上 下
4 / 12

4.アイス、とけてきてるよ

しおりを挟む
 どうにかしてこのまま保がオナニーをしてくれないかと考えるが、さすがに結菜が見ていては無理だろうということくらいは想像がついた。


(誘惑したらチンコを見せてくれないかな)


 できればふにゃチンじゃなくて臨戦態勢のガチチンコが見てみたい。
 さらにできることなら発射するところまで見せてもらいたい。
 しかし、保のこの反応では結菜は女だと思われてないようだ。
 それでも生おっぱいの一つや二つ触らせたらオナニーを見せてもらえないだろうか。

 そんな不埒な事を考えていると、窓の外がピカリと光って、すぐにガラガラドシャンと大きな音が聞こえた。


「キャ!」


 結菜が雷の音にびっくりして保の方ににじりよると部屋の電気がバチンと消えた。


「え……停電?」

「やっべ!」


 保が慌てた声をあげてノートパソコンの何やらを保存してコンセントを抜いた。
 結菜がスマホで調べると、この辺り一帯が停電しているようだった。


「仕方ない。停電がなおるまで待つか」


 保はベッドの上に乗って結菜の隣に座った。

 暗闇の中、隣に座る保の汗の匂いがふわりと漂ってきて結菜の心臓がドキンと跳ねる。


(いや、保に何反応してんのよ。私が興味あるのは保のチンコだけだから)


 結菜が心の中で自分にツッコミを入れる。


「あ、やべ。アイス溶けちゃう。結菜もアイス食う? ってか食って」

「あ、うん」


 保は冷凍庫からガサガサ棒アイスを出してきて、一つを結菜にわたして隣に座った。


「こっちは夜でも暑いよな」

「う、うん……」

(これはわざとなんだろうか……?)


 結菜の隣に座った保は、ベッドの上に片手を置いたのだが、その位置が微妙で指先が結菜のTシャツの中の生尻をかすめていた。


(暗くて見えてない……とか?)

「おい、結菜。アイス、とけてきてるよ」

「あ、ヤダ」


 保の指先に意識を取られ、結菜はアイスが溶けてきているのに気づかなかった。


「あーあ、ベタベタになっちゃった」


 結菜はベッドから降りて台所の流しで手を洗った。
 エアコンも切れている部屋の中は蒸し暑く、冷たい水が気持ち良かった。


「あ、そうだ。水風呂入ろっかな」


 結菜が水風呂浴びてるのを想像して保がオナニーしないかな、と期待を込める。


「ふーん、いいな。ほら、お前も来いよ」


 保がベッドから立ち上がって結菜の手を引いた。


「え?」

(一緒に入っちゃオナニーできなくない?)

「いや、別々に入れば良くない?」

「お前を部屋で一人にすると何するかわかんないからヤダ」

「それどういう意味よ」

「そのまんまの意味。いいからいくぞ」


 暗闇の中、保は結菜の手を引いて風呂場に向かった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

私は何人とヤれば解放されるんですか?

ヘロディア
恋愛
初恋の人を探して貴族に仕えることを選んだ主人公。しかし、彼女に与えられた仕事とは、貴族たちの夜中の相手だった…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

NTR動画を彼氏の浮気相手♀から送られてきたので〜──浮気する男はいりませんので──

ラララキヲ
恋愛
突然鳴ったスマホ。 そこに届いた動画。 大学で初めてできた彼氏。 告白されて付き合って半年。彼は私を大切にしてくれていたなのに知らない女から送られてきた動画には、私の知らない彼の乱れた姿が映っていた…… 決定的な浮気の証拠…… どうする? 許せる? 私は許せない。 だから私は…………── 〔※男女の絡みのフワッとした描写有り。フワッとしてます〕 〔※友人に大らかな男性同性愛者が居ます〕 ◇ふんわりゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるかも。 ◇なろうにも上げてます。 ※※男性同性愛者は居ますが、作中に『男性同士の恋愛描写』はありません(無い)。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】貧しいメイドは、身も心も天才教授に支配される

さんかく ひかる
恋愛
王立大学のメイド、レナは、毎晩、天才教授、アーキス・トレボーの教授室に、コーヒーを届ける。 そして毎晩、教授からレッスンを受けるのであった……誰にも知られてはいけないレッスンを。 神の教えに背く、禁断のレッスンを。 R18です。長編『僕は彼女としたいだけ』のヒロインが書いた異世界恋愛小説を抜き出しました。 独立しているので、この話だけでも楽しめます。

処理中です...