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◆9:00 / キス

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「ふ、ぅ……ッ♡」
 
 すこし遅い目覚め。
 カーテンを開けて、歯を磨いて、顔を洗って……今日も1日が始まりました♡
 あっ……おはようございます、芽洲まひろです♡
 お仕事は接客業をしている29歳。趣味はお料理とエッチとアナニー……♡このアパートに越してきて数ヶ月、毎日楽しく過ごしています♡
 月曜日から旅行に出て、ここ1週間はなんだか本当にいろんなことがあって目まぐるしかったのですが、やっとお家で落ち着く時間ができました。
旅行先で男の子たちと仲良く♡したり、不思議な出会いがあったり、男性に痴漢から助けていただいたり、ウェブでの配信を行ったり、突然街でスカウトをされてAV作品に出演してしまったり、その流れでインタビューにも答えたり……♡
 どれも素敵な思い出ですが、やっぱりこうして自宅でのんびりしているとほっとしますね♡ふぅっ。今日は1日、ゆっくりお料理でもしようかなぁ……♡
 
「マヒロ、おハ~」
「おはよう、モエちゃん♡」
 
 俺に挨拶をしてくれたのは、モエちゃん──こと「MOB-S(モブエス)」さん。彼は旅先で出逢った地球外生命体です。上で言っていた、「不思議な出逢い」のお相手さんですね♡元々は俺より少し大きいくらいのサイズでしたが、俺のカラダを好きにした後、よくわからない理由で小さくなってしまって……。そのままにしておくのもかわいそうだったので、俺がお持ち帰りして一緒に暮らすことにしたんです♡うふふっ♡ちいさなタコさんみたいなフォルムに、今じゃすっかり癒やされています♡
 
「モエちゃん、またパソコンいじってたの?」
「ウム。さらなる「推し」を探していたゾ」
「あんまりいじるとA男さんに叱られちゃうからほどほどにね?俺じゃ設定とかわからないから……」
「A男カァ……マヒロ、アイツのコト、ソートー自由にさせてるケドいいのカ?アイカギまで持たせてるだロ~」
「えっ?だって、お隣さんだもん♡仲良くしなきゃ♡それに俺だってA男さんのお部屋の合鍵貰ってるし、配信のことも全部やってくれてるし……♡頼りになるよ♡」
 
 A男さん……というのは、俺の隣部屋に住むお隣さん、盛部A男さんのことです。
 俺は2階建てアパートの2階、一番奥の角部屋に住んでいるのですが、そのお隣に住んでいるのがA男さんです。
 お隣ということもあって、お料理をおすそ分けして一緒に食べたり、帰りの時間が近いときはお仕事終わり一緒に帰ったり、お買い物に付き合っていただくときは車を運転して貰ったり、重いものを運んでくださったり……♡他にもひとりではできない作業を手伝っていただいたりと、本当になにかとお世話になっている方なんですよ♡
 今回、配信などをするにあたっても機械音痴な俺に代わってPCやカメラの設定や設置もすべて快く請け負ってくれて、本当に助かっているんです。
 体格も大きくて、がっしりしていて……♡最近は筋トレをしているからか前より筋肉もついていて、なんていうか、すっごく、俺の好みで……ッ♡あ、はい……っ♡お隣さんですぐにお互いの部屋へ行けますから……ッ♡エッチも、数え切れないくらい、たくさんしてます……ッ♡
 でも、俺の答えがモエちゃんは納得できないようでした。訝しく眉間を寄せて、たくさんある触手のふたつで、まるで腕を組むようなポーズをとります。
 
「フムゥ……?マヒロ、A男とはやたらコウビしてるからナァ~。アカチャンできてジョーが湧いたカ?察シィ」
「なッ♡」
 
 あ、赤ちゃんッ?♡
 ちいさな身体で腕を組むモエちゃんの姿はずっと見ていたくなるくらいの可愛さでしたが、その言葉に俺はビックリしてしまいます。交尾や、赤ちゃん……っ♡俺達は男性同士なので、いくらエッチをしてもそんな変化が起こるわけがありません。
 モエちゃんったら、なに言ってるの……っ♡地球の人の身体の作りは、前にきちんと説明したはずなのに……ッ♡
 
「も、もうッ♡交尾なんてぇ……ッ♡ヒトは男性同士だと妊娠できないんだよっ♡前も話したでしょっ♡」
「そカ?マヒロなら孕めそうだけどナァ~」
「そんなコトないからぁ……ッ♡」
 
 もぉ……ッ♡
 前に会ったお友達もH考さんも似たようなことを言ってたし、みんな、勝手にヘンな想像ばっかり……♡A男さんとはただお隣さんとして仲良くしてるだけなのに……♡A男さんのことを頼りにしてるのは事実だけど、でも、まひろはどんな男の人も分け隔てなく大好きだし……ッ♡どんな男の人とも、気持ちいい時間を楽しみたいしぃ……ッ♡
 
「とりあえずワレ、またキンジョをオサンポしてくるからナ。アトは頼んだゾ~」
「うん、わかった。あんまり遠くへ行っちゃダメだよ。あぶないヒトにもついていっちゃダメだからね?」
「リョ~」
 
 俺の言い分などまったく気にしていない様子で、モエちゃんは好きなことを言うだけ言うとキッチンの窓からニュルッと出ていってしまいました。モエちゃんは自分のことを「トップシークレット」と呼ぶわりには自由なので、こうしたお出かけも日常茶飯事なのです。
 
「ふぅ……」
 
 さて、今日はお店のオーナーが気を遣ってくれて(俺が出演したAV作品がものすごく話題になってしまっているようなのです……)、日曜日ですがお休みをいただきました。日曜日にお休みなんてずいぶん久しぶりです♡接客業なこともあって、基本的に土日は出勤なことが多いですから……♡
 今日ならA男さんもお休みかなぁ?♡商店街に新しくできたフレンチのお店、誘ったら一緒に行ってくれるかな?♡そういえばA男さんと一緒にどこかへお出かけしたこと、まだ一回もないかも……♡外に出るのはちょっと心配だけど、せっかくだし、お誘いしてみようかな……っ?♡
 
「ふふっ……♡」
 
 なんだか無性にワクワクしてしまう気持ちを抑えてとりあえずお隣へ行こうとすると、同時にコンコン、と玄関からノックが響き渡りました。
 
「はぁい♡」
 
 ん~なにか通販頼んでたっけ?新作のオナニーグッズっ……?♡ま、また前みたいに配達員さんにエッチなグッズを頼んだことがバレて、そのままドスケベハメになったらどうしよぉ……ッ♡やだ♡ちょっと妄想するだけでムラムラしちゃう……ッ♡あとでたっぷりアナニーしよ……ッ♡♡♡
 
「どちらさまで……ッ♡きゃうんッ!♡」
 
 かすかな期待に胸を高鳴らせながらドアを開けると、突然──大きな影に俺は抱きすくめられてしまいました。い、一体なにが起こったんでしょうっ?俺はたくましい腕に抱かれたまま、困惑に身をよじります……っ♡
 
「まひろ……ッ!」
「あ……ッ?♡ぇ、A男さんッ!?♡」
 
 しかし頭上から降り注ぐ聞き慣れた声で、その相手が誰だかすぐに判明します。顔を上げるとそこには俺が予想した通り、A男さんの姿がありました。
 
「ッ……。」
「っ……?」
 
 で、でも……A男さんはなんだかやけに真剣な、思いつめたような顔をしています。こんなA男さんの顔、俺は見たことがありません。なんだったら、こうして玄関先で抱きしめられることだって初めてです。いつもA男さんが俺の部屋に来るときは、ガチガチになったおちんぽを問答無用で押し付けられていましたからぁ……ッ♡
 それなのに、今日はいきなり俺を抱きしめてくるなんて……っ?一体、A男さんになにがあったんでしょう?もしもなにか不安や悩みがあるなら、俺がちゃんと聞いてあげなくちゃ……っ。
 
「まひろッ……!まひろぉッ♡♡♡」
「ンっ、んんぅッ!?♡」
 
 いつもとは明らかに雰囲気の異なるA男さんの態度が心配になって口を開こうとした俺でしたが、その言葉は途中で遮られてしまいます。なぜならA男さんは、お、俺へ……っ♡いきなりキスをしてきたからです……ッ!♡
 
「ふぅ゛ッ♡ン♡ん゛ぅっ♡」
 
 あっ♡キスっ♡き、キス、ぅッ♡な、なんでっ?♡A男さんッ♡普段はキスなんか全然してこないのにっ♡あふっ♡なんでいきなりキス♡キスぅぅっ♡
 
「ふッ♡ふぅッ♡んうぅッ♡」
 
 んぁ♡舌♡舌入ってきたぁっ♡んぁっ♡あッ♡おクチのナカっ♡丁寧にッ♡A男さんの舌でかき混ぜられてるっ♡歯もっ♡クチの裏もっ♡舌先でくすぐられて……ッ♡んぅぅ♡こ、腰もっ♡引き寄せられてっ♡ぎゅうってされたままっ♡逃して、くれないッ♡
 
「んぅッ♡ふぁ♡ぁあッ♡」
 
 ふぁッ♡き、きすッ♡キス、長いっ♡こんなっ♡こんな長くキスされるのっ♡す、すごいっ、久しぶりッ♡す♡すごい♡きす、すごいのッ♡ぁッ♡だめ♡これっ♡カラダっ♡すごいっ♡悦んじゃってる……ッ♡♡♡
 
「んぁ♡ぁ♡ぁぅ゛♡」
 
 あ♡あッ♡上あごっ♡舌で、チロチロされてるっ♡A男さんッ♡だめっ♡まひろっ♡それすき♡すき、なのッ♡舌で上あごチロチロされるのっ♡だいすき、なのッ♡
 おクチのナカちゅうちゅう吸われて♡唾液でべしょべしょになって♡ぎゅうって♡ぎゅうう、ってされてッ♡はふはふしながら見つめ合ってっ♡夢中でチューするっ♡こっ♡恋人同士みたいなキスっ♡まひろっ♡ほんとにっ♡ほんとにドキドキしてっ♡よわッ♡よわいのぉッ♡♡♡
 だめッ♡だめ♡だめッ♡だめッ、
 
「ふ、う゛ぅぅん……ッ!♡♡♡」
 
 ぉ゛♡んぉお゛ぉ……ッ!♡♡♡
 ふぁ゛ッ♡ぃ、イったっ♡ぃッ♡イっちゃっ、たッ♡ふぁッ♡したッ♡舌、吸われてッ♡のっ♡濃厚べろちゅう、でッ♡まひろっ♡久しぶりにッ♡ちょ♡ちょう、きもち、いいッ♡きっ♡きしゅイキっ♡シちゃっ、たぁぁ゛……ッ♡♡♡
 
「ん゛ッ、ふ……ッ♡ふぅ゛ッ♡ふぅッ♡ふうぅ゛……ッ♡」
 
 アクメしてしまったのが伝わったのか、A男さんはちゅ♡ちゅ♡と何度も俺の唇の表面を啄んできますッ♡ぁ、なんで♡A男さんっ♡A男さんどうしてそれ知ってるのっ♡まひろそれもすきなのッ♡くちびるの表面ッ♡ちゅっ♡ちゅっ♡って何度もされるのっ♡何度も愛されるみたいにキスされちゃうのっ♡まひろ、だいしゅき、なのッ♡なんで♡なんで知ってるのぉっ……♡♡♡
 
「ンっ♡んんぅっ♡ぅぁ、まひろぉ……ッ♡」
「ふ、ぅ゛ッ♡んぁッ♡ぇッ♡A男、しゃん……ッ♡」
 
 ぢゅうぅッ♡と深く吸い上げるように音を立ててからやっと唇を離してくれたA男さんは、俺をじっと見つめてきます……っ♡開いたおクチから伸びる舌と、繋がったままの唾液……っ♡ぁ、あぅ……っ♡し、真剣なA男さんの顔からっ♡目がっ♡離せません……っ♡
 
「まひろ……ッ♡今まで、すまない……ッ!」
「ふ、ふぇ……っ?♡」
「俺がッ!これまで驕っていたせいでッ!今までなんてッ!一方的なプレイを……ッ!」
「え、A男、さん……ッ?♡」
 
 な、なんでしょうっ?
 A男さんは……一体、なにを言っているんでしょう?驕り?一方的なプレイ?い、今までのA男さんとのエッチでそんな風に感じたこと、俺は一回もないんですが……っ♡い、一方的なプレイはプレイで、俺、大好きですしぃ……っ♡
 
「だから、今日は……ッ!今日からは……ッ!いつでも部屋ハメできる数少ない相手として……ッ!じっくりッ、まひろを……ッ!いやッ、大明神様をッ!♡心から満足させるセックスをッ!♡させていただく……ッ!♡」
 
 だ、大明神さまっ?♡
 こ、心から……満足っ?♡
 い、一体、A男さんは、なにを言って……っ???♡
 
「あッ、ひゃんッ!?♡」
 
 A男さんは俺の疑問など目もくれず、俺をひょいっと軽く抱き上げました。お姫様抱っこで部屋の中を運ばれて、直接畳にマットレスとお布団を引いているベッドへ、俺はやさしく寝かせられます……っ♡
 
「あ♡え、A男さんッ♡」
「まひろ……ッ♡今日は1日掛けてッ♡じっくりッ♡愛してやるからなぁ……ッ!♡」
「あッ!?♡ふぁッ♡ふあぁ……ッ!♡」
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