悪魔騎士の受難

ミ度

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魔狼の回顧録

二度目の夜

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今回の時系列は『魔狼の求愛』の間。
タイトルの通り、『仕置き』後の2回目のスケベです。
シンプルにヤッてるだけのお話です。

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「どうした、身体が強張ってるぜ。今からオレに抱かれるんで緊張してんのか?」
 バアルを正面から抱きしめながらフェンリルは訊ねた。自分の口を彼の唇へ器用に重ねて、舌先で柔らかな唇をペロペロとくすぐる。
「……っ、気のせいだ。貴様相手に私が緊張するわけないだろう」
 魔狼の舌から逃げるように顔を背けて、悪魔騎士が声を低くして答えた。下っ端の兵たちが聞いたら竦み上がるような声音だったが、フェンリルは逆に笑みを深くする。
「お前をまた抱けるんで、オレは嬉しくてしょうがねえよ。……しかも、今度からはお前のエロくてみっともねえ姿を独り占めできるんだ」
「黙れ……」
 バアルは視線で射殺さんばかりに魔狼を睨みつけた。先日、この場所で味わわされた屈辱的な仕置きの記憶を思い出したのだろう。敬愛する魔王に監視されながら、何度も無様に『メスイキ』した記憶を……。
「ほら、脱げよ。脱がしてやってもいいぜ」
「自分で脱ぐ。この暑苦しい腕を離せ、脱ぎづらい」
 フェンリルを引き剥がし、バアルが鎧を脱ぎ捨てていく。白皙の肌が、フェンリルの刻んだ赤い淫紋を際立たせる。
 魔狼はうっとり目を細め、「綺麗だなァ」と、心から思ったことを口にした。凍てつく蒼氷の瞳も、濡羽色の長い髪も、均整のとれた肢体も、気高い魂も……バアルを構成するすべてが眩しい。
「世辞のつもりか……貴様に言われても不快なだけだ」
「ずいぶん嫌われちまったもんだな」
「貴様が私に何をしたと思っている」
「魔王サマの見てる前で処女ケツまんこ掘ってイカせまくった」
「……ッ」
「んな怖い顔すんな。あんときよりも気持ちよくしてやるからよ♡」
 そう言うと、バアルをベッドへ押し倒した。


※※※


「ンぁうっ、うぅっぁあぁっ」
 淫紋で声を我慢することを封じられているバアルは、フェンリルの指が前立腺を弄る度に嬌声をあげた。深く爪を切り揃えた長く骨太の指は、その無骨さとは裏腹に、巧妙で繊細な動きで悪魔騎士を翻弄する。
 四つん這いの姿勢で踏ん張るバアルが、苛立ちと焦燥を顔に滲ませてフェンリルの方へ振り返った。
「弄ぶな……っ、さっさと終わらせろ……!」
「これはお前がオレのちんぽで気持ちよくなるための大事な準備だぞ。手ぇ抜けるかよ」
「私の快楽など、貴様にはどうでもいいことだろうっ」
「何言ってんだ。どうでもいい相手だったらオレだけ気持ちよくなれりゃそれでいいが……お前はオレの可愛い雌だからな」
「め、雌、だと……私を女扱いするな…っ、ぁっ、あんんンッ♡」
「こんな敏感まんこつけといて雌じゃねえってよく言えるな」
 フェンリルはそう笑うと、バアルの真っ赤に染まる耳を舐めあげ、慎ましい乳首をあやすように捏ね回す。それらの刺激に促され、肛環が魔狼の長指をきゅんっと健気に食い締めた。その締めつけで先日の甘美な肛交を思い出し、魔狼は思わず舌なめずりする。
「ぁッ、あっあ♡ あんっ…♡ フッ、うぅぅ……!」
「イキそうなんだろ? イクときはちゃんと『イク』って言えよ」
「誰が言うか……!」
「恥ずかしがり屋だな。言った方がお前も気持ちよくなれるんだぜ? しょうがねえ……オレも手伝ってやるよ」
 淫紋を発動させる。バアルもすぐに気づいたらしく、肛環が緊張でぎゅっと窄まった。
「く、ぅうッ、卑怯者め……ひっ、いうぅっ」
「オレだって本当はこんなことしたくねえんだ。お前が……お前自身の意思で言うエロくて下品なセリフが聞きてえからよ」
 トンッ、トンッ、と前立腺をリズミカルに刺激しながらフェンリルは熱く囁く。そして、バアルを絶頂の手前まで追い詰めると、乳首をつねる指先にほんの少し力をこめた。
「イッちまえ、ほら、ほらっ!」
「あっひっ、ひぃっ、いやだ……いや…あっアンッんっ♡ ィッ、イッ……イッ……クうぅぅ……ッ♡♡」
 腸筒がびくびく小刻みに痙攣した。
 青臭さに気づき視線をずらせば、シーツに白濁が飛び散っているのを見つける。
「……ほらな? 気持ちよかったろ?」
「はっ…は…はぁ……だ、だま…ぁんっ♡」
 肛門から指を抜いた刺激で、バアルが甘く上擦った声をあげる。身体を支えていた腕は快感に堪えきれずに崩折れて、尻だけ浮かせた卑猥な格好になっていた。バアルはもちろん無自覚だろうが、絶頂の余韻で腰がカクカクと揺れている。
(エッロいなァ……♡)
 高潔な想い人を、色と俗に染める快感。しかも、今この場で彼のこんな姿を眺めているのは自分だけ……そう思うと尚更気分がいい。当然、フェンリルのペニスはすでに限界まで反り勃っていた。
 先走りをだらだら垂れ流す先端を、ひくつく肛穴に擦りつける。
「あっ……」
 ぬめる熱感にバアルが小さく声を洩らして身動ぐ。
 フェンリルは彼の引き締まった腰をつかまえて、肉棒を一気にずっぷりと挿入した。腸筒にペニスの質量を馴染ませるように、腰をゆるゆると丁寧に前後させる。それは思いきり突き上げたいと騒ぐ獣欲との戦いでもあった。
「あ~、気持ちいいなァ、バアル……」
「いっ、ぅ、うっ、よ…よくなどない……っ」
 その強がりはむしろ滑稽だった。腰を引けば肛環がペニスにへばりついて離れない。彼の中はこんなにも歓喜している。バアルも自覚している筈だ。誇り高い男は、尻穴を掘られて女のように感じている自分自身を認めたくないのだ。
「こないだと違って、今は魔王サマにも見られてねえんだ。思う存分よがりまくっていいんだぜ」
「誰が……ッ、はっ、あっ♡ あ゛ッひ、ひぁあ……っ」
「強がんなよ。ケツまんこ激弱のくせに……!」
「あ゛ンッ!? ィッ、き、貴様……ッ、んい゛いいぃいいぃっ♡」
 フェンリルは、ズンッと勢いをつけて腰を突き上げた。
 重い淫撃に、バアルが引き攣った悲鳴をあげる。
「いきっ、なりぃっ、おくぅっ、んっ、んひぃっ♡ はげひいい゛いぃっ♡」
「激しくシて欲しがってたのはお前だろうがっ、ケツまんちゅうちゅう吸いつかせやがって……!」
「わたっ、私はっ、欲しがってなひっ、んぉオッッ♡ お゛♡ おほっ♡ おんっ♡ おんっ♡ おんっ♡ おっ♡ お~ッッ♡♡」
 一見すると乱暴に見える抽挿だが、バアルの弱点を的確に責めていた。淫紋の影響があるとはいえ、ただの独りよがりのピストンだったならば、バアルはここまで乱れていなかったろう。一途で狂暴な快感が、思考を白く焼き尽くし、品性のない獣じみた声を引き出させるのだ。
「お♡ おっお゛ンッ♡ お♡ ぅお゛っ♡ おひっ♡ ぃいッ……イク♡ イクぅ……ッ♡♡」
「おっと……へへへ♡ ずいぶん早いじゃねえか……! マゾのバアル様はメス犬ポーズでハメられんの気に入ったのか?」
「ちっ、違うっ! これは刻印のせいで……や゛っ、あ゛っ、あ♡ あっあ゛ぁっ♡ …おっ♡ おんっ♡ お゛ぉおんんっ♡ ま、またイグうううぅぅ……♡♡」
 ビクッビクッとバアルの全身がアクメを訴える。しかし、力強い突き上げは止まらない。
「んぉお゛ぉお♡ お゛っ♡ おっ♡ おひっ♡ ひぃいいっ♡ ……イイ、イッて♡ イッてりゅからっ♡ 動くな゛あぁ……!」
「おいおい、悪魔騎士様が泣き言かよ? 淫紋を消すためにも、オレに中出しして欲しいんだろ? だったらそこは『動くな』じゃなくて……」
「やうぅっ、う゛ぉっ♡ おン゛ンンンンッ……♡」
「『もっと動いて♡』って可愛くケツ振って、まんこ締めるのが正解だろうがっ!」
 魔狼はアクメに震える尻壺へ重く強烈な一撃を叩きこんだ。そのまま二撃目、三撃目と腸粘膜を擦りあげ、結腸弁を弾いた。
「おひいぃっ!? ふぉっ♡ お゛ッ♡ お♡ お゛っ♡ おんっ♡ イッ、イクうっ♡ イクイクイグうぅッッ♡♡ んんお゛ぉおおおぉ~~ッッ♡♡♡」
 感じすぎて声を濁らせながら雌鳴きするバアルへ、フェンリルが荒い息を吐きながらも優しい音色で語りかける。
「なあ、バアル……正気の内に、オレのもんになるって誓え。じゃないとお前……この調子だと100回中出しする前に、オレのちんぽのことしか考えられねえ色狂いになっちまうぜ?」
「ぐうっ?! く、うっううっ、こ、断るぅ……!!」
「……そうか。まあ、時間はたっぷりある。気が変わったらいつでも言ってくれ」
 フェンリルは愛をこめて、バアルを容赦なく快楽地獄へ堕としていく……。

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