黒蛇男

zubro909

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2. 寧々の正体

2. 寧々の正体 (6)

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寧々は男のコンプレックスを最大化する動画を提供する時、男に金銭と自分の動画の提供を要求した。

男達は狂ったように莫大な資産と動画を提供した。

動画は「私を最高に興奮させると思うもの」という条件だった。男が軍人達だったこともあり、男達は、自分が残虐に人を殺す動画を送った。彼らは麻薬の様に寧々の動画を欲したから、多様な趣向を凝らし、寧々に動画を送った。

寧々は世界中で、最も殺人動画を集めるネットワークを築いた。男達は寧々を興奮させるため、自分達だけではなく、自分の上長や、自分より残虐な者の殺人動画を差し出すようになった。

寧々が途中からターゲットに定めたのは、肉体的には弱いが、世界中の戦地や基地内の情報管理を行う諜報系の情報管理者だった。CIA、M18が主要顧客だった。

彼等は例外なく、肉体的に優れた軍人に、深淵なコンプレックスを持っていた。

寧々は、彼らに一度自分を抱かせた。寧々にとって退屈なセックスだった。その後に、肉体型の軍人とのセックスを彼らに見せた途端、彼らは完璧な奴隷になった。

「ほら、よく見なさいよ。あなたと全く違う広背筋、大胸筋、太腿の筋肉。挿入した後の私のイキ方。あなたが必死にやっても、全くイカない私。彼らにかかれば、何度も涎を垂らしてイクわ。シーツに漏れた私の汁の量を見なさいよ」

その動画を見せながら、彼らを縛ってなじってやった。彼らにとって、寧々は神になった。狂ったようにハッキングの技術を高め、世界中の機密情報を寧々に集めた。

一般人が考えられない方法で、寧々は世界で特異な諜報機関になった。その後に、諜報系組織の情報管理者と同じ方法で、世界中のエリートを奴隷にしていった。

セックスと殺人という、他人には一般的には見せられないが、本当は一番関心を持っている対象。その自分の本質を他人に見せたい、全てを曝け出したいという欲望。自分の根本を揺るがしてくれる強烈な嫉妬。自分が愛して欲情する異性に攻撃されたい被虐的な願望…。

寧々は一般企業やエンジニアが触れる事が出来ない深淵なインサイトを掘り起こし、軍人・諜報関係者・エリート達に気が狂う様なインセンティブを与え続けた。

知的だが肉体的なコンプレックスを持つ層は、セックスと暴力に極めて弱かった。
邪魔になれば、自殺に追い込んだ。

これが巨額の資産を持ち、上品でありながら野蛮な色気を纏っている寧々の正体だった。
中2の剛は寧々の正体は知らなかったが、寧々の野蛮な色気を誰よりも察知していた。
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