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127.繁殖期祭の夜は、まだまだまだまだまだ…まだしつこく長かった…

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『///うぎゃー!無理、無理、無理--!!…絶対無理やからーーーっ!!!』


ひたすら、大当たりした所に先っぽを捻じ込ませようとしているベルさん。これは赤毛が所望した先っぽだけでもいいからの範疇だ・・・。何故か赤毛がやりたいといった事をことごとく他の番がやっているような気がする。

そして此処でトラブルが発生した。

汗をかいた額に"何故"という文字が浮き出るベルさん。私もこれは大誤算だ。
何故なら─────






挿らないからだ・・・。



「ぅんっ、ぅんっっ!」
『いでっ、いでっっ!』
「ぅんっ、ぅんっ、ぅんっ、、」
『いででっ、いででっ、いででっ、、』
「ぅんっ、ぅんっ、ぅんっんんっ、、、」
『ぃだだっ、ぃだだっ、ぃだだだだっ、、、』


小さい子が思い通りにいかないような声を出し、ヤル事はやろうとするベルさん。しかし、その小さい子のイチモツがデカ過ぎた。先っぽのの字も入らなかったのだ・・・。


「ぅうんっ!!」


駄々を捏ねたような大きな声を出し、顔には怒りマークのベルさん。そして、私の腰をがっちり固定したかと思うと、八つ当たりのような攻撃に変わった。


『いっだだだぁっー!!』


その瞬間、入らないからと言って安心できなくなる。そこは赤ちゃんが出てくる穴だ。何度も諦めないこの精神でいけば、一念岩をも突き通すではないが "一念未通かべをも突き通す" になってしまう。

その場合、私のあそこは出血大サービス間違いなしだ。心なしか、先っぽのの字まではいかないが、何ミリかは突き進んだ気がする。何故なら、あそこがヒリヒリと痛いからだ・・・。

思わずぶるっと体が震えた。ていそうの危険が、別の身の危険に変わった瞬間である。


破瓜やぶれるならともかくも…、さ、さ、裂けるのだけは勘弁してくれ…べ、べべ…ベルさん、ベルさーんっ、…ベルナール!………………………ベルナール・シュヴァイン!!』


何度も呼び続けるも止まらず、ぅんっ(もっと)ぅんっ(もっと)!と頑張るベルさん。もう最後にはフルネームで絶叫した。

すると、ピタッと突くのを止めたベルさん。そしてイチモツが、厭らしい位置で止まる。

おい、お前…。今、腰の引いた位置で止まった癖に、もう一突きしてぴとっとあそこに密着させたな。

意図的なものを感じ、意識が戻ったかとベルさんを見る。すると眉間に皺を寄せ、本能と理性が戦っているようだった。

思わずがんばれ理性!!がんばれベルさん!と念を送る。

その甲斐あって、私のあそこにビクビクビクと魚が釣れた時のような引きが来た。それは本能バット理性こんぼうになる合図だった。

これでひと安心やと胸を撫で下ろしかけた瞬間、今度は理性が野生に変わってしまう。

鼻のところに皺を寄せ、グゥゥ・・と威嚇の唸り声を二方向にあげるベルさん。

小さくなりかけたバットは硬さを保ったまま固まったままだ。勿論ぴとっと私のあそこに凶器をつけた状態でだ・・・。どうも本人の意識とは関係なしに反射的にやっているようだ。


仕方なく、ぴとっとイチモツが密着したまま私は今の状況を確認する・・・。

凶器バットで脅され、やっと開放かと思ったら、アホな傍観者が犯人の投降の意志を削がしたというところだろうか。

因みにそのアホな傍観者とは、勿論赤毛を含めた4人である。

4人が出すこの凄まじい殺気は、私が隠れていろと言った意味がないぐらいだ…。

次に今一番危険なベルさんだが、その殺気のせいで野生に帰ってしまったという事。そしてこの野生も、本能と同じで考えるという理性を持たない。


故に─────、
元の木阿弥になったという事・・・・・・・・。



脱力した私を他所に、バルコニーと浴室を睨み付けるベルさん。こんなに殺気を出すぐらいだ、あいつ等から見るとカクカクと腰を振って、私等2人は抽送してヤッテるように見えるのだろう…。

実際は入らないで、四苦八苦しているだけなのだが……。


しかし、おかしい・・・。
殺気は出しても一向にその場から出てこない傍観者達。

暫くすると、ベルさんも動きのない傍観者達に威嚇をやめて、また合体に集中しだした。一定の距離さえあれば、交尾を続行する野生動物さながらな切り替えに、それでいいんかい!って心で突っ込む。行為を見られて興奮する奴もいるが、普通はアウトである。勿論、私も絶対アウトだ。しかも、これは同意の行為ではない…。

もう一度再開した合体に、私もいい加減キレた。


『ベルナール・シュヴァイン!!いい加減にせんと、嫌いになるぞ!これは、番として命令や、1mmでも動いてみぃ、二度と私は口聞かんからなっ!無視やぞ!!私の声が聞こえたんなら、(腰を)動かすな!』


その途端、動くのをピタッと止めたベルさん。イチモツが、また厭らしい位置で止まる。

何度も思うが、この反射的な先っぽの密着に感心する。

密着した下半身とベルさんの様子を気にしながらそろっと、ベルさんの下から脱する。そして、脱がされたパジャマの下を早々に履き、そこでやっとひと安心の溜息をついた。

後ろを振り返り、間合いをとってベルさんの様子を伺う。


『・・・』


思わず眉間に皺が寄る。
何故なら、未だ引き締まったケツを出して、厭らしい中腰のままベルさんが止まっていたからだ。

その向こうにバルコニーで同じように中腰で立つ赤毛とポポが見えた。ベルさんとバルコニーの2人を何度も交互に見る。そして一つの答えが頭に過ぎりだす。


『ははははは・・・冗談はよしこさんやぞ、、、、』


冗談も言えない真面目なベルさんに、昭和なギャグをかます。しかも冗談はよせと言っときながら、決してベルさんの名を言わなかった私は薄々気づいてると思う。ただ、確証がないだけだ・・・。

恐る恐るベルさんの前に回った。


『・・・』


目線をずっと床(私が寝て居た場所)に落としてるベルさん。


手を翳してみる。・・・・・瞬きもせず。
おもろい顔をしてみる。・・・・・笑いもせず。
ベルさんが絶対に怒る言葉を真顔で言ってみる。



『このむっつりスケベ』



ノーリアクションであった………逆に私は、アメリカ人さながらなオーバーリアクションで返した。



『OH noーー!!』



これで答えがでた。
しかも、追い打ちをかけるようにベルさんのイチモツが答え合わせをしてくれる。

"私が1mmも動くなや"と言ったのに、ベルさんのイチモツは生理現象のため自然と小さくなっていった。真正面でベルさんのイチモツがバットからこん棒、こん棒からなまこに変化するのを最後まで見届ける。


『・・・』
「////」


目線を下から上に移すと、ベルさんの顔は表情は変わらずなのに茹でタコのように真っ赤だった。

そこまで恥ずかしい状態にもかかわらず、下履きを上げず固まったままなベルさん。

私が出した答えが100%間違っていないと確証づけられた。そして傍観者達が何故出て来ないかも、今はっきりと分かった瞬間であった。


『やってもうたーー!』


そう絶叫して、脱力気味に床に手をついた。私は知らず知らずのうちに、皆を魔術の命令で縛っていたのだ。


『がぁー!!今更、全員の縛りを解いたらデンジャラスやっ!……かといって、此のままではあかん…。どないしたらええねん!あの転移魔術が出来た時点で気づくべきやったー…。こ、こ、困った……、、、せやっ、こういう時はマルクスやっ!!』


私がマルクスに丸投げしようと要領のいい事を考えたら、罰が当たる。






「くっ、トーカ殿の叫びが聞こえて入ってみればっ……貴殿っ…何をしているっ!!」




その声に、今度は私が固まってしまった。

もうこれ以上問題が増えて欲しくないのに、問題が勝手に…ノックもなしに…参入してきた。

しかも、その視線はベルさんの下半身をガン見だ。なまこになった時点で、気を利かして下履きを上げとけば良かったと後悔した。

何故なら…厭らしい中腰で固まっているベルさんのち○この前で、私は手を床につき四つん這いになっていたからだ。誰が見ても今からフェラをしようという格好だ……。


なんての悪い男なのだろう……


名前も残念だが、何もこんな時にという感じにいつも出てくる男──────。



それは、ババチビリであった・・・・・。
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