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一章 白い光に包まれて
6.お酒とお風呂とあれこれと-2
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立ち上がって少しふらついていたら、アレクサンドラが抱きかかえるようにして宿の部屋まで運んでくれた。
(お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかな?)
細々と世話を焼いてくれるアレクサンドラに対して、真子はそんなことをぼんやり考えていた。
アレクサンドラにとっては妹ではなくペット扱いなのかもしれないが。
「マーコ、お風呂は一人で入れるかしら?」
「お風呂! 入りたい!!」
部屋の浴室の前で悩むアレクサンドラに向かって、真子がハイハイと手を挙げた。
裸足で地面に落ちたりしていたので、汚れやら汗やらを流したかった。
「う~ん。じゃあ、心配だから鍵は開けておいてね。使い方はわかる?」
浴室を覗くと浴槽はなく、壁の上の方に作り付けのシャワーと腰のあたりにダイヤルが二つ付いていた。
(温度と水の量を調節するダイヤルかな?)
「うん、大丈夫!」
真子は裸になってシャワーの下に立ち、とりあえず片方のダイヤルをグルリと回した。
するとシャワーからは熱いお湯が出てきた。
「熱っ!!」
真子が慌ててダイヤルを戻そうとして、間違えてもう一つのダイヤルを思いっきり回してしまい今度は大量の水が出てきた。
「きゃ! 冷たっ!!」
「マーコ!?」
真子の叫び声が聞こえたのか、アレクサンドラが扉を開けて浴室に入ってきた。
アレクサンドラは服が濡れるのも構わずに急いでシャワーを止めた。
「大丈夫?」
「あの、ちょっと、間違えちゃって」
真子は自分が早とちりをしていたことに気がついた。
ダイヤルはそれぞれお湯の量と水の量を調節するものだったのだ。
「もう、やっぱり心配だからアタシが洗ってあげる」
「え! 一人で大丈夫だから!」
真子が慌てて断るが、アレクサンドラは引かなかった。
「酔っ払っていて危ないし、いいからアタシに任せなさい!」
アレクサンドラは濡れて身体に貼り付いた上衣をガバリと脱いで脱衣室の床に投げ捨てた。
上半身肌着一枚になったアレクサンドラは立派な太い腕をしていた。
(アレクサンドラさんは女の人でも筋肉質な腕をしているな……。騎士だから?)
真子がボーッと眺めていたら、アレクサンドラがタンクトップのような肌着も脱いで上半身裸になった。
すると、何故かそこにはさっきまであったはずのアレクサンドラのおっぱいが無かった。
「へ? え!? お、おっぱいが無い!?」
アレクサンドラが脱ぎ捨てた肌着を見ると、それは床に落ちても豊満なおっぱいの形をしっかりと保ったままだった。
真子は思わず肌着とアレクサンドラの胸を交互に見やった。
(おっぱいが無い!? 取れた? いや、筋肉質で立派な胸だからAカップくらいはあるかもしれないけど……じゃなくて)
「え! え? アレクサンドラさんって男の人!?」
半裸になったアレクサンドラの上半身は鍛えられた男の人の身体をしていた。
(顔は美女なのに身体は男の人って、頭の中がおかしくなりそう)
アレクサンドラはビショビショに濡れた下衣も脱いで、下半身に下着一枚だけをまとった姿になった。
「ふふ、心配しないで。ふたつの月に誓ってマーコに手を出さないと約束するわ」
「ふたつの月に誓って?」
「えぇ。ふたつの月に誓ったことをアタシたち魔術士は破れないのよ。さて、とりあえずさっさと洗っちゃいましょ!」
アレクサンドラは二つのダイヤルを調節してシャワーの水をちょうど良い温度にすると真子の身体を洗い出した。
洗い布にお湯と石けんをよく含ませてたっぷりの泡を作ってから、それを真子の身体に乗せて滑るように洗っていく。
「アレクサンドラさん、あの、くすぐったい」
「いいから、いいから」
「いや、あの、えと……」
「ナーゴもお風呂苦手だったわ~」
(ええええぇ~!!)
真子は半裸の男の人に身体を洗われているというとてつもなく恥ずかしい状況に頭が混乱した。
しかしアレクサンドラの態度も口調もまったく変わらないので、恥ずかしがる自分がおかしいのかと思うと抵抗ができなかった。
結局、真子はされるがままに全身を洗われてしまった。
(お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかな?)
細々と世話を焼いてくれるアレクサンドラに対して、真子はそんなことをぼんやり考えていた。
アレクサンドラにとっては妹ではなくペット扱いなのかもしれないが。
「マーコ、お風呂は一人で入れるかしら?」
「お風呂! 入りたい!!」
部屋の浴室の前で悩むアレクサンドラに向かって、真子がハイハイと手を挙げた。
裸足で地面に落ちたりしていたので、汚れやら汗やらを流したかった。
「う~ん。じゃあ、心配だから鍵は開けておいてね。使い方はわかる?」
浴室を覗くと浴槽はなく、壁の上の方に作り付けのシャワーと腰のあたりにダイヤルが二つ付いていた。
(温度と水の量を調節するダイヤルかな?)
「うん、大丈夫!」
真子は裸になってシャワーの下に立ち、とりあえず片方のダイヤルをグルリと回した。
するとシャワーからは熱いお湯が出てきた。
「熱っ!!」
真子が慌ててダイヤルを戻そうとして、間違えてもう一つのダイヤルを思いっきり回してしまい今度は大量の水が出てきた。
「きゃ! 冷たっ!!」
「マーコ!?」
真子の叫び声が聞こえたのか、アレクサンドラが扉を開けて浴室に入ってきた。
アレクサンドラは服が濡れるのも構わずに急いでシャワーを止めた。
「大丈夫?」
「あの、ちょっと、間違えちゃって」
真子は自分が早とちりをしていたことに気がついた。
ダイヤルはそれぞれお湯の量と水の量を調節するものだったのだ。
「もう、やっぱり心配だからアタシが洗ってあげる」
「え! 一人で大丈夫だから!」
真子が慌てて断るが、アレクサンドラは引かなかった。
「酔っ払っていて危ないし、いいからアタシに任せなさい!」
アレクサンドラは濡れて身体に貼り付いた上衣をガバリと脱いで脱衣室の床に投げ捨てた。
上半身肌着一枚になったアレクサンドラは立派な太い腕をしていた。
(アレクサンドラさんは女の人でも筋肉質な腕をしているな……。騎士だから?)
真子がボーッと眺めていたら、アレクサンドラがタンクトップのような肌着も脱いで上半身裸になった。
すると、何故かそこにはさっきまであったはずのアレクサンドラのおっぱいが無かった。
「へ? え!? お、おっぱいが無い!?」
アレクサンドラが脱ぎ捨てた肌着を見ると、それは床に落ちても豊満なおっぱいの形をしっかりと保ったままだった。
真子は思わず肌着とアレクサンドラの胸を交互に見やった。
(おっぱいが無い!? 取れた? いや、筋肉質で立派な胸だからAカップくらいはあるかもしれないけど……じゃなくて)
「え! え? アレクサンドラさんって男の人!?」
半裸になったアレクサンドラの上半身は鍛えられた男の人の身体をしていた。
(顔は美女なのに身体は男の人って、頭の中がおかしくなりそう)
アレクサンドラはビショビショに濡れた下衣も脱いで、下半身に下着一枚だけをまとった姿になった。
「ふふ、心配しないで。ふたつの月に誓ってマーコに手を出さないと約束するわ」
「ふたつの月に誓って?」
「えぇ。ふたつの月に誓ったことをアタシたち魔術士は破れないのよ。さて、とりあえずさっさと洗っちゃいましょ!」
アレクサンドラは二つのダイヤルを調節してシャワーの水をちょうど良い温度にすると真子の身体を洗い出した。
洗い布にお湯と石けんをよく含ませてたっぷりの泡を作ってから、それを真子の身体に乗せて滑るように洗っていく。
「アレクサンドラさん、あの、くすぐったい」
「いいから、いいから」
「いや、あの、えと……」
「ナーゴもお風呂苦手だったわ~」
(ええええぇ~!!)
真子は半裸の男の人に身体を洗われているというとてつもなく恥ずかしい状況に頭が混乱した。
しかしアレクサンドラの態度も口調もまったく変わらないので、恥ずかしがる自分がおかしいのかと思うと抵抗ができなかった。
結局、真子はされるがままに全身を洗われてしまった。
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