30 / 112
二章 ここにいる証
30.真子の答え-2
しおりを挟む
部屋に入るとすぐに、アレクサンドラは真子の両足を抱えて持ち上げた。
「ちょっと、アレクサンドラさん!?」
アレクサンドラはそのまま真子をベッドの上まで運んで静かに下ろすと、真子の顎をグイと持ち上げて深いキスを落とす。
「むー」
真子が上手く息ができないでいるのを見て、アレクサンドラがふっと笑って口を離した。
「もう、ジェーンの服なんて早く脱いで」
アレクサンドラはスルスルと真子の服を脱がせ始めた。
アレクサンドラはキスの合間に喋って、そしてまたキスを落として、その間も手は器用に真子の服を脱がせていく。
あっという間に真子を裸にすると、押し倒して口の中を激しく舌で蹂躙して喉の奥まで犯し始めた。
息を継げないキスで溺れそうになって真子が身を捩ると、目の前にさらされた首筋を下から舐めあげるように舌を這わせて耳を喰む。
「口づけの先を許してくれる? この間みたいに口で全身を愛しても良いんだけどね。マーコが嫌ならキスしかしないわ」
アレクサンドラは耳殻をついと舐めて、孔に舌を挿れてピチャピチャと音を立てる。
「ん……はぁ……待って!」
「なぁに? やっぱり嫌になった?」
「ちがっ……」
アレクサンドラは真子の返事を待たずに、顔を前に向かせるとまたキスで口を塞ぐ。
「むー……!!」
真子がアレクサンドラの胸をパシパシ叩くと、ようやく口を離してくれた。
ぷはっと真子が息継ぎをしているとアレクサンドラが囁いた。
「それともアレクサンドラじゃなくて、アレクセイの姿の方が良い?」
「えぇ? アレクサンドラさんも、アレクセイさんも、同じ人でしょう?」
真子が息も絶え絶えに返事をすると、アレクサンドラは少しだけ目を見開いてから嬉しそうに目を細めた。
また顔を近づけてキスをしようとしてくるアレクサンドラを、真子は必死に抑えた。
「そうじゃなくって、あの、えっと、この世界って、避妊ってどうなっているの!?」
「あら」
「だって、口づけの先って、アレクサンドラさんとしたら赤ちゃんできちゃう……?」
真子は恥ずかしさのあまり涙目になりながら、顔を真っ赤にさせてアレクサンドラの胸にしがみついた。
「ふふ、マーコがアタシの子ども産んでくれたら嬉しいけど、まだ早いわよね」
アレクサンドラは真子の頬を撫でてチュッと唇にキスをすると鞄に手を伸ばした。
「えーと……あ、あったわ」
アレクサンドラが取り出した小瓶には小さなピンクの丸薬がいくつか入っていた。
「それは?」
「避妊薬よ」
アレクサンドラは丸薬を二粒取り出すと、一粒は口に入れてそのまま飲み込んで、もう一粒は舌の上にちょんと乗せた。
そしてそのまま舌の先で真子の口をツンとつついた。
真子がおそるおそる口を開けて舌を少しだけ出すと、アレクサンドラが舌に乗せた丸薬を真子の舌に乗せるようにして舌を絡めてきた。
「ん、んふっ、んんっ!」
口の中に入れられた丸薬を、真子は注がれた唾液と共にゴクリと飲み込んだ。
真子の口の端から溢れた唾液をアレクサンドラがベロリと舐めとった。
「これで先に進んでも良いかしら?」
真子の返事を待たずに、アレクサンドラは顎に手を添えるとまた深いキスを落としていく。
「もうっ! これじゃ、返事、できない」
真子は必死に顔をそらしてアレクサンドラのキス攻勢から逃げた。
キスの連続でまともに喋れない、と文句を言おうとアレクサンドラの顔を見たら、まるで真子の返事を聞くのを恐れるようにアレクサンドラの金色の目が不安そうに揺れていた。
真子はアレクサンドラの顔を両手で挟んだ。
「アレクサンドラさんに、私の全部を知って欲しい」
「ええ、マーコ。アタシにあなたのすべてを見せてちょうだい」
「アレクサンドラさんも、私に全部見せてくれる?」
「もちろん」
アレクサンドラは真子の言葉を聞いて微笑みを浮かべた。
その微笑みを見て真子はなぜか、アレクサンドラがこのまま泣き出してしまうのではないかと思った。
真子は少しだけ頭を持ち上げると、アレクサンドラに軽くキスをした。
「すき」
真子が小さくつぶやくと、アレクサンドラは真子をギュウと強く抱きしめた。
「ちょっと、アレクサンドラさん!?」
アレクサンドラはそのまま真子をベッドの上まで運んで静かに下ろすと、真子の顎をグイと持ち上げて深いキスを落とす。
「むー」
真子が上手く息ができないでいるのを見て、アレクサンドラがふっと笑って口を離した。
「もう、ジェーンの服なんて早く脱いで」
アレクサンドラはスルスルと真子の服を脱がせ始めた。
アレクサンドラはキスの合間に喋って、そしてまたキスを落として、その間も手は器用に真子の服を脱がせていく。
あっという間に真子を裸にすると、押し倒して口の中を激しく舌で蹂躙して喉の奥まで犯し始めた。
息を継げないキスで溺れそうになって真子が身を捩ると、目の前にさらされた首筋を下から舐めあげるように舌を這わせて耳を喰む。
「口づけの先を許してくれる? この間みたいに口で全身を愛しても良いんだけどね。マーコが嫌ならキスしかしないわ」
アレクサンドラは耳殻をついと舐めて、孔に舌を挿れてピチャピチャと音を立てる。
「ん……はぁ……待って!」
「なぁに? やっぱり嫌になった?」
「ちがっ……」
アレクサンドラは真子の返事を待たずに、顔を前に向かせるとまたキスで口を塞ぐ。
「むー……!!」
真子がアレクサンドラの胸をパシパシ叩くと、ようやく口を離してくれた。
ぷはっと真子が息継ぎをしているとアレクサンドラが囁いた。
「それともアレクサンドラじゃなくて、アレクセイの姿の方が良い?」
「えぇ? アレクサンドラさんも、アレクセイさんも、同じ人でしょう?」
真子が息も絶え絶えに返事をすると、アレクサンドラは少しだけ目を見開いてから嬉しそうに目を細めた。
また顔を近づけてキスをしようとしてくるアレクサンドラを、真子は必死に抑えた。
「そうじゃなくって、あの、えっと、この世界って、避妊ってどうなっているの!?」
「あら」
「だって、口づけの先って、アレクサンドラさんとしたら赤ちゃんできちゃう……?」
真子は恥ずかしさのあまり涙目になりながら、顔を真っ赤にさせてアレクサンドラの胸にしがみついた。
「ふふ、マーコがアタシの子ども産んでくれたら嬉しいけど、まだ早いわよね」
アレクサンドラは真子の頬を撫でてチュッと唇にキスをすると鞄に手を伸ばした。
「えーと……あ、あったわ」
アレクサンドラが取り出した小瓶には小さなピンクの丸薬がいくつか入っていた。
「それは?」
「避妊薬よ」
アレクサンドラは丸薬を二粒取り出すと、一粒は口に入れてそのまま飲み込んで、もう一粒は舌の上にちょんと乗せた。
そしてそのまま舌の先で真子の口をツンとつついた。
真子がおそるおそる口を開けて舌を少しだけ出すと、アレクサンドラが舌に乗せた丸薬を真子の舌に乗せるようにして舌を絡めてきた。
「ん、んふっ、んんっ!」
口の中に入れられた丸薬を、真子は注がれた唾液と共にゴクリと飲み込んだ。
真子の口の端から溢れた唾液をアレクサンドラがベロリと舐めとった。
「これで先に進んでも良いかしら?」
真子の返事を待たずに、アレクサンドラは顎に手を添えるとまた深いキスを落としていく。
「もうっ! これじゃ、返事、できない」
真子は必死に顔をそらしてアレクサンドラのキス攻勢から逃げた。
キスの連続でまともに喋れない、と文句を言おうとアレクサンドラの顔を見たら、まるで真子の返事を聞くのを恐れるようにアレクサンドラの金色の目が不安そうに揺れていた。
真子はアレクサンドラの顔を両手で挟んだ。
「アレクサンドラさんに、私の全部を知って欲しい」
「ええ、マーコ。アタシにあなたのすべてを見せてちょうだい」
「アレクサンドラさんも、私に全部見せてくれる?」
「もちろん」
アレクサンドラは真子の言葉を聞いて微笑みを浮かべた。
その微笑みを見て真子はなぜか、アレクサンドラがこのまま泣き出してしまうのではないかと思った。
真子は少しだけ頭を持ち上げると、アレクサンドラに軽くキスをした。
「すき」
真子が小さくつぶやくと、アレクサンドラは真子をギュウと強く抱きしめた。
0
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
ただ貴方の傍にいたい〜醜いイケメン騎士と異世界の稀人
花野はる
恋愛
日本で暮らす相川花純は、成人の思い出として、振袖姿を残そうと写真館へやって来た。
そこで着飾り、いざ撮影室へ足を踏み入れたら異世界へ転移した。
森の中で困っていると、仮面の騎士が助けてくれた。その騎士は騎士団の団長様で、すごく素敵なのに醜くて仮面を被っていると言う。
孤独な騎士と異世界でひとりぼっちになった花純の一途な恋愛ストーリー。
初投稿です。よろしくお願いします。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
【完結】後宮の秘姫は知らぬ間に、年上の義息子の手で花ひらく
愛早さくら
恋愛
小美(シャオメイ)は幼少期に後宮に入宮した。僅か2歳の時だった。
貴妃になれる四家の一つ、白家の嫡出子であった小美は、しかし幼さを理由に明妃の位に封じられている。皇帝と正后を両親代わりに、妃でありながらほとんど皇女のように育った小美は、後宮の秘姫と称されていた。
そんな小美が想いを寄せるのは皇太子であり、年上の義息子となる玉翔(ユーシァン)。
いつしか後宮に寄りつかなくなった玉翔に遠くから眺め、憧れを募らせる日々。そんな中、影武者だと名乗る玉翔そっくりの宮人(使用人)があらわれて。
涼という名の影武者は、躊躇う小美に近づいて、玉翔への恋心故に短期間で急成長した小美に愛を囁いてくる。
似ているけど違う、だけど似ているから逆らえない。こんなこと、玉翔以外からなんて、されたくないはずなのに……――。
年上の義息子への恋心と、彼にそっくりな影武者との間で揺れる主人公・小美と、小美自身の出自を取り巻く色々を描いた、中華王朝風の後宮を舞台とした物語。
・地味に実は他の異世界話と同じ世界観。
・魔法とかある異世界の中での中華っぽい国が舞台。
・あくまでも中華王朝風で、彼の国の後宮制を参考にしたオリジナルです。
・CPは固定です。他のキャラとくっつくことはありません。
・多分ハッピーエンド。
・R18シーンがあるので、未成年の方はお控えください。(該当の話には*を付けます。
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる