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14.四十九匹の裸の騎士団長
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キースは赤くなった顔のまま、元気になった『太くて硬い』モノを両手で隠した。
「少し待ってください。いま落ち着けます。……裸の団長が一匹、裸の団長が二匹」
(団長って匹で数えるものなの?)
上半身裸のままだった私は、とりあえずベッドにあった毛布を巻きつけておっぱいを隠す。
ついでにキースのむき出しの下半身を隠せるように大きめのタオルをわたしておく。
「……裸の団長が四十九匹。……ふぅ、落ち着きました」
キースの下半身にかけてあるタオルを見れば、その下にある『太くて硬い』モノもなんとか落ち着きを取り戻しているのがわかる。
「……キースはおっぱいが好きなんだね」
「うぐっ」
「ずっと私のことおっぱいのオマケだってバカにしてたの?」
ジト目で見つめるとキースはほんの少しだけ怯んだ顔をしたが、すぐに覚悟を決めたようでキリッと顔を上げた。
そのまま澄んだ水色の目で、私を強い眼差しで見つめ返した。
「そりゃ好きですよ!! こんなエロいおっぱいが毎日、毎日、目の前でぶるんぶるん揺れてて、それをエロい目で見ないでいられるわけないじゃないですか!」
「え! えっと……?」
「私が性に目覚めたのは、フウリ様に初めてお会いして腕の傷を治していただいたあの日です。あの晩、フウリ様のおっぱいの感触を思い出しながら初めていたしました」
「えっと、いたしたって、何を?」
「自慰行為です」
「じ……い……?」
「これを握って擦って子種を吐き出す行為です。ご存知ありませんか!? 見ていたならおわかりでしょう?」
「いや、えっと……」
「女性の場合はまたやり方が違うそうですが、フウリ様もやったことあるんじゃないですか?」
「ない! ないよ!!」
「それは失礼しました」
真っ赤になってあわてる私に、キースがふぅと息を吐き肩を落とした。
「フウリ様のことはエロい目で見ていますが、おっぱいのオマケだと思ったことはありませんし、バカにしたこともありません」
「え?」
「フウリ様はお優しい方で、心の底から尊敬しております」
言ってる意味がよくわからない。
「でもキースはおっぱいが好きなんだよね?」
「はい」
「……じゃあ、おっぱいと私、どっちが好き?」
キースは眉間に大きくシワを寄せて、もう一度大きくため息をついた。
「フウリ様?」
「は、はい!」
「私にとって好きなおっぱいとはフウリ様のおっぱいのことであって、他の人のおっぱいは別に好きではありません」
「そ、そうなの……?」
「はい、そうです。私が欲情するのはフウリ様のおっぱいだけで、フウリ様のおっぱいだから好きなのです」
「そ、そうなんだ……」
(キースはおっぱいが好きで、でもそれは私のおっぱいだから好きで、私のことはバカにしているわけじゃない……?)
「フウリ様」
「は、はい!」
キースが真剣な顔をして私を見つめ、ゆっくりと口を開く。
「結婚してください」
「少し待ってください。いま落ち着けます。……裸の団長が一匹、裸の団長が二匹」
(団長って匹で数えるものなの?)
上半身裸のままだった私は、とりあえずベッドにあった毛布を巻きつけておっぱいを隠す。
ついでにキースのむき出しの下半身を隠せるように大きめのタオルをわたしておく。
「……裸の団長が四十九匹。……ふぅ、落ち着きました」
キースの下半身にかけてあるタオルを見れば、その下にある『太くて硬い』モノもなんとか落ち着きを取り戻しているのがわかる。
「……キースはおっぱいが好きなんだね」
「うぐっ」
「ずっと私のことおっぱいのオマケだってバカにしてたの?」
ジト目で見つめるとキースはほんの少しだけ怯んだ顔をしたが、すぐに覚悟を決めたようでキリッと顔を上げた。
そのまま澄んだ水色の目で、私を強い眼差しで見つめ返した。
「そりゃ好きですよ!! こんなエロいおっぱいが毎日、毎日、目の前でぶるんぶるん揺れてて、それをエロい目で見ないでいられるわけないじゃないですか!」
「え! えっと……?」
「私が性に目覚めたのは、フウリ様に初めてお会いして腕の傷を治していただいたあの日です。あの晩、フウリ様のおっぱいの感触を思い出しながら初めていたしました」
「えっと、いたしたって、何を?」
「自慰行為です」
「じ……い……?」
「これを握って擦って子種を吐き出す行為です。ご存知ありませんか!? 見ていたならおわかりでしょう?」
「いや、えっと……」
「女性の場合はまたやり方が違うそうですが、フウリ様もやったことあるんじゃないですか?」
「ない! ないよ!!」
「それは失礼しました」
真っ赤になってあわてる私に、キースがふぅと息を吐き肩を落とした。
「フウリ様のことはエロい目で見ていますが、おっぱいのオマケだと思ったことはありませんし、バカにしたこともありません」
「え?」
「フウリ様はお優しい方で、心の底から尊敬しております」
言ってる意味がよくわからない。
「でもキースはおっぱいが好きなんだよね?」
「はい」
「……じゃあ、おっぱいと私、どっちが好き?」
キースは眉間に大きくシワを寄せて、もう一度大きくため息をついた。
「フウリ様?」
「は、はい!」
「私にとって好きなおっぱいとはフウリ様のおっぱいのことであって、他の人のおっぱいは別に好きではありません」
「そ、そうなの……?」
「はい、そうです。私が欲情するのはフウリ様のおっぱいだけで、フウリ様のおっぱいだから好きなのです」
「そ、そうなんだ……」
(キースはおっぱいが好きで、でもそれは私のおっぱいだから好きで、私のことはバカにしているわけじゃない……?)
「フウリ様」
「は、はい!」
キースが真剣な顔をして私を見つめ、ゆっくりと口を開く。
「結婚してください」
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