26 / 52
24話《愛している。》
しおりを挟む
「──。」
日に日に異変が強くなっているのを肌に感じる。
今までに感じたことがないほど、元素が荒れ狂って世界全体を覆っている。最近では空や森が逸脱して歪み、自然の形をまるで成していない現象まで表れている。これだけでも、既にこれまでの異変とは一線を画しているように思える。
それは何が原因なのか。やはり自分達がこうして揺れている影響なのか。
だとしても、いつかは決着をつけなければならなかった。
サラマンダーは神殿を見上げ、その先にある天を見上げた。そこには何もないはずなのに、不思議と意志が感じられた。
「……、……サラ」
呼び掛けに振り向く。そこには永らく焦がれている相手が居る。昔から今まで。変わらずに想い続けている男だ。
約束の時間ちょうど。いつも通り彼は、完璧に身なりを整えた格好で整然とそこに居た。慎ましくも美しさを隠し切れない佇まいは、はじめて彼に逢ったその日からまったく変わらない胸の高鳴りを、サラマンダーに与えた。
「……ディーネ」
名を呼ぶと、しかし彼の顔は苦しそうに歪んだ。もう随分長い間、彼の笑顔を見ていない気がする。無邪気に笑い合う年齢や立場はとっくに過ぎていると判っていても。無性に、彼の屈託のない笑みが見たいとサラマンダーは思った。さっと頬を赤らめて。くすぐったくはにかむ。彼の、密やかな、その笑顔が。
「突然、どうしたのですか。呼び出して話、だなんて……」
「ああ、そうだな……」
どう切り出したらいいものか。だが、遠回しに濁すのも曖昧に誤魔化すのも性ではない。
幼い頃から共に居た、愛する相手。何度も手を伸ばして。触れては払われ。遠ざけられて。それでも、一度も諦められなかった相手。
その想いは今でも何一つ変わらない。
だからこそ……己の覚悟をもう一度。サラマンダーは、差し出したかった。
「リョウが言ってたぜ。俺は、ディーネに甘え過ぎだってな」
「は?リョウ……?」
「嗚呼。まぁ、思い当たる節はある。お前はいつも何だかんだ言って、俺の面倒を見てくれたしな」
「……それは貴方が、無茶ばかりするからです。見ていられなかっただけですよ」
「それだけお前は優しいんだろうな。優しいから……だから……俺にも、本心を話せなかったのか?」
「えっ……?」
ウンディーネは優しい。優しく消極的で、いつでも自分の後ろに居るような存在だった。だから手を引いて。強引にでも無理矢理にでも連れ回して。想いを伝える時も、同じやり方をしてきた。
だが……そう考えていたのは。それを良しと思っていたのは。自分だけだったのかもしれない。
「お前は賢者になる時も、俺にそのことを話そうとはしなかった。お前は誰にも何も語ろうとはしない。だから、今も……お前は多くのことを、俺へ隠したままで居るんじゃないのか?」
リョウから彼の話を聞いた時、自分はそうして彼のことを考えたことがあっただろうか、と思った。
好きで。愛していて。同じように、彼も自分を想っていて。それならばどんな障害があっても、結ばれる意味があると思っていた。想い合う以上に結ばれる理由など必要ないと思っていた。
だが……。
「お前は、俺に、引け目を感じていたのか?」
「な……っ」
「いつでも目立つ俺が……疎ましかったのか?」
「っ、サラ……?いきなり、何を……」
「……」
ウンディーネが、想う以上に自分に対して割り切れない感情を抱えていると。決して明るくはない想いも含んで自分を視ていると。
そう一度でも……彼の内面を眼差そうとしたことが、あっただろうか?
「俺は、お前のことを愛している。だからお前だけを見ていた。だが、お前は……恐らく俺以外の多くを、視つめて見据えていたんだろう」
それを知らなかった。知ろうとすらしなかった。そんなものは必要ない、と初めから切り捨てていた。だがその切り捨てていたものこそ、恐らく彼が大切にしていたものだった。彼が見つめ続け、捨てられずにいるものだったのだ。
「ディーネ。俺が……お前を、苦しめていたんだな」
……そうだった。
きっと、そうだったのだ。
「俺は、お前に甘えていた。愛しているという想いで、ただ、お前に驕っていた。俺は一方的にお前へ何もかもを押し付けて。独りで、満足した気になっていただけだった」
だからこそ、ウンディーネはその想いに応えなかったのだと思った。己にも。自分にも。双方に認められない部分があったからこそ。この手を一度も、取ろうとはしなかったのだ。
「……。そうかも、しれませんね」
「……ディーネ」
それを肯定するようにウンディーネは頷いた。逃れることなくぶつかる視線は揺らいで。だが硬く、サラマンダーを見据えていた。
「貴方はいつも強引で、自分を正しいと思っている。自信に満ちて。疑うことを、知らない……」
「ああ……そうだな」
「確かにそれを、眩しいと。疎ましいと。敵わないと。羨ましいと……そう感じる時も、ありました。ですがそれは……貴方の、揺るぎない長所です」
「長所?」
「そうです。長所であり、曲げることの出来ない芯でもあります。その在り方を……貴方はきっと変えられない」
そう言ってウンディーネは笑う。哀切を含んで。頼りなく。自嘲さえも、交えたように。
「貴方の言葉で確信しました。私では、貴方を邪魔してしまう。私では……貴方が貴方のままで在ることを、きっと阻害してしまうのです」
「邪魔……?」
「はい。貴方は自由に、在るがまま行動してこその貴方です。それでこそ、サラマンダーとして。賢者として。揺るぎない力を発揮出来る。けれど私を想うことは、それを阻害してしまう……。私への責務や、罪悪感で。貴方を貴方では無くしてしまうのです」
はじめから決められていたように。
何もかもがそうであるように。
ウンディーネは、呟く。
それは生涯。覆ることのない真実であるように。
「貴方にとって……私は。どうしようもなく、不都合な存在なのです」
「不都合、だって……?」
「ええ。私は何もかもが……貴方には見合わない。貴方の言葉や、感覚が、現在の態度が、それを裏付けています。私が……ずっと。貴方を……っ。不用意に、乱れ続けさせていたのだと……っ」
震える声。上ずる声。
堪えきれなくなったようにその瞳から溢れる涙。咄嗟に、サラマンダーはウンディーネの手を掴む。
「! ディーネ、違う!俺は!そんなお前の感情も受け入れて、一緒に居たいと思ってるんだ!」
「……いいえ。いけません。私達は……もう。この立場を。自分自身を。お互いの……不和を。認めるしか、ないのです」
しかし、ウンディーネはその手をそっと解き、一歩を退いた。
サラマンダーから永遠に距離をとるように、自ら……彼を遠ざけた。
火と水。
そのお互いの、相反する立場を今一度示すように。
今一度……その想いを。凍らせ、溺れさせ、息もできぬほど。誰にも知られぬ場所へ、閉じ込める、ように。
「ごめんなさい、サラ……っ。私のせいで……っ。ごめん、なさい……っ!」
「ディーネ!!」
涙を流して。謝罪を繰り返して。ウンディーネは逃げるようにその場を去る。
サラマンダーはその名を呼ぶが、しかしその背中は、一度として止まってはくれななかった。
自らの正しさを誇示するように、どこまでも離れ、そして消えてゆく存在。
「ッ──。ああ、クソ……っ!どうしてこうなる!?俺は、ただ……っ」
違うのに。
伝えたかったのは。
届けたかったのは。
こんな拒絶ではなかったはずなのに。
ただ。
ただ、自分は。
そんなウンディーネの苦悩もすべて抱えて。
賢者の座を降りてでも。
この立場を……捨ててでも。
彼と、共に居たかっただけなのに。
「──、」
彼が苦しさを感じずにいられるのなら何でもしたいと。リョウの言葉を聞いた時、そう思った。
自身の真の願いはそこにあるのだと、ようやく気付くことが出来た。
だが、それさえも伝えられずに彼は去る。これも傲慢さが招いた結果なのだろうか。この想いさえも彼にとっては、苦しみにしかならないのだろうか。
自分と居ることが、そんなにも……。
……彼を。
悲しませて、しまうのだろうか。
「クソ……っ。ディーネ……っ。こんな……これほど……」
──これほどまで、愛しているのに。
しかしその想いはどこにも向かわず。
どこへも、浮かばれることなく。
……歪んだ世界の奥底へ、ただ、溶け出してゆくだけだった。
日に日に異変が強くなっているのを肌に感じる。
今までに感じたことがないほど、元素が荒れ狂って世界全体を覆っている。最近では空や森が逸脱して歪み、自然の形をまるで成していない現象まで表れている。これだけでも、既にこれまでの異変とは一線を画しているように思える。
それは何が原因なのか。やはり自分達がこうして揺れている影響なのか。
だとしても、いつかは決着をつけなければならなかった。
サラマンダーは神殿を見上げ、その先にある天を見上げた。そこには何もないはずなのに、不思議と意志が感じられた。
「……、……サラ」
呼び掛けに振り向く。そこには永らく焦がれている相手が居る。昔から今まで。変わらずに想い続けている男だ。
約束の時間ちょうど。いつも通り彼は、完璧に身なりを整えた格好で整然とそこに居た。慎ましくも美しさを隠し切れない佇まいは、はじめて彼に逢ったその日からまったく変わらない胸の高鳴りを、サラマンダーに与えた。
「……ディーネ」
名を呼ぶと、しかし彼の顔は苦しそうに歪んだ。もう随分長い間、彼の笑顔を見ていない気がする。無邪気に笑い合う年齢や立場はとっくに過ぎていると判っていても。無性に、彼の屈託のない笑みが見たいとサラマンダーは思った。さっと頬を赤らめて。くすぐったくはにかむ。彼の、密やかな、その笑顔が。
「突然、どうしたのですか。呼び出して話、だなんて……」
「ああ、そうだな……」
どう切り出したらいいものか。だが、遠回しに濁すのも曖昧に誤魔化すのも性ではない。
幼い頃から共に居た、愛する相手。何度も手を伸ばして。触れては払われ。遠ざけられて。それでも、一度も諦められなかった相手。
その想いは今でも何一つ変わらない。
だからこそ……己の覚悟をもう一度。サラマンダーは、差し出したかった。
「リョウが言ってたぜ。俺は、ディーネに甘え過ぎだってな」
「は?リョウ……?」
「嗚呼。まぁ、思い当たる節はある。お前はいつも何だかんだ言って、俺の面倒を見てくれたしな」
「……それは貴方が、無茶ばかりするからです。見ていられなかっただけですよ」
「それだけお前は優しいんだろうな。優しいから……だから……俺にも、本心を話せなかったのか?」
「えっ……?」
ウンディーネは優しい。優しく消極的で、いつでも自分の後ろに居るような存在だった。だから手を引いて。強引にでも無理矢理にでも連れ回して。想いを伝える時も、同じやり方をしてきた。
だが……そう考えていたのは。それを良しと思っていたのは。自分だけだったのかもしれない。
「お前は賢者になる時も、俺にそのことを話そうとはしなかった。お前は誰にも何も語ろうとはしない。だから、今も……お前は多くのことを、俺へ隠したままで居るんじゃないのか?」
リョウから彼の話を聞いた時、自分はそうして彼のことを考えたことがあっただろうか、と思った。
好きで。愛していて。同じように、彼も自分を想っていて。それならばどんな障害があっても、結ばれる意味があると思っていた。想い合う以上に結ばれる理由など必要ないと思っていた。
だが……。
「お前は、俺に、引け目を感じていたのか?」
「な……っ」
「いつでも目立つ俺が……疎ましかったのか?」
「っ、サラ……?いきなり、何を……」
「……」
ウンディーネが、想う以上に自分に対して割り切れない感情を抱えていると。決して明るくはない想いも含んで自分を視ていると。
そう一度でも……彼の内面を眼差そうとしたことが、あっただろうか?
「俺は、お前のことを愛している。だからお前だけを見ていた。だが、お前は……恐らく俺以外の多くを、視つめて見据えていたんだろう」
それを知らなかった。知ろうとすらしなかった。そんなものは必要ない、と初めから切り捨てていた。だがその切り捨てていたものこそ、恐らく彼が大切にしていたものだった。彼が見つめ続け、捨てられずにいるものだったのだ。
「ディーネ。俺が……お前を、苦しめていたんだな」
……そうだった。
きっと、そうだったのだ。
「俺は、お前に甘えていた。愛しているという想いで、ただ、お前に驕っていた。俺は一方的にお前へ何もかもを押し付けて。独りで、満足した気になっていただけだった」
だからこそ、ウンディーネはその想いに応えなかったのだと思った。己にも。自分にも。双方に認められない部分があったからこそ。この手を一度も、取ろうとはしなかったのだ。
「……。そうかも、しれませんね」
「……ディーネ」
それを肯定するようにウンディーネは頷いた。逃れることなくぶつかる視線は揺らいで。だが硬く、サラマンダーを見据えていた。
「貴方はいつも強引で、自分を正しいと思っている。自信に満ちて。疑うことを、知らない……」
「ああ……そうだな」
「確かにそれを、眩しいと。疎ましいと。敵わないと。羨ましいと……そう感じる時も、ありました。ですがそれは……貴方の、揺るぎない長所です」
「長所?」
「そうです。長所であり、曲げることの出来ない芯でもあります。その在り方を……貴方はきっと変えられない」
そう言ってウンディーネは笑う。哀切を含んで。頼りなく。自嘲さえも、交えたように。
「貴方の言葉で確信しました。私では、貴方を邪魔してしまう。私では……貴方が貴方のままで在ることを、きっと阻害してしまうのです」
「邪魔……?」
「はい。貴方は自由に、在るがまま行動してこその貴方です。それでこそ、サラマンダーとして。賢者として。揺るぎない力を発揮出来る。けれど私を想うことは、それを阻害してしまう……。私への責務や、罪悪感で。貴方を貴方では無くしてしまうのです」
はじめから決められていたように。
何もかもがそうであるように。
ウンディーネは、呟く。
それは生涯。覆ることのない真実であるように。
「貴方にとって……私は。どうしようもなく、不都合な存在なのです」
「不都合、だって……?」
「ええ。私は何もかもが……貴方には見合わない。貴方の言葉や、感覚が、現在の態度が、それを裏付けています。私が……ずっと。貴方を……っ。不用意に、乱れ続けさせていたのだと……っ」
震える声。上ずる声。
堪えきれなくなったようにその瞳から溢れる涙。咄嗟に、サラマンダーはウンディーネの手を掴む。
「! ディーネ、違う!俺は!そんなお前の感情も受け入れて、一緒に居たいと思ってるんだ!」
「……いいえ。いけません。私達は……もう。この立場を。自分自身を。お互いの……不和を。認めるしか、ないのです」
しかし、ウンディーネはその手をそっと解き、一歩を退いた。
サラマンダーから永遠に距離をとるように、自ら……彼を遠ざけた。
火と水。
そのお互いの、相反する立場を今一度示すように。
今一度……その想いを。凍らせ、溺れさせ、息もできぬほど。誰にも知られぬ場所へ、閉じ込める、ように。
「ごめんなさい、サラ……っ。私のせいで……っ。ごめん、なさい……っ!」
「ディーネ!!」
涙を流して。謝罪を繰り返して。ウンディーネは逃げるようにその場を去る。
サラマンダーはその名を呼ぶが、しかしその背中は、一度として止まってはくれななかった。
自らの正しさを誇示するように、どこまでも離れ、そして消えてゆく存在。
「ッ──。ああ、クソ……っ!どうしてこうなる!?俺は、ただ……っ」
違うのに。
伝えたかったのは。
届けたかったのは。
こんな拒絶ではなかったはずなのに。
ただ。
ただ、自分は。
そんなウンディーネの苦悩もすべて抱えて。
賢者の座を降りてでも。
この立場を……捨ててでも。
彼と、共に居たかっただけなのに。
「──、」
彼が苦しさを感じずにいられるのなら何でもしたいと。リョウの言葉を聞いた時、そう思った。
自身の真の願いはそこにあるのだと、ようやく気付くことが出来た。
だが、それさえも伝えられずに彼は去る。これも傲慢さが招いた結果なのだろうか。この想いさえも彼にとっては、苦しみにしかならないのだろうか。
自分と居ることが、そんなにも……。
……彼を。
悲しませて、しまうのだろうか。
「クソ……っ。ディーネ……っ。こんな……これほど……」
──これほどまで、愛しているのに。
しかしその想いはどこにも向かわず。
どこへも、浮かばれることなく。
……歪んだ世界の奥底へ、ただ、溶け出してゆくだけだった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

雪を溶かすように
春野ひつじ
BL
人間と獣人の争いが終わった。
和平の条件で人間の国へ人質としていった獣人国の第八王子、薫(ゆき)。そして、薫を助けた人間国の第一王子、悠(はる)。二人の距離は次第に近づいていくが、実は薫が人間国に行くことになったのには理由があった……。
溺愛・甘々です。
*物語の進み方がゆっくりです。エブリスタにも掲載しています
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま

婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。

本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結

三度目の人生は冷酷な獣人王子と結婚することになりましたが、なぜか溺愛されています
倉本縞
BL
エルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回、獣人族の王子ラーディンに殺されかかっていた。そのたびに時をさかのぼって生き延びたが、三回目を最後に、その魔術も使えなくなってしまう。
今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい。
そう思ったアンスフェルムは、いっそラーディンの伴侶になろうと、ラーディンの婚約者候補に名乗りを上げる。
ラーディンは野蛮で冷酷な獣人の王子と噂されていたが、婚約者候補となったアンスフェルムを大事にし、不器用な優しさを示してくれる。その姿に、アンスフェルムも徐々に警戒心を解いてゆく。
エルガー王国がラーディンたち獣人族を裏切る未来を知っているアンスフェルムは、なんとかそれを防ごうと努力するが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる