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Sortie-01:黒翼の舞う空
第十二章:アリサ・メイヤード/06
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「フルバック隊! この大馬鹿野郎! 聞こえてたら全速力で目標に向かいなさい! アンタたちの後ろに張り付いてる連中は、アタシたちで何とかする! アンタらが踏んだドジの尻拭いよ、帰ったらアタシたち全員に奢りなさい! 良いわね!?」
言いながら、アリサは追随してくる他数機の≪ミーティア≫……C型、さっきから共に戦い続けているレッド・チームの生き残りだ。彼らとともに急降下し、まさにフルバック隊の尻を噛み千切ろうとしていた十機近いモスキートに飛びかかっていく。
「レッド4、7、8はフルバックに張り付いてエスコート! レッド3、5はアタシと行くわよ!」
スロットル全開でモスキートの群れからの離脱を図るフルバック隊と、彼らの直援に当たるべく追随していく、レッド・チーム所属の三機の≪ミーティア≫。そんな彼らの、遠ざかっていく機影をチラリと横目に眺めながら。アリサは付いて来いと言った他の二機とともに、フルバック隊を尚も追いかけようとするモスキートの群れに食らい付いた。
「逃がさない……!」
急降下しての強襲で、まずは一機を撃墜する。レーザー機関砲しか無い今の状況、多数の敵機とのドッグファイトにもつれ込むには、些か不利なのは否めないが……飛び込んでしまった以上、もう後戻りは出来ない。やるしかないのだ。
「やってやる!」
地表ギリギリで機首を上げ急上昇し、グッと捻り込んで急激な方向転換。そうすれば更なるモスキートと真っ正面から向かい合い、ヘッドオン。
アリサはトリガーを引き、レーザー機関砲を掃射。向こうも機関砲を掃射してきたが……両者のすれ違いざま、火を噴いて墜落していくのはモスキートの方だった。
「アリサ、上っ!」
「チィィィッ!!」
とすれば、今度はモスキートの側から逆襲を仕掛けて来た。
さっきアリサがやってみせたのと同じように、彼女の≪グレイ・ゴースト≫目掛けてモスキートが上方から急降下しつつ、機関砲を掃射してくる。しかも一機だけではない、二機同時にだ。
敵機の接近を聡く察知したソフィアが警告してくれなければ、きっと回避行動は間に合わなかっただろう。アリサはその奇襲に対し、無理矢理な急旋回の……先程やってみせたような、ディーンドライヴをフルに活用してその場でくるんと回転する機動で以て回避し。同時に機首を上に向け、急降下してくるソイツらに対しレーザー機関砲を掃射。奇襲を仕掛けて来た二機のモスキートを、逆にこちらが撃墜してやる。
「右エンジン、出力低下!」
「チッ、一発貰っちゃったか……!」
だが、流石にアリサの側も無傷とはいかなかった。
敵の放った機関砲弾の一発が機体の右側面に着弾。二発あるプラズマジェットエンジンの内、右側の物が被弾して破損してしまったのだ。
出力が低下していると、ソフィアが珍しく焦った様子で叫ぶ。まだエンジンが完全に止まったワケではないが……しかし火を吹き始めている現状、いつ止まるかも分からない。幾ら一騎当千のESP専用機、YSF‐2/A≪グレイ・ゴースト≫といえども、片肺でのドッグファイトは流石に不可能だ。
「自動消火装置、作動……! 畜生、どっちにしろ右エンジンは死ぬか!」
「右エンジン、鎮火した! でも……フレームアウト、右エンジン完全に停止! これは流石に離脱しないとヤバいよ、アリサ!」
「分かってる! けれど……ああもう、こういう時に限って!」
どうにかこうにか出火こそ消し止めたはいいが、しかし右エンジンはやはり止まってしまった。
流石にこれはマズいと、アリサはソフィアに言われるまでもなくこの場からの離脱を図るが。しかし三機のモスキートに絡まれてしまい、中々離脱出来ない。片肺飛行では思うように回避行動も取れないし、それに……一緒に飛びかかった他のレッド・チームの二機も、今は自分だけで手いっぱいといった様子で、とてもアリサ機の救援には来られなさそうだった。
「! ミサイル接近! アリサ、後ろっ!」
「分かってる! チャフ・フレア! ……逃げ切れるか!?」
当然、そんな鴨のように撃ちやすい標的と化したゴーストを逃がしてくれるほど、敵も甘くない。
アリサ機の尻に張り付いていたモスキートたちは一斉にミサイルを発射。数発のミサイルがアリサ機目掛けて飛来してくる。
それに対し、アリサは機体のディスペンサーからチャフ・フレア(ミサイル誘導欺瞞用の囮。チャフがレーダー探知妨害用の薄い金属片で、フレアが熱探知妨害用の、火の玉のような熱源)を散布。同時に、片肺飛行の現状で出来うる限りの回避行動を取ってみせる。
すると、散布したチャフ・フレアに引っ掛かってくれて、飛んで来ていた敵ミサイルの殆どはそちらの方に逸れていった。
だが――――。
「まだ一発、来てる!」
「っ……!」
「後ろ! ブレイク! ブレイク!」
「駄目、逃げ切れない……!」
「アリサ――――ッ!!」
最後の一発だけは、チャフにもフレアにも引っ掛かってくれなかった。
迫る一発に対し、現状で取れる回避機動はあまりに無力で。もう片方のエンジンすらもが爆発してしまうんじゃないかってぐらいのフルスロットルで、全開での加速でアリサは何とか逃げ切ろうとしたが――――しかし、敵ミサイルの速度の方が圧倒的に上だ。
後方から迫り来るミサイル。尚も必死に逃げようとするアリサは歯噛みをし、そしてソフィアは叫んだ。
そして――――近接信管が作動したのか。機体の寸前まで迫っていたミサイルが、遂に爆ぜた。
「っ……!」
「きゃああああっ!?」
ソフィアの悲鳴が轟く中、逃げ切れなかった≪グレイ・ゴースト≫の尻から三分の一が吹き飛ぶ。
そうすれば、コクピットは凄まじい衝撃に襲われて。漆黒の身体を射貫かれ、力尽きた亡霊が尻から火を噴きながら墜落していく。
警報音が幾つも重なって鳴り響くコクピットの中、アリサの意識は着弾の衝撃で一瞬だけ飛んでいた。意識を取り戻したところで……もう出来ることなんて、何も無いのだが。
「ベイルアウト……するしか、ない……!」
こんな最悪の状況に陥って、やれることはただひとつだ。
未だ朦朧とする意識の中、アリサは半ば無意識の内にシートの左右にあるレヴァーを両手で引っ張っていた。黄色と黒の目立つ縞模様で塗装された、脱出装置の起動レヴァーを。
脱出レヴァーをグッと引くと、途端に二人の身体を更なる衝撃が襲った。
爆発ボルトが作動し、バンッと機首部分が――――正確に言えば、キャノピーを中心としてコクピット全体を囲むブロックが。そんなひとかたまりが、物凄い勢いで機体から射出されたのだ。
これが、空間戦闘機の脱出方法。モジュール式の脱出装置を、アリサは殆ど無意識の内に起動させていたのだ。
だが、そうしてアリサが脱出した瞬間――――ベイルアウトしたコクピット・モジュールのすぐ傍で、≪グレイ・ゴースト≫の胴体が爆発した。
「ぐぅぅぅ……っ!?」
その衝撃で、コクピット・モジュールが更に大きく吹き飛ばされる。爆発したゴーストから飛んで来た細かい破片が幾つもモジュールの側面に突き刺さり、その内の幾つかは鋭く突き抜けて、コクピットの中にまで達してしまう。
被弾と、ベイルアウト。そして至近距離での爆発。三度の衝撃に襲われたアリサの意識が、最後に襲った衝撃で遂に刈り取られてしまう。
アリサの意識が、闇の奥へと沈んでいく。その直前に、最後に彼女の遠くなった耳が聞き取ったのは。誰かが苦痛に呻くような……そんな、何処か辛そうな声だった。
言いながら、アリサは追随してくる他数機の≪ミーティア≫……C型、さっきから共に戦い続けているレッド・チームの生き残りだ。彼らとともに急降下し、まさにフルバック隊の尻を噛み千切ろうとしていた十機近いモスキートに飛びかかっていく。
「レッド4、7、8はフルバックに張り付いてエスコート! レッド3、5はアタシと行くわよ!」
スロットル全開でモスキートの群れからの離脱を図るフルバック隊と、彼らの直援に当たるべく追随していく、レッド・チーム所属の三機の≪ミーティア≫。そんな彼らの、遠ざかっていく機影をチラリと横目に眺めながら。アリサは付いて来いと言った他の二機とともに、フルバック隊を尚も追いかけようとするモスキートの群れに食らい付いた。
「逃がさない……!」
急降下しての強襲で、まずは一機を撃墜する。レーザー機関砲しか無い今の状況、多数の敵機とのドッグファイトにもつれ込むには、些か不利なのは否めないが……飛び込んでしまった以上、もう後戻りは出来ない。やるしかないのだ。
「やってやる!」
地表ギリギリで機首を上げ急上昇し、グッと捻り込んで急激な方向転換。そうすれば更なるモスキートと真っ正面から向かい合い、ヘッドオン。
アリサはトリガーを引き、レーザー機関砲を掃射。向こうも機関砲を掃射してきたが……両者のすれ違いざま、火を噴いて墜落していくのはモスキートの方だった。
「アリサ、上っ!」
「チィィィッ!!」
とすれば、今度はモスキートの側から逆襲を仕掛けて来た。
さっきアリサがやってみせたのと同じように、彼女の≪グレイ・ゴースト≫目掛けてモスキートが上方から急降下しつつ、機関砲を掃射してくる。しかも一機だけではない、二機同時にだ。
敵機の接近を聡く察知したソフィアが警告してくれなければ、きっと回避行動は間に合わなかっただろう。アリサはその奇襲に対し、無理矢理な急旋回の……先程やってみせたような、ディーンドライヴをフルに活用してその場でくるんと回転する機動で以て回避し。同時に機首を上に向け、急降下してくるソイツらに対しレーザー機関砲を掃射。奇襲を仕掛けて来た二機のモスキートを、逆にこちらが撃墜してやる。
「右エンジン、出力低下!」
「チッ、一発貰っちゃったか……!」
だが、流石にアリサの側も無傷とはいかなかった。
敵の放った機関砲弾の一発が機体の右側面に着弾。二発あるプラズマジェットエンジンの内、右側の物が被弾して破損してしまったのだ。
出力が低下していると、ソフィアが珍しく焦った様子で叫ぶ。まだエンジンが完全に止まったワケではないが……しかし火を吹き始めている現状、いつ止まるかも分からない。幾ら一騎当千のESP専用機、YSF‐2/A≪グレイ・ゴースト≫といえども、片肺でのドッグファイトは流石に不可能だ。
「自動消火装置、作動……! 畜生、どっちにしろ右エンジンは死ぬか!」
「右エンジン、鎮火した! でも……フレームアウト、右エンジン完全に停止! これは流石に離脱しないとヤバいよ、アリサ!」
「分かってる! けれど……ああもう、こういう時に限って!」
どうにかこうにか出火こそ消し止めたはいいが、しかし右エンジンはやはり止まってしまった。
流石にこれはマズいと、アリサはソフィアに言われるまでもなくこの場からの離脱を図るが。しかし三機のモスキートに絡まれてしまい、中々離脱出来ない。片肺飛行では思うように回避行動も取れないし、それに……一緒に飛びかかった他のレッド・チームの二機も、今は自分だけで手いっぱいといった様子で、とてもアリサ機の救援には来られなさそうだった。
「! ミサイル接近! アリサ、後ろっ!」
「分かってる! チャフ・フレア! ……逃げ切れるか!?」
当然、そんな鴨のように撃ちやすい標的と化したゴーストを逃がしてくれるほど、敵も甘くない。
アリサ機の尻に張り付いていたモスキートたちは一斉にミサイルを発射。数発のミサイルがアリサ機目掛けて飛来してくる。
それに対し、アリサは機体のディスペンサーからチャフ・フレア(ミサイル誘導欺瞞用の囮。チャフがレーダー探知妨害用の薄い金属片で、フレアが熱探知妨害用の、火の玉のような熱源)を散布。同時に、片肺飛行の現状で出来うる限りの回避行動を取ってみせる。
すると、散布したチャフ・フレアに引っ掛かってくれて、飛んで来ていた敵ミサイルの殆どはそちらの方に逸れていった。
だが――――。
「まだ一発、来てる!」
「っ……!」
「後ろ! ブレイク! ブレイク!」
「駄目、逃げ切れない……!」
「アリサ――――ッ!!」
最後の一発だけは、チャフにもフレアにも引っ掛かってくれなかった。
迫る一発に対し、現状で取れる回避機動はあまりに無力で。もう片方のエンジンすらもが爆発してしまうんじゃないかってぐらいのフルスロットルで、全開での加速でアリサは何とか逃げ切ろうとしたが――――しかし、敵ミサイルの速度の方が圧倒的に上だ。
後方から迫り来るミサイル。尚も必死に逃げようとするアリサは歯噛みをし、そしてソフィアは叫んだ。
そして――――近接信管が作動したのか。機体の寸前まで迫っていたミサイルが、遂に爆ぜた。
「っ……!」
「きゃああああっ!?」
ソフィアの悲鳴が轟く中、逃げ切れなかった≪グレイ・ゴースト≫の尻から三分の一が吹き飛ぶ。
そうすれば、コクピットは凄まじい衝撃に襲われて。漆黒の身体を射貫かれ、力尽きた亡霊が尻から火を噴きながら墜落していく。
警報音が幾つも重なって鳴り響くコクピットの中、アリサの意識は着弾の衝撃で一瞬だけ飛んでいた。意識を取り戻したところで……もう出来ることなんて、何も無いのだが。
「ベイルアウト……するしか、ない……!」
こんな最悪の状況に陥って、やれることはただひとつだ。
未だ朦朧とする意識の中、アリサは半ば無意識の内にシートの左右にあるレヴァーを両手で引っ張っていた。黄色と黒の目立つ縞模様で塗装された、脱出装置の起動レヴァーを。
脱出レヴァーをグッと引くと、途端に二人の身体を更なる衝撃が襲った。
爆発ボルトが作動し、バンッと機首部分が――――正確に言えば、キャノピーを中心としてコクピット全体を囲むブロックが。そんなひとかたまりが、物凄い勢いで機体から射出されたのだ。
これが、空間戦闘機の脱出方法。モジュール式の脱出装置を、アリサは殆ど無意識の内に起動させていたのだ。
だが、そうしてアリサが脱出した瞬間――――ベイルアウトしたコクピット・モジュールのすぐ傍で、≪グレイ・ゴースト≫の胴体が爆発した。
「ぐぅぅぅ……っ!?」
その衝撃で、コクピット・モジュールが更に大きく吹き飛ばされる。爆発したゴーストから飛んで来た細かい破片が幾つもモジュールの側面に突き刺さり、その内の幾つかは鋭く突き抜けて、コクピットの中にまで達してしまう。
被弾と、ベイルアウト。そして至近距離での爆発。三度の衝撃に襲われたアリサの意識が、最後に襲った衝撃で遂に刈り取られてしまう。
アリサの意識が、闇の奥へと沈んでいく。その直前に、最後に彼女の遠くなった耳が聞き取ったのは。誰かが苦痛に呻くような……そんな、何処か辛そうな声だった。
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