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天の神子 第二章 「その脚はまだ遅い」
天の神子 第二章 「その脚はまだ遅い」 その12
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少し時は戻り、ユーインとヨウレスは森の中を歩いていた。
「こうして二人きりで森の中を歩くの、久しぶりだね」
「そうねえ。三年くらい前かしら」
「村の森、中々行かなくなったもんね、私」
時の流れの中で、ユーインが幼さの殻を破り、可憐な少女として成長し始めるまで、彼女は大きくなりつつあれども未だ村の四分の一を覆う程度の雨雲で『雨巫女さま』の務めを果たしていた。
そして、子供ながらに余った時間や体力を消化しようと、姉と共に森で遊ぶのが日課となり、その間だけは役目という重荷を完全に忘れられた。
だが、ある日を境にその日課は止めてしまった。
「今まで言ってなかったけど、実はその頃、村の皆にユーインが森に行くのを止めるよう言われてたのよ」
「え?」
「まあ私は反対だったから、あなたには何も言わなかったけど。そしたら貢物を増やしてきてね」
「あ、あれってそういうことだったんだ。急に増えたなあって思ったんだよ」
ある日とは、村人から『雨巫女さま』であるユーインへと渡される貢物が急増した日だった。
以前はその幼い身体が堪えられる量の貢物を渡され、その小さな背に収まりきる程のものが姉妹の糧となっていた。
だが、ヨウレスが村人の要求を飲まずにいたその日を境に、きっと口裏を合わせたように、ユーインへ更なる重荷を背負わせるようになった。
「こんなに要らないって言ったんだけどね。おかげであなたの負担が増えて、森に行く体力が無くなったから、結果としては村の望み通りになったわね」
「でも、色々もらえるようになったから、それで良かったんじゃない?」
「他人事みたいに言わない」
過去に起きた変化を利益として捉えようとするユーインに、ヨウレスは少し冷たい声色で警告する。
「それじゃあユーインの為にならないと思って反対してたのよ」
「私の?」
「そう。二人で暮らすようになってから、遊べる時間が減ったでしょう?」
「それはしょうがなかったから……」
しょうがない?
何がしょうがないのか。言い返した手前、その言葉に自信を持つべきだったのに。
どこか胸の奥がざわついた。
「そうかもね。でも、本当はしょうがなくなんてないと思うの」
「なんで?」
「子供は遊んでいられれば、それでいいのよ」
「あー!子供扱いした!」
ヨウレスが溢した言葉を引き金に、胸の内に生じた何かを振り払うようユーインはかつての約束を思い出す。
「あら、いけない」
かつて、姉妹にとっての両親がこの世を去った頃。家族が二人きりになり、半ば絶望の雨を浴びていた時。露のように澄んだ瞳から涙を流すユーインに、ヨウレスはある約束を結んだ。
それは、ユーインが一人で立てるように、なおかつ、ヨウレスが大人になりすぎないように、二人で決めた合言葉だった。
「もう……『お姉ちゃんはお姉ちゃん』でしょ」
「そうね。『ユーインは可愛い妹』よ」
立てた誓いを思い出し、気を取り直して森を歩いていると、ヨウレスが腕を横に伸ばしてユーインを制止する。
「何かいる」
背中に掛けた槍のように研ぎ澄まされた感覚で、獣の気配を感じ取ったヨウレスが聞き耳を立てる。
確かに、森の奥から自分たち以外の物音が聞こえてきた。
「……イノシシかな」
ユーインがコッソリと細めた声で訊く。
「どうかしらね……ねえユーイン、昔一緒に狩りをした時のこと、覚えてる?」
「うん。やる?」
「やりましょう」
どちらが言うまでもなく、姉妹は獣に気付かれないよう、短い会話を心掛けつつ気配のする方へと進む。
雨の沁みた地面を、慣れた足取りで歩いていく。すると、ユーインが地面の一か所を指差して言った。
「お姉ちゃん、足跡」
ヨウレスが足跡の形から相手を判別する。
「……イノシシね」
「アタリだ」
良い獲物になるはず、とユーインが喜ぶ中、ヨウレスがそれを窘める。
「追いかけるわよ」
「あ、うん」
まだ狩りが成功した訳ではない。気を引き締め直したユーインが、集中を高めたヨウレスについていく。
「……いた」
ヨウレスが先に見付け、ユーインに指し示したのは、木の根と根の間に穴を掘り、身を潜めんとしている一頭のイノシシだった。
「よし。ユーインはここで待って……ああ、弓が無かったわね」
かつて姉妹で狩りをしていた時、ユーインは安全に狩りをする為に、獲物の遠くから弓を構えてヨウレスの援護をする役割を担っていた。
ヨウレスが槍を構えて獲物に近寄り、急所を目がけた一突きを入れて仕留めるのが定石であり、もし仕留めそこなった場合にのみユーインが矢を放って追撃する作戦だった。
殆どの場合、ヨウレスの一突きで事は収まるが、ユーインも小動物や手負いの獣を確かに仕留めた実績がある。
長らくユーインが弓を握ることはなかったため、村から旅立つ時にも得物は家に置いてかれたのだが、今はそれに代わるものが用意できる。
「大丈夫」
ユーインがエトリアに渡された杖を握り、念を込める。師匠に教わったように、今求める形を想像し、何処からともなく生じた光の粒をまとめ上げていく。
やがて現れたのは、うす淡く光る白い弓と矢だった。ユーインはそれを手に取り、弦を摘んで調子を確かめる。ピンと張っていて問題なく矢を放てそうだ。
「……流石ね」
妹の成長に感嘆しながら、背負っていた槍を手に取る。
それからの出来事は早かった。ヨウレスは軽い足取りでイノシシに近寄り、その刃が届く距離まで詰めていく。槍を強く握って構えた時、必死に穴を掘っていたイノシシが背後の存在に気づき、振り返ろうとした。
その瞬間、心臓を貫かれたイノシシは獲物となり果てた。
引き抜かれた槍は赤い雫を垂らしていたが、ヨウレスがそれを空を切るように振り落とし、また彼女の背に戻された。
「ユーイン、もう来ていいわよ」
「はーい」
武器を収めて、明るく柔らかい声で話す姉妹の間には、くたりと倒れたイノシシが一頭、四肢を縄で一点に結ばれていた。
「流石お姉ちゃん、私の出番なかったね」
「そうでもないわよ。ユーインがしっかり見張ってくれてると、安心して狩りに集中できるから、助かったわ」
姉妹は互いを讃え合った後、そのまま笑みを溢した。
ふと、ユーインがヨウレスに歩み寄りながら、思い出したように言った。
「あ、そろそろ戻る時間じゃない?早く行かないと」
「そうね。予定してた食材じゃないけど、きっと喜んでくれるわよね」
「うん、きっと——」
そこまで話した直後、足元に置いていた獲物が巨大な影に連れ去られた。
「え?」
困惑。ただそれのみがユーインの頭を埋め尽くす。
今通り過ぎた影は何だったのか。イノシシより大きく、狭まりつつあった姉妹の間を瞬く間に通り過ぎたあの影は。
「——ユーイン、逃げるわよ!」
「あえ、あ、うん!」
咄嗟に状況を判断したヨウレスに連れられ、ユーインもいち早くオルラウン達との合流地点へ駆け出す。
「お姉ちゃん、あれ何?!何か変だよ!」
「オオカミのように見えたけど……確かに変だったわね」
ヨウレスにはそう見えたという影は、依然として姉妹の背後からむき出しの殺意を放っている。
かつてない程に命の危険を感じ、焦り出すユーインだったが、同時に無理やり冴えてしまった頭で考え事を始めてしまう。
「もしかして……」
息を切らしつつも推測を語り出そうとするユーインを、ヨウレスが鬼気迫る声で止める。
「ユーイン!今はとにかくオルラウン達と合流することに集中して!」
「わ、分かった!」
「こうして二人きりで森の中を歩くの、久しぶりだね」
「そうねえ。三年くらい前かしら」
「村の森、中々行かなくなったもんね、私」
時の流れの中で、ユーインが幼さの殻を破り、可憐な少女として成長し始めるまで、彼女は大きくなりつつあれども未だ村の四分の一を覆う程度の雨雲で『雨巫女さま』の務めを果たしていた。
そして、子供ながらに余った時間や体力を消化しようと、姉と共に森で遊ぶのが日課となり、その間だけは役目という重荷を完全に忘れられた。
だが、ある日を境にその日課は止めてしまった。
「今まで言ってなかったけど、実はその頃、村の皆にユーインが森に行くのを止めるよう言われてたのよ」
「え?」
「まあ私は反対だったから、あなたには何も言わなかったけど。そしたら貢物を増やしてきてね」
「あ、あれってそういうことだったんだ。急に増えたなあって思ったんだよ」
ある日とは、村人から『雨巫女さま』であるユーインへと渡される貢物が急増した日だった。
以前はその幼い身体が堪えられる量の貢物を渡され、その小さな背に収まりきる程のものが姉妹の糧となっていた。
だが、ヨウレスが村人の要求を飲まずにいたその日を境に、きっと口裏を合わせたように、ユーインへ更なる重荷を背負わせるようになった。
「こんなに要らないって言ったんだけどね。おかげであなたの負担が増えて、森に行く体力が無くなったから、結果としては村の望み通りになったわね」
「でも、色々もらえるようになったから、それで良かったんじゃない?」
「他人事みたいに言わない」
過去に起きた変化を利益として捉えようとするユーインに、ヨウレスは少し冷たい声色で警告する。
「それじゃあユーインの為にならないと思って反対してたのよ」
「私の?」
「そう。二人で暮らすようになってから、遊べる時間が減ったでしょう?」
「それはしょうがなかったから……」
しょうがない?
何がしょうがないのか。言い返した手前、その言葉に自信を持つべきだったのに。
どこか胸の奥がざわついた。
「そうかもね。でも、本当はしょうがなくなんてないと思うの」
「なんで?」
「子供は遊んでいられれば、それでいいのよ」
「あー!子供扱いした!」
ヨウレスが溢した言葉を引き金に、胸の内に生じた何かを振り払うようユーインはかつての約束を思い出す。
「あら、いけない」
かつて、姉妹にとっての両親がこの世を去った頃。家族が二人きりになり、半ば絶望の雨を浴びていた時。露のように澄んだ瞳から涙を流すユーインに、ヨウレスはある約束を結んだ。
それは、ユーインが一人で立てるように、なおかつ、ヨウレスが大人になりすぎないように、二人で決めた合言葉だった。
「もう……『お姉ちゃんはお姉ちゃん』でしょ」
「そうね。『ユーインは可愛い妹』よ」
立てた誓いを思い出し、気を取り直して森を歩いていると、ヨウレスが腕を横に伸ばしてユーインを制止する。
「何かいる」
背中に掛けた槍のように研ぎ澄まされた感覚で、獣の気配を感じ取ったヨウレスが聞き耳を立てる。
確かに、森の奥から自分たち以外の物音が聞こえてきた。
「……イノシシかな」
ユーインがコッソリと細めた声で訊く。
「どうかしらね……ねえユーイン、昔一緒に狩りをした時のこと、覚えてる?」
「うん。やる?」
「やりましょう」
どちらが言うまでもなく、姉妹は獣に気付かれないよう、短い会話を心掛けつつ気配のする方へと進む。
雨の沁みた地面を、慣れた足取りで歩いていく。すると、ユーインが地面の一か所を指差して言った。
「お姉ちゃん、足跡」
ヨウレスが足跡の形から相手を判別する。
「……イノシシね」
「アタリだ」
良い獲物になるはず、とユーインが喜ぶ中、ヨウレスがそれを窘める。
「追いかけるわよ」
「あ、うん」
まだ狩りが成功した訳ではない。気を引き締め直したユーインが、集中を高めたヨウレスについていく。
「……いた」
ヨウレスが先に見付け、ユーインに指し示したのは、木の根と根の間に穴を掘り、身を潜めんとしている一頭のイノシシだった。
「よし。ユーインはここで待って……ああ、弓が無かったわね」
かつて姉妹で狩りをしていた時、ユーインは安全に狩りをする為に、獲物の遠くから弓を構えてヨウレスの援護をする役割を担っていた。
ヨウレスが槍を構えて獲物に近寄り、急所を目がけた一突きを入れて仕留めるのが定石であり、もし仕留めそこなった場合にのみユーインが矢を放って追撃する作戦だった。
殆どの場合、ヨウレスの一突きで事は収まるが、ユーインも小動物や手負いの獣を確かに仕留めた実績がある。
長らくユーインが弓を握ることはなかったため、村から旅立つ時にも得物は家に置いてかれたのだが、今はそれに代わるものが用意できる。
「大丈夫」
ユーインがエトリアに渡された杖を握り、念を込める。師匠に教わったように、今求める形を想像し、何処からともなく生じた光の粒をまとめ上げていく。
やがて現れたのは、うす淡く光る白い弓と矢だった。ユーインはそれを手に取り、弦を摘んで調子を確かめる。ピンと張っていて問題なく矢を放てそうだ。
「……流石ね」
妹の成長に感嘆しながら、背負っていた槍を手に取る。
それからの出来事は早かった。ヨウレスは軽い足取りでイノシシに近寄り、その刃が届く距離まで詰めていく。槍を強く握って構えた時、必死に穴を掘っていたイノシシが背後の存在に気づき、振り返ろうとした。
その瞬間、心臓を貫かれたイノシシは獲物となり果てた。
引き抜かれた槍は赤い雫を垂らしていたが、ヨウレスがそれを空を切るように振り落とし、また彼女の背に戻された。
「ユーイン、もう来ていいわよ」
「はーい」
武器を収めて、明るく柔らかい声で話す姉妹の間には、くたりと倒れたイノシシが一頭、四肢を縄で一点に結ばれていた。
「流石お姉ちゃん、私の出番なかったね」
「そうでもないわよ。ユーインがしっかり見張ってくれてると、安心して狩りに集中できるから、助かったわ」
姉妹は互いを讃え合った後、そのまま笑みを溢した。
ふと、ユーインがヨウレスに歩み寄りながら、思い出したように言った。
「あ、そろそろ戻る時間じゃない?早く行かないと」
「そうね。予定してた食材じゃないけど、きっと喜んでくれるわよね」
「うん、きっと——」
そこまで話した直後、足元に置いていた獲物が巨大な影に連れ去られた。
「え?」
困惑。ただそれのみがユーインの頭を埋め尽くす。
今通り過ぎた影は何だったのか。イノシシより大きく、狭まりつつあった姉妹の間を瞬く間に通り過ぎたあの影は。
「——ユーイン、逃げるわよ!」
「あえ、あ、うん!」
咄嗟に状況を判断したヨウレスに連れられ、ユーインもいち早くオルラウン達との合流地点へ駆け出す。
「お姉ちゃん、あれ何?!何か変だよ!」
「オオカミのように見えたけど……確かに変だったわね」
ヨウレスにはそう見えたという影は、依然として姉妹の背後からむき出しの殺意を放っている。
かつてない程に命の危険を感じ、焦り出すユーインだったが、同時に無理やり冴えてしまった頭で考え事を始めてしまう。
「もしかして……」
息を切らしつつも推測を語り出そうとするユーインを、ヨウレスが鬼気迫る声で止める。
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