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Execute.02:巴里より愛を込めて -From Paris with Love-
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「来るか、色男!」
零士が飛び出したのとほぼ同時に、弾倉交換を終えた二挺のジェリコを手に、ベアトリスもまた地を蹴って飛び出してくる。
「イかせてやるぜ、二挺拳銃ッ!!」
犬歯剥き出しに口角を釣り上げる零士が右手一本で構えたPx4ストームと、そしてベアトリスの二挺のジェリコ941-FBLとが同時に火を噴き合う。互いに逆方向へと走り抜けながら、互いに互いの生命を屠らんとして。
ベアトリスの撃ち放った9mmパラベラム弾の豪雨が零士の羽織るロングコート、その翻る長い裾や肩先辺りを小さく掠めて。逆に零士の撃ち放つ弾は、ベアトリスの短く切り揃えた黒い髪をパッと散らす。掠めた一発がロングコートを浅く切り裂き、露わになった自分の浅黒い二の腕に小さく血が滲むのをチラリと見れば、ベアトリスは浮かべる笑みの色を更に強めていく。楽しげに、今のこの状況を心底から楽しんでいるように。
「ペイバック・タイムだ、次は逃がさない……!」
とすれば、そんなベアトリスの虚を突き、少し遠くから大回りに回り込んでいたノエルのマニューリン・MR73から.357マグナムの三連撃が飛んでくる。
「ふっ!」
狙い澄ました三連撃ではあったが、しかしベアトリスは背中越しにチリチリと焦げるような殺気を数瞬先に感じ取っていて。動物的な第六感で自らの危険を察知すれば、ブーツの靴底で床を蹴り高く飛び上がり、ノエルが撃ち放った三発の.357マグナム弾を回避した。
空を切った三発のマグナムが、応接間の窓ガラスに風穴を穿つ。その間にベアトリスは高く飛び上がった状態で壁を蹴り、更に勢いを付けた上でジャンプの方向を巧みに切り替え。零士の丁度真上を過ぎていくような軌道で飛ぶベアトリスは、上から彼へ向けてジェリコの銃口を突き付けた。
「貰った……!」
高い天井のスレスレといった所を飛びながら、両手のジェリコを突き付けたベアトリスの表情は、勝利を確信した笑みに満ち溢れていた。
飛び上がったベアトリスを眼で追い、真上を見上げた零士と視線を交錯させれば、ベアトリスは更にその確信を強め。最早酔いしれているようなほどの顔付きで、引鉄にそっと人差し指を触れさせる。
「――――フッ」
だが、零士の顔に浮かぶのは絶望でも諦めでもなく、ただただ不敵な色の笑みだった。
「ッ!」
ベアトリスがそれを怪訝に思う暇も無く、何も持っていなかったはずの零士の左手がバッと閃いて。そうすればベアトリスは右肩に鋭く重い激痛を感じた。
「うっ……!?」
激痛のあまり右手側のジェリコを取り落とし、左手のジェリコの狙いもまた逸れて、撃ち放った9mmパラベラム弾はあらぬ方向へと飛んでいった。
キュィンッ、と鋭い音を立てて過ぎ去ったベアトリスの弾が、零士の頬を浅く掠める。皮一枚程度を浅く横一文字に切り裂かれた頬からは微かに血が滲むが、しかし左手を掲げたままの格好で立ち尽くす零士の横顔は、クールな表情を崩さない。
バランスを崩したベアトリスが、そのまま遠くにあった棚に背中から激突する。激突した先がガラス張りの棚だったせいか、床に転がったベアトリスの上に細かいガラスの破片がバラバラと降り注いだ。
「ぐっ……」
降ってきたガラスの破片に身体のあちこちを切り裂かれ、満身創痍の格好となりながらもベアトリスは立ち上がる。虚ろな顔でチラリと痛む右肩を見てみれば、丁度肩口の辺りには見覚えの無いナイフが突き刺さっていた。
エマーソンの折り畳みナイフ、ヴィンディケーターだ。ノエルが隙を作った一瞬、格闘戦でも仕掛けようと零士がポケットから抜いて展開しておいた物だった。 実際のところは意図したことではなかったが、しかしこうしてベアトリスに致命傷を喰らわせられたのだから結果オーライだ。半分は偶然の結果ながらも、零士はほくそ笑む顔を抑えられない。
「ははは、やってくれたな……!」
深々と突き刺さったナイフは、右肩の筋肉を奥まで刺し貫いている。力を入れても痛むだけで、右腕はロクに動かない。これでは使いものにならないだろう。
だが、一気に劣勢に追い込まれたこの状況に於いても、ベアトリスは顔をしかめるどころか、その笑みを更に強めていた。左手でバッと自分の肩から抜いたナイフを足元に棄てれば、くっくっくっと喉を鳴らして笑い出す。
「勝ち目は消えた。諦めろ」
ベアトリスに背中を向けた格好で、ロングコートを翻しながら。首だけを小さく奴の方に向けて、冷徹な横顔で零士が言う。
「諦めが悪くなけりゃ、傭兵稼業なんぞやってはいられない……!」
と、嗤うベアトリスはそんな零士の背中目掛け、左手に残ったジェリコを突き付けるが。
「ッ!?」
壁を反響する凄まじい轟音とともに、その左腕ごとジェリコが吹っ飛んでいく。左の下腕の半ばからが吹き飛び、ベアトリスはこの世のものとは思えない激痛で膝を折る。
「……させないよ、レイの背中は僕が護るんだ」
そうすれば、ゆっくりとした歩調でノエルが歩み寄ってくる。左手一本で突き付けたマニューリン・MR73の大柄なリヴォルヴァー拳銃、その六インチ銃身の銃口から、仄かな白煙を靡かせて。
「ノエル」
「さっきは危なかったね、正直焦ったよ」
「結果オーライだ。俺は一撃とて貰ってない。そういう現実があれば十分だろ?」
「ま、その通りなんだけれどさ」
ノエルは柔らかな微笑みを、零士は肩を竦め疲れた顔で微かに表情を綻ばせて。互いにそうした表情で短い言葉を交わし合えば、ノエルは床に尻餅を突き、壊れた棚に寄りかかるベアトリスの元へと歩み寄っていった。
「……フッ」
そうすれば、ベアトリスは冷徹な蒼の双眸で見下ろしてくるノエルの顔を、虚ろな瞳で見上げて。そうすれば背を向けたままな零士と交互に顔を見比べれば、何故だかおかしそうに、さも自嘲するかのような卑屈な笑みを浮かべる。
「お笑いだな。このベアトリス・ブランシャール様ともあろう者が、こんな小娘と色男に手も足も出ないなんてさ……」
「弾は出ただろ? 危うく俺も彼女も死にかけたんだ」
「レイ、余計なコトは言わなくて良いから」
馬鹿みたいな軽口でベアトリスの自嘲する言葉をおちょくれば、それをノエルに疎められた零士はやれやれと大袈裟に肩を竦め。そんな零士の仕草を横目にチラリと見たノエルは小さな溜息をついた後、足元のベアトリスに向き直った。
「一応、懺悔ぐらいは聞いてあげるよ。ベアトリス・ブランシャール」
「…………ハッ、くたばっちまえ」
「そうかい、分かったよ」
右腕は動かず、左腕を失い。身体のあちこちをガラスの破片で傷だらけにした満身創痍の姿ながら、まだ気丈にも罵ってくるベアトリスを一瞥し。ノエルは左手に銃把を握り締めていたマニューリン・MR73の銃口を、スッとベアトリスの眉間目掛けて突き付けた。
真っ白い華奢な親指が撃鉄に触れ、カチリと音を立てて撃鉄が起こされる。連動して六連発のシリンダーが六分の一回転をすれば、撃針と.357マグナムのカートリッジ、そして銃身とが一直線に並ぶ。その先に、ベアトリス・ブランシャールの眉間を捉えて。
「.357マグナム、知らないとは言わせない。世界一強力とは言わないけれど、貴方の頭ぐらいは一撃で吹っ飛ばせる。運が良ければ、だけれどね」
「……今度はダーティハリー気取りか、笑わせる」
「残念だね、僕はあの映画を観たことが無いんだ」
アイオライトの瞳を冷徹な色に変貌させ、MR73の照星越しに眉間を捉えながらノエルが言うと。するとベアトリスはフッと、血色の薄くなってきた青白い顔でおかしそうに笑い、
「やれよ、私を楽しませてみろ」
と、ある意味でノエルの例に倣った台詞を口走った。死を目前にしても尚、不敵な笑みを青白い顔に湛えて。
「…………じゃあね」
そして、ノエルは華奢な人差し指で引鉄を絞る。MR73から強烈な閃光が迸り、耳をつんざく爆音が響き。そうすれば、短くも長い激闘に終幕が訪れた…………。
零士が飛び出したのとほぼ同時に、弾倉交換を終えた二挺のジェリコを手に、ベアトリスもまた地を蹴って飛び出してくる。
「イかせてやるぜ、二挺拳銃ッ!!」
犬歯剥き出しに口角を釣り上げる零士が右手一本で構えたPx4ストームと、そしてベアトリスの二挺のジェリコ941-FBLとが同時に火を噴き合う。互いに逆方向へと走り抜けながら、互いに互いの生命を屠らんとして。
ベアトリスの撃ち放った9mmパラベラム弾の豪雨が零士の羽織るロングコート、その翻る長い裾や肩先辺りを小さく掠めて。逆に零士の撃ち放つ弾は、ベアトリスの短く切り揃えた黒い髪をパッと散らす。掠めた一発がロングコートを浅く切り裂き、露わになった自分の浅黒い二の腕に小さく血が滲むのをチラリと見れば、ベアトリスは浮かべる笑みの色を更に強めていく。楽しげに、今のこの状況を心底から楽しんでいるように。
「ペイバック・タイムだ、次は逃がさない……!」
とすれば、そんなベアトリスの虚を突き、少し遠くから大回りに回り込んでいたノエルのマニューリン・MR73から.357マグナムの三連撃が飛んでくる。
「ふっ!」
狙い澄ました三連撃ではあったが、しかしベアトリスは背中越しにチリチリと焦げるような殺気を数瞬先に感じ取っていて。動物的な第六感で自らの危険を察知すれば、ブーツの靴底で床を蹴り高く飛び上がり、ノエルが撃ち放った三発の.357マグナム弾を回避した。
空を切った三発のマグナムが、応接間の窓ガラスに風穴を穿つ。その間にベアトリスは高く飛び上がった状態で壁を蹴り、更に勢いを付けた上でジャンプの方向を巧みに切り替え。零士の丁度真上を過ぎていくような軌道で飛ぶベアトリスは、上から彼へ向けてジェリコの銃口を突き付けた。
「貰った……!」
高い天井のスレスレといった所を飛びながら、両手のジェリコを突き付けたベアトリスの表情は、勝利を確信した笑みに満ち溢れていた。
飛び上がったベアトリスを眼で追い、真上を見上げた零士と視線を交錯させれば、ベアトリスは更にその確信を強め。最早酔いしれているようなほどの顔付きで、引鉄にそっと人差し指を触れさせる。
「――――フッ」
だが、零士の顔に浮かぶのは絶望でも諦めでもなく、ただただ不敵な色の笑みだった。
「ッ!」
ベアトリスがそれを怪訝に思う暇も無く、何も持っていなかったはずの零士の左手がバッと閃いて。そうすればベアトリスは右肩に鋭く重い激痛を感じた。
「うっ……!?」
激痛のあまり右手側のジェリコを取り落とし、左手のジェリコの狙いもまた逸れて、撃ち放った9mmパラベラム弾はあらぬ方向へと飛んでいった。
キュィンッ、と鋭い音を立てて過ぎ去ったベアトリスの弾が、零士の頬を浅く掠める。皮一枚程度を浅く横一文字に切り裂かれた頬からは微かに血が滲むが、しかし左手を掲げたままの格好で立ち尽くす零士の横顔は、クールな表情を崩さない。
バランスを崩したベアトリスが、そのまま遠くにあった棚に背中から激突する。激突した先がガラス張りの棚だったせいか、床に転がったベアトリスの上に細かいガラスの破片がバラバラと降り注いだ。
「ぐっ……」
降ってきたガラスの破片に身体のあちこちを切り裂かれ、満身創痍の格好となりながらもベアトリスは立ち上がる。虚ろな顔でチラリと痛む右肩を見てみれば、丁度肩口の辺りには見覚えの無いナイフが突き刺さっていた。
エマーソンの折り畳みナイフ、ヴィンディケーターだ。ノエルが隙を作った一瞬、格闘戦でも仕掛けようと零士がポケットから抜いて展開しておいた物だった。 実際のところは意図したことではなかったが、しかしこうしてベアトリスに致命傷を喰らわせられたのだから結果オーライだ。半分は偶然の結果ながらも、零士はほくそ笑む顔を抑えられない。
「ははは、やってくれたな……!」
深々と突き刺さったナイフは、右肩の筋肉を奥まで刺し貫いている。力を入れても痛むだけで、右腕はロクに動かない。これでは使いものにならないだろう。
だが、一気に劣勢に追い込まれたこの状況に於いても、ベアトリスは顔をしかめるどころか、その笑みを更に強めていた。左手でバッと自分の肩から抜いたナイフを足元に棄てれば、くっくっくっと喉を鳴らして笑い出す。
「勝ち目は消えた。諦めろ」
ベアトリスに背中を向けた格好で、ロングコートを翻しながら。首だけを小さく奴の方に向けて、冷徹な横顔で零士が言う。
「諦めが悪くなけりゃ、傭兵稼業なんぞやってはいられない……!」
と、嗤うベアトリスはそんな零士の背中目掛け、左手に残ったジェリコを突き付けるが。
「ッ!?」
壁を反響する凄まじい轟音とともに、その左腕ごとジェリコが吹っ飛んでいく。左の下腕の半ばからが吹き飛び、ベアトリスはこの世のものとは思えない激痛で膝を折る。
「……させないよ、レイの背中は僕が護るんだ」
そうすれば、ゆっくりとした歩調でノエルが歩み寄ってくる。左手一本で突き付けたマニューリン・MR73の大柄なリヴォルヴァー拳銃、その六インチ銃身の銃口から、仄かな白煙を靡かせて。
「ノエル」
「さっきは危なかったね、正直焦ったよ」
「結果オーライだ。俺は一撃とて貰ってない。そういう現実があれば十分だろ?」
「ま、その通りなんだけれどさ」
ノエルは柔らかな微笑みを、零士は肩を竦め疲れた顔で微かに表情を綻ばせて。互いにそうした表情で短い言葉を交わし合えば、ノエルは床に尻餅を突き、壊れた棚に寄りかかるベアトリスの元へと歩み寄っていった。
「……フッ」
そうすれば、ベアトリスは冷徹な蒼の双眸で見下ろしてくるノエルの顔を、虚ろな瞳で見上げて。そうすれば背を向けたままな零士と交互に顔を見比べれば、何故だかおかしそうに、さも自嘲するかのような卑屈な笑みを浮かべる。
「お笑いだな。このベアトリス・ブランシャール様ともあろう者が、こんな小娘と色男に手も足も出ないなんてさ……」
「弾は出ただろ? 危うく俺も彼女も死にかけたんだ」
「レイ、余計なコトは言わなくて良いから」
馬鹿みたいな軽口でベアトリスの自嘲する言葉をおちょくれば、それをノエルに疎められた零士はやれやれと大袈裟に肩を竦め。そんな零士の仕草を横目にチラリと見たノエルは小さな溜息をついた後、足元のベアトリスに向き直った。
「一応、懺悔ぐらいは聞いてあげるよ。ベアトリス・ブランシャール」
「…………ハッ、くたばっちまえ」
「そうかい、分かったよ」
右腕は動かず、左腕を失い。身体のあちこちをガラスの破片で傷だらけにした満身創痍の姿ながら、まだ気丈にも罵ってくるベアトリスを一瞥し。ノエルは左手に銃把を握り締めていたマニューリン・MR73の銃口を、スッとベアトリスの眉間目掛けて突き付けた。
真っ白い華奢な親指が撃鉄に触れ、カチリと音を立てて撃鉄が起こされる。連動して六連発のシリンダーが六分の一回転をすれば、撃針と.357マグナムのカートリッジ、そして銃身とが一直線に並ぶ。その先に、ベアトリス・ブランシャールの眉間を捉えて。
「.357マグナム、知らないとは言わせない。世界一強力とは言わないけれど、貴方の頭ぐらいは一撃で吹っ飛ばせる。運が良ければ、だけれどね」
「……今度はダーティハリー気取りか、笑わせる」
「残念だね、僕はあの映画を観たことが無いんだ」
アイオライトの瞳を冷徹な色に変貌させ、MR73の照星越しに眉間を捉えながらノエルが言うと。するとベアトリスはフッと、血色の薄くなってきた青白い顔でおかしそうに笑い、
「やれよ、私を楽しませてみろ」
と、ある意味でノエルの例に倣った台詞を口走った。死を目前にしても尚、不敵な笑みを青白い顔に湛えて。
「…………じゃあね」
そして、ノエルは華奢な人差し指で引鉄を絞る。MR73から強烈な閃光が迸り、耳をつんざく爆音が響き。そうすれば、短くも長い激闘に終幕が訪れた…………。
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