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113.トンビはカラスに勝てるのか?
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クロードがトーカの救いの手で何度も天国にイッてる頃の健太side──────
人質として別の監禁部屋に連れて来られた健太は、責任を感じて、今は真面目に知恵を絞っていた。
「(んー・・桃花さん達をどうやって助けるかだよな・・・。)」
「しかし、顔は男前なのにな、ち〇この形が汚いって・・・」
「あれなら、お前の方が汚い気がするぞ。ぎゃははは・・」
「俺は見た目とち〇こがあってるからいいんだよっ!お前なんか短小じゃねぇかよ」
「俺は、短かくても太いからいいんだ!」
「それこそ、見た目いびつじゃねぇかァ。ぎゃはははは・・・。」
下衆な会話をしてる3人と、扉前に1人。そして俺の横に1人。
「(俺に付いてる見張りは計5人かぁ・・・。おバカな少年を演じきった割に多いっすね)」
「お前、何でわざとそんな話し方をしている?」
俺の横にいる全身黒ずくめの男が突然話しかけてきた。
「・・・(ばれてる?!)」
「それとその探るような目は隠したほうがいいぞ。折角、油断させた言動に意味がなくなる」
「あんた、何者っすか」
「現状、お前等の味方。今後は知らん」
「手、組めます?」
「そのつもりだ」
俺とその男がぼそぼそと喋っていると、下衆な言い合いをやっていたうちの1人が横の男に指示を出した。
「おい、ルーク!そいつをあの柱に縛っとけ。そんでお前は表で見張れ!」
命令され俺を柱に縛るルークと呼ばれた男。
「・・・いいか、緩く縛るから時が来たら自分で解け。小刀はポケットに入れておくぞ。タイミングは、お前の仲間が助けに来た時だ。俺もそれで動く」
そう耳打ちして俺から離れようとした男に、もうちょっと詳しく聞こうと思って呼び止めた。
その時、扉前に立っていたもう1人の男の名を聞いてその言葉を飲み込む。
「クロウ、おめぇもルークと一緒に外で見張りしとけ!」
ルークが止まったまま俺の言葉を待つ。
「・・・・・えっと・・腹が減ったッス」
「・・・」
暫くして、パンだけ持ってきたルーク。容赦なく口に詰め込まれて水で流し込まれる。
お前・・、手を組む相手に酷くね?
ルークと言う男が出て行った後、未だ下衆な会話をしている男3人組。
その3人に聞こえないよう、悪態をついた。
「あのペテン師カラスめ」
ルークの意味は"ペテン師"、もう1つは"烏"という意味だ。そして扉前に立っていた男の名もクロウ。
カラスと言って思いつくのが、ザルビア国の影の名だ。
こいつ等の役割は諜報活動と掃除屋。
ターベル国は諜報部としてその部署が表にあるが、この"カラス"という部署は存在しない。
こいつ等は国王直属の影。
皆が、何処かの部署にいて、隠密で動いている。ある者は侍従、あるものは宮廷道化師だったり、料理人だったりと様々だ…。通常はそうして"カラス"同士に接点を持たず、個体で生活し影を潜めている。その為、同僚も身内でさえもその事実を知らない。
そして、この影の集団は、侮れないと親父から聞いていた。
この"カラス"は、普通と少し変わっている。総合で秀でた人間と、1つだけ秀でたものを持っては居るが他が並みみたいな人間も居るとしたら、こいつ等はその後者を集めた集団だ。1人では意味のなさない人間も、集まれば野球でいう打線のような流れを作る。
その要となるのが、タイミングを計り合図を送るリーダーの"カラス"だ。
個体で弱い烏も群体になったら強い事から、そんな鳥に似ているこの集団を"カラス"と呼ぶようになった。
さっきの男がその"カラス"だとしたら、俺のこの喋り方がわざとだと気づいた点も頷ける。
マルクスさんは全く気付かなかったのに……。
そこが何か腹が立つのは、なんでだろうか・・・
しかし、あいつ等の目的が何かだよな~。
クロードさんの誘拐を阻止したいなら、誘拐される前に動くはずだ。それをせずに誘拐させて、しかも交尾までスルーした。じゃ、目的はクロードさんではなく他の目的となる。
う~む。マルクスさん達が居ない以上、この信用度の薄いカラス共と手を組むしかない。絶対何か隠してるよな・・・。
マルクスさんは俺の事を猛禽類のトンビだと言っていたが、今の俺にはそのトンビが、集団のカラスに空中でやられてるシーンしか思い浮かばない・・・。
眉間に皺を寄せ、良い策は無いかと巡らせる。如何せん信用できるのが自分1人な為、時間が経っても良い策は思いつかず、行き詰った。
「むーー・・こんな状態じゃ寝れないっすよー!」
「うっせぇぞ、小僧。お前のせいで、一生眠ったままかもしんねぇ奴が居んだ。勃って語寝るぐらい我慢しろ。なぁ~んてなっ、ぎゃはははは・・・。」
「・・・」
癇に障る笑い方と面白くもないギャグに、怒りを覚える。そして未だ、ち〇こ談議に沸く3人に呆れる。
しかし…ちょっと考えれば分かりそうなものなんだが・・アレの形に汚いも綺麗も無いという事に。交尾の気を逸らす為に言っただけ。
実際、顔が美丈夫でち〇こも美丈夫な奴がいたら、一度そのち〇こを見せてもらいたいぐらいだ。
ようは、目の前の3人が言うように、顔とイチモツのイメージがあってるかどうかなのだ・・・。
はっきり言おう。クロードさんのち〇こは普通だ。まっ、太い血管がやたらと浮き出てグロかったが・・そういう凶悪犯的な顔のち〇こはざらに居る。何度も言うが顔とイチモツのギャップなのだ。
そういう意味、頭が薄いが身体はギャランドゥなババさんとドン引き加減は、同列かもしれない。
今は、そんなクロードさんのちん〇こに感謝だ。桃花さんの貞操の危機も護られ、マルクスさん達の到着迄の時間稼ぎ迄できたからな。
しかし・・、ち〇こ、ち〇こ・・・と五月蠅いぐらいち○こ談議に花を咲かせている3人のおかげで、頭の中できのこのようにち○こが育ってしまった。そんな頭で策を考えるのも無理かと諦めかけた時、そのち〇こがひらめいた的に頭でパッと光る。
「そうだ、汚いち〇こだ!!よし、そうと分かれば寝るッス。ほんじゃ、おやすみっす~…ぐぅー…」
「「「・・・。」」」
健太はそう言って瞬殺で寝た。
***
男が料理の乗った皿を俺の前に置く。
「何か分かったか?」
「いや、まだだ…。いつもフードを被ってて顔が分からない。食べる時もしっかりフードを被ってやがる。そっちはどうだ?」
「手を組めるか聞いてきたので、返事はしておいた。タイミングも伝えてある」
「予定通りでいいのか?向こうにも、情報の1つや2つ伝えるべきでは?」
「餌に伝えたら意味がない。下手に餌が動くと釣れる魚も釣れなくなる。ましてあの少年は用心深いトンビだ」
「トンビか・・・。そんな少年と手を組むのか?カラスと犬猿の仲のトンビと比喩したぐらいだ、手駒にはならなさそうだが・・」
「目的には支障はでない。それに・・・」
「それに?」
「面白い逸材だと思った。今後の参考にどうでるか見てみたい・・・。これは俺個人の興味でだ」
そんなシリアスな会話を他所に、当のトンビは夢の中でうなされて居た。
「うぅ・・、汚いち〇こにケツを犯されるぅ・・・はぅ!はぅ!」
「「「(こいつの頭の中が見てみたい・・・。これは、アブノーマルな興味でだ!)」」」
ち〇こ談議に花開いていた3人組は、さっきから健太の寝言に釘づけだった。
人質として別の監禁部屋に連れて来られた健太は、責任を感じて、今は真面目に知恵を絞っていた。
「(んー・・桃花さん達をどうやって助けるかだよな・・・。)」
「しかし、顔は男前なのにな、ち〇この形が汚いって・・・」
「あれなら、お前の方が汚い気がするぞ。ぎゃははは・・」
「俺は見た目とち〇こがあってるからいいんだよっ!お前なんか短小じゃねぇかよ」
「俺は、短かくても太いからいいんだ!」
「それこそ、見た目いびつじゃねぇかァ。ぎゃはははは・・・。」
下衆な会話をしてる3人と、扉前に1人。そして俺の横に1人。
「(俺に付いてる見張りは計5人かぁ・・・。おバカな少年を演じきった割に多いっすね)」
「お前、何でわざとそんな話し方をしている?」
俺の横にいる全身黒ずくめの男が突然話しかけてきた。
「・・・(ばれてる?!)」
「それとその探るような目は隠したほうがいいぞ。折角、油断させた言動に意味がなくなる」
「あんた、何者っすか」
「現状、お前等の味方。今後は知らん」
「手、組めます?」
「そのつもりだ」
俺とその男がぼそぼそと喋っていると、下衆な言い合いをやっていたうちの1人が横の男に指示を出した。
「おい、ルーク!そいつをあの柱に縛っとけ。そんでお前は表で見張れ!」
命令され俺を柱に縛るルークと呼ばれた男。
「・・・いいか、緩く縛るから時が来たら自分で解け。小刀はポケットに入れておくぞ。タイミングは、お前の仲間が助けに来た時だ。俺もそれで動く」
そう耳打ちして俺から離れようとした男に、もうちょっと詳しく聞こうと思って呼び止めた。
その時、扉前に立っていたもう1人の男の名を聞いてその言葉を飲み込む。
「クロウ、おめぇもルークと一緒に外で見張りしとけ!」
ルークが止まったまま俺の言葉を待つ。
「・・・・・えっと・・腹が減ったッス」
「・・・」
暫くして、パンだけ持ってきたルーク。容赦なく口に詰め込まれて水で流し込まれる。
お前・・、手を組む相手に酷くね?
ルークと言う男が出て行った後、未だ下衆な会話をしている男3人組。
その3人に聞こえないよう、悪態をついた。
「あのペテン師カラスめ」
ルークの意味は"ペテン師"、もう1つは"烏"という意味だ。そして扉前に立っていた男の名もクロウ。
カラスと言って思いつくのが、ザルビア国の影の名だ。
こいつ等の役割は諜報活動と掃除屋。
ターベル国は諜報部としてその部署が表にあるが、この"カラス"という部署は存在しない。
こいつ等は国王直属の影。
皆が、何処かの部署にいて、隠密で動いている。ある者は侍従、あるものは宮廷道化師だったり、料理人だったりと様々だ…。通常はそうして"カラス"同士に接点を持たず、個体で生活し影を潜めている。その為、同僚も身内でさえもその事実を知らない。
そして、この影の集団は、侮れないと親父から聞いていた。
この"カラス"は、普通と少し変わっている。総合で秀でた人間と、1つだけ秀でたものを持っては居るが他が並みみたいな人間も居るとしたら、こいつ等はその後者を集めた集団だ。1人では意味のなさない人間も、集まれば野球でいう打線のような流れを作る。
その要となるのが、タイミングを計り合図を送るリーダーの"カラス"だ。
個体で弱い烏も群体になったら強い事から、そんな鳥に似ているこの集団を"カラス"と呼ぶようになった。
さっきの男がその"カラス"だとしたら、俺のこの喋り方がわざとだと気づいた点も頷ける。
マルクスさんは全く気付かなかったのに……。
そこが何か腹が立つのは、なんでだろうか・・・
しかし、あいつ等の目的が何かだよな~。
クロードさんの誘拐を阻止したいなら、誘拐される前に動くはずだ。それをせずに誘拐させて、しかも交尾までスルーした。じゃ、目的はクロードさんではなく他の目的となる。
う~む。マルクスさん達が居ない以上、この信用度の薄いカラス共と手を組むしかない。絶対何か隠してるよな・・・。
マルクスさんは俺の事を猛禽類のトンビだと言っていたが、今の俺にはそのトンビが、集団のカラスに空中でやられてるシーンしか思い浮かばない・・・。
眉間に皺を寄せ、良い策は無いかと巡らせる。如何せん信用できるのが自分1人な為、時間が経っても良い策は思いつかず、行き詰った。
「むーー・・こんな状態じゃ寝れないっすよー!」
「うっせぇぞ、小僧。お前のせいで、一生眠ったままかもしんねぇ奴が居んだ。勃って語寝るぐらい我慢しろ。なぁ~んてなっ、ぎゃはははは・・・。」
「・・・」
癇に障る笑い方と面白くもないギャグに、怒りを覚える。そして未だ、ち〇こ談議に沸く3人に呆れる。
しかし…ちょっと考えれば分かりそうなものなんだが・・アレの形に汚いも綺麗も無いという事に。交尾の気を逸らす為に言っただけ。
実際、顔が美丈夫でち〇こも美丈夫な奴がいたら、一度そのち〇こを見せてもらいたいぐらいだ。
ようは、目の前の3人が言うように、顔とイチモツのイメージがあってるかどうかなのだ・・・。
はっきり言おう。クロードさんのち〇こは普通だ。まっ、太い血管がやたらと浮き出てグロかったが・・そういう凶悪犯的な顔のち〇こはざらに居る。何度も言うが顔とイチモツのギャップなのだ。
そういう意味、頭が薄いが身体はギャランドゥなババさんとドン引き加減は、同列かもしれない。
今は、そんなクロードさんのちん〇こに感謝だ。桃花さんの貞操の危機も護られ、マルクスさん達の到着迄の時間稼ぎ迄できたからな。
しかし・・、ち〇こ、ち〇こ・・・と五月蠅いぐらいち○こ談議に花を咲かせている3人のおかげで、頭の中できのこのようにち○こが育ってしまった。そんな頭で策を考えるのも無理かと諦めかけた時、そのち〇こがひらめいた的に頭でパッと光る。
「そうだ、汚いち〇こだ!!よし、そうと分かれば寝るッス。ほんじゃ、おやすみっす~…ぐぅー…」
「「「・・・。」」」
健太はそう言って瞬殺で寝た。
***
男が料理の乗った皿を俺の前に置く。
「何か分かったか?」
「いや、まだだ…。いつもフードを被ってて顔が分からない。食べる時もしっかりフードを被ってやがる。そっちはどうだ?」
「手を組めるか聞いてきたので、返事はしておいた。タイミングも伝えてある」
「予定通りでいいのか?向こうにも、情報の1つや2つ伝えるべきでは?」
「餌に伝えたら意味がない。下手に餌が動くと釣れる魚も釣れなくなる。ましてあの少年は用心深いトンビだ」
「トンビか・・・。そんな少年と手を組むのか?カラスと犬猿の仲のトンビと比喩したぐらいだ、手駒にはならなさそうだが・・」
「目的には支障はでない。それに・・・」
「それに?」
「面白い逸材だと思った。今後の参考にどうでるか見てみたい・・・。これは俺個人の興味でだ」
そんなシリアスな会話を他所に、当のトンビは夢の中でうなされて居た。
「うぅ・・、汚いち〇こにケツを犯されるぅ・・・はぅ!はぅ!」
「「「(こいつの頭の中が見てみたい・・・。これは、アブノーマルな興味でだ!)」」」
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