのです! (それに、優しいし結構タイプなので私にとってはご褒美ですよね)」
「ん? 何か言ったか?」
「いえ、何も言ってませんけど」
「無事でよかったよ、俺はとりあえず三分の一くらいまで削り殺したゴブリンのコロニーを潰して来ようと思う。まだ体調がよくないだろうから少し休んでて、多分ここなら安全だからさ」
「あ、気にしないで大丈夫です。もう体も動かせますし、憎きゴブリンどもの巣を壊せるなら喜んで働かせてもらいます」
何とか残ってもらおうとするが、1人でも問題ないので行ってきます! と言い出したため、泣く泣く一緒に行くことにした。マップでゴブリンたちを把握しながら狩ってたのにカエデが一緒に来たことで、釣って倒すことができなくなってしまった。
マップでの敵の位置把握は、周りから見ると不自然と言わざるを得ない効率の良さだからな。
コロニーに向かいながらどう戦うか検討しているが、カエデは残りのゴブリンが50匹もいないことを知ると、真正面からで何の問題もないといい、そのままコロニーへ突っ込んでいく。
「ちょっ! まてって!」
カエデを追ってコロニーの中に入りゴブリンたちに捕捉される。ゴブリンたちは入ってきたカエデを欲望の濁った眼で見ていた。何かその姿を見ていると無性に腹が立ってきてブチっと何かの切れる音がした。
気付いたらカエデを抜き去りゴブリンたちへ接近して、雷を全身に付与し、薙ぎ払い・貫き・殴り・蹴りゴブリンを蹂躙していた。ゴブリンたちから見たら厄災みたいなものだっただろうな。
変態的な視線を送っていたゴブリンを蹂躙し終わり、カエデの方を見ると俺の起こした惨状よりさらに酷い状況が広がっていた。
俺が倒したゴブリンを除いても、ジェネラルが3匹強化種が6匹普通のゴブリンが20匹近くいたはずなのに、既に動いているものはいなかった。カエデの足元には十センチメートル程の物体が無数に散らばっていた。
ゴブリンたちは、みんなカエデの刀によって切り刻まれたようだ。レベル差やスキルの差があるにしても、ここまで強さに違いが表れるのか?
「あ、カエデ、お疲れさま。本当に君って強いね、ビックリしたよ」
「シュウこそ、強かったんだね。ゴブリンどもが私に向けてくるやらしい視線を感じて、怒って突っ込んでくなんて、独占欲ですか? そういうのも、わるくないですね?」
「い、いや! そうじゃなくてだな、なんていうか、そうだ! 女の子をそんな目で見る輩が許せなかっただけだよ」
「照れてるのか? 可愛いですね、そういうことにしておきましょう。そういえば、シュウは冒険者なんだよね? 私とパーティでも組ますか? 助けてもらった事を考えると一生忠誠を誓ってシュウに尽くすべきかしら?」
「いや、俺駆け出し冒険者でお金もあまりないし、お金貯めて買いたいものがあるから余計にお金がかかるのはちょっと勘弁してほしいな」
「なに? お金が必要なの? このコロニーを潰した功績でもかなりのお金が動くとおもうけど、それでも足りないのかしら? それなら、私が持ってるお金を使えばいい。今ここで忠誠を誓うから身も心もシュウの物になってもいいわよ」
「えっと、なんでそんなに俺の物になろうとするんだ?」
「空腹でどうにもできないところをゴブリンに攫われて、死ぬまで慰み者にされる人生から助けてもらったことを考えれば、シュウに一生尽くしたくなるくらい救われたってことですね」
「そういうものなのか? そういった理由だけなら、やっぱりそれは受け入れられないかな。カエデは可愛いと思うけど、一生を尽くすなら好きな人や尊敬する人にしてほしいと俺は思う」
「え? 好きな人ならいいの? それならシュウに尽くすのは問題ないではないか。助けてもらったこともそうだが、優しかったりするところも悪くない。やらしい視線で怒ってくれた事も好印象です! なにより、見た目がタイプだったりするんですよね。
ちょっと頼りない印象の年下の男の子ってそそられるじゃないですか! それに半精霊の私には、あなたは悪では無いとわかります。邪な心を持っていないって分かるんです! 女性として私に魅力を感じているシュウは下心は悪くないですね」
急に熱く語りだし、対応に困ってしまった。何だろ、この貞操の危機を感じるような雰囲気は……
「そ、そうなの、か?」
こんな可愛い子とキャッキャウフフできると考えr……って違うわボケ! もしできたら嬉しいけど、今は違うんだ。
「私からの忠誠を受け取っていただければ、身も心もシュウの物ですよ。半分精霊の私だからできる忠誠の儀式があるんです。是非、シュウに受けていただきたいですね」
「ん? 一つ聞いていいか? 忠義の儀式ってなんだ?」
「知らないのですね。精霊と契約する際に行う儀式を忠義の儀式って呼んでいるんです。言葉の意味は本来と違うのですが、お互いがお互いに支えあうのが精霊との契約なんです。
ですが、私は半分精霊なので一方的に尽くすかたちで忠義の儀式を行えるんです。この儀式の効果は絶大で、主となる人が裏切らない限り奴隷契約より深い絆を刻むのです。この絆をもって私はシュウに付き添いたいと思います」
「しばらくパーティ組んでみて一緒に行動しよう。俺が君の事を知って、受け入れたいと思ったときに、君の意見が変わってなかったら受け入れさせて」
「一緒に行動するのは四六時中って事でいいんですか?」
「違う部屋に泊まるんだから、四六時中なわけないだろ」
「えっ? 違う部屋に泊らなきゃいけないの?」
「えっ?」
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